第4章 発生抑制・資源化計画(4R の推進)

第4章 発生抑制・資源化計画(4R の推進)
1
発生抑制・資源化の考え方
発生抑制・資源化計画では、市民、事業者、行政が連携して行動すること
により、4R を推進していきます。
図 2.4.1 循環型社会のイメージ
【発生抑制/再使用】
発生段階の R
Refuse/Reuse
○ごみとならない製品づくり
○マイバック運動、過剰包装抑制
○無駄なく使う など
【排出抑制/再使用】
発生
排出段階の R
Reduce/Reuse
○生ごみなどの自家処理
○スーパーなどの自己回収
○排出事業者の自己処理 など
リサイクル
大型ごみ・
家電などの
再商品化
【再使用/再生利用】
排出
排出後の R
Reuse/Recycle
○壊れたら修理して使用
リサイクル
○リサイクルショップ・フリーマーケットの活用
○分別による資源回収 など
資源物の
分別収集
【再生利用】
適正処理による R
Recycle
ごみ
中間処理
(選別・破砕、溶融)
ここからが
【ごみ】です。
リサイクル
発電や熱利用、
スラグなど資源物の回収
埋立
ごみ
最終処分
38
限りなくゼロに
近づけます。
2
市民、事業者、行政による協働の推進
施
策
①啓発活動の充実
内
容
・市のホームページや広報等を通じて、家庭教育や事業活
動において発生するごみ量や処理の実態等を的確に情
報提供します。
・住宅の管理者や所有者を通じて指導を行うことで、転入
者への意識向上を図ります。
・転入者に対しては「ごみの分け方・出し方ルールブック」
を配布し、ルールの周知を図ります。
・地区ごとの環境カレンダーで排出日等の徹底を行いま
す。
短期目標:ホームページや広報紙等での情報提供は、さら
に分かりやすく充実した内容を目指す
②環境教育の推進
・施設見学会や体験学習を実施し、市民・事業者に向けた
幅広い活動を推進します。
・市民や事業者に対し、ごみ分別や減量、資源化に関する
懇談会や学習会を開催します。
短期目標:体験学習の参加者の増加
中長期目標:県央県南クリーンセンター、西部リレーセン
ター、不燃物再生センターを活用し、懇談会、学習会に
より市民の啓発を図る
・従来の町民一斉清掃デーやごみゼロクリーンキャンペー
ンなどをあらたな市民一斉清掃やキャンペーンを実施
します。さらに生ごみひとしぼり運動やレジ袋削減キャ
③イベントやキャ
ンペーンなど新規のイベントやキャンペーンを市民、事
ンペーンの実施
業者と協働して実施します。
短期目標:市民、事業者と協働でイベントやキャンペーン
を実施する
④環境監視員等の
制度の強化
・環境監視員制度の充実を図るとともに、毎年の目標を定
め、市民と協働してストックハウスの管理や不法投棄ご
みの監視などごみ問題の解決に取り組みます。
短期目標:環境監視員等の活動支援を充実させる
・ごみの分別やリサイクル活動などを通じて家庭系ごみの
⑤家庭から排出さ
減量化します。
れるごみの減量
中長期目標:1人1日あたりの家庭系ごみ排出量 50g減
化推進
量化を目指す。
⑥事業場から排出 ・事業系ごみの排出実態について調査等を行い、その数量
等を把握するとともに、減量化を推進します。
されるごみの把
握と減量化推進 短期目標:事業系ごみの排出実態の把握と減量指導の実施
⑦多量排出事業者 ・事業系ごみの減量及び適正処理を図るために、県央県南
広域環境組合と協力して多量排出業者に対するごみ搬
への減量、資源化
入検査を強化するとともに、ごみの排出抑制、分別の徹
への指導
底及び適正な排出を指導します。
短期目標:多量排出事業所の抽出と減量指導の実施
39
中長期目標:多量排出事業所における資源化率 50%以上
を達成する
・地域団体が行うごみの発生抑制や減量化・資源化に関す
る活動を支援し、団体間や団体と行政との連携を深めま
⑧保健環境連合会
す。
等と連携した地
・地域団体と行政が協働できる場の育成を図ります。
域ネットワーク
中長期目標:ストックハウスを地域団体と行政が協働でき
の強化
るリサイクル拠点と位置付け、予定数まで増設する
・ごみ減量資源化シンボルマークを作成し、シンボルマー
クを活用して、市民や事業者に対してごみの減量化・資
