貼り絵タイル 淡路島とタイル かしゅうみんぺい 今から約 200 年前の文政年間(江戸時代)に、淡路島の南淡町の”賀集珉平”により陶業が はじめられ淡路、阿波を領地としていた徳島藩藩主蜂須賀公のお手窯として、幕 府や諸大 名への贈答品から庶民が日常使う器に至るまで「淡路焼」「珉平焼」として幅広く作られ あさぎ ていました。珉平の作品は種類が多く、多様であることが特徴 で赤、藍、浅黄、緑、紫、 きなんきん 白、黄、柿、黒と幅広い色彩を創り出し、誰も作り得なかった中国の名品である「黄南京」 しょうせい なども、努力と工夫を重ね 焼 成 に成功させたのです。 じっし だんとうしゃ その珉平が起こした製陶事業は、実子や商人らが受け継ぎ、その後「淡陶社」へ引き継が れ、やがて主製品をタイルに切り替え「ダントー株式会社」に至っています。今もなお、 その色彩と技術には定評があり、日本を代表するタイル製造業として成長を続けています。 1.準備をする 準備物 ・貼り絵タイルキット【食堂】(各自1) ・青鉛筆 【本館2階 スタッフルーム前ロッカー】(出来れば各自1) ・カーボン紙 ・ハサミ、カッター ・ピンセット ・カッターマット ・水入れ用皿 ・ポリタンク※水を入れておく(20名程度につき1) ・ティッシュペーパー、古新聞紙【持参】(各自1) 準備物が揃ったら2へ ・タイルの裏に青鉛筆で氏名を書く ・下絵を描く 2.作業開始 まず、タイルの裏に青鉛筆で氏名を書く。(注:青鉛筆でなければ焼いたときに消えてし まう) ⇓ タイルの大きさに合うように下絵を完成させる。 ※下絵は別の用紙に描く方が作業がしやすい。 ・絵を直接タイルに描いてもよいが、転写紙に絵を写すのがやや難しくなる。 ・タイルに下絵が写してあると貼り付けの作業がスムーズに進む。 下絵ができたら3へ ・カーボン紙を使って下絵を 転写紙に写す 3.転写紙に下絵を写す 下絵を転写紙に写す。(カーボン紙を使用し、古新聞紙を机に敷いて作業する。) 下絵 転写紙に写す(そのままの形で、セロハン紙側に写す) 4.形を切り取り、 セロハン紙を はがす 4.形を切り取り、セロハン紙をはがす。 下絵を転写紙に写したら、ハサミやカッターで形を切り取る。 切り取った転写紙のセロハン紙を剥がす。ピンセットもご利用ください。 (残りの転写紙はセロハン紙を剥がさない。) ※転写紙は重ねても絵の具のように色が混ざることはない。 セロハン紙 <断面図> 色のシート のり部 台紙 ・切り抜いた転写紙を30秒程度 水に浸す 5.転写紙を水に浸す ひた セロハンを剥がした転写紙を皿に入れた水に浸す。(約30秒) ・転写紙の「色のシート」を タイルに貼り付ける 6.タイルに貼り付ける 水に浸して30秒ほどで台紙から「色のシート」が剥がれやすくなる。 ⇓ 完全に剥がれる前に取り出し、転写紙をタイルの上に置く。 色のシートを軽く指で押さえ、台紙を抜き取る。 色のシート 水に浸すと「のり部」がやわらかくなるので、 台紙からはがせる(「色のシート」が動く)ようになったら 水から取り出し、「色のシート」をタイルに貼り付ける。 のり部 台紙 台紙ごと水から取り出し、台紙からすべらせるようにして 「色のシート」をタイルに乗せていきます。 色のシートを軽く指で動かし、下絵に合うように位置を合わせる。 7.仕上げる タイルと色のシートの間に入っている空気・水を指で抜き取りながらシワを伸ばす。 最後に、濡れたティッシュペーパーでもう一度空気を抜きながら、表面の水分をそっと拭 き取る。(強く拭くと色のシートがはがれてしまいます。) 貼り絵タイルの制作はここまでです。 色のシートを貼り終えたら、しっかり乾燥させて、はじめにタイルが入っていた箱に入 れ(タイルとタイルの間に紙などをはさむ必要はありません)、食堂事務室にお運びくだ さい。 タイル工場で焼成後、指定された宛先にお届けします。 おつかれさまでした。
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