日本脳炎予防接種が定期接種になりました

長 沼 町
日本脳炎予防接種が定期接種になりました
日本脳炎とは?
*主に「コガタアカイエカ(蚊)」により媒介され、日本脳炎ウイルスによっておこる感染症です
*ヒトからヒトへの直接感染ではなく、蚊を介して感染します
*日本脳炎を発症すると、発熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどを引き起こし
発症者の致命率は 15~40%で、予後が不良な疾患とされます
*日本脳炎ウイルスに感染しても発症するのは 100~1000 人に1人とされ、風邪のような
症状で治癒する場合もあります
定期接種となった経緯
日本脳炎の予防接種は平成 7 年から予防接種法に基づく定期接種となりました
北海道は、ウイルスを媒介する蚊(コガタアカイエカ)が生息しないこと等から
平成 27 年度まで「定期接種としてない区域指定」にされていました。
定期接種になった理由は以下の背景になります
*温暖化の影響により、コガタアカイエカが、北海道へ生息拡大の可能性があること
*北海道の修学旅行生の7~8割が、日本脳炎患者の発生がある海外・西日本への参加を
していること
*北海道から関東以西へ転出する者、他都府県から北海道へ転入、又は旅行する者が
多くなっていること
予防接種の効果と副反応
現在使用されているワクチンは新しいタイプのもので「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」
というものです。ワクチンの種類は、病原性を全くゼロにした「不活化ワクチン」になります。
予防接種後の副反応について
○日本脳炎ワクチンを接種した後に、せきや鼻水が出たりします
○接種したところが赤くなることがあります
○きわめてまれに、副反応で重い病気にかかることがあります
アナフィラキシー :急激なアレルギーによって呼吸が苦しくなったりします
急性散在性脳脊髄炎:脳や脊髄に炎症がおこる病気です。熱が出る、頭が重い、けいれんがおこる、
意識がはっきりしないなどの症状がみられます
血小板減少性紫斑病:かさぶたを作る働きの血小板が少なくなって、出血しやすくなってしまいます。
皮膚の下で出血して青あざができたりします
3才の方の接種スケジュールについて
日本脳炎の予防接種は、全部で4回の接種が必要になります(1期3回・2期1回)
∼標準的な接種期間と接種間隔・回数∼
◆1期:初回接種は3才から4才までの間に6日~28日までの間隔をおいて2回
追加接種は初回接種終了後、約1年おいて4才~5才までの間に1回
◆2期:9才から10才までの間に1回
予防接種実施機関
「ながぬま小児科」で接種可能です。事前に各医療機関へ予約が必要になります。
【持ち物】母子手帳・予診票を必ず持参して受診をお願いします
お問い合わせ先:りふれ 保健係(82−5555)まで
平成 28 年4月1日