⑨シンボルマーク
源化の大切さを周知します。
の作成と活用
短期目標:ごみ減量の周知徹底のため、シンボルマークを
作成し、活用を図る
短期目標:平成 24 年度まで
3
中長期目標:平成 29 年度まで
発生抑制
施
策
①過剰包装の抑制
内
容
・市民に過剰包装を断る習慣づけを啓発するとともに、事
業活動に伴う包装の適正化やリサイクルに配慮した商
品の生産・販売・流通・廃棄等がなされるよう事業者に
協力を要請します。
短期目標:簡易包装キャンペーンなどを定期的に実施する
・買い物の際にはマイバックを持参するなど、ごみとなる
ものを買わない、受け取らないよう市民に啓発します。
②買い物袋持参運 短期目標:レジ袋削減キャンペーンなどを定期的に実施す
る
動の推進
中長期目標:レジ袋削減対策を実施する大型店舗の割合
90%を達成する
・「ごみを売らない、買わない、出さない」運動を実践し
ている「ごみ減量推進店」の拡大に努めます。
・認定された「ごみ減量推進店」を市のホームページなど
で紹介し、認定店を PR します。
③ごみ減量推進店 ・使用済製品・容器の回収等、ごみの減量化・資源化への
制度の拡大
取り組みを行っている小売店を市民に PR し、積極的な
利用を進めます。
短期目標:店頭回収量、回収内容の把握を行う
中長期目標:「ごみ減量推進店」100 店を達成する
短期目標:平成 24 年度まで
中長期目標:平成 29 年度まで
40
4
排出抑制・再使用
施
策
内
容
・コンポスト容器等の使用者の声を市民に伝えるととも
に、補助制度の PR に努め、普及を促進させます。
①コンポスト容器
等の導入促進
短期目標:コンポスト容器等の普及件数 150 件/年以上
の継続実施する
②再生品の活用
・リターナブル製品☞や再生資源を利用した製品、エコマ
ーク☞付きの商品の利用などグリーン購入☞を促進しま
す。
・庁内におけるグリーン購入品の割合を増やします。
短期目標:庁内のグリーン購入率を認識し、購入率を増加
させる
短期目標:平成 24 年度まで
5
中長期目標:平成 29 年度まで
分別収集による再生利用
施
策
内
容
・再生利用の促進のため、資源として分別収集する品目の
追加の必要性を検討します。
①資源物収集品目
短期目標:廃食用油の分別収集開始を検討する
の増加
中長期目標:容器包装廃棄物以外の新たな分別収集品目を
検討する
②分別排出の徹底
・
「ごみの分け方・出し方ルールブック」「雲仙市環境カレ
ンダー○○町用」を作成し、分別排出の指導を行います。
・事業者に対しては、収集運搬業許可業者を通じ、ごみの
搬入時に分別排出の指導を行います。
短期目標:可燃ごみの中の資源物の混入率を減少させる
・容器包装廃棄物が適正に排出されるよう指導を行いま
す。
・常に適切な資源化が図れるよう調査研究を継続します。
③容器包装廃棄物
の適正リサイク
中長期目標:過剰包装の抑制を進めたうえで、適正に容器
ル
包装廃棄物のリサイクルが進められるよう制度改革を
関係機関に働きかける
短期目標:平成 24 年度まで
中長期目標:平成 29 年度まで
41
6
中間処理による再生利用
施
策
内
容
・不燃物再生センターに搬入される資源の分別収集の適正
化を図り、計画に即した資源化がローコストで実現する
①県央不燃物再生
ように努めます。
センターでの資
源化の推進
短期目標:不燃物再生センターを活用して処理効率を向上
させる
②島原地域広域市 ・不燃物再生センターに搬入される資源の分別収集の適正
化を図り、計画に即した資源化がローコストで実現する
町村圏組合(県北
ように努めます。
衛生社リサイク ・最終処分量 108t(最終処分率 28%)を減少させます。
ルプラント)での
短期目標:リサイクルプラントを活用して処理効率を向上
資源化の推進
させる
③県央県南クリー
ンセンターでの
資源化
・西部リレーセンター、県央県南クリーンセンターに搬入
される資源の分別収集の適正化を図り、計画に即した資
源化がローコストで実現するように努めます。
短期目標:処理効率を向上させ、ローコスト化を目指す
短期目標:平成 24 年度まで
中長期目標:平成 29 年度まで
42