[ 蛙鳴蝉噪(あめいせんそう) ] しては、牽強付会の説を改めようとしないもの ついていることにもいう。大地震で受けた傷は、 無駄な言い回しが多い内容に乏しい文章や騒が が多いので困る。 文字通り満身創痍であった。 噪なばかりで、あまり役に立たないと思われる [ 炬燵水練(こたつすいれん) ] [ 無為徒食(むいとしょく) ] 「現代おもしろことわざ辞典」のミニ版を『雑 実際の役に立たない議論や研究のこと。ジテ 何もしないで、ぶらぶらと無駄飯を食べている 学の鉄人』に入れているが、くだらないという ン・フェチが作った辞典や和製漢字の研究も「炬 こと。大きな組織には、二人や三人は、無為徒 意見がないのは不思議である。 燵水練」だといわれなければよいが。 食の人がいるものである [ 韋編(いへん)三絶(さんぜつ) ] 事大主義(じだいしゅぎ) ] [ 夜郎自大(やろうじだい) ] 出典は、『史記』。とじひもが3回も切れるほど 出典は、『孟子』。信念や主張を持たず、権力者 自分の実力をわからず、仲間内や小さな世界の くり返し熱心に本を読むこと。韋編三絶という や大国に付き従うこと。植民地には、独立主義 中で偉ぶっていること。出典は、 『史記』 。 「井の が、 『和製漢字の辞典』の編集に当たっては、 『国 と事大主義の葛藤があることが多い。 中の蛙」よりは世界が広いのであろうか。おそ しいばかりで役に立たない議論のこと。蛙鳴蝉 字の字典』2冊がバラバラになり、3冊目を使 用している。 らく五十歩百歩であろう。 [ 多士済々(たしせいせい) ] 人材が豊富でさかんであること。 『和製漢字の辞 [ 縷々綿々(るるめんめん) ] [ 円満具足(えんまんぐそく) ] 典』の掲示板は、多士済々でジテン・フェチが 糸のように細く長く続いて途絶えないこと。辞 十分満ち足りて不足がなく、また人柄が円満で、 回答しなくても誰か回答してくれている。 「たし 書づくりも縷々綿々とした努力が必要である。 穏やかであること。不足を感じることにこそ進 さいさい」とも読む。 歩があるのであり、十分満ち足りて円満具足な 人ばかりであると、争いもないかわりに社会に [ 多情仏心(たじょうぶっしん) ] 進歩もない。 感じやすく移り気だが、薄情なことはできない ということ。次々新しいサイトをつくっていく [ 遠慮会釈(えんりょえしゃく) ] が、ふと古いサイトも気になるジテン・フェチ 言動を慎み相手の気持ちを思いやることをいう も、多情仏心といって良いのであろうか。 が、普通「遠慮会釈ない」と否定的に用いる。 ジテン・フェチが作った辞典は、善意からでた [ 痛快無比(つうかいむひ) ] ものであれば、遠慮会釈ない批評も甘んじて受 比べるものがないほどに心地よく、気分爽快で けるが、評論のための評論のような物は拒絶す あること。映画は、理屈抜きに痛快無比なもの る。 がおもしろいと思う。 [ 破顔一笑(はがんいっしょう) ] [ 怪力乱神(かいりょくらんしん)を語(かた) 喜びのあまり、顔をほころばせて、にっこり笑 らず ] うこと。勝利の判定に挑戦者は、破顔一笑した。 孔子の言葉だけど、そう堅いことをいわずに、 といいたいな。 「漢字の中のモンスター達」は、 [ 万事如意(ばんじにょい) ] 怪力乱神を語るページですから。 全て思い通りになること。万事如意などという ことは普通にはなく、うまくいくこともあれば、 [ 下学(かがく)上達(じょうたつ) ] うまくいかないこともある。 出典は、『論語』。手近なところから始めて、次 第に高度な学問や理論に到達するということ。 [ 左鮃右鰈(ひだりひらめみぎかれい) ] 古辞書に『下学集』というのがあるがここから 両目が体のどちら側についているかで「ヒラメ」 その名前を取ったのであろうか。 と「カレイ」を見分けるということ。日本のこ とわざであることが、 『中華大字典』にもふれら [ 外題(げだい)学問 ] れているが、必ずしもこのことわざのとおりと 書物の題名ばかり知っていて、内容を良く知ら は限らないので、注意が必要。 ない、うわべだけの学問。ジテン・フェチの辞 典は、典拠をつけることを原則としてきたが、 [ 不惜身命(ふしゃくしんみょう) ] 四字熟語の辞典に関しては、全てにつけている 字のとおり、身も命も惜しまず、懸命に何事か わけではない、かといって外題学問といわれる やり遂げるということ。貴乃花が横綱昇進の時 のを恐れたわけではない。 に使った言葉として有名だが、ジテン・フェチ は、不惜身命などという境地にはほど遠いもの [ 牽強付会(けんきょうふかい) ] がある。 道理に合わないことを都合の良いようにこじつ けること。漢和辞典というと漢字に関するより [ 満身創痍(まんしんそうい) ] どころと思っている人が多いが、和製漢字に関 全身に傷を負っていること。精神的にひどく傷
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