月刊 平和統一聯合 第七連合会 機 関 紙 第7号 平和統一 NEWS 平和統一聯合第七連合会(兵庫・岡山・鳥取) 〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通 7-1-2 ネオアージュ神戸元町 1001 号 TEL.078-360-0757 FAX.078-367-4323 HP:http://fpu7.main.jp/ E-mail:[email protected] 第7号 発行 平和統一聯合 第七連合会 発行人 趙 希 秀 2009 年 3 月 1 日 祖国平和統一を願う「賢仁会」 待望の 2009 年度第 1 回「賢仁会」が開催されました。 2 月 7 日(土)に兵庫県在住の(大阪からの参加もあり)韓半島南北統一の実現に関心を持つ日本の 方々を含めた在日同胞有志が、神戸のレストラン風月堂にて「集い」を持ちました。 2008 年の夏より数回にわたって趙希秀 FPU 第 7 連合会会長の揺るぎない指導に基づき在日一世・二 世の有志が、それぞれ(高齢)の実情に即して会合を重ねて、問題点を討議し取り組んできました。第 1 回目の集会とあって緊張感のただよう中を、福田秀樹事務局長の司会によって会議が進行しました。 開会の挨拶を曺小煥老僧が「一期一会の精神でもって、互いに信頼を深め、今後も再二、再三集いまし ょう」と激励の言葉を述べました。昼食をとりながらの各自の自己紹介では、一人に一つの物語があるよ うに参加者の発言は歴史観が重く、涙なくしては聞けないものでした。70代、80代と年令が上向き になるほど話の内容が深く、語りと訴えの中に侵略された側の民族の悲惨さが浮き彫りに表れ出ていま した。ひととおりの挨拶の後、趙希秀会長から本日の主題発表がありました。「祖国の分断と統一」のテ ーマでした。民族の運命的な歴史的事実を客観的、学問的にパワーポイントを使って論説を展開されま した。この学習によって在日の和合(民団と総連)の意義がとても、わかりやすく理解できました。「自 由討議」と「総括」では、機関紙である平和統一 NEWS の普及と拡大、そして友人を「賢仁会」への入会の うながし等を申し合わせました。 今後の取り組みとして集会は毎月の第1土曜日の午後1時に行うことを全員一致で決議しました。そ のあと、李英浩(最高齢)さんの諸氏への健康を気遣う閉会の挨拶で終了。 記念写真を撮って次回の再会を約して解散しました。 第 14 回料理講習会開催 加古川支部啓蒙講座開催 2 月 22 日、加古川において啓蒙講座を開催し ました。会員一人一人に対して FPU の活動を より活発に行ってもら為の講座です。曺 小 煥副会長の挨拶の後、趙希秀会長のパワーポ イントによる講義で、韓国民団と朝鮮総連の 和合が南北統一に如何に重要な位置であるか を再確認しました。 2 月 21 日、第 14 回料理講習会を新長田ピフレホ ール料理教室にて開催。今回は、韓国で旧暦の 1 月 15 日に作られる伝統的なデボルムシックタンを、韓 国での様子を写真で紹介しながら作りました。食材も 日本では入手困難なので、韓国から直接材料を仕入れ て本格的に作りました。参加者も 26 名と多 く全員が和気 藹々と楽しく 過ごしまし。 次回 4 月 18 日は、黄花チャ ップチェと宮中 トクポッキを紹 介することを伝 えて終了しまし た。 平和統一聯合第 7 連合会 1 月刊 主 平和統一 NEWS 第7号 張 『在日の뿌리(プリ:ROOT)と故郷(コヒャン)』 「뿌리 깊은 나무(プリキプンナム:根が深い木)」、大木は土深く根ざし育つことを言 っている。我々在日が土深く根ざしてこそ、未来は明るい。又、我々にとって良い土壌は どこだろうか? 元来、故郷という言葉には「根のある生まれ育った地」という意味があ る。 さて、在日韓国人・朝鮮人に故郷はどこですかと聞けば、どのような答えが返ってくる だろうか? 2 世の答えは微妙である。