原告の爵栄認容判鉄に野ずる屠蘇

原告の爵栄認容判鉄に野ずる屠蘇
本日,泰盛飽方裁判所は,原告の瀞求を認軌被告の不当な差別街宣を違法で
あると認定した。
我々は、この判決が、正しく差別街宣の違按性を認めたことを高く評価する。
我々は、.被告及び被告の鷹する団体が、本判決を嘉撃に受け止め、被差別部落
出身者に対するもののみではなく、あらゆる差別を表明・助長・原動するような
不当な宣伝行為を直ちに中止するよう求める。
我々は,不当な差別助長行為を操り返す者らに対する糾弾を今後も継続するこ
とをここに表明する。
2012年6月25 El
公益財団法人 寮長人種文化財団
摘名称 財団法人水平社博物鷲)
代襲撃事 錯
弁護団 弁護士
同 弁護士
口古内
正
川橋
志朗和
平成24年6月25田判決書渡し 同日原本交付裁判所書記官 中野宏明
平成23年(ワ)第686号慰謝料請求事件
口頭弁的終結日 平成24年5月7日
判
決
奈良県御所市大亭相原2 3 5番地の2
原 告 公益財団故人奈良人権文化財団
(変更前の名称 財団法人水平社博物館)
同代表者代表理事 川 白 正 志
同訴訟代理人弁護士 音
州 城 羽 本 棟 橋
雅
朗 達 徹 苗 彦 和
小
上
宿
佐 和 裕
小
内
被 告
jH 究 大 了
主
LJ ユ5
文
0万円及びこれに対する平成23年9月1ユ
日から支払済みまで年・5分の割合による金員を支払え0
2 原告のその余の請求を粟却する。
3 訴訟費用は,これを20分し,その17を原告の負担とし,その余を被
告の負担とする。
4 この判決は∴ユ項に限り,仮執行することができる。
幸美及び理由
舞ユ 当事者の求めた裁判
1 滴求の趣旨
吊 被告は,原告に対し,ユ000万円及びこれに対する平成23年9月日
日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払えo
t2)訴訟費用は,被告の負担とするo
(3)仮執行宣言
2 請求の趣旨に対する答弁
旧 原告の請求を棄却するo
(2)訴訟費用は,原告の負担とする。
第2 事案の概要
ユ 本訴請求
本訴詣勅も被告が,原音の開設する博物館の前で,原告の名誉を数損する
首動などをして,
原告に慰謝料1 0 0 0万円の損客を生じさせたと主張して,
原告が被告に対し上記慰酎料及びこれに対する訴状巷達の翌日から民法所定の
利率による遅速損害金の支払を求めたものである。
2 判断の前提となる事亮
以下の事実軌争いのない事実,顕著な事実並びに証拠及び弁論の全趣削こ
よって篭めることができる審美である。
(1)原告及び水平社博物館
原告は,部落問題及び水平社運動に関する調査研究を行うとともに.関
係史料及び文化財を収集及び保存し,併せてこれらを一般に公開すること
により,人権思想の普及と啓発に資することを目的として平成1 0年4月
ユ削こ設立許可を受けた財団法人水平社博物館が,平成2 4年4月1日,
名称を変更して移行した公益財団法人であるo
財団汝人水平社博物館且平成1 0年5月,前記目的のため,奈良県御
所市相風こ水平社歴史館を設立及び開館した。なお,水平社歴史館は,平
成1 1年4月ユ臥水平社博物館に名称を変更したo
(顕著な事象 甲舞上第1 1音弘弁論の全趣旨)
つ
) )
I
(2)被告
被告は, 「在日特権を許さない市民の会」脇下「在特全」という。 )
の会見であり,執行役見開酌は担当副会長兼大阪支部長を務めている。
在特会は】在日確国人,朝鮮人の特別永住資格の廃止を主唱する団体であ
る。
(争いのない革鼻弁論の全趣旨)
ほ)水平社博物館の展示
水平社博物館は膏瞳問題及び水平社運動等に錨する常設展示をすると
ともに′テーマを設定して特別展示及び企画展等を開催しているB
水平社博物館は,平成22年12月10日から平成23年3月27日ま
での軌企画展としてrコリアと日本一経国併合からユ00年」と箇する
企画展示をなした。
掃いのない事象甲第2ま第4,罪6,茅ユ2号証)
囲 被告の言動
被告は,平成2 3年ユ月2 2日午後1時過ぎから,水平社博物館前の道
蕗上に釦、て,ハンドマイクを使用して・・次のとおりの演艶をしたDそし
て,被告は,上演説の状況を自己の動画サイトに投稿し,広く市馬が視聴
できる状態においている。
「なぜここでこうやってマイクを持って叫んでるかといいますと}この日
の前にある梼多博物館ですか,非人博物館ですか,水平社博物館ですか,
なんかねえ,よく分からんこの博物軌「強制連行された女性の中には,
慰安婦イコール性奴隷として軍隊に従属させられ,性的奉仕を強いられた
人もいましたと,'こういったことも書かれておりますねえ」 「慰安婦イコ
ール性奴隷と育っているんですよ・ ・=いっらはパカタレo文句あったら出
てこい・穆多どもo慰安乳性奴軌これねえjすごい人権侵害ですよ,
これD性風俗産業ね。自分が性風俗産集で働<のが大好きだと,これが天
● ヽ
■ ヽ
▼ ■
職だと一喜んで働いている女性に野して人権侵審なんですよ,これ」 「こ
の水平社博物館,ド磁多どもはですねえ,慰安婦イコール性奴隷だと,こ
ういったこと宮ってるんですよq文句あったら出てこいよ′犠多ども。れ
ここなんですか,ド積多の発祥の軌なんかそういう聖地らしいです
ねD 」噸多やら非人やらいうたら,大勢集まって糾弾集会やら昔やっと
-つたん違うんですかo出てこい,積多ども.何人か開いとるやろ,穆多ど
