要旨 2 (PDF, 6 Seiten, 404 KB)

2015 年 8 月 /日本語
皆様のための都市チューリヒ
新しくチューリヒ市に転居された方のためのインフォメーション小冊子
要旨 1: 市のプロフィール
チューリヒ市にようこそ!
この度はチューリヒ市にお住まいになられたことをお慶び申し上げます。転入届けの
際に小冊子«Zürich für Sie»をお受け取りになったことと思います。小冊子には必要な
インフォメーションと行政サービスの案内が掲載されています。皆様の新しい暮らし
のお役に立てたら幸いです。小冊子はドイツ語版だけですが、こちらに重要箇所を要
約し各言語に翻訳しました。
∙
要旨 1 はチューリヒ市のプロフィールです。チューリヒ市に関する情報、
歴史と治行政をまとめました。
∙
補足として 要旨 2 には毎日の暮らしのガイドと重要なアドレスを載せまし
た。さらに詳しい情報はリンク先をご参照ください。市のウェブサイトの
ほとんどがドイツ語のみになりますことを予めご了承ください。
新しい暮らしの拠点チューリヒ市は、快適な生活を送るのに理想的な環境に恵まれて
います。湖沿いに位置し、広く世界に心を開いた市民、経済のダイナミズムのなかで
、皆様はすぐに暮らしに慣れるかもしれません。生活を楽しみ、さらにはご自身が社
会で活躍したくなるかもしれません。
この情報プリントに記載されていない、何か不明な点がありましたら、あるいは個人
的に面談して相談したいことがありましたら、市役所の Welcome Desk までお越しく
ださい。Welcome Desk は月曜日~木曜日、14 時~18 時まで相談窓口を開いています
。ご利用は無料です。また、インテグレーション促進課では年に数回数ヶ国語で新し
く転入された方に重要なインフォメーション提供の催しを開いています。詳しくはこ
ちらご 覧 く だ さ い 。
1. 最初の日々と週
チューリヒ市到着後、滞在がスムーズにスタートするためのいくつかの事務
的な処理があります。例えば、様々な公的機関や取引関係に住所変更届けを
出したり、身分証明書を新しく発行してもらったりしなければなりません。
以下の点にご注意ください。

14 日以内にお住まいの地区の区民事務所 (Kreisbüro) に転入届けをしな
ければなりません。届出の際に必要なものは
1.
2.
3.
4.
パスポートまた ID カード (スイス国籍の人は Heimatausweis)
外国人証明書 Ausländerausweis (当証明書をお持ちの場合)
滞在許可を保証する書類 (当書類をお持ちの場合)
登録手数料 (出身国籍により異なりますが、最高で CHF 120.-)

健康保険 (Krankenversicherung ) は加入を義務づけられている保険です
。スイスにお住まいの人は転入届け後 3 ヶ月以内に健康保険に加入しなけ
ればなりません。

