AHA(アメリカ心臓協会)ファーストエイド ・AED・BLS・ACLS・PALS・ACLS-APイントラクター ITLS(アメリカ外傷協会)インストラクター 日本救急医学会 ICLSインストラクター 日本災害集団医学会 MCLSインストラクター 日本救急医学会病院前外傷教育 JPTECインストラクター ACLS・PALS・ACLS-APインストラクター ISLS(日本神経救急学会・神経救急蘇生)インストラクター A3 志田朝幸 初めに「ドクターコール」とは、病院によっては様々な呼び名ですが、患者の容態が急変 した際の「緊急事態発生」 、 「至急全員集合」を意味するものです。また、近年TV番組など では医療ドラマシリーズのコード・ブルー、救命病棟24時などで俳優の山下智久や松嶋菜々 子らが救命救急医療の現場を演じています。こんな綺麗で素敵な人達がいるのなら私も是非 勤務したい!と思いますが・・・。 さて、院内のどこかで患者が緊急的に急変したり、その現場を発見したら「あなたはまず 何をしますか?」をコンセプトに訓練の中で考え、対応して、身につけて頂きたいと考え、 今回の「ドクターコール訓練」を実践し、私が指導、評価する立場で要望がありました。K 村師長より「あまり厳しくせず、まぁお手柔らかに頼むわ」との事でした。私は救急医療、 災害医療においての数々のインストラクター保有者でもあり「救急医療の現場を甘く考えた ら困りますよ!」と自分の立場を忘れ一喝した場面もありました。 当日の訓練では医師、看護師、コメディカルへ事前に打ち合わせを行い、訓練概要の説明 から始まり、指示する医師、胸骨圧迫するスタッフ、交代要員、血管確保スタッフ、救急薬 品を用意し打つスタッフ、記録を担当するスタッフ、AED担当スタッフ、を誰がするのか 混乱しないよう予め決めて実践に臨みました。 そしてドクターコール訓練という事で全館放送が 流れ、 「手が空いているかぎり向かうべし!」という ルールなので直ぐに訓練参加スタッフ以外にも見学 者を含め50人前後が集まり、これには驚きました。 現場は騒然とし慌ただしくスタッフの声が響き対応 にあたりました。まずBLS(一次救命処置)から始 まりACLS(二次救命処置)への的確、迅速な対応、 判断、処置、評価、原因検索し参加したスタッフの中 で緊張と不安の中でも協力しながら患者を救う対応 に、私は胸が熱くなりました。この訓練の中で効果的 なコミニュケーションの実行やチームの全体的な能 力に“チームダイナミクス”が及ぼす影響の理解が得 られたと感じました。 今回当センターで初めてドクターコール訓練において院内スタッフの協力もあり実践で きた事に感謝を申し上げるとともに救急医療においての再学習の必要性を考えさせられまし た。 今日、救急医療の研修は多様化しており、AHA(アメリカ心臓協会) や日本救急医学会など様々な研修が毎月のように県内のあちらこちらで 開催され、救急蘇生法のガイドラインも年々変更になっているのが現状で す、医師、看護師だけでなく全ての職種も救急蘇生法を学習し、積極的に 研修を受講することが今後の課題ともいえる今回のドクターコール訓練 と感じられました。
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