常葉大学 教育学部生涯学習学科(生涯スポーツ専攻) 海野 ~イギリスの魅力をぎゅっと凝縮!~ ≪UNIT1≫Welcome to Britain グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 (United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland) イギリスの総面積は 243,610km2 であり、 世界第 78 位及びヨーロッパ第 11 位。 人口は 2013 年時点で推計 6,410 万人であり、世界第 22 位である。イングランド、ウェールズ、スコッ トランド、北アイルランドの 4 つの国で構成されている。 イングランド(England) スコットランド(Scotland) ウェールズ(Wales) (Northern Ireland) ●大英博物館(The British Museum) 1 北アイルランド 世界最大の博物館のひとつで、古今東西の美術品や書籍や略奪品など約 800 万点が収蔵さ れている(うち常設展示されているのは約 15 万点)。収蔵品は美術品や書籍のほかに、考 古学的な遺物・標本・硬貨やオルゴールなどの工芸品、世界各地の民族誌資料など多岐に 渡る。イギリス自身のものも所蔵・展示されている。余りに多岐にわたることから、常設 展示だけでも一日で全てを見ることはほぼ不可能である。 大英博物館の収蔵品は多くが個人の収集家の寄贈によるものである。また創設以来、1970 年代の 3 か月間を除き、入場料は無料である。 ●エルギン・マーブル(Elgin Marbles) 古代ギリシア・アテナイのパルテノン神殿を飾った諸彫刻。19 世紀にイギリスの外交官が パルテノン神殿から削り取ってイギリスに持ち帰り、現在は大英博物館に展示されている。 2 ●ホース・ガーズ(Horse Guards) ロンドンのホワイトホールとホース・ガーズ・パレードの間に存在するパラディオ様式の 建物。建物は 1872 年以前、英陸軍の参謀本部として、さらに 1904 年までは英陸軍最高司 令官の司令部として使用されていた。現在はイギリス軍におけるロンドン管区および王室 騎兵隊の司令官が本部として用いている。 ●ロゼッタ・ストーン(Rosetta Stone) ↑ヒエログリフ 縦 114.4cm、横 72.3cm、厚さ 27.9cm、重量 760kg。 当初花崗岩または玄武岩と考えられたが、古代エジプト期の暗色の花崗閃緑岩でできた石 柱であり、碑文は三つの文字、すなわち古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民 衆文字(デモティック) 、ギリシア文字で記述されている。 3 ●アステカの双頭の蛇 縦 19cm 横 41cm 厚さ 2.5cm オリジナルのベースは木製で、胴体は 2000 個もの小さなトルコ石で覆われ、鼻先には蟹の 甲羅と赤鉄鉱、歯には巻貝の一種が使われている。今は穴が開いているだけの目には黄鉄 鉱が嵌っていた。 ●フネフェルのパピルス 「開口」の儀式が描かれている。これは、死者が呼吸をする道を開いて魂のできるように するための作業であり、パピルスには、アヌビスがミイラを墓の入り口に立たせ、死者の 息子が道具を使って死者の口を開けるところが描かれている。大英博物館に収集されたパ ピルスの中でも有名な部分の一つとされている。 4 ●テムズ川(River Thames) 南イングランドを流れる川であり、ロンドンを海とつないでいる。代表的なエスチュアリ ーの入り江をつくる河川である。 ●バッキンガム宮殿 (Buckingham Palace) イギリスのロンドンにある宮殿。外周護衛を担当する近衛兵の交代儀式を見物出来る事で 有名。約 1 万坪の敷地を誇り、舞踏会場、音楽堂、美術館、接見室や図書館等が設置され ている。部屋数は、スイート 19、来客用寝室 52、スタッフ用寝室 188、事務室 92、浴室 78、部屋総数 775 である。 5 ●ダブルデッカー (Double Decker) ~ロンドンバスに乗るときに注意すること~ ① 乗りたいバスがきたら手を出して合図する 乗る意思を示さないとバスが停まらないリクエストストップと、バスが必ず停まる普通 のバスストップの二種類がある。バス停の上の方を見ると書いてある。手を揚げるので はなくて前に出して合図をするのが一般的。 ② 前から乗って真ん中から降りる ③ インスペクターの抜き打ち検札 不正乗車を取り締まる為に Inspector(検札官)が抜き打ちで調べる為に、バスに乗り込ん でくる。 ④ 2 階に立つのはダメ 2 階に立って乗ることはできない。席が空いていない時は、1 階に下りてこなければい けない。ドライバーのすぐ横に立つのも、サイドミラーが見えなくなってしまうため禁 止されている。 ⑤ STOP ボタンを押す 降りたい場所のアナウンスがあったら、近くにあるストップと書いてあるボタンを押し て真ん中の扉から降りる。