Allergens News Network メールニュース No.13 最近の話題

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△ 最近の話題
メールニュース No.13
:アレルゲン特異的 IgE 抗体の検出法 ▽
△ 特異的 IgE 検査 :特異的 IgE 検査の標準品(リファレンス) ▽
ファディア株式会社 発行
(サーモフィッシャーサイエンティフィック グループ)
△ 最近の話題
:アレルゲン特異的 IgE 抗体の検出法▽
1)
特異的 IgE 抗体検出法には、皮膚試験などの in vivo 検査と in vitro 検査があります 。in vitro 検査
には、日常検査で利用可能な血中特異的 IgE 測定および末梢血好塩基球ヒスタミン遊離試験(HRT)
2)
と研究用の好塩基球活性化試験(BAT) 、ヒト化ラット好塩基球性白血病細胞を用いたヒスタミン遊離
試験
3)
またはルシフェラーゼレポーター遺伝子アッセイ
4)
などがあります。この中でも血中特異的 IgE
抗体検査が最も日常検査、臨床研究に用いられているのはご承知のことと思います。
血球を用いる検査は、血球の寿命があるため再検査が実施できない、low (non) responder の存在な
3)
どの問題がありますが 、特異的 IgE 検出以外に添加するアレルゲン分子が肥満細胞または好塩基
球上の特異的 IgE 分子を架橋することができるかを見ることが可能です。また、HRT(末梢血の好塩基
球を用いる)は生体反応により近いと言われていますが
5)
、末梢血中の好塩基球と実際に症状を起こ
している局所の肥満細胞または好塩基球とでは、そのアレルゲンに対する反応性は異なる可能性が
あります。同様に、in vivo 検査である皮膚試験は実際に患者さん自身の生体で実施する検査ですが、
必ずしも実際のアレルギー症状が発現した臓器での反応を見ていることにはならないことに注意が必
要です。
日常検査では、それぞれの検査の特徴を理解し、in vivo 検査および in vitro 検査を組み合わせて原因
アレルゲンが同定されています。
表. アレルゲン特異的 IgE 検査
in vivo 検査
スキンプリックテスト 皮内反応
アトピーパッチテスト
誘発試験
in vitro 検査
特異的 IgE 検査
末梢血好塩基球ヒスタミン遊離試験
ヒト化ラット好塩基球性白血病細胞を用いた試験
好塩基球活性化試験
下線:保険適応
米国の Expert Panel Guidelines には、食物アレルギーの診断において、問診、臨床所見、除去試験、
スキンプリックテスト(SPT)、特異的 IgE 検査および経口負荷試験が推奨されていますが、皮内反応、
総 IgE、アトピーパッチテスト(特異的 IgE、SPT との併用も含む)とともに標準化または有用性が証明さ
れていない試験、例えば、HRT、applied kinesiology、アレルゲン特異的 IgG4、electrodermal test な
どは日常検査として推奨できないと記載されています
6,7)
。最近、日本でも 96 種類の食物に対する特
異的 IgG 検査が遅延型食物アレルギーの検査として実施されることがあるようですが、この検査の臨
8)
床的意義はまったく証明されていません 。
血中特異的 IgE 検査は、その簡便さから日常検査で最も汎用されていますが、特異的 IgE 検査の結果
と当該アレルゲンの曝露による誘発症状の有無とは必ずしも合致してはいません。すなわち、血中特
異的 IgE 抗体検査陽性→誘発症状あり、もしくは、同検査陰性→誘発症状なし、といったように単純に
判断することは誤りです。血液検査の結果と病歴聴取の結果が合致しない場合は、必要によりその他
の検査も組み合せて実施していくことが求められます。しかし、特異的 IgE 抗体価が高い例ほど症状を
発現する“確率”は高くなります。イムノキャップ法のような定量性の高い特異的 IgE 検査で測定した場
合、特異的 IgE 抗体価により症状が誘発される確率を推測することが出来るようになります。食物アレ
ルゲンでは、特異的 IgE 抗体価と誘発症状発現の“確率”との関係が、プロバビリティーカーブとして示
されてきました
9-11)
。
また、特異的 IgE 検査の結果を複雑にしている理由のひとつにアレルゲン間の交差性があります。一
般に分類上近縁なアレルゲン同志では強い交差性が認められますが、分類に関係なく、交差性が認
められる場合があります。これは、アミノ酸配列の相同性が高く同一ホモログに分類されるコンポーネ
ント群が、分類上の近縁関係を超えて存在しているからと考えられています。交差性コンポーネントに
よる特異的 IgE の反応は、あまり症状発現に関与しないこともあります。したがって、交差性のあるアレ
ルゲンを把握することは、特異的 IgE 検査の結果解釈において重要です
12,13)
。
さらに、特異的 IgE 検査キット間で測定結果が大きく異なることが問題と指摘されています
14)
。とくに、
上述のプロバビリティーカーブなど特異的 IgE 抗体価により判定する場合は、使用しているキットによ
らなければなりません。これまでに報告されている多くのプロバビリティーカーブはイムノキャップ法に
より作成されており、これらは他のキットで用いることはできません
