PG02 - Power of Tangerine

PG02 - Power of Tangerine
Sample based Power Chord Library for KONTAKT
User's Manual
Soundfrost Music
Getting Started
Power Chord Guitarsは、KONTAKT(バージョン4.2以降)用のエレキギターパワーコー
ドライブラリシリーズです。このシリーズのコンセプトは、高音質なパワーコードサウ
ンドを鳴らす事はもとより、「ギタリストじゃなくてもギターのサウンドを使えるよう
にする」事にあります。
ギターの音作りに関しては、ギター本体のサウンドキャラクターよりも、使用するスト
ンプ(ギターとアンプ間で使うエフェクター)やアンプの種類、キャビネットの種類
(背面空きの有無や搭載されているスピーカーコーンetc,)、チューブアンプであれば
真空管の種類、そしてマイクの種類やポジションなどなど、様々な要素が絡んできま
す。
シリーズ第2弾、Power Chord Guitars No.02 " Power of Tangerine"(以下、PG02)
は、70年代のハードロックサウンドにフィーチャーしたパワーコードライブラリです。
ロードしてすぐ、オールドなロックサウンドが鳴り響きます。即戦力なライブラリとし
てだけではなく、スケッチツールとしても有用ではないでしょうか?
まずはロードしたそのままの状態で演奏してみてください。強く弾くとサスティン、弱
く弾くとミュート、更に弱く弾くとピックノイズが鳴ります。このライブラリの基本操
作はこれだけです。
各種パラメータはデフォルトの状態でも良い演奏になるように調整してありますが、細
かいニュアンス調整やリアルな演奏に便利なコントロール類も用意してあります。次章
以降これらの設定について説明します。
奏法によるコントロール
1. ベロシティレイヤ
PG02では、ベロシティの強弱によって3種類の異なる音を鳴らすことができます。ベロ
シティの値に対する音色は以下のように設定されています。
80∼127! !
サスティン音
16∼79!
!
ミュート音
0∼15!
!
ミュートノイズ(完全にミュートしてピッキングしたアタック音)
2. レガート奏法
ある音から後続の音に移るとき、先行音の
盤を離すタイミングを少し遅らせて音を
オーバーラップするように演奏すると「レガート奏法」になります。レガート奏法で演
奏すると後続音のアタックは弱くなり、音は滑らかにつながります。
3. アームダウン
ピッチベンダーを下げるとアームダウンの効果が得られます。単純にピッチが下がるだ
けでなく、音色の変化やピッチ変化カーブもギターのアーミングを再現しています。
キースイッチ
PG02にはリトリガーキーとSFXキーの2種類のキースイッチを用意して
います。
1. リトリガーキー(C∼D)
最後に発音を再び発音させます。キーボードで連続した同じ音をリアル
タイム演奏するような場合、このキーを使うことで演奏が容易になります。リトリガー
キーはC∼Dの3つのキーに割り当ててありますが、全て同じ機能です。
2. SFXキー(D#∼E)
D#はグリッサンドです。グリッサンドは8種類用意されており、ベロシティの強さに
よって種類が変わります。Eはピックスクラッチです。ピックスクラッチは3種類用意さ
れており、ベロシティの強さによって種類が変わります。
コントローラー
1. Volume(音量)
PG02にはボリュームコントロールが2個ついています。右上のス
ライダーはメインボリュームです。メインボリュームはMIDI CC#7
にアサインされています。左下のノブはサブボリュームです。通
常、歪んだギターはピッキングの強弱を音量、ダイナミクスに影
響しません。そのためPG02ではベロシティにかかわらず音量を一
定とすることでギターの音らしさを再現しています。もし、フ
レーズの一部の音について音量を変えたい場合は、サブボリュー
ムをエクスプレッション・ペダルなどにアサインしてコントロー
ルしてください。ノブを○+クリック(Windowsの場合は右クリッ
ク)してコントロールを動かすことで簡単にアサインすることが
できます。
2. Velocity Sensitivity(ベロシティ感度)
ベロシティの感度を調整します。リアルタイム演奏時に演奏感
が悪い場合は、このノブで感度を調整してください。
3. レベル調整ノブ
Sustain/Mute/M.Noise/SFXの各ノブは、奏法ごとに音量レベル
を調整します。
!
Sustain!
サスティン音レベル
!
Mute! !
ミュート音レベル
!
M.Noise!
ミュートノイズレベル
!
SFX! !
グリッサンド/ピックスクラッチのレベル
4. Minimum Note(音符の最小長さ)
音の長さの最小値をmsec(ミリ秒)単位で設定します。キー
ボードは構造上同じ音を連続で演奏することが比較的難しいた
め、8分音符で刻むリフなどをリアルタイムで演奏すると、ひと
つひとつの音が短くなってしまう事があります。Minimum Note
の値を60msecに設定すると、それ以下の長さの音でも60msec
だけ保持されるようになります。これにより、キーボードによる演奏でもリアルなリフ
を再現することが可能になります。
5. Position(ポジション)
弦楽器によくある「異弦同音」に関するフレットポジションを設定しま
す。
Autoにすると、フレットポジションは自動的に決められます。前後フ
レーズによって、移動距離が少ないフレットポジションが選択されま
す。
Brightにすると、異弦同音が存在する場合、より低いフレットポジション
(細い弦)が選択されます。ギターサウンドは明るく(ブライト)なります。
Fatにすると、異弦同音が存在する場合、より高いフレットポジション(太い弦)が選
択されます。ギターサウンドは太く(ファット)になります。
選択された弦とポジションはPositionメニューの下に表示されるとともに、Fretboardタ
ブで視覚的に表示されます。
6. Stroke(ストローク)
ギターのアップ/ダウンストロークを設定します。
Autoにすると、ストローク方向は自動で決定決められます。通常はダウ
ンストロークで速いフレーズになるとオルタネート(アップ/ダウンを
交互)に切り替わります。
Alternateではアップ/ダウンを交互に演奏し、Downではダウンストロー
クのみ演奏します。"Up"と比べて、発音のタイミングは正確です。Upでは
アップストロークのみを演奏します。"Down"と比べると、発音のタイミングはやや遅
くなります。
7. Humanize(ヒューマナイズ)
発音のタイミングをランダムでわずかにズラして、人間らしいリ
ズム感を再現します。シーケンサーで演奏する場合、この値を設
定することで機械的な演奏を避けることができます。
8. Effect(エフェクト)
PG02には2種類の簡易的なエフェクトを内蔵しています。
「Reverb」は残響を加えます。残響音の深さは直下のノブで調整
することができます。「Stereo」は音を左右に広げて、ステレオ
効果をかけます。
動作環境
KONTAKT 4.2以降。KONTAKT Player使用不可。
License
• 本ライブラリを使用して作成した音楽は商用・非商用に関わらず販売・配布可とな
ります。
• 本ライブラリの音を加工せずに録音したものを音源素材として再配布しないでくだ
さい。
• 本ライブラリおよびその一部を音源ライブラリとして再配布しないでください。
Credits
製品名や会社名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
Produce and Design :
Soundfrost Music
Guitar Play :
Taiki Egawa
Sound Engineering :
Taiki Egawa
GUI Design :
Aike
Script Programming :
Aike
Special thanks to :
Digital Sonic Design, Akifumi Tada
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