2011年東北地方太平洋沖地震による地盤災害 東京湾臨海部の液状化被害 -浦安市- 広範囲に地盤沈下が発生・深刻なライフライン被害 千葉県浦安市では、市内の約4分の3の地域で液 状化が発生した。戦後埋立てられた地域を中心に 非常に激しく液状化し、家屋、道路、ライフラインに 対して深刻な被害を与えた。 ピーク時には3万30 00世帯が断水し、至る所で下水道管が損傷した。 都心に近く人口密度の高い浦安では、一般住宅の 修復問題に加えて、余震や将来の地震発生時にお ける再液状化の可能性が検討事項となろう。 境川右岸で護岸背後地盤が50~60cm 沈下(3/19撮影) 噴砂確認(液状化) 液状化の痕跡なし 新浦安駅前のエレベーター施設周辺で生じた 地盤沈下(約55cm)。このように、浦安市で液 状化した地域では、広範囲で数十cmの地盤 沈下が生じた(3/18撮影) 埋設管の修復作業状況(3/19撮影) 弁天地区 1 km 激しく沈下・傾斜した歩道(3/19撮影) 大量の噴砂と大きく沈下・傾斜した建物 (3/19撮影) 浦安市湾岸地区の液状化発生マップ (東京電機大学 安田らの調査結果に加筆) 液状化被害の帯 100 m 液状化による被害が 顕著なエリア この通りで一番大きく電柱が傾く(3/18撮影) 浦安で最も傾斜した家の一つ(3/18撮影) 弁天地区 Google mapを元に作成 校庭では一定の幅で噴砂が発生(3/19撮影) 弁天町ではほぼ全域で液状化が発生したが、 特に赤い帯の範囲(長さ600m, 幅20m)にお いて顕著な家屋の傾斜(最大60/1000)や埋 設管の被害が集中した。埋立前の地形や埋 立方法の違いが影響した可能性がある。 同じ弁天地区でも比較的大量の噴砂が発生 (3/18撮影) 東京大学生産技術研究所 清田研究室
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