第3学年1組 英語活動科学習指導案

第3学年1組
英語活動科学習指導案
平成18年6月30日(金)3校時
指導者
場所
1
題材名
2
題材について
教諭
工藤
和成
ALT
HINERANGI
英語活動室
色の言い方を学ぼう
(1)題材について
本題材は、角田市教育委員会が発行する『小学校英語活動
中学校コミュニケーション活動指導計画』の
6月の題材「色の言い方を学ぼう」を受けて設定した。Game や Practice を通して、色や動物の名前を覚
え、表現する題材である。児童は1年生の時にも「色であそぼう」と「動物園」の2つの題材で、色や動
物を表わす単語を中心として英語に触れ、それらを使ったゲームを通して英語のリズムや音に慣れ親しん
できている。本題材には、既習の内容も含まれており、児童は抵抗なく学習を進めることができると考え
る。また、繰り返し学習することで、より確実に英語の表現を身に付け、今後も自信をもって英語活動に
取り組もうとする姿勢を育んでいくことができると考える。
What
color
is
it(this)? の質問に対して It’s∼. と答えたり、 What color
の質問に対して It’s a
white
is
this
cat ?
cat.” などと答えたりできるよう、ゲームなどを通して楽しみながら身
に付けさせていきたい。また、英語での色や動物の名前は、日本語の一部になりつつあり、子供たちの生
活の中でも日常的に耳にしたり、話したりする場面も少なくない。よって抵抗なく学習を進められる内容
であると考えられるが、発音も日本語化しているので、改めて英語の発音を聞き、表現することによって、
より英語への関心・意欲を高めていきたいと考える。
(2)児童の実態
(別紙②参照)
本学級は男子16名、女子17名、計33名である。
英語の学習には大変意欲的で、間違いを気にせず、進んで表現しようとする児童が多いが、自信を持てず、
失敗を恐れて小さな声でしか表現できなかったり、身体表現を恥ずかしがったりする児童も数名見られる。
また、ゲームにおいては、勝ち負けにこだわり、思い通りにいかないと意欲をなくしてしまう児童もいる。
英語に関する意識調査をしたところ、別紙②のような結果が得られた。英語活動が好きな児童がほとんど
で、特にゲームや歌をとても楽しみにしている。また、『聞くこと』『話すこと』についても意欲的に取り
組んでいることがうかがえる。しかし、実際の授業においては、発音に自信がなく、教師や ALT の助言を
求めることも多く、事前調査の結果からも分かるように英語の発音に抵抗を感じている児童が少なくない。
また、児童が楽しみにしているゲームについては、ただ、楽しむというのではなく、ゲームを通して何を
身に付けるのかということを一人一人にしっかりと捉えさせたい。また、「コミュニケーション」というこ
とからも自分のことだけでなく、相手のことも考えながらルールを守って楽しく参加するよう声掛けしてい
きたい。
(3)指導にあたって
ALT はネガティブスピーカーとしてだけではなく、背負っている文化も含めて、子供たちが外国人と対
面しても、ものおじせずにコミュニケーションをとろうとする態度を育てる役割も担っているものと考え
る。また、学級担任は児童の実態をふまえ、授業の進行やクラスコントロールを分担するものとする。学
級担任と ALT がそれぞれの役割分担を通して、一人一人の児童の意欲や能力に応じた支援を行いながら、
全員が話す場、活動できる場を保障していきたい。その際には、ALT のネイティブな発音を十分に生かせ
るように、子供たちが苦手とする発音を担任がよく把握し、授業の中で適宜繰り返し発音練習ができるよ
うに工夫していく。また、ゲームやアクティビティーの前には、担任と ALT でデモンストレーションを行
い、子供たちに内容を十分に理解させてから活動に取り組ませていく。事前調査の結果から、英語の発音
に苦手意識をもっている児童が少なくないので、学級担任も一人の学習者としてのモデルを示し、「間違っ
ても大丈夫」という雰囲気作りに努めていきたい。また、フォニックスを取り入れることにより、英語の
発音に対する苦手意識を軽減していきたい。
事前調査の結果を受け、学習過程にはゲームや歌を適宜取り入れ、児童が意欲をもって学習に取り組め
るようにしていく。
○ 歌………子供たちの気分をリラックスさせ、英語学習の場の雰囲気を和らげるとともに、英語独特のリ
ズムも自然に身に付くものと考える。歌詞のくり返しが多いものや、メロディーを知っている
ものなどを取り上げ、振りを付けて楽しく歌わせるようにしたい。
○ ゲーム…競争の要素があり、子供たちが夢中になるものである。その中に自然に英語表現を聞いたり、
話したりする場面を設けていきたい。また、ゲームを通じて、友達とコミュニケーションを取
ろうとする態度を身に付けさせていきたい。
さらに、反復練習や振り返る活動を取り入れることで、学習したことをしっかりと理解できるようにして
いきたい。また、朝の会や帰りの会などでも、色や動物の名前に関するクイズやゲームを取り上げ、理解の
定着を図っていく。
3
題材の目標
・色や動物に関する表現に慣れ親しむ。
・学んだ表現を使ってゲームに参加し、質問をしたり、答えたりすることができる。
<評価規準>
観
点
関心・意欲・態度
聞
話
く
す
力
力
評
価
規
準
・進んで活動に参加し、色の尋ね方や動物の名前を知ろうとしている。
・歌やゲームに意欲的に取り組むことができる。
・色や動物に関する英語での質問や答えを聞き取ることができる。
・色や動物に関して英語で質問をしたり、答えたりすることができる。
4
指導計画と評価規準(4時間扱い
本時4/4)
□…観点
時間
目
標
学 習 内 容
1 色の尋ね方や答え方 色を尋ねる表現と答え方の練習をする。
を知る。
A: What color is this (it)?
