マンガで見る新聞制作

マンガで見る新聞制作
■新編集講座 ウェブ版
第6号
2014/6/15
毎日新聞大阪本社 代表室長(元編集制作センター室長)
三宅
直人
大阪本社編集制作センターのデザイナー・よこたしぎ氏が、新聞制作の流れを描いたマンガを作成しました。
取材から紙面編集、配達まで、新聞がどのように作られるかを描いています。今回は趣向を変え、このマンガを
紹介することにしました。「私の文章より分かりやすい」と思われると、それはそれで私の立場がないのですが。
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■ 社内にデザイナー
毎日新聞社には、東京や大阪の紙面編集部門にデザイナー
が在籍していて、紙面やニュースサイトに掲載するイラストや
図解、地図などを作成して
います。
よこた氏(本名・横田詞
輝)=写真右=もその一人で、
1990 年入社のベテラン。大
阪、東京両本社での勤務経
験があり、著名人の似顔絵
には「本人以上に本人らしい(?)
」と定評があります。また、
毎週土曜日の朝刊経済面には、世相を風刺するマンガ「経世済
民術」を連載しています=右図に紙面掲載例。
■ 見学の小学生にプレゼント
今回の「新聞制作解説マンガ」は、社内見学に本社を訪れる、
主に小学生のみなさんにプレゼントするため、よこた氏が社内
の各部門と相談しながら作りました=右欄参照。
■ 大阪本社の見学について
小学校高学年以上、受け入れ人数は原
則6人から。小学生は原則として1度に
新聞社と言うと、まず「新聞記者」のイメージが浮かぶので
2クラスまで。大人の場合は相談に応じ
はないかと思います。でも実際には、取材から配送まで「職種
ます。見学できる日は月~金曜日(土日
のデパート」というくらいに仕事の種類が多く、部門が違うと、
祝・お盆休み・年末年始は除く)
。
同じ会社と思えないくらい業務内容が異なります。
その点、よこた氏は「社内の十字路」 =前頁参照=と言われ
る編集制作センターに在籍しているだけあり、新聞制作のすべ
ての工程を、コンパクトにまとめています。小学生のみならず、
今後、社内での研修テキストに……と言うのは冗談ですが。
■ キャラクター「なるほドリ」
この解説マンガには、よこた氏が考案した本社のキャラクタ
ー「なるほドリ」=右図=が登場しています。
「なるほドリ」は、2008 年 4 月 1 日に紙面に初登場。好奇
心でいっぱいの、中学2年生の男の子(永遠に)という設定で
す。新聞を読んで「なるほドー」と納得できると、満面の笑み
を浮かべます。
新聞紙面では、主に朝刊3面の「質問! なるほドリ」コー
ナーに登場=右図。読者に代わってニュースの背景や難しいこ
とばを質問。担当の記者が解説します。時には、1 面や社会面、
地域面にも登場して、質問を繰り出します。各種イベントの時
には、着ぐるみの「なるほドリ」が現れることもあります。
いかがでしょう。新聞ができるまでの解説。「なるほドー」
と思っていただけたでしょうか。
詳細は、愛読者センター(電話 06・
6346・8403)までお尋ねください。