停留所の前にすでに他のバスが停まっている時は、停留所か らかなり離れている所で乗り降ろさせられる事もあるので注意が必要。 ※参考文献/訳 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E5%8D%9A%E7%89%A9%E 9%A4%A8 https://www.britishmuseum.org/visiting.aspx?lang=ja http://www.householdcavalrymuseum.co.uk/ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3 %82%AC%E3%83%BC%E3%82%BA https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%B3%E3 %83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB 6 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%BC%E3%83%83%E3%82%BF%E3 %83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3 http://amanaimages.com/keyword/result.aspx?Page=Search&KeyWord=%83A%83X%83 e%83J+%83w%83r+20065&ImageID=&Pick=1&PageNum=1&rtm=pickup_bm1312192 0 http://suibi-do.com/?pid=56772876 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%A0%E3%82%BA%E5%B7%9D https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9 http://ameblo.jp/cherry-london/entry-10630272846.html https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3 %82%AC%E3%83%A0%E5%AE%AE%E6%AE%BF http://uk-kankou.com/archives/52.html 名前に何が含まれている?もしその名前が“Britain”であったら、その答えは“かなりた くさん”である。なにより、Britainは国の正式名ではなく、正式名はグレートブリテン・ 北アイルランド連合王国である。これはたいていthe United Kingdomかthe UKと略される。 イギリスは、イングランド・スコットランド・ウェールズ・ノースアイランドも4つの分離 した国々からなる。4つの国内の事について話す事は混乱する様であるが、イギリスのそれ ぞれの国は唯一の国家のアイデンティティを持っている事に誇りを持っていて、それぞれ の国はある程度の政治的独立を享受している。 しかし、それよりさらに多くのものがある。Britainは、古代ローマのBritanniaと関係が あり、それはしばしばUnited Kingdomと同じ意味として使われる。この本においてはその 意味で使っている。他の時にはGreat Britainと同じ意味を表し、普通は主な島イングラン ド、スコットランド、ウェールズ(マン島とチャネル島を除く主な島の周りの小島を含む) を表す。さらに、BritishとIrish Islesという言葉が好きな人もいるけれども、アイルラ ンドを含むヨーロッパ大陸の西海岸から外れた島の全体の集まりはしばしばBritish Isles と呼ばれる。地理学、歴史学、政治学は、国やそれを囲む地域の様々な名前を注意して使 われなければならないという結果になっている。 これらの異なる名前の全ては両方の国と人々の大きな相違を示唆している。Britainは、活 気溢れる世界的な都市の1つであるロンドンからスコットランドの北端の木のないオーク ニーへ、歴史的産業のマンチェスターから、北アイルランドの海岸の歩道の息を呑む様な 自然の美しさへ、ウェールズの城からヨークシャーの原野へと訪問者が期待する全ての喜 びと魅力を提供する。Britainをその様な魅力的な町にしているのはこの様な多様性である。 ≪UNIT2≫London(1):A Living History 7 ●ロンドン塔(Tower of London) イギリスの首都のロンドンを流れるテムズ川の岸辺、イースト・エンドに築かれた。もと もとは要塞として建築されながら、宮殿、監獄、処刑場、武器庫、宝物庫としても利用さ れたほかに、その後、銀行、動物園、造幣所、天文台としても利用された歴史を持ってい る。5 階建て高さ約 27.4m のホワイト・タワーを中心に、歴代の国王によって増改築され た塔や館、礼拝堂などが建ち並んでいる。1988 年にはユネスコの世界遺産に登録されてい る 。 ●ウェストミンスター宮殿(Palace of Westminster) イギリスのロンドン中心部、テムズ川河畔に存在する宮殿。全長約 265m、1100 を超える 部屋、100 の階段、中庭数 11 と、議会政治のシンボルにふさわしい壮大なスケールを誇る。 8 ●ビッグ・ベン(Big Ben) ウェストミンスター宮殿に付属する時計塔。1859 年に完成した。時計台の高さは 96.3m。下部の 61m は煉瓦造、残りの高さは鋳鉄の尖塔からなっている。時計の文 字盤は地上 55m に位置している。ほかに音階の違う重さ 1・1~4 トンの四つの鐘 がある。15 分ごとに時を告げる。 ●ブルー・プラーク(blue plaque) 著名な人物がかつて住んだ家、もしくは歴史的な 出来事があった場所に、建物の歴史的なつながり を伝えるために設置され、建物の外壁に掛けられ ていることが一般的である。大きさは直径 48 セン チメートル(19 インチ)であり、材質は主に陶器 または樹脂を固めたものが用いられている。 ※参考文献/訳 http://www.イギリス世界遺産.jp/pages/toweroflondon.html http://www.hankyu-travel.com/heritage/uk/london.php https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%88%E3 %83%9F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%AE%AE%E6%AE %B http://www.hankyu-travel.com/heritage/uk/westminster.php https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%BB%E3 %83%99%E3%83%B3 https://kotobank.jp/word/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%99%E3%83 %B3-610758 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3 %83%97%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF 9 ロンドンの歴史は町のたくさんの有名な建物や記念碑にその姿を見る事が出来る。これら の中で最も古いものの一つはロンドン塔だ。ロンドン塔は 1066 年、ウィリアムによるイン グランド侵略後、ノルマン王たちの要塞として建てられ、その後拡張して 1356 年頃に現在 の大きさになった。何世紀にもわたり、その塔は官邸と牢屋の両方の役割を果たして来た。 そして訪問者はしばしばその塔(マナジリー塔)が王室の動物収集の家でもある事を知り 驚く。その塔は 1235 年に始まった。そしてそれは聖ローマ皇帝フレドリックⅡ世がヘンリ ーⅢ世にライオンの紋章を与え、フレドリックがヘンリーの姉、イザベラと結婚した年で あった。その塔では像やトラ、ホッキョクグマなどの動物が 1835 年まで育てられた。そし てその年に動物はロンドン動物園に移された。 大ブリテン島で最も有名な建物は堂々とした時計の塔、ビッグベンがあるウェストミンス ター宮殿である事に疑いはない。ビッグベンは塔の中のベルの独創的なニックネームであ った。しかし、今ではしばしば塔と時計について同様に使われる。庶民院と貴族院で構成 されている議会は 16 世紀中頃からウェストミンスター宮殿で会議を行っていた。宮殿は火 事で元の建物が焼けた 後、1840~1870 年の間に再建された。そのスタイルはとても荘重で、議会がここにあるか ら宮殿は伝統とともに近代民主主義の理想を象徴する。 ロンドンの地域遺跡の傑出している例はセントポール大聖堂である。セントポールはロン ドンの守護聖人であり、そこに 604 年から教会がセントポールに捧げられ、存在した。今 日存在するクリストファー・レンによってデザインされたその大聖堂は 1708 年に完成した。 大ブリテン島で最も素晴らしい建築家であるレンは、彼のセントポール大聖堂のアイディ アをローマのセントピーターのバシリカ聖堂をもとにしていた。100m より高く聳え立つそ の建物は最も簡単に認識される街の目印である。建物の内側を巡る狭いスペースが床の約 30m 上にある。それはウィスパリング・ギャラリーと呼ばれる。もし誰かがギャラリーの 壁に向かって囁けば、その声は建物の反対側に居る人にはっきりと伝わる。1965 年のチャ ーチル・ウィンストンの葬儀、1981 年のダイアナ・スペンサーとチャールズ皇子の結婚式 など重要な公的行事が時々セントポール大聖堂で催された。しかし多くのロンドン人にと ってはその大聖堂はもちろん崇拝やお祈りをする場所なのだ。 10
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