化学物質等安全データシート 1 化学物質等及び会社情報 引 火 性 有 害 性 刺 激 性 化学物質等のコード: ES1035,ES1035B,ES1035CB, ES835B(BIJA),ES1035C,ES1035BC, ES1035CBC 会社名 株式会社 シー・エス・シー 住所 東京都千代田区三番町28 秀和三番町ビル4階 担当部門 トレーディンググループ 第1チーム 電話番号 03-5215-0117 Fax番号 03-5226-0427 作成・改訂日 2002年4月30日 化学物質等の名称 FLUX-OFF ROSIN 2 組成、成分情報 混合物:FLUX-OFF ROSIN 含有量(wt%) 1.0∼46.0 1.0∼25.0 1.0∼25.0 1.0∼25.0 CH3(CH2)2CH(CH3)2 CH3CH2CH(CH3)CH2CH3 [(CH3)2CH-]2 CH3CH2C(CH3)3 (2)-6 (2)-6 (2)-6 (2)-6 公表化学物質 公表化学物質 公表化学物質 公表化学物質 107-83-5 96-14-0 79-29-8 75-83-2 5. n-ヘキサン 変成アルコール混合物 6. エタノール 7. イソプロパノール 8. 酢酸エチル 0.1∼3.0 CH3(CH2)4CH3 (2)-6 公表化学物質 110-54-3 1.0∼25.0 1.0∼20.0 0.1∼10.0 CH3CH2OH (CH3)2CHOH CH3COOCH2CH3 (2)-202 (2)-207 (2)-726 公表化学物質 2-(8)-319 公表化学物質 64-17-5 67-63-0 141-78-6 9. 二酸化炭素 1.0∼20.0 CO2 (1)-169 公表化学物質 124-38-9 3 危険有害性の要約 分類の名称 危険性 有害性 化 学 式 官報公示整理番号 化審法 安衛法 成 分 名 イソヘキサン混合物 1. 2-メチルペンタン 2. 3-メチルペンタン 3. 2,3-ジメチルブタン 4. 2,2-ジメチルブタン CAS番号 高圧ガス、引火性液体、急性毒性物質 極めて引火性が強く、非常に燃焼しやすい。蒸気は空気と混合して爆発性の混合 ガスを形成する。容器を加熱すると圧力上昇が起こり、破裂する恐れがある。 誤飲や暴露すると有害。高濃度蒸気を吸入すると、眠気や頭痛を引き起こす。 皮膚や眼などを刺激する。 4 応急措置 目に入った場合 皮膚に付着した場合 吸入した場合 飲み込んだ場合 ・直ちに清浄な流水で15分以上洗浄した後、医師の診察を受ける。 洗浄の際には、まぶたを開いて眼球のすみずみまで水が行き渡るようにする。 ・汚染された衣類、靴などを速やかに脱ぎ捨てる。多量の水または微温湯を流し ながら洗浄する。必要に応じて石鹸などを用いて充分に洗い落とす。 ・外観に変化が見られたり、痛みがある場合には医師の診察を受ける。 ・被災者を直ちに空気の新鮮な場所に移し、衣服、ネクタイ、ベルトなどをゆる め、毛布などで保温して安静にする。直ちに医師の診察を受ける。その間、呼 吸が停止、あるいは弱い場合には、状況に応じて人工呼吸を行う。 ・嘔吐がある場合は、頭を横向きにして窒息に注意する。 ・水でよく口の中を洗浄し、直ちに医師の診察を受ける。 ・無理に吐かせない。 ・肺への吸収を最小限にするために、頭を膝より下に保つこと。 ・意識がない場合は何も与えてはならない。 5 火災時の措置 消火方法 消火剤 2002/04/30 印刷 ・適切な保護具を着用する。 ・火災を増大させる危険性があるものを周囲から速やかに取り除く。 ・関係者以外は安全な場所に退去させる。 ・移動可能な容器は、速やかに安全な場所に移す。移せない場合には、容器及び 周囲に散水して冷却する。 ・消火活動は風上から行い、周囲の状況に応じた適切な消火方法を用いる。 ・燃焼または高温により容器が破裂する恐れがあるので、消火にあたっては距離 をとるなど充分注意する。 ・燃焼源の供給を速やかに止める。それが不可能でかつ周辺に危険が及ばなけれ ば、燃え尽きるにまかせる。 ・水噴霧 ・アルコール泡 ・二酸化炭素 整理番号 CS160-298 1/6 作成・改訂日 2002年4月30日 化学物質等の名称 FLUX-OFF 6 漏出時の措置 ROSIN ・関係者以外の立ち入りを禁止する。 ・付近の着火源、高温体などを速やかに取り除く。 ・着火の危険がないことを確認した後、換気する。 ・作業に際しては適切な保護具を着用し、衝撃、静電気にて火花が発生しないよ うな装置、材質の用具を用いる。 ・危険が伴わず、可能な場合は容器からの漏出を止める。漏出を止められない場 合は、ガス爆発の危険性があるため、関係機関に連絡し、直ちに周辺の住民を 避難させる。 ・空気より重いため、床面を沿って移動し、遠距離引火する場合があるので注意 する。 ・空気より重いため、換気が悪い低い場所では滞留して酸素欠乏を引き起こすこ とがあるので注意する。 ・乾燥砂や土など不活性吸収剤に吸収させて密閉できる空容器に回収する。 ・大量の流出には盛土で囲って流出を防止する。 ・付着物、回収物などは、関係法規に基づき速やかに処分する。 ・環境への悪影響が懸念されるため、河川等へ排出されることのないよう注意す る。 7 取扱い及び保管上の注意 取扱い 保管 8 暴露防止及び保護措置 管理濃度 許容濃度 設備対策 保護具 保護眼鏡 保護手袋 呼吸用保護具 保護衣 2002/04/30 印刷 ・取扱いは、換気のよい場所で行い、ガス漏れ、あふれ、飛散しないよう注意し、 みだりに蒸気を発生させない。 ・加圧状態にある。安全ついたて、保護具着用の上、充分な注意の下に取扱う。 ・周辺での火気、スパーク、高温物の使用を禁止する。また、それらの近くで噴 霧しないこと。 ・静電気対策を行い、作業衣、安全靴は導電性のものを用いる。 ・取扱い機器や設備などは防爆型を用いる。 ・吸い込んだり、眼、皮膚及び衣類に触れないようにする。取扱い後は、手、顔 などを良く洗う。 ・天井が低い場所では滞留して酸素欠乏を引き起こすことがあるので注意する。 ・容器は再利用しないこと。 ・密栓した後、直射日光の当たらない冷暗乾所に保管する。 ・火気や熱源などの着火源から遠ざける。 ・転倒や落下して損傷しないよう配慮する。 ・子どもの手の届く所には置かないこと。 ・アルカリ粉末、アルカリ土類金属、酸化剤から離して保管する。 設定されていない。 (n-ヘキサンとして 50 ppm, イソプロパノールとして 400 ppm, 酢酸エチルとして 400 ppm) ACGIH TLV OSHA PEL 日本産業衛生学会 単位 TWA STEL 8H TWA 勧告値 1. 2-メチルペンタン 500 1000 ― ― ppm 2. 3-メチルペンタン 500 1000 ― ― ppm 3. 2,3-ジメチルブタン 500 1000 ― ― ppm 4. 2,2-ジメチルブタン 500 1000 ― ― ppm 5. n-ヘキサン 50 ― 500 40(皮) ppm 6. エタノール 1000 ― 1000 ― ppm 7. イソプロパノール 400 500 400 400※ ppm 8. 酢酸エチル 400 ― 400 200 ppm 9. 二酸化炭素 5000 30000 5000 5000 ppm ※最大許容濃度 ・屋内作業の場合には、蒸気の発散源を密閉する設備又は局所排気装置を設置し なければならない。(有機溶剤中毒予防規則) ・取扱い場所の近くに洗眼及び身体洗浄用の設備を設ける。 保護眼鏡(ゴーグル型)。状況に応じ保護面。 不浸透性の手袋。 有機ガス用防毒マスク、空気呼吸器、送気式マスク等。 不浸透性の保護服。状況に応じ前掛け、長靴等。 整理番号 CS160-298 2/6 作成・改訂日 2002年4月30日 化学物質等の名称 FLUX-OFF ROSIN 9 物理的及び化学的性質 外観等 融点 比重 沸点 蒸気圧 蒸気密度 溶解度 引火点 発火点 爆発限界 下限 上限 その他 10 安定性及び反応性 可燃性 自己反応性・爆発性 安定性・反応性 2002/04/30 印刷 軽い炭化水素溶剤臭のある無色透明液体 情報なし 0.70 (20℃) 情報なし 26.4kPa/20℃ (液体) 3 (空気=1)(イソヘキサン類) 水に難溶。 -29℃ (イソヘキサン) 情報なし 1.2vol% (空気中) 7.7vol% (空気中) 蒸発速度:<1 (酢酸ブチル=1) 揮 発 率:100% 引火性が強く、燃焼しやすい。ガスは地面あるいは床に沿って移動することがあ り、遠距離引火の可能性がある。 加熱により容器が爆発する恐れがある。 通常の取扱い条件においては安定。 一酸化炭素、二酸化炭素、不完全燃焼炭化水素などの危険有害な分解生成物を生 じる恐れがある。 アルカリ粉末、アルカリ土類金属、酸化剤との接触に注意する。 整理番号 CS160-298 3/6 作成・改訂日 2002年4月30日 化学物質等の名称 11 有害性情報 刺激性 急性毒性 がん原性 変異原性 生殖毒性 催奇形性 その他 2002/04/30 印刷 FLUX-OFF ROSIN 液体、エーロゾルや蒸気は眼を刺激し、痛み、涙流、発赤、刺すような感覚を伴 った腫れなどを引き起こす。皮膚に対して刺激性がある。 眼に対しての刺激性データが報告されている。(n-ヘキサン) ・eye-rbt 10 mg MLD 皮膚や眼に対しての刺激性データが報告されている。(エタノール) ・skn-rbt 400 mg open MLD ・eye-rbt 500 mg/24H MLD 皮膚や眼に対しての刺激性データが報告されている。