一昔、在日社会において 1 世が多く占めていた当時、 「고향은 어딥니까?(コヒャンウン オディムニカ?:故郷はどこですか?)」と 2 世に聞けば、生ま れても育ってもいない親の故郷を答えていた。今や 2 世が在日社会の主流の時代、同じ質 問に、親の故郷は「○○道○○郡」で自分は「日本の○○生まれ」と答える人が多いだろ う。 在日 1 世にとって日本の生活は、他郷살이(タヒャンサリ:他郷暮らし)であった。2 世 になると、少し事情が違ってくる。祖国は뿌리(プリ:ROOT)であり、父母の故郷なので 自分の故郷にもなってくる。しかし日本は他郷でもあるが、故郷にもなってくる。3 世以 降は、明らかに祖国は뿌리だが、日本は故郷になってくる。在日と言っても世代によって 感覚が違ってくる。勿論、以上のことは大方の基本的なところだといえる。ここに受けた 教育、育った環境、親兄弟親戚関係、妻子家庭といろいろな変数が係る。 帰化者が毎年 1 万名を数える時代、在日社会は日増しに同化傾向に拍車が掛かってきて いる。しかし뿌리(プリ:ROOT)を知ってこそ、居住地でしっかりと生きていけるのであ る。「日本で暮らすのだから、日本人として生きていっても別にいいのではないか?」と 言う方もいるだろう。当然個人の自由である。只、家庭や学校において何ら民族教育も受 けず、そのような判断をするのなら、正しい判断も出せないし、後日後悔する可能性があ り、後孫に対しても無責任である。 2 世の中で民族教育を学校で受けた人は、多いときでも 20%もいかなかったのである。 2 世の多くはほとんど日本人として教育を受け、育ったと言えるのである。今更責任の所 在を 1 世や祖国、日本政府に言っても、当事者 2 世にとって「既に遅し」である。とにか く社会教育で何とか正しい判断ができる情報を少しでも得る機会を願うばかりである。 人は目が 2 個という複眼をもって、視写体の立体性を捉えることができる。 在日は生まれつき、祖国と居住地と両国に関わる宿命にある。これをマイナスと捉える 方が過去比較的多かったようである。これをプラスとして生かし、複眼思考を育てるなら ば、その後の人生に大いに生かしていけるのである。 木の喩えで言うならば、木の成長は根っこを通して土壌の栄養を吸収し、地上の部分は 日光をたっぷり受けなければいけない。その喩えから得る知恵は、先ずは뿌리(プリ: ROOT)を回復することである。根っこから十分に栄養を吸収すべきである。そして居住 地のことをしっかり学ぶべきである。そうすれば在日は複眼を持った大木として成長でき るのである。祖国からも居住地からも認められ、歓迎される存在になってくる。これが在 日の可能性であり、強みなのである。これを生かすのも殺すのも貴方しだいである。 在日が自分の境遇をプラス思考で捉え、複眼思考を育てる努力をしていくならば、在日 の未来に大いなる日が差してくるだろう。そのように生き、幸せに暮らすことを心から祈 願して止まない。 平和統一聯合第 7 連合会 2 月刊 ‘’カイン族の印か蒙古斑点’’ 連合会会長 趙希秀 最近、桓檀古記と言う本を読んでいる。この本 は東夷族の上古代・古代の歴史を述べている。こ こに桓因時代 3301 年を 7 世で治めたとある。一 人当たり 400~500 年程、治めたことになる。 それで聖書の創世記の上 古代を生きた人達が長寿な のを思い出し、もう一度その くだりを読み直した。ノアの 洪水までに生きた人達に 900 歳前後生きた人達が名 を連ねているのである。人類始祖アダムとエバ は、堕落後エデンの東に住む。その後、長子カイ ンと次子アベルが生まれる。兄弟は神に献祭をす る。神は次子アベルの献祭だけを受けられる。怒 った兄カインは、弟アベルを野原で打ち殺し、神 の怒りを受ける。カインは恐れ悔い、神から印を うけて、東の地へ放浪する民となるのである。 