B: It’s∼.
英単語
2
red pink gray white silver
yellow green purple brown
blue orange black gold など
評
<>…評価方法
価
規
準
関
進んで色の名前を覚え
ようとしている。
<観察・振り返りカード>
What color is this ?
と聞かれたら、It’s∼.と
答えることができる。
<発表>
話
動物の名前を覚える。 ゲームを通して動物の名前を覚える。
関
A:
B:
英単語
What is this(it)?
It’s∼.
cat bird mouse giraffe lion
monkey dog rabbit fish
elephant hippopotamus など
進んで動物の名前を覚
えようとしている。
<観察・振り返りカード>
聞
何の動物のことを言っ
ているのか聞き取るこ
とができる。
<ゲームの観察>
話
動物の名前を言うこと
ができる。
<発表>
3
動物の色の尋ね方や 動物の色に関する質問やその答え方を覚える。
答え方を知る。
A: What color is this cat ?
B: It’s a white cat.
A:
B:
What animal is this(it)?
It’s a white cat.
聞
何色の動物なのかを聞
き取ることができる。
<観察・発表>
話
何色の動物なのかを言
うことができる。
<発表・ゲームの観察>
4
ゲームを通して、これ これまで学習した動物や色に関する表現を使っ
関 進んで活動に参加しよ
までの学習の理解を てゲームをする。
本時 深める。
うとしている。
○ カルタゲーム
<観察・振り返りカード>
○ 仲間集めゲーム
聞
ゲームの中で、色や動物
の単語を聞き取ることが
できる。
<ゲームの観察>
話
ゲームの中で、色や動物
の単語を言うことができ
る。
<ゲームの観察>
5 本時の指導
(1)ねらい
①これまで学習してきた色や動物に関する表現を使い、楽しく活動することができる。
②色や動物に関する質問をしたり、質問に答えたりすることができる。
(2)本時の指導にあたって
楽しみながら英語活動ができるように、ゲームを通して児童の興味・関心や活動への意欲を高め、
英語に親しみながら聞く力、話す力を高めていきたい。
【聞くこと】 … 色や動物についての ALT の発音を注意深く聞き取らせるために、カルタゲーム
を取り入れる。
【話すこと】 … 積極的に英語で質問したり、質問に答えたりできるように、仲間集めゲームを
取り入れる。
また、発音に対して苦手意識をもっている児童が少なくないので、Warm-up にフォニックスを取り
入れることで、声を出すことに対する抵抗感を軽減していきたい。
(3)準備物
○ 児童
○ 教師
・筆記用具
・CD
・フラッシュカード
・振り返りカード
(4)学習過程
・カルタ
・動物カード
(別紙①参照)
(5)評価
①
②
色や動物についての ALT の発音を注意深く聞き取らせるために、カルタゲームを取り入れたことは
有効であったか。
<ゲームの様子の観察・振り返りカード>
仲間集めゲームは、既習事項を使って友達に積極的に話しかけたり、質問に答えたりするのに有効
であったか。
<ゲームの様子の観察・振り返りカード>
(6)板書予定
(colors)
or
(animals)
<別紙①>
(4)学習過程
段階
学習活動
Greeting
Warm-up
1 あいさつ
(8min)
2 歌
教師の主な発問
予想される児童の反応
H: Good morning
everyone.
S: Good morning
Mr.Kudo.
H: How are you?
S: I’m fine(sleepy).