(イソプロパノール) ・skn-rbt 500 mg MLD ・eye-rbt 100 mg SEV 眼に対しての刺激性データが報告されている。(酢酸エチル) ・eye-hmn 400 ppm 摂取すると有害であり、口、喉、胃を刺激し、嘔吐を引き起こす恐れがある。 高濃度蒸気を吸入すると、眠気や頭痛、めまい、意識喪失などを引き起こし、長 期間暴露すると死に至る恐れがある。 暴露によっては、心臓、肺、眼、皮膚などの先在的な病状が悪化する。 急性毒性のデータが報告されている。(n-ヘキサン) ・ihl-hmn TCLo: 190 ppm/8W ・orl-rat LD50: 28710 mg/kg 急性毒性のデータが報告されている。(エタノール) ・orl-man TDLo: 50 mg/kg ・orl-rat LD50: 7060 mg/kg ・ihl-rat LC50: 20000 ppm/10H 急性毒性のデータが報告されている。(イソプロパノール) ・orl-man TDLo: 14432 mg/kg ・orl-rat LD50: 5045 mg/kg ・ihl-rat LC50: 16000 ppm/8H 急性毒性のデータが報告されている。(酢酸エチル) ・orl-rat LD50: 5620 mg/kg ・ihl-rat LC50: 200 g/m3 ・skn-rbt LD50: >20 mL/kg 急性毒性のデータが報告されている。(二酸化炭素) ・ihl-hmn LCLo: 9 pph/5M ・ihl-mam LCLo: 90000 ppm/5M 発癌性についての評価が報告されている。(イソプロパノール) ・IARC : 3(ヒトに対して発癌性があると分類できない化学品) 変異原性のデータが報告されている。(n-ヘキサン) ・sln-smc 132 mmol/L ・cyt-ham-fbr 500 mg/L 変異原性のデータが報告されている。(エタノール) ・mmo-sat 11 pph (+S9), 8500 ppm (-S9) ・mmo-esc 140 g/L (-S9) 変異原性のデータが報告されている。(イソプロパノール) ・cyt-rat-ihl 1030 ug/m3/16W-I 変異原性のデータが報告されている。(酢酸エチル) ・sln-smc 24400 ppm ・cyt-ham-fbr 9 g/L 生殖毒性のデータが報告されている。(n-ヘキサン) ・orl-mus TDLo: 238 g/kg (6-15D preg) 生殖毒性のデータが報告されている。(エタノール) ・orl-wmn TDLo: 250 mg/kg (37W preg) ・iut-wmn TDLo: 200 mg/kg (5D preg) 生殖毒性のデータが報告されている。(イソプロパノール) ・orl-rat TDLo: 11340 mg/kg (45D pre) 催奇形性のデータが報告されている。(n-ヘキサン) ・ihl-rat TCLo: 1000 ppm/6H (8-16D preg) 催奇形性のデータが報告されている。(エタノール) ・ivn-wmn TDLo: 8 mg/kg (32W preg) 催奇形性のデータが報告されている。(イソプロパノール) ・ihl-rat TCLo: 7000 ppm/7H (1-19D preg) 催奇形性のデータが報告されている。(二酸化炭素) ・ihl-rat TCLo: 6 pph/24H (10D preg) 記載のデータは、RTECSより抜粋しております。これら以外のデータや更に詳細 な情報につきましては、原本をご参照ください。 〔RTECS番号:SA2985000(2-メチルペンタン), EJ9350000(2,3-ジメチルブタン), MN9275000(n-ヘキサン), KQ6300000(エタノール), NT8050000)(イソプロパノール), AH5425000(酢酸エチル),FF6400000(二酸化炭素)〕 整理番号 CS160-298 4/6 作成・改訂日 2002年4月30日 化学物質等の名称 12 環境影響情報 環境影響情報 分解性 その他 FLUX-OFF ROSIN 漏洩・廃棄などの際は、環境に影響を与える危険性があるので、取扱いに注意す る。 河川等へ排出は環境破壊を引き起こす恐れがある。 《環境影響データ(wt%)》 CFC :0.0 VOC:95.7 HCFC :0.0 HFC:0.0 Cl.Solv.:0.0 ODP:0.00 分解性が良好と判断される化学物質(通産省公示)(n-ヘキサン)(エタノール)(酢酸エチル) ・分解度 : 86% (by BOD) (イソプロパノール) オクタノール/水分配係数 Log Pow : 3.74 (2-メチルペンタン), 3.60 (3-メチルペンタン), 3.42 (2,3-ジメチルブタン), 3.82 (2,2-ジメチルブタン), 3.90 (n-ヘキサン), -0.31 (エタノール), 0.05 (イソプロパノール), 0.73 (酢酸エチル) 13 廃棄上の注意 ・処理に際しては、充分な知識を有した専門家に相談した後、危険性に充分配慮 する。 ・適切な保護具を着用する。 ・関係法規や条例に従って処理する。 ・処分する時は、内容物を完全に除去した後に行う。容器に穴を開けたり焼却は しないこと。 ・処理施設がないなどの理由で廃棄できない場合は、許可を受けた産業廃棄物処 理業者に危険性、有害性を充分告知の上処理を委託する。 14 輸送上の注意 ・運搬に際しては容器に漏れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷のないよう に積み込み、荷崩れの防止を確実に行い、消防法などの法令に定めるところに 従う。 ・輸送時、高温に晒されないよう充分に配慮すること。 ・「取扱い及び保管上の注意」の項を参照のこと。 クラス 2.1 (高圧ガス) 1950 国連分類 国連番号 15 適用法令 消防法 船舶安全法 労働安全衛生法 その他 2002/04/30 印刷 ・第4類 引火性液体 ・危告示 別表第2 高圧ガス ・有機溶剤中毒予防規則 第2種有機溶剤 (イソプロパノール)(酢酸エチル) ・施行令第18条 表示物質 (イソプロパノール)(酢酸エチル) ・施行令第18条の2 名称等を通知すべき有害物 ・高圧ガス保安法 : 第2条 (液化ガス) 整理番号 CS160-298 5/6 作成・改訂日 2002年4月30日 化学物質等の名称 16 その他の情報 引用文献 FLUX-OFF ROSIN ・産業中毒便覧 増補版、後藤稠 他編、医歯薬出版 (1994) ・取り扱い注意試薬ラボガイド、東京化成工業(株)編、講談社 (1988) ・国際化学物質安全性カード (ICSC : International Chemical Safety Cards)、 国立衛生試験所 化学物質情報部 監修、化学工業日報 ・13700の化学商品、化学工業日報社 (2000) ・Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS), NIOSH (CD-ROM版) ・The Hazardous Substances Data Bank (HSDB), NLM (CD-ROM版) ・Sax's Dangerous Properties of Industrial Materials 9th ed., R.J.Lewis, Sr., Van Nostrand Reinhold (CD-ROM版) ・The MERCK INDEX 12th ed., Merck & Co., Inc., Chapman & Hall (CD-ROM版) ・Dictionary of Organic Compound, Chapman & Hall (CD-ROM版) 【製造元】 会社名 CHEMTRONICS 住 所 8125 Cobb Center Drive Kennesaw, GA 30152 緊急連絡先 (Chemtrec) 800-424-9300 ・このMSDSは、我々が知り得た情報を基に誠意をもって作成しておりますが、記載のデータや危険、有害性の評価に関しては、いかなる保 証もなすものではありません。ご使用に先立って、危険、有害性情報のみならず、ご使用になる機関、地域、国の最新の規則、条例、法規 制などを調査し、それらを最優先してください。 ご購入いただいた商品は、安全性の点からも速やかに消費されることを大前提としております。その後、新たな情報や修正が加えられる 場合もありますので、万一ご使用時期が大幅にずれ込んだり、ご懸念を抱かれた場合には、改めて弊社にご相談ください。 また記載の注意事項は、通常の取扱を対象としたものであって、特別な取扱をする場合は状況に適した安全対策を実施の上、充分な注意 を払う必要があります。 すべての化学製品は『未知の危険性、有害性がある』という認識で扱うべきであり、その危険性、有害性も使用時の環境、扱い方、ある いは保管の状態、期間によって大きく異なります。ご使用時はもちろんのこと、開封から保管、廃棄に至るまで、専門的知識、経験のある 方のみ、あるいはそれらの方々の指導のもとで取扱うことを警告します。 ご使用各位の責任において、安全な使用条件を設定くださるよう、お願い申し上げます。 2002/04/30 印刷 整理番号 CS160-298 6/6
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