1, 6,15)
。異なる検査キット間での特異
的 IgE 抗体価の相関関係は、アレルゲン毎に大きく異なります。ヒョウヒダニ、卵白などでは、比較的相
関係数は高いのですが、特異的 IgE 抗体価の絶対値は異なり各キットの測定値に互換性がありませ
ん
16-18)
。また、その他のアレルゲンにおいては、互いの相関係数はかなり低く、一方のキット測定値を
もう一方のキット測定値に読み替えるといったことも困難です
16-22)
。よって、実地臨床では日常検査に
使用している特異的 IgE 検査キットの特性を把握していなければなりません。
このキット間の測定結果の違いは、使用するアレルゲン中のコンポーネントの存在およびそれらの含
有量によると言われています。その他の理由は不明ですが、マウス-ヒトキメラ IgE 抗体を用いた試験
では、測定結果が実際のマウス-ヒトキメラ抗体量よりも高めに見積もられるキットが存在します
23-25)
。
表.血中特異的 IgE 検査
定量検査
・イムノキャップ 特異的 IgE
・アラスタット IgE Ⅱ
・オリトン IgE ケミファ
半定量検査
・View アレルギー
・マストイムノシステムズⅡ-S
・イムノキャップラビッド
・イムファストチェック
・スポットケム
近年、多くのコンポーネントに対する特異的 IgE 測定が開発され、当該アレルゲンに特異的なもの、重
篤な症状に関連するもの、交差性に関連するものなどが明らかになってきました。現在、日常検査で実
施可能なオボムコイド、ω在、グリアジン、Ara h 2 は、現行のアレルゲンエキスを用いた検査の臨床的
特異度を改善します。これらによって現行のアレルゲンエキスを用いた特異的 IgE 検査における課題
が改善される可能性があり、今後のコンポーネント特異的 IgE 検査の開発が望まれています。
◇ANN ではアレルギーに関する先生方の質問を募集します。アレルゲンや試薬、特異的 IgE 検査等
に関する日常の疑問を下記メールアドレスまでお寄せ下さい。尚、質問によっては ANN 誌面にて共有
させて頂く可能性もありますので御了承下さい。(個人情報に配慮し、匿名にて共有させて頂きます)
質問送付先メールアドレス:[email protected]
参考文献
1. 宮本昭正.特異的 IgE 抗体検査の過去・現在・未来.Pharma Medica 2010; 28(12): 95-99.
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江増隆、竹内 聡、江崎仁一、宮本昭正.アラスタット 3gAllergy の臨床的有用性に関する検討‐
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25. Szecsi PB, Stender S. Comparison of immunoglobulin E measurement on IMMULITE and
ImmunoCAP in samples consisting of allergen-specific mouse-human chimeric monoclonal
antibodies towards allergen extracts and four recombinant allergens. Int Arch Allergy
Immunol 2013; 162: 131-4.
監修)福冨 友馬 先生
国立病院機構相模原病院 臨床研究センター
アレルゲンコンポーネント特異的 IgE の受託測定サービス「アッセイサポート」を実施しております。詳し
くはこちらをご覧ください。
△ 特異的 IgE 検査 :特異的 IgE 検査の標準品(リファレンス) ▽
今年で最初の特異的 IgE 検査「ファデバス RAST」が発売されて 40 年になります。ファデバス RAST
のリファレンスには、シラカンバ花粉陽性プール血清とシラカンバ花粉アレルゲンエキス結合固相(ペ
ーパーディスク)による特異的 IgE 測定系が用いられていました(詳細は、本メールニュース No.9 を参
照下さい)。このシラカンバ特異的 IgE の検定(値付け)は、同一固相を用いた総 IgE 測定系により、
PRU(Phadebas RAST Unit)で表記されていました。イムノキャップ特異的 IgE においては、リファレン
スに総 IgE が用いられ特定の特異的 IgE 測定系を介さずに各アレルゲンまたはコンポーネントに対す
る特異的 IgE 抗体価(UA/ml)を算出します。
特異的 IgE 抗体を含む特異抗体の測定系には、同一特異抗体の患者プール血清がリファレンスに用
いられることがほとんどです。しかし、プール血清では血清を収集した患者によって反応性が異なるた
めロット間差が生じます。これは、特異抗体は均一なものはなく、患者ごとに反応するコンポーネントお
よびコンポーネント上のエピトープ(抗原決定基)が異なること、また、それら抗体の量比が異なるため
です。このため、特異抗体の定量は困難です。
したがって、特異的 IgE 測定において、各々のアレルゲン、例えばヤケヒョウヒダニ特異的 IgE 測定系
において、リファレンスをヤケヒョウヒダニの測定系にしても適切なものにはなりません。そこで、イムノ
キャップ特異的 IgE において、総 IgE 測定系は品質管理がしやすく、常に一定の測定結果が得られる