その後、手元に子供がいなくなったアダムが 130 歳のとき、アベルの代わりに、父アダム似の 三子セツが生まれる。その後に創世記の6章が続 く。繙くと、「神は、神の子が人の娘と交わるの を嫌い」 、 「人は肉、人に神の霊が宿るのは 120 年」 と言い、人の寿命を縮めたのである。そして人の 悪が極致に至り、洪水審判が下されたとある。こ れはセツ族の話である。長子カイン族はもう既に 東の地へと旅去った後である。 ここで私は、このカイン族が、東の地に至り東 夷族を形成したと大胆な推理をしてみた。そして カインに下された印が蒙古斑点だと見たのであ る。蒙古斑点を持つ民族は全世界で74%を数え るといわれる。これは洪水審判を逃れたカインの 子孫だからではないだろうか? 上古代の歴史ロマンスに夢 を馳せると、なんだか韓国人・ 朝鮮人、日本人、中国人といが み合っている姿はとても小さ く見えてくる。況してや韓国民 団と朝鮮総連の仲たがいは小 さすぎる。同じカインの子孫、カイン族同士で何 故いがみ合うのかと心の叫びが聞こえてくる。 人類最初の殺人事件を起こしたカインは、自分 の供え物を受けてもらえなかった怒りを弟にぶ つけて殺したのである。怒りのままに行動を起こ すのは良くないことは、その後の「悔い」と「償 いの放浪」を通してカイン族はその悟りの知恵を 持っている。私はこの知恵をもう一度思い出すべ きだと思う。 セツ族は洪水審判を受け、義人ノアを通じて再 出発ができた。その血統、アダムより数えて 62 代目に救世主イエスキリストが来られたのであ る。しかしその方を 3 弟子さえ裏切り、イエス様 は十字架にかかり亡くなられた。悲劇である。も うセツ族では救いの道は開かれない。残るはカイ ン族に希望を託すしか無いのではないか?! 平和統一 NEWS 第7号 反省し、償いの放浪で得た知恵を生か し、カイン族は一つになり、人類の恒久 の平和世界を築く担い手になるべきだろ う。私は思う。在日自身が、先ずは在日 の和合と日本人との共生を築き、祖国の平和統一を 推進することが先決だろう!! ちょっと今回は頭を使いすぎた。胸が熱くなりす ぎた。う~ん、ご勘弁。(拝) 交流の広場 兵庫県副会長 曺小煥 弥勒菩薩(注1)と 本来無一物、無所有の山僧(注 2)の事 初めて訪れた韓半島の歩きの旅から帰ってきて二 年の歳月が過ぎました。韓国では一宿一飯を乞わん がために、多くの寺院の山門をくぐりました。大半 の寺院の御本尊は弥勒菩薩と観音菩薩でした。 こ のみ仏に韓半島の統一を託せると信じ祈りました。 (注1)・・弥勒菩薩=弥勒信仰があり、現世の衆を 教化し、釈迦の法を説くために出現すと いう。 (注2)・・山僧=無所有・無欲の精神で修行に励む 風来坊の如き雲水僧のこと。 韓国では私は晩春から夏の盛りを、東海の海寄り の道を、ただひたすらに歩きました。雨の降り続く 日には、村里で古寺を目にし、 「今日は野宿をやめて 泊めていただこうかな?」と思ったりして山門をく ぐるのでした。住職に対して柴又の寅さんのように 「私、生まれも育ちも日本です。本貫はミリャン(密 陽)です。姓はチョ、名はソファンと申します・・・ 」とのあいさつの仁義?を怪しげな韓国語で披露す ると、決まって「こんな古い山寺へようこそ。たい したものはないが・・・」と、宿泊を許可してくれ ます。座禅と百礼は住職が高年令でない限りは、行 いました。早朝三時から本堂の御本尊の前にぬかず いて、おつとめをします。のんびりとした旅と、き びしい修行が背中合わせに重なりあっています。食 後に必ず受ける質問は「お寺をお持ちですか?なに 故の旅なのですか?」の言葉でした。 「山僧(わたし) は何も持ちません、これから新羅千年の都、慶州と 密陽の風景を眺めて釜山に向かいます。雲と水のよ うに無心に歩くのが好きな乞食坊主です。無心と言 いましたが、いずこの人物が、また如何なる教団が 南北統一のことに関して全身全霊を打ち込んでいる のかを知りたくて旅を続けているのです。 