スイスでは義務教育制度があります。 4 歳から 15 歳までのお子さんがいら
っしゃる方は、お住まいの地区教育委員会 (Kreisschulpflege) に 届出を
してください。
チューリヒ市の日常語はスイスドイツ語という方言です。一方、文書はドイツ語圏に
おいてはどこでも標準ドイツ語を使います。毎日の暮らしのコミュニケーションには
ドイツ語の知識は不可欠です。チューリヒ市外国人支援課ではドイツ 語コースの選択
相談 (Deutschkursberatung) もしています。市内に数多くあるドイツ語コース
(Deutschkurse) の中からそれぞれに合った学校を紹介しています。
新転入者の皆様には歓迎レセプション(Begrüssungsveranstaltung)への招待状をお
送りしています。そこではインテグレーションを目的とした様々な催しやコースを紹
介しています。市役所の Welcome Desk ではさらに豊富な市内情報と公共施設の情報
を提供しています。Welcome Desk の係員はチューリヒ市での暮らしの中で生じる個
々の質問や法的問い合わせの窓口として皆様の新生活を支援しています。
2.日常
一般には平日の月曜日から金曜日までの間は公的機関は 9 時から 17 時まで、商店街は
通常 9 時から 18 時 30 分までが営業時間です。商店とデパートは週 6 日営業で、市中
心部では夜遅くまで営業しています。
チューリヒ市民の交通手段は様々です。3 分の 2 の住民は徒歩、自転車、または公共
交通機関を利用しています。市内の公共交通機関 (öffentlicher Verkehr) は正確かつ緊
密な交通網で市内と市外各地を結んでいます。
一般家庭ごみは定期的に地域ごとに収集されます。多言語で書かれたごみ収集カレン
ダー(Abfallkalender) をご参照ください。なお、ごみ収集は有料です。規定の白い有料
ごみ袋 Züri-Säcke を買ってください。袋はデパートやスーパーなどで購入できます。
ごみ袋は定められた日の朝 7 時までにごみコンテナーに投棄してください。ごみ収集
カレンダーには 2 週間ごとの古紙収集日の表示やガラス瓶、缶などの分別資源ごみ集
積場所、それ以外の廃棄物収集のお知らせが載っています。
3.労働
欧州連合非加盟国の国籍の人はスイスの外国人法に則り、就労の際には労働許可証
(Arbeitsbewilligung) が必要です。許可証発行後に初めて就労が可能になります。労働
許可証申請に関してのよくある質問と回答はこちら hier をご覧ください。
求人募集は通常、インターネットや地方紙、全国紙に掲載されます。職業相談 / 職業
キャリア相談所 (Berufs- und Laufbahnberatung) や市内の職業斡旋所 (Regionale
Arbeitsvermittlungszentren RAV) では就職へのアプローチを支援しています。
4.住まい
チューリヒ市の賃貸住宅の大多数は個人所有の物件です。他の都市と比較するとそれ
でもかなりの数の公共住宅 (gemeinnützige Wohnungen) が供給されており、様々な所
得層の人が住んでいます。スイスではマイホームを持つことはごく当たり前のことで
はなく、ほとんどの人が賃貸形式の住居に住んでいます。
住宅建設ブームは依然として続いているものの、住宅不足で市内の住宅市場は厳しい
状態です。住宅探しにはあらゆる検索方法 (Suchmöglichkeiten) を駆使することをお薦
めします。
アパートのように何世帯もが一つの屋根の下に住む集合住宅では色々なことに気を遣
わなければなりませんし、意見の不一致、延いてはむだな衝突を引き起こすことがあ
るかもしれません。そのようなことが起こらないように集合住宅には住宅規則が定め
られています。多くの集合住宅では玄関ホールに多言語で書かれた住まいのルール
(Hausregeln) が掲示されています。
5.健康
チューリヒ市の医療機関は、開業医をはじめ市立病院 (städtische Spitäler)
、 大学病院 (Universitätsspital)、市行政としての医療業務課 (städtische
Gesundheitsdienste) から、予防・看護サーヴィスなど多岐にわたる優れた
システムを備えています。
スイスの医療システムはホームドクター診療 (Hausarztpraxen) を基本にし
ています。お住まいの近くのホームドクターは病気になった時、急を要する場
合も最初の連絡先になる医師です。通常即座に診てくれます。ほとんどの診療
所では多言語の語学知識 (Sprachkenntnisse) で対応できるスタッフがいま
す。また、多言語対応スタッフ常任の薬局 (Apotheken mit mehrsprachigem Personal) では基本的医薬のご相談に応じます。子供の病気の際は小児
専門の小児科医 (Kinderarztpraxen) にかかります。
加入が義務づけられている基礎健康保険 (obligatorische Krankenversich erung) では広範囲の医療処置が保険補償の対象になっています。低所得者は掛
け金減免制度が利用できます。チューリヒ市保健・環境局ではすべての新転入
者宛てに健康保険に関するお知らせの手紙と掛け金減免
(Prämienverbilligung) に関するドイツ語の案内書 (Merkblätter) を郵送し
ています。
6. 子供と青少年
地域のコミュニティハウスや地区センター(Gemeinschafts- und Quartierzentren) (9. 参照) は子供や青少年が遊びに集まる場であり、余暇利用のた
めの様々なプロジェクトが用意されています。同施設は保護者のための相談室
(Mütter- und Väterberatungsstellen) を兼ねていることもあります。子育
てに関するあらゆる質問を受けています。
チューリヒ市には学齢期前の子供を預かる色々な形の託児施設があります
(Link) 。託児所 (Kinderkrippen) 、個人宅で世話をする(Tageseltern)、学
童保育 (Horte) (7.参照)、ランチサービス(Mittagstische)、ならし保育