ためリファレンスに用いています。
総 IgE を用いたリファレンスと各アレルゲンに対する特異的 IgE 抗体測定系、すなわち、各アレルゲン
固相(イムノキャップ)と患者血清中の当該アレルゲン特異的 IgE の系が同等であるかを以下の方法で
検討しています。
1. 希釈試験
2. 段階的吸収試験
3. マウス-ヒトキメラ IgE 抗体の測定
比較的高濃度の特異的 IgE 患者血清をキット添付の希釈剤で倍々希釈してイムノキャップで測定した、
希釈試験の結果を図 1 に示します。いずれの患者血清もリファレンス(図中では Calibrator)と平行な
希釈直線性が得られました。すなわち、リファレンス中の総 IgE と検体中の特異的 IgE が同等に測定さ
れていることがわかります。
ファディア社内資料
図 1. 希釈試験
高濃度オオアワガエリ特異的 IgE 陽性血清中のオオアワガエリ特異的 IgE をオオアワガエリ花粉エキ
ス固相化セファロースで段階的に吸収して、その前後でオオアワガエリ特異的 IgE および総 IgE をイム
ノキャップで測定した結果を図 2 に示します。
ファディア社内資料
図 2. 段階的吸収試験
総 IgE と特異的 IgE の減少が 1:1(y = 1.07 x -0.2)となり、イムノキャップによる特異的 IgE 抗体価
(UA/ml)が総 IgE の国際単位(IU/ml)と合致し、定量的に特異的 IgE を測定していることがわかりま
す。
近年、ヒト化抗体作製技術が進歩し、特定のコンポーネントに対するヒト特異的 IgE も作製できるように
なりました。ヤケヒョウヒダニ主要コンポーネント Derp2 に対するマウス-ヒトキメラ IgE 抗体は市販され
ています。本キメラ抗体は、100%ヒト特異的 IgE となる試料を作製することが可能となるので、この試
1)
料では総 IgE (IU/ml)= ヤケヒョウヒダニ特異的 IgE(UA/ml)となります 。
そこで、本キメラ抗体をイムノキャップおよび他の特異的 IgE 検査キットでヤケヒョウヒダニ特異的 IgE
2)
と総 IgE を測定した結果が報告されています 。
イムノキャップでは、総 IgE とヤケヒョウヒダニ特異的 IgE の結果が合致し、定量的に特異的 IgE を測
定しています。この結果は、その他のアレルゲンでも同様な結果が報告されています
3,4)
。
図 3. 抗 Der p 2 キメラ抗体測定結果(ALLAZiN2013 Summer より転載)
これらの結果から、イムノキャップにおいて、リファレンスに総 IgE を用いても個々のアレルゲン特異的
IgE を比較的定量的に測定可能であることがわかります。
これは、イムノキャップに用いている固相(スポンジ)のアレルゲンエキスには、多様なコンポーネントが
5)
十分量保持されており、検体中の特異的 IgE をその親和性に関係なく捉えることができるためです 。
参考文献
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Production of mouse/human chimeric IgE monoclonal antibody to the house dust mite
allergen Der p 2 and its use for the absolute quantification of allergen-specific IgE. J Allergy
Clin Immunol 1997; 99: 545-50.
2. 佐藤香奈子.アレルギー疾患患者における血中特異的 IgE 測定キット 2 法の評価検討.医学検査
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3. Wood RA, Segall N, Ahlstedt S, Williams PB. Accuracy of IgE antibody laboratory results.
Ann Allergu Clin Immunol 2007; 99: 34-41.
4. Szecsi PB, Stender S. Comparison of immunoglobulin E measurement on IMMULITE and
ImmunoCAP in samples consisting of allergen-specific mouse-human chimeric monoclonal
antibodies towards allergen extracts and four recombinant allergens. Int Arch Allergy
Immunol 2013; 162: 131-4.
5. Yman L. Standardization of in vitro methods. Allergy 2001; 56 (Suppl 67): 70-4.
ファディア株式会社ではピーナッツアレルギー診断に有用なイムノキャップアレルゲンコンポーネント f
423 Ara h2 (ピーナッツ由来)を 7 月 31 日に発売致しました。詳しい資料につきましてはこちらのホー
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