」と答えて きました。みずからの寺とてなく、無所有の精神で ボロボロの雲水僧衣を身にまとって放浪の旅に、よ く出るのが山僧の心情なのです。行基菩薩を偲び、 何億何千年の、はるか後の世に現れるという弥勒仏 を、現世の或る人物に、その面影をだぶらせている のですがその人が如何なる方なのかを知る旅でもあ りました。 (つづく) 平和統一聯合第 7 連合会 3 月刊 平和統一 NEWS 第7号 活動内容 第4回 『김치(キムチ)とキムチ』 趙希秀 여러분 안녕하십니까?(ヨロブン ア ン ニョンハシ ムニカ)皆さんお元気ですか? 또 만났네요.(ト マ ンナンネヨ)又、会いましたね。 アンニョンハシムニカ? えっ! むっときました。 ハハハ・・・ 今日はこの「ム」の発音の話をします。難しいの かって? 「無」の境地に至れば悟ることができます。 (むっ) 韓国語には日本語の「ん」に相当する받침(パッチ ム)が、「ㅇ、ㄴ、ㅁ」の3つあります。実は日本語 はこの 3 つを正確に無意識的に出しています。 「無意 識的に」です。だからこれを意識的に出せるように すれば良いのです。これをしないので「ㅁ」を「ん」 なのに「む」と発音しているのです。 「無理」にです。 「ㅁ」は唇を閉じて「ん」と発音するのです。と んぼ、コンビニ、珍味(ちんみ)の「ん」です。この ときの日本語の「ん」は、必ず直ぐ後ろに唇が閉じ る「バ行、パ行、マ行」が来るのです。だから「ㅁ」 の発音を後ろに何が来ても出せるように練習してく ださい。 金浦(김포:キンポ)空港の김をだして少し間をも って、치(チ)を出してください。キムチではないで すよ。김치(キムチ)です。 お 願 い し ま す 。 부탁합니다( プ タ ッ カ ム ニ ダ).그러면 오늘은 이만 하겠습니다. (クロミョン オヌルン イマン ハゲッスムニダ:では今日はこれ で終わります。)又、逢いましょう! 또 만납시다!(ト マンナプシダ). さよなら。안녕히 계세요( アンニョンヒ ケセヨ). バイバ イ! 안녕(アンニョン)! (^.^)/~~~ 2月5日 会長団会議 開催 2月7日 賢仁会 2009 年度第 1 回集会 開催 2 月 14 日 在日新春講演会(大阪) 参加 2 月 17 日 常任理事会 開催 2 月 21 日 第 14 回料理講習会 開催 2 月 22 日 加古川支部啓蒙講座 開催 2 月 26 日 常任理事会 開催 編集後記 ❑この前、正月だったのにもう 3 月です。 春が来ました。梅や桜と花見の時節を迎え ました。平和統一運動も春が来れば良いな あと感じる今日この頃です。平和統一 NEWS で平和統一の春を告げたいと決意 を新たにしています。会員の皆様、共に頑 張っていきましょう。 (希) ❑=まだまだ発展する教育的月刊誌= たかが 4 ページぐらいのミニコミ紙と思 っていたが、さにあらず、内容がとても社 会・教育学的ですばらしいのだ。 「主張」は品格があって、もったいない? ぐらいの今後に富んだ道を示してくれる。 多くの在日にぜひ目を通していただきたい 論説である。 語学の欄もすみに置けない。近くて、近 い国の言葉を楽しく活字で学べるのだか ら、パンチョッパリの私はうれしい。毎号、 保存して暗記したいしろものである。(曺) 投稿記事募集 イベント案内 3 月 7 日(土) 賢仁会 第 2 回集会 3 月 8 日(日) 阪神支部啓蒙講座 3 月 10 日(火) 常任理事会 3 月 24 日(火) 常任理事会 交流の広場への投稿記事を募集しています。 会員の皆様からのご意見などさまざまな記事を 募集いたしております。どしどし投稿してくだ さい。 FAX.078-367-4323 E-mail:[email protected] 平和統一聯合第 7 連合会 4
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