甘木市街地循環線運行計画書(最終案)

循環バスによる市街地の機能性向上について
【 資料4-① 】
甘木市街地循環線運行計画書(最終案)
(1)事業の目的
主要な病院や商業施設、金融機関、公共施設等を網羅した路線を確保(充実)することにより、
市内外からの交通アクセス、利用者に対する利便性の向上を図り、市街地の機能性と利便性を
兼ね揃えた公共交通の構築、充実を目的とする。
(2)現状
① 幹線の西鉄バス(旧国道 386 号)が福岡方面行き(平日 137 便・土曜日 109 便・日祝日
102 便)及び杷木方面行き(平日 45 便・土曜日 39 便・日祝日 34 便)が運行されている。
② 郊外より市街地向け「甘鉄甘木駅」発着の路線バス(甘木観光バス)が「5路線」乗り入
れており、そのうち甘木循環・美奈宜の杜線が市街地を循環している。
③ 郊外より市街地向け「甘鉄甘木駅」発着の「あいのりタクシー」が「4 路線」(上秋月・安
川線、馬田線、福城線、長渕線)乗り入れている。
④ 鉄道として甘木鉄道及び西鉄甘木線があり、それぞれ甘木駅が発着地となっている。
【資料1-②】 市街地循環部分 路線図 参照
(3)課題
① 路線バス(市街地循環部分)が 1 時間に 1 本程度運行しているものの、運行便数の尐なさ
により、市街地住民及び郊外から市街地に来た利用者のニーズに合わせた運行ができていない。
② 路線バス(市街地循環部分)の運行便数の尐なさにより、市街地における公共交通の結節
点である鉄道駅、インターバス停、主要バス停との接続が不十分である。
③ 平成 24 年度から 4 路線の「あいのりタクシー」が運行しているが、市街地の発着地から
主要な病院や商業施設、金融機関、公共施設等の移動手段の路線を確保する必要がある。
④ 同じ車両(定員 45 人)が右回り・左回りで運行しており、利用者は戸惑いを感じている。
⑤ 運賃が、市街地部分 1 回乗車で 160 円であり、移動距離が長くないにも関わらず、割高感
がある。
(4)考え方
① 甘木循環・美奈宜の杜線の甘木循環(市街地部分)と美奈宜の杜線(ローカル部分)を見
直し(分離)、甘木循環(市街地部分)を独立させ引き続き市街地を循環する定時定路線の
路線バスとして、時間帯・コースを見直し運行を行う。
② 増便による鉄道駅、インターバス停、主要バス停の交通結節点との接続を改善し、市内外
へのアクセス向上を図り、併せて市外からの来訪者の移動を支援する公共交通を目指す。
③ 各方面より市街地に入っている「あいのりタクシー」の発着地である「甘鉄甘木駅」バス
停とのアクセスに配慮する。
④ 利用者の利便性の向上や新たな利用者の掘り起こしのため、必要な時間帯の増便を図る。
具体的な施策として、甘木循環(市街地部分:定員 45 人)の運行本数を補う体制として、市街
地に入ってくる「あいのりタクシー(定員 10 人)」を市街地で循環することを検討する。
⑤ 利用者の運賃の割高感、煩わしさを解消し、利用者増に結びつけるため、100 円(ワンコイ
ン)バスの導入を検討する。
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(5)コース
① 乗車時間の短縮のため「右回り」コースと「左回り」コースとする。
【資料1-③ 資料1-④】 コース図案 参照
(6)運行日(運休日)
① 全日運行とする。ただし、平日ダイヤ(月曜日から土曜日)は 1 日 16 便で運行し、日祝
日ダイヤ(日祝日・振替休日・年末年始:12 月 31 日~1 月 3 日)は 10 便で運行する。
② 天候、災害等により運行を中止することがある。
(7)車両
① 平日ダイヤの運行車両としては、「右回り」は路線バス車両(定員:45 人)で運行し、
「左回り」は、あいのりタクシー車両(定員:10 人)で運行する。
② 日祝日ダイヤの運行車両としては、「右回り」「左回り」とも路線バス車両(定員:45
人)で運行する。
③ あいのりタクシー車両(定員:10 人)が定員をオーバーする事態となった際、速やかに予
備車両(乗車者 5 人乗り)を追加運行する。なお、予備車両は 2 台用意するものとする。
※あいのりタクシー車両(定員:10 人)は、当該事業専用(あいのりタクシー美奈宜の杜線含む。)とする。
なお、予備車両(乗車者型 5 人乗り)は、タクシー事業との併用を認める。
(8)時刻表
① 平日ダイヤ 16 便、日祝日ダイヤ 10 便で時刻表を編成する。
【資料1-⑤ 資料1-⑥】 時刻表案 参照
(9)運賃(料金)
① 割高感、煩わしさを解消するため、市街地循環部分はどこまで乗っても 100 円(ワンコイ
ン)バスの制度を導入する。
② 利用者別運賃の取り扱いについて
a 大人…12 歳以上(中学生以上)
100 円
b 小児…6 歳以上 12 歳未満(小学生) 大人運賃の半額
c 幼児…1 歳以上 6 歳未満
無料
※ 幼児の単独乗車または同伴者 1 名につき 1 名を超える幼児については、
小児運賃とする。
d 乳児…1 歳未満 無料
③ 運賃の割引について
各種福祉手帳所持者の方、その介助者への運賃割引制度を設ける。割引の内容は
甘木観光バスが実施している路線バスの割引制度を準用する。
※運賃の種類、額及び適用方法
運賃の種類:障害者等割引運賃(一般割引運賃)
運賃の額 :大人運賃の 5 割引き
適用方法 :身体障がい者(1 種)所持者又は療養手帳所持者及び同乗する介護人
身体障がい者(2 種)所持者
精神障がい者保健福祉手帳所持者及び同乗する介護人(手帳が 1 級に限る。)
④ 回数券の割引制度を設ける。
「朝倉市が発売する回数券」
100 円券 11 枚綴り 1,000 円
「甘木観光バス㈱が発売する回数券」
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100 円券
24 枚綴り 2,000 円
ミックス(5,000 円)…100 円(45 枚)、50 円(21 枚)、10 円(20 枚)
ミックス(3,000 円)…100 円(27 枚)、50 円(10 枚)、10 円(20 枚)
※利便性の向上を図るため、市が発売する回数券で甘木観光バスが運行している
路線バスの利用が出来るようにします。
⑤ 定期券について
※運賃を低く設定しているため販売を行わない。ただし、甘木観光バスが販売している定
期(通勤・通学・ニューライフ)については、甘木市街地循環線と定期利用区間が重複
する区間については、利用可能とする。
(10)運行主体・方法
① 朝倉市が事業主体となり、「事業者委託」及び既存路線バス運行事業者で運行するものとす
る。
② 運行方法は、道路運送法第 4 条による一般乗合旅客自動車運送事業とする。
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