文献データベース と 電子ジャーナル 応用化学文献講読 日時:2004年10月7日 東京工業大学附属図書館 文献データベースのご紹介(1) ∼日本の文献をさがすとき ★ ぶんそく (科学技術文献速報) ○概要 :国内外の主要な科学技術資料を、日本語抄録付きで紹介するデータベース。 日本語で論文を検索し、抄録をブラウズできる。CD-ROM版です。 ○収録分野:化学・化学工業、物理・応用物理、ライフサイエンス、機械工学、電気工学 管理システム技術、土木・建築工学、金属工学・鉱山工学・地球科学 エネルギー・原子力工学、環境公害 ○収録範囲:1995-2004+ (大岡山図書館にあります) ○注意点 :ご利用の際は、カウンターまで申し込んでください。 CD-ROMを一時的にお貸ししますので壁際の端末でご覧ください。 ★ ざっさく (雑誌記事索引) ○概要 :国内刊行雑誌約9000誌に掲載された論文が検索できるオンライン データベース。国立国会図書館NDL-OPACよりアクセスする。 ○収録分野:全分野 ○収録範囲:1948+(更新は隔週次。) 2 1 文献データベースのご紹介(2) ∼海外の文献をさがすとき ★ SciFinder Scholar (Chemical Abstracts) ○概要 :ACS(American Chemical Society =米国化学会)の下部組織であるCAS(Chemical Abstracts Service)が提供する、化学分野を中心とした世界最大級のオンラインデータベー ス。検索には専用のクライアントソフトウェアが必要。 ○収録分野:化生化学、有機化学、高分子化学、応用化学・化学工学、物理化学・無機化学・分析化学 ○収録範囲:1947+(詳細は情報群により異なる。更新は毎日。) ○注意点 :同時利用人数に制限があるので(5人まで)、利用後は速やかにExitする。 ★ Web of Science (Science Citation Index) ○概要 :学術的権威の高い約8500誌に収録された論文が検索できる、オンラインデータベース。 引用文献という観点からも検索可能。 (全文入手の場合もある) ○収録分野:自然科学分野 ○検索可能範囲:1995+(それ以前はSCI [CD-ROM版 ] または冊子体を利用する。) ○注意点 :同時利用人数に制限があるので、利用後は速やかにLog outする。 ★ Engineering Village 2 (Compendex) ○概要 :Elsevier Engineering Information 社が提供する、工学系の総合検索ツール。 世界最大級の工学系文献データベース Compendex 、米国特許情報などが利用できる。 ○収録分野:工学 ○収録範囲:1970+(更新は毎週。) ○その他 :個人登録しておくと、お気に入りの文献や検索式を保存したり、電子メールアラート機能 を利用できる。 ★ Medline ○概要 :National Library of Medicine(米国国立図書館)作成による医学系データベース ○収録分野:医学、歯学、看護学、臨床前科学、薬学、ヘルスケア、獣医学 ○収録範囲:1966+(更新は毎週4回。) ○その他 :Pubmed(無料の医学系データベース)としても提供されている。 3 SciFinder Scholar について SciFinderで入手できる情報 • 文献情報 – 1907年以降の1930万件以上の論文や特許の抄録付き文献情報 (Caplusファイル) • 化学物質情報 – 1957年以降の論文に現れた3700万件以上の化学物質情報 (REGISTRYファイル) • 有機化学反応情報 – 1974年以降の論文や特許に記載された有機化学反応情報(150万 の一段階反応及び210万の多段階反応)(CASREACTファイル) • 試薬・化成品のカタログ • 既存化学物質台帳の情報 • 医学文献情報 – MEDLINEファイル 4 2 電子ジャーナルとは • 特徴 – キャンパス内のコンピュータから閲覧できる – 24時間利用できる – 冊子(印刷体)より多くの人が同時にアクセス できる – 冊子よりも早く入手できる データ化されているので、 ・検索機能が充実:タイトルなどの情報だけでなく、全文も 対象にして検索できる。 ・Webのリンク機能により、文献データベースの検索結果 やレファレンスの引用記述から即、全文にいける 5 サービスの紹介(1) 化学の学会のジャーナル • ACS(American Chemical Society) 約40誌 – 代表的な雑誌 Journal of the American Chemical Society Chemical Reviews…などなど • RCS(Royal Chemical Society) – 代表的な雑誌 Chemical Communications Perkin Transactions…などなど • 日本化学会 – 代表的な雑誌 Bulletin of the Chemical Society of Japan Chemistry Letters 6 3 サービスの紹介(1) 商業出版社のジャーナル • ScienceDirect (Elsevier社) 約1500誌 – 代表的な雑誌 Tetrahedron姉妹誌 Journal of organometallic chemistry • Wiley InterScience (Wiley社) – 代表的な雑誌 Angewandte Chemie Chemistry-a Euroean Journal 約400誌 • SpringerLink (Springer社) 約400誌 – 代表的な雑誌 Topics in Current Chemistry(ブックシリーズ) 7 注意点 1 • 電子ジャーナルが存在しても閲覧でき ないものがあります。 • 冊子体の所蔵状況とは一致しません。 8 4 注意点 2 (絶対にやってはいけません) • システマティックなダウンロードの禁止 – 全学に対するサービスが停止される ことがあります。 9 参考文献 化学の文献を検索・収集したり、論文を作成する際に参考になる資料です。 時実象一,神戸宣明監修.化学文献とデータベースの活用法.化学同人,2002. インターネットを活用しての文献収集について触れています。 SciFinderについての説明もあります。 小川雅彌ほか.化学文献の調べ方 : ケミカルアブストラクツ, バイルシュタイン, グメリン .第4版.化学同人,1995. あらゆる化学文献の収集について紹介された本 ※上記資料はどちらも、請求記号「430.7」の棚(化学関係の参考書)に あります。こちらには、 ・化学文献・物質・情報へのアプローチ方法 ・化学論文の書き方 ・Chemical Abstractの使い方 などについての本が集まってます。 10 5
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