(Spielgruppen)などで、時間契約制または曜日契約制で託児をします。託児
施設の空席を見つけるには、早い時期から探し始めるのが賢明です。市の福祉
課は託児施設に関する相談受付の場 (Anlaufstellen) を各地区に設けていま
す。託児所と学童保育は市の助成金を受けています。
7. 学校
チューリヒ市のすべての子供は少なくとも 11 年間は学校で学びます。義務教
育は幼稚園から中学校までで、4 歳で幼稚園入園、それに併行して学童保育
(Kinderhorte) に参加することもできます。学校と幼稚園に入るには地区の教
育委員会 (Kreisschulpflege) に申請しなければなりません。公立幼稚園/小
学校/中学校 (Volksschule) は無償です。保護者側からの参与 (Mitwirkung
der Eltern) は大歓迎です。教育局の言語ファイル(Sprachmappe)には、
学校システムに関する大切なインフォメーションが 10 の言語で要約されてい
ます。幼稚園から中学校までの 10 の重要な項目がテーマ別に見やすく書かれ
ています。
チューリヒ市教育/スポーツ局では保護者対象の特別のドイツ語コース
(ELDIS) を提供しています。学齢期の 子供がいる、ドイツ語を母語としない
保護者が、ドイツ語を上達させ、チューリヒ市の学校制度 に理解を深めるのを
サポートするドイツ語コースです。
8. 夫婦と家族
人生のいたる時期にも、役所に変更通知をしなければならない家庭的、私的な
出来事が起きます。出生届、結婚式日程の予約、配偶者の登録は戸籍住民課
(Zivilstandsamt) にて受け付けています。葬儀/墓地課 (Bestattungs- und
Friedhofamt) では亡くなられた市民の葬儀一切を取り計らいます。
チューリヒ市ソーシャルセンター(Sozialzentren) では社会福祉と家計に関す
る相談と支援を提供しています。外国からの家族呼び寄せに関する質問はチュ
ーリヒ市 W elcome Desk および移民専門法律相談 (Rechtsberatung MIRSAH) が担当しています。また女性のための相談所 (Infodona) では、家庭内
部の問題、法律相談、家計、健康問題などの相談に応じています。
9. 余暇と趣味の会
市内随所にあるコミュニティーハウスや地区センター (Gemeinschaftsoder Quartierzentren) は人々が集うための場であり、あらゆる世代向けの
プログラムがあります。全市内のペスタロッチ図書館
(Pestalozzibibliotheken) では数ヶ国語の子供・青少年・大人向けの書籍、
C D 、 D V D 等 ( Medienangebot in verschiedenen Sprachen für Kinder)が 借 り ら れ ま
す。スポーツ振興課 (Sportamt) は市内各所にスポーツ施設を運営しており、
誰もが楽しめるスポーツ(Breitensport) を奨励しています。地域に根ざした
ボランティア活動に興味がある方には、チューリヒボラ ンティア
(Kontaktstelle Freiwilligenarbeit) (Zürich freiwillig) またはご近所ボラン
ティア(Nachbarschaftshilfe) で紹介しています。
スイスでは協会 (Vereine)の形態に構成された数多くの趣味の会があり、人々
はそこでよく活動をします。外国から移り住んできた移民の会
(Migrantenorganisationen) や宗教団体 (religiöse Gemeinschaften) も通
常、協会の形態をとっています。さらに詳しいインフォメーションと連絡先は
外国人支援課の W elcome Desk で入手できます。
10.
税金システム
スイスの税金システムは連邦国家税 (Bundessteuer) 、州民税-ならびに市
町村民税 (Kantons- und Gemeindesteuer) の 3 部立てになっています。ス
イスに居住し、就労している人はすべて税金納付の義務があり、毎年税金申告
書に記入して提出しなければなりません。税金申告書には所得額と財産額を 記
入します。州民税とチューリヒ市民税は住民届けを出した日を起点として計算
されます。
チューリヒ市に居住している外国人就労者で永住権を持っていない人、あるい
はスイス国籍保持者または永住権保持者と婚姻していない人は源泉課税の対象
になります。源泉課税 (Quellensteuer) は給料から直接天引きされます。
11.
保険
社会保障保険 (Sozialversicherungen) はスイスでは強制加入であり、いざ
という時の生計の保障となります。大きく 5 つに分類されます。

老齢・遺族年金/障害者保険 (AHV/IV)

健康保険、事故及び労災保険(Kranken- und Unfallversicherung)

兵役中と産休中の損失収入補償 (EO)

失業保険 (ALV)

子供養育手当て(Familienzulagen)
健康保険以外の社会保険の掛け金は給料から直接差し引かれ納付しています。
法的には強制保険ではありませんが、家財災害保険と個人賠償責任保険
(Hausrat- und Privathaftpflichtvers icherungen) にも加入することを強く
勧めます。
12.
緊急時の電話番号
消防署(Feuerwehr)
118
警察(Polizei)
117
救急車(Sanität)
144
救急医師(Ärztlicher Notfalldienst, Ärztefon)
044 421 21 21
毒物誤飲の救急(Toxikologisches Zentrum, Giftinformationen)
女性シェルター(Frauenhaus Violetta)
044 291 08 70
親のための緊急電話相談(Elternnotruf)
044 261 88 66
子供、青少年のための緊急電話相談(Kinder- und Jugendnotruf)
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