災害時の緊急 両 援 宮城県と県タイヤ商 協同 組合が修理協定

2014/1/24
災害時の緊急車両支援 宮城県と県タイ ヤ商工協同組合が修理協定 - MSN産経ニュース
災害時の緊急⾞両⽀援 宮城県と県タイヤ商⼯協同
組合が修理協定
2014.1.23 03:18
東⽇本⼤震災を教訓に、県と県タイヤ商⼯協同組合は22⽇、災害時に救助や救援活動などで被
災地に⼊る緊急⾞両のタイヤ修理や交換を円滑に進める協定を結んだ。被災地にはがれきの鉄⽚
やくぎなどが散乱、緊急⾞両のパンクやバースト(破裂)が多発し、⼀刻を争う応急活動の⽀障
となったことから、バックアップ態勢の必要性が叫ばれていた。災害時のタイヤに関する協定は
神奈川県に次いで全国で2番⽬となる。
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調印式は県庁で開かれ、県内のタイヤ販売業者でつくる県タイヤ商⼯協同組合の三川浩理事⻑
と、村井嘉浩知事の代理として三浦秀⼀副知事が、それぞれ協定書に調印した。三浦副知事は
「この協定で防災⼒の⼀層の強化が図られる」と期待感を⽰した。
協定は災害が発⽣した際に、県が組合に対して緊急⾞両のタイヤのパンク修理や交換などの協
⼒を要請、組合側も優先的に対応する内容。組合に加⼊する41社のうち過半数の24社(51店
舗)が協定に参加する。災害発⽣時には、県から要請を受けて、組合内の連絡網で周知し、短時
間で⽀援態勢を整える。
組合によると、津波被災地では、道路を覆う泥に隠れたがれきの⾦属⽚などによるタイヤのパ
ンクやバーストが多かった。海岸近くに⼊ることの多かった緊急⾞両や災害復旧⾞両に被害が集
中した。ところがパンク修理やタイヤ交換については、個々の⾃治体と会社の対応で作業に時間
がかかる結果となった。
組合側が昨年夏、「系統だって動けずに時間のロスを招いた」(三川理事⻑)との反省から、
県に協議を申し⼊れ、調整が続けられてきた。この中で震災時には、温暖な地⽅の応援⾞両は寒
冷地⽤のスタッドレスタイヤを持っておらず、現地で⾝動きが取れなかった反省もあって、優先
的にスタッドレスタイヤを供給する内容も盛り込まれた。
調印式で三川理事⻑は「組合で対応すれば、円滑に作業を進めることができる。⼀刻も早く災
害復旧ができるように安全でスピーディーな作業に努めたい」と強調した。
県危機対策課は「震災の教訓を⽣かした協定によって、災害時に⽀援を受ける側のさらなる態
勢強化につながる」と⾼く評価している。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
http://sankei.jp.msn.com/region/print/140123/myg14012303190001-c.htm
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