関連記事(プレスリリース):「本事業優先融資債権に最上級の各付を取得」

2008年6月25日
東京海上フィナンシャルソリューションズ証券会社
東京海上日動火災保険株式会社
公務員宿舎綾瀬川住宅(仮称)整備事業PFI資金調達に係る融資契約締結
~優先融資に係る協調融資及び信託受益権に対しAAA格付を取得~
東京海上日動火災保険株式会社(社長 隅 修三)のグループ会社である東京海上フィ
ナンシャルソリューションズ証券会社(取締役社長 且田 恭一)は、株式会社りそな銀
行とともに6月25日付で公務員宿舎綾瀬川住宅(仮称)整備事業PFI(以下、「本
事業」という。)に係るSPCの資金調達をアレンジいたしました。本事業は、株式会
社長谷工コーポレーションが主要な株主のSPCによるPFI事業です。
本アレンジは、シンジケートローン(協調融資)方式に加え信託受益権を組成され販
売されますが、このようにPFIにおいて信託受益権を使った資金調達方法は、当社が
が取り扱う2回目のケースとなります。
また、本事業の優先融資に係る協調融資及び信託受益権に対し、日本格付研究所より
本邦のPFI案件では初めてのAAA(トリプルA)の予備格付けを取得いたしました。
(建設融資はAA-)
尚、当該格付取得に関連し、建設融資に分別管理規定やシンジケート団(以下、
「シ団」
という。)のエージェントが選任する第三者検査人を加えた施工業務管理委員会の設置
や過半数の取締役を選任するステップイン規定を導入いたしました。
1.公務員宿舎綾瀬川住宅(仮称)整備等事業の概要
本事業は、発注者が財務省関東財務局、事業者を株式会社長谷工コーポレーション、
株式会社長谷工コミュニティ及び株式会社梓設計が株主のSPCとするPFI事業
(事業契約締結2008年1月11日)です。
事業内容は、東京都葛飾区において財務省関東財務局の公務員宿舎1,220戸を建設
し、その維持管理を約7年間にわたり行うものです。
2.優先融資の概要
上記SPCに対し、東京海上フィナンシャルソリューションズ証券会社、及び株式
会社りそな銀行は、共同リードアレンジャーとして、シンジケートローンをアレンジ
いたしました。尚、融資金額総額は、優先融資として約114.5億円、建設融資とし
て106.4億円となります。
東京海上日動火災保険株式会社、東京海上フィナンシャルソリューションズ証券会
社、あいおい損害保険株式会社、株式会社栃木銀行、株式会社八千代銀行、東京東信
用金庫、城北信用金庫、亀有信用金庫、及び足立成和信用金庫の9金融機関シ団メン
バーは、東京青山・青木・狛法律事務所の協力のもと6月25日付で優先貸付契約書
を締結いたしました。融資は国からの割賦債権の金利を金利スワップ取引を使って固
定又はLiborベースとし投資しやすい金利が得られるように工夫されています。
また、エージェントを株式会社りそな銀行、セキュリティーエージェントを東京海上
日動火災保険株式会社が務めます。
3.信託受益権の組成
東京海上フィナンシャルソリューションズ証券会社は自身の融資債権を株式会社り
そな銀行に信託して信託受益権を組成し、販売いたします。信託受益権は、融資と比
べ事務の手間が少なく流動性が得られるように工夫されています。
4.優先融資に係る協調融資・信託受益権に対するAAA(トリプルA)格付の取得
本事業の優先融資に係る協調融資、信託受益権双方に対し、日本格付研究所より
AAA(トリプルA)の予備格付を取得いたしました。これは本邦におけるPFI案件
の優先融資債権に対し、最上級の格付を取得した初めてのケースとなります。
5.第三者検査人を加えた施工業務管理委員会の設置
施工企業の自主管理、工事監理企業による監督に加え、シ団のエージェントが選任
する第三者検査人株式会社ラウンズを加えた施工業務管理委員会を設置し、3ヶ月に
1 回程度同委員会が工事の工程・品質・安全・環境等の状況を精査し、必要な場合に
は改善を立案し実行いたします。
本資料は、商品の取引の申込、勧誘、または何らかの取引を行うことを助言したり、お
勧めするものではありません。
尚、掲載の金融商品は、プロの機関投資家限定のお客様に販売される商品であり、一般
のお客様には販売しておりません。
以
上