S: Good morning
Hine sensei.
A: Good morning
everyone.
S: How are you?
A: I’m fine.
H: Let’s sing a song.
“Hellow song”
“Colors song”
3 フォニックス
(ALT の口の形に H: Let’s try.
注意しながら発音
をまねする。
)
Review
(7min)
Main
Lesson
(22min)
4 色の名前と動物
の名前の復習
5-1 カルタゲーム
(色のついた動物
のカードを準備
する。色と動物
を注意深く聞き
ながらカードを
とる。)
H: What animal is
this ?
S: It’s a brown dog.
H: What color is this
cat ?
S: It’s a white cat.
…
教師の支援・留意点
HRT
ALT
評価
準備物
・あいさつする人
の目を見るよう
にさせる。
・テンポよく進め
る。
・児童と一緒に歌
う。
CD
関
進んで
活動に参加し
ようとしてい
るか。
<観察>
・事前に児童それ
ぞれの色を決め
ておく。
・テンポよく進め
る。
フォニックス
シート
・全体で答えさせ
たり、指名して
答えさせる。
フラッシュ
カード
・児童が答えられ ・難しい発音につ
いて手本を示
ない時は、ALT
す。
に聞き、リピー
トさせる。
聞
色や動
物の単語を聞
き取ることが
できたか。
<発表>
H: Let’s play a game.
First game is
“Karuta game”.
S: What animal is it ? ・大きい声ではっ ・色と動物を強調
A: It’s a ∼.
きりと尋ねるよ
して話すように
うに声がけす
する。
る。
・ルールを守って
仲良く活動でき
るように各グル
ープに目を配
る。
カルタ
関
進んで
活動に参加し
ようとしてい
るか。
<観察>
聞
色や動
物の単語を聞
き取ることが
できたか。
<観察>
≪評価①≫
H: Next game is
“Nakamaatume
5-2 仲間集め
game”.
ゲーム
(相手に見せない
ように色つきの S: What animal is it ?
動物カードを持 S: This is a ∼.
・積極的に話しか
ち、お互いに質問
けられない児童
し合う。同じ動物
や自信のない児
だったら仲間に
童に声がけをす
なり、さらに仲間
る。
を探す。色は違っ
てもよい。
)
動物カード
・きちんと発音で
きているか確認
する。
話
色や動
物に関する質
問をしたり、
質問に答えた
りすることが
できたか。
<観察>
≪評価②≫
End of
Lesson
(8min)
6 学習のまとめ
H: That’s all for
today.
・何人かに感想を
発表させる。
・良かったところ ・良かったところ
をほめる。
をほめることで
次時への意欲を
高める。
・振り返りカード S: 本時の学習を振り
返る。
に記入し、一人一
人 ALT にあいさ
つをして教室に H: Let’s say good-bye
to Hine sensei.
もどる。
H: What animal is
this ?
S: It’s a ∼.
S: See you !
A: See you!
振り返り
カード
・ALT の質問に
答えられたか
一人一人チェ
ックする。
・一人一人に質問
をする。
What animal is
this ?
<別紙②>
1.
①
英語の勉強は好きですか。
①
好き
【27名】
③
あまり好きではない
【0名】
②
まあまあ好き
【3名】
④
好きではない
【1名】
②と答えた人
★
好きな理由は?
<複数回答あり>
【25名】
・歌
・ゲーム
・英語の先生が来てくれるから
・発音
【3名】
【2名】
・いろいろな英語が覚えられるから
③
【20名】
【1名】
④と答えた人
★
好きではない理由は
・つまらないから(歌とか)
2.
【1名】
英語活動の時間にどのように取り組んでいますか。
【聞くこと】
3.
【話すこと】
①
よく聞いて学習している 【21名】
①
きちんと話している
【20名】
②
まあまあ聞いている
【10名】
②
まあまあ話している
【9名】
③
あまりよく聞いていない
【0名】
③
あまりよく話していない
【2名】
④
聞いていない
【0名】
④
話していない
【0名】
英語の時間に「むずかしいなあ」と思うことは何ですか。
・発音
【12名】
・進んで発表すること
・復習
【1名】
【1名】
・覚えることがたくさんあると難しい
4.
【1名】
英語で名前を言える動物にマルをつけましょう。
さる【23名】
かば 【0名】
ぞう【8名】
わに【4名】
くま【16名】
とり【2名】
うま【26名】
おおかみ【0名】
ねこ【23名】
いぬ【28名】
うし【6名】
ねずみ【6名】
ぶた【23名】
うさぎ【21名】
きりん【1名】
ひつじ【0名】
きつね【12名】
さかな【26名】