Vol. 13 - 北九州貿易協会

Vol. 13
2011.09.12号
駐上海北九州市経済事務所
所 長 岩田 健
テーマ:
テーマ:中国関連ニュース
中国関連ニュース、
ニュース、日中関係の
日中関係の考察、
考察、中国社会学など
中国社会学など
掲載記事は、駐上海北九州市経済事務所が入手した情報に基づき、独自の見解を加えたもの
であり、事実と若干異なる記述がある場合があります。
日々の業務を通した所感・雑感のようなものですので、予めご了承ください。
本文は、(社)北九州貿易協会のHP(http://www.kfta.or.jp)にも掲載されます。
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中国のブライダルフェスタにみる結婚事情
2011-07-22
先日、日本のリクルートゼクシーが主催するブライダルフェスタに行ってきたので、そのレポートをした
いと思う。
ゼクシーは中国に進出して5年以上経っており、この分野での知名度は高い模様。
ブライダル雑誌がメインとなっており、ビジネスモデルは日本と同様だ。
まず、会場入口付近はこんな感じ。
イメージが大事な商売なので、わりとキレイにまとまっている。
内部の様子はというと・・・
一番人気があるのは、婚礼写真のコーナー。
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いろんなブースに若いカップルが群がっている。
熱気があって羨ましい。
このあたりは、どの国も事情は同じというところかも・・・。
それにしても、日本と比べると、ひとつのブースがやたらとデカイ!
韓国勢の頑張りも見受けられる。
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日本ではワタベウェディングが出展。
韓国に比べると控え目だが、日本勢の代表として頑張って欲しいところ。
ハネムーン客の獲得を狙って、九州の自治体・企業連合(北九州市を含む)がハネムーン獲得のため
出展。
こうした地道な広報活動を続けつつ、中国での知名度アップにつなげたいものだ。
中国の婚礼事情は、どちらかと言うと日本よりも派手で金がかかるようだ。
日本の場合も、バブル期にかなり派手な結婚式が流行った(ゴンドラで登場など)が、昨今は節約志向
が強まっている。
中国のほうは、「一人っ子政策」の影響もあって、親の思い入れが際立って高い。
ひとりしかいない子どもの晴れ舞台だから、当然といえば当然か・・・。
しかも、中国では故郷を大事にする文化が未だ根強く残っているため、勤務地と生まれ故郷、ひいては
大学の所在地と、複数の場所で婚礼 or 披露パーティを行うことも珍しくないとのこと。
うーん、お金もさることながら、それにかかる労力もすさまじい。
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ちなみに、実際の結婚式はこんな感じ。
日本とほとんど一緒ですね。
ただ、ご祝儀の相場は日本ほど高くないらしく、費用のやり繰りは結構大変だとか・・・。
上海では、「男は家持ち、車持ちじゃないと結婚できない」が定説となっており、結婚にかかる費用は相
当大きい。
親がこどものために不動産を購入するのは、ごく普通のことと受け止められている。
いやはや、経済が伸びているときは、こんな現象も起きるわけで。。。
大連ゴルフ博にみる中国ゴルフ人気の可能性
2011-07-23
昨日のブライダル事情に続いて、今日はゴルフ事情。
訪日観光誘致の観点からも注目を集めているゴルフ人気。
実際のところはどうなのだろうか?
筆者はゴルフのプレイはしないが、知識はソコソコなので、先日(7 月 9~11 日)の大連ゴルフ博の見聞
も交えながら、中国のゴルフ人気をレポートしたいと思う。
まず、大連ゴルフ博について。
会場は、大連でも有数の観光地/星海公園地域にある展示センター。
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会場入口付近はこんな感じ。
入口付近でも新車の販売会が行われていた。
それにしても、狭いスペースに車がギッシリ。
展示センター内は、どうやら贅沢品の展示会と併催らしい。
会場案内図をみるとよく分かるが、左右で二つの展示会が開催されている。
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せっかくなので、先に脱線して贅沢品の展示会を覗いてみることに。
うーん、ビミョーに贅沢品とも言えないモノがズラリ。
ま、中国でよく目にする光景ではあるが・・・。
気を取り直して、今度こそ大連ゴルフ博の会場へ。
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入ってすぐの辺りは、ゴルフ用品の即売あり、ゴルフの練習グッズの展示あり、ゴルフ場のPRあり・・・
と、なかなか上手く仕上がっている。
売っているものが本物かどうかは定かではないが・・・。
日本からは北九州市に本社がある第一交通産業が出展。
同社は日本一の保有台数を誇るタクシー事業をはじめ、不動産や介護ビジネス等、多角的な経営を行
っている。昨年、上海事務所を開設し、訪日観光誘致に向けて積極的に活動している。
官民一体となって、訪日観光の復活を目指したいものだ。
奥の方では、ゴルフのシミュレーションや古いゴルフ用具の展示なども行われていた。
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とはいえ、そのほかの展示は・・・
自動車や不動産、果てはワインなど、ちょっとゴルフとは無関係な展示も。
ま、発展途上の分野だから仕方ないでしょうね。
ただ、入口付近から共通しているのは、ゴルフは贅沢品のひとつという位置づけ。
日本ではサラリーマンも楽しむスポーツだが、中国ではまだまだ富裕層でないと楽しめないスポーツな
のだ。
ただ、各地で続々とゴルフ場開発が行われているのは事実。
しかも、ゴルフが五輪競技に追加されることが決定したため、中国政府も本格的にゴルフ振興に取り組
むとの情報もある。
中国のゴルフ人気の行方、今後も要チェックだ。
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