-医療系・介護系と理美容系の仕事 探す際の重視点と辞める理由

2009年10月15日発行 NO.01
1. トレンドDATA
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~求職者の志向から市場のトレンドまで、求人市場の「今」をお届けします。~
-医療系・介護系と理美容系の仕事
探す際の重視点と辞める理由
( 01 )医療系・介護系と理美容系の仕事を探す際の最重視点
( 02 )医療系・介護系と理美容系の仕事を辞めた理由
「anReport」では、求職者のライフスタイル、意識の変化、また人材採用・戦力化、等の各種アンケート調査を定期的に実施。労働統計等の資料と併せ、
「トレンドDATA」として発表をしています。
株式会社インテリジェンス an Report編集部 E-mail:[email protected]
2009年10月15日発行 NO.01
1. トレンドDATA
医療系・介護系と理美容系の仕事
探す際の重視点と辞める理由
資格や技術を要する職種の募集が多く、採用難易度が高い医療系・介護系と理美容系。
それだけに、よりユーザーに響くような募集内容や、有能な人材への離職防止策が重要と
なってくる。
そこで今回は、これら職種の求職と退職の傾向を調べ、
募集時に何をアピールし、どう離職防止すべきか、そのヒントを探る。
【今月のポイント】
●仕事を探す際、もっとも重視するのは「やりがい」。医療系・介護系は給与の高さや雇用形態
も重要。理美容系は資格・スキルが身に付くことを重視。
●退職理由は、給与や、勤務時間といった条件面が上位に。理美容系に関しては自分に不向き
と感じて辞めることも多い。
【調査概要】
[ 医療系・介護系・理美容系の調査概要 ]
■調査手法:インターネットリサーチ
■調査対象:関東(1都3県)、関西(2府2県)に住む20~50歳の男女で対象となる資格を持っている人
・医療系…看護師、准看護師、助産師、看護助手、臨床検査技師、薬剤師、登録販売者、鍼灸師、作業療法士、理学療法士、
柔道整復師、医療事務、歯科衛生士
・介護系…介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護福祉士(ケアワーカー)、社会福祉士(ソーシャルワーカー)、訪問介護員
(ホームヘルパー)
※ホームヘルパーの1級、2級、3級の区別は問わない
・理美容系…理容師、美容師
■調査時期:2009年8月11日~8月22日
■サンプル数:計1500(関東1000・関西500)
[ 全職種平均の調査概要 ]
■調査手法:インターネットリサーチ
■調査対象:2008年3月-2009年2月の1年間に非正規雇用に就業した、もしくは非正規から正規雇用への就業を経験したこと
のある18-34歳の男女
■調査時期:2009年3月
■サンプル数:7608
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2009年10月15日発行 NO.01
まずは医療系と介護系から見てみよう。仕事探しでもっとも重視した点として最多回答となったのは、ともに「やりがいのある仕事であるこ
と」で、医療系16.1%、介護系15.7%だった。この回答における、全職種平均が4.0%だったことと比較すると、いかにこの割合が高いかがわ
かる。同様に、全職種平均より高い数値だった回答としては「正社員、または正社員に近い雇用形態であること」(医療系8.7%、介護系
13.0%)に着目したい。
次に理美容系を見てみよう。理美容系でもトップ回答となったのは「やりがいのある仕事であること」で、実に21.5%を占めた。しかし、2位
以下では「資格や技術が身につく仕事であること」(12.8%)、「興味のある仕事内容であること」(11.4%)と医療系・介護系ではさほど目立
たない理由が上位に入っている。また、医療系・介護系で多かった「正社員、または正社員に近い雇用形態であること」が、わずか1.3%に過
ぎなかった点も興味深い。
医療系・介護系と理美容系、ともに「やりがい」が仕事探しのキーワードであることは間違いなさそうだ。したがって、募集する側は丁寧に
仕事内容やその喜びを説明するなどして、効果的に「やりがい」をアピールしたい。また、医療系・介護系に関しては、正社員やそれに近い
雇用形態であれば、ぜひ強調したいポイントである。
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2009年10月15日発行 NO.01
次に、辞める理由だが、まず医療系と介護系はどうだろうか。まず医療系では「職場や社員の人の雰囲気が悪いから」が29.0%(複数回
答。以下同じ)ともっとも多く、介護系では「業務内容の割に給与が低いから」が30.5%でトップ回答だった。また、2位以下で注目すべきは
「1日に働く時間が長いから」(医療系18.1%、介護系16.0%)と「もっとよい条件の仕事が見つかったから」(医療系17.0%、介護系17.2%)
の2つ。ともに、全職種平均を上回る数値となっている
一方、理美容系では、「業務内容の割に給与が低いから」と「1日に働く時間が長いから」ともに23.2%で最多回答。次いで多かった「自分
には向いていない仕事だと感じたから」は20.7%で、医療系・介護系や全職種平均を大きく上回る結果となった。
全体としては、3職種に共通した辞める理由として、「給与」や「勤務時間」といった条件面が上位を占めていることがうかがえる。離職防
止の施策としては、よりやりがいを感じるよう環境を整えたり、(一律の改善は難しくても)必要に応じた条件面の改善が効果的だろう。
また、理美容系に関しては「自分に向いていない」という退職理由が目立った。強いやりがいを抱いて入る人が多い職種だけに、壁に当
たるとその落差が大きいとも考えられる。頻繁なコミュニケーションや、それにともなう励ましなど、日頃から細かいフォローをしていきたい。
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