も,ここは積多しかいない,碕多の整地やと潤いとるぞ。出てこい,稔多
ども,おまえらなあ昌まんまに日本中でなめたマネさらしやがってJ rこ
こでそういうことやったら;なんか大勢人間がね・,集まってきて囲まれて,
なんか大変なことになるということをね,ちょっと事前に開いてね。あま
り,こう,平穏に締富ができるとはちょっと思ってなかったので,あまり
何を宮うか考えてこなかったんですけど」 「いい加減出てきたらど.うだ,
稜多ども。ねえ,棲多,非人非^D非人とは,人間じゃないと審くんで
すよoおまえら入間なのかほんとうに」噸多とは掠れが多いと書きます。
稔れた,積れた,卑しい連中,文句あったらねえ,いっでも来いo J
(争いのない事晃 甲第3号紅,弁輪の全趣旨)
3 争点
侶 被告の不法行為の成否
ア 原告
被告は,原告に対し,械多博物館,非人博物館と蔑称を投げ付けると
ともに,その関係者らに対し公然と口頭及び拡声器を使用して「ドニツ
タども,出てこい。 」などとの挑発的言動を意図的になした。これ札
前代未聞の遠別寄件であり・蘭・L多き人々,人間外の人々が邪な目的を
持って原告を設立し,原告が邪な社会的活動を行っている,そして,そ
のような邪な員的の下でTコリアと臥本一韓国併合からユ00年」の企
画展示をなしていると主張して,公然と事実を摘示し,基本的入梅を普
ヽ 4
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及し,啓発を旨とする原告の名誉を著しく数損する言動を被告が行った
ものである。しかも,被告は,上記言動の一書開き終を自己の動画サイト
に投稿し全国の人々に流布させるペく試みている。その発言内容とと
もにその伝達方法からして,被告の行為は原告に対する悪質極まりない
差別行為と`いうべきである。
イ 被告
否認するo積多及び非人は蔑称ではなく,これを述べた被告が不当な
差別をしているものではないoまた,被告は挑発的な膏動をしたことは
ない8破告はJ原告がrコリアと日本一能国併合から1 00年」の展示
企画において誤った歴史認識を展示していることから,これを指摘した
ものにすぎないb
ほ)原告に生じた綾香の額
ア 原告
原告は一平成1 0年5月1日水平社歴史館を開館して以酪部落差別
の撤鼠人権思想及び基本的人権の普及及び啓発に尽力し,日本国内外
から既に2 5万人を超える人々が水平社博物館を参観し,全国水平社発
祥の軌 日本の人権のふるさととして親しまれている。このような原告
の名誉ある滑動に対し,被告は,水平社博物館の前で,蔵多博物館又は
非人博物館などと蔑称を何回も投げ付けて,その名誉を宥しく穀鎖し,
あまつさえ,そのような差別行為をインターネット上で動画として全国
に発信するなどの極めて重大な挑発行為を公然と.仕掛けてきたものであ
る。
原告は,被容の上記言動により社会的及び精神的損害を被り,これに
対する慰謝料は1 0 0 0万円が相当であるo
イ 被告
知らない。
第3 当裁判所の判断
1被告の不法行為の成否
前記第2の拍便利示したとおり,被告は,原告が開設する水平社博物館前
の道路上において,ハンドマイクを使用してJ 「積多J及び「非人」などの文
言を含む流説をし,上記演説の状況を自己の動画サイトに投稿し,広く市民が
視聴できる状態においている。そして,上記文言が不当な差別用語であること
は公知の審巽であり,原告の設立日的及び哲動状軌被告の言動の時期及び箇
所等に鑑みれば,被告の上記言動が原告に対する名誉数硯に当たると認めるの
が相当である0
2 原告に生じた損等の額
前記1で判示した被告の不法行為となる嘗動はその内容が原告の設立郎勺及
び活動状況等を否定するものであり,しかも,その時軌場所及び方漁等が原
告に対する名誉袈損の程度を著しくしていることなどの事情に鑑みれば,被告
の不法行為によって原告に生じた有形,無形の損害は相当大きなものであると
いわざるを得ず,これに対する慰謝料はユ5 0万円が相当である,
第4 結論
以上によれば,原告が被告に対し民法70 9免 71 0条に基づき損寄1
00 0万円及びこれに対する不法行為後の日である平成2 3年9月1 1日か
ら支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める本
訴請求は,硯寄1 50万円及びこれに対する平成23年9月1 1日から支払
済みまで年5分の割合による遅延損害金の支払を求める限度で理由があるか
ら,これを羅零し,その余は理由がないから,これを棄却することとし,訴
訟費用の負担につき民事訴訟法6ユ象 6 4条本文を,仮執行宣言につき同
姓2 5 9粂ユ項をそれぞれ適用して,主文のとおり判決する。
寮長地方裁判所民事部
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裁判官
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これは正本である。
平成2尊卑6月25日
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襲奈良地方裁判所民事部
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裁判所亭記官 中
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