水道用ダクタイル鋳鉄管用 ポリエチレンスリーブ

JWWA K 158:0000(水道用ダクタイル鋳鉄管用ポリエチレンスリーブ)規格改正案(公開縦覧用)
日本水道協会規格
水道用ダクタイル鋳鉄管用
JWWA
K 158:0000
ポリエチレンスリーブ
Polyethlene sleeves for ductile iron pipes for water supply
1 適用範囲
この規格は,JWWA G 113 に規定する水道用ダクタイル鋳鉄管などの地下に埋設する管類の外面防
食のために使用するポリエチレンスリーブ(以下,スリーブという。
)について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これ
らの引用規格は,その最新版(追補を含む。
)を適用する。
JWWA G 113
JIS B 7503
JIS B 7512
JIS C 3660-4-2
JIS K 5600-5-3
JIS K 6922-2
JIS K 7112
JIS K 7127
JIS K 7210-1
水道用ダクタイル鋳鉄管
ダイヤルゲージ
鋼製巻尺
電気・光ケーブルの絶縁体及びシース材料の共通試験方法-第 4-2 部:ポリエ
チレン及びポリプロピレンコンパウンドの試験方法-加熱による前処理後の破
断時の引張強さ及び伸び,加熱による前処理後の巻付試験,熱老化後の巻付試
験,絶縁体の質量増加率,長期安定性試験及び銅触媒の酸化劣化試験
塗料一般試験方法-第 5 部:塗膜の機械的性質-第 3 節:耐おもり落下性
プラスチック-ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料-第 2 部:試験片の
作製方法及び特性の求め方
プラスチック-非発泡プラスチックの密度及び比重の測定方法
プラスチック-引張特性の試験方法-第 3 部:フィルム及びシートの試験条件
プラスチック-熱可塑性プラスチックのメルトマスフローレイト(MFR)及び
メルトボリュームフローレイト(MVR)の求め方-第 1 部:標準的試験方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
折り径
1
スリーブの円周長さの-の寸法。
2
3.2
縦方向
スリーブの長手方向。
3.3
横方向
スリーブの円周方向。
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K 158:0000
4 材料
スリーブの材料は,メタロセン触媒による低密度ポリエチレンを主体とした原料を用いる。
5 物性
スリーブの物性は,9.2~9.7 によって試験を行い,表 1 による。
表 1-スリーブの物性
項目
引張降伏応力 a)
引張破壊ひずみ
引張弾性率
品質規定
MPa
030 以上 b)
%
600 以上 b)
MPa
耐衝撃性
メルトマスフローレイト(MFR)
密度(23℃)
3
kg/m
酸化誘導時間
注
a)
b)
g/10min
min
適用試験箇
9.2
160 以下
9.3
衝撃で破れがないこと
9.4
0.2 を超え,3.0 以下
9.5
901 を超え,921 以下
9.6
60 以上
9.7
降伏点を示さない場合は,引張破壊応力とする。
熱融着によって製造したスリーブの熱融着部の引張降伏応力は,10MPa 以上,引張破壊ひ
ずみは,250%以上とする。
6 形状及び寸法
スリーブの形状及び寸法は,9.8 によって試験を行い,表 2 による。
なお,折り径の下の許容差の有効数字は,小数点以下1桁とし,2 桁目以下は切り捨てる。
7 外観
スリーブの外観は,9.9 によって試験を行い,次による。
a) 色は,原則として自然色(非着色品)とする。
b) 使用上有害な泡,フィッシュアイ,異物の混入などの欠陥があってはならない。
8 成形
スリーブの成形は,インフレーション法によって行い,継ぎ合わせのないチューブ状でなければな
らない。ただし,呼び径 1 350 以上は,シート状のものを 2 枚用い,縦方向に熱融着によってチュー
ブ状に成形することができる。この場合,熱融着の幅は 3mm 以上,6mm 以下で,連続していなけれ
ばならない。
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K 158:0000
表 2-スリーブの形状及び寸法
厚さ
内径
単位 mm
折り径
厚 さ
長さ(参考)
寸法
許容差%
寸法
許容差
寸法
75
248
390
0.2
5 000
100
286
450
0.2
5 000
150
350
550
0.2
6 000
200
414
650
0.2
6 000
250
446
700
0.2
6 000
300
509
800
0.2
7 000
350
573
900
0.2
7 000
400
637
1 000
0.2
7 000
450
700
1 100
0.2
7 000
500
732
1 150
0.2
7 500
600
859
1 350
0.2
7 500
700
955
1 500
0.2
7 500
800
1 114
1 750
0.2
7 500
+規定せず
+規定せず
900
1 210
1 900
0.2
7 500
-0.5
-0.02
1 000
1 305
2 050
0.2
7 500
1 100
1 401
2 200
0.2
7 500
1 200
1 592
2 500
0.2
7 500
1 350
1 719
2 700
0.2
7 500
1 500
1 846
2 900
0.2
7 500
1 600
1 974
3 100
0.2
5 500(6 500)
1 650
2 037
3 200
0.2
5 500(6 500)
1 800
2 165
3 400
0.2
5 500(6 500)
2 000
2 419
3 800
0.2
5 500(6 500)
2 100
2 483
3 900
0.2
5 500(6 500)
2 200
2 610
4 100
0.2
5 500(6 500)
2 400
2 801
4 400
0.2
5 500
2 600
3 056
4 800
0.2
5 500
注記 1 スリーブの長さは,呼び径 75~450 は水道用ダクタイル鋳鉄管の有効長に 1 000mm を加え,
呼び径 500 以上は 1 500mm を加えた。ただし,注文者の指定によって長尺のロール状に巻
いたものを納入することができる。
注記 2 長さの( )内寸法は,水道用ダクタイル鋳鉄管の有効長が 5 000mm の場合を示す。
呼び径
内径
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9 試験
9.1 試料
9.2~9.7 の試験に用いる試料は,製品から採取する。
9.2 引張試験
引張試験は,9.1 の試料から本体の縦方向及び横方向並びに熱融着部の横方向のそれぞれ 5 個の試
験片を切り出し,JIS K 7127 によって行う。ただし,試験片の形状及び寸法は,図 1 とし,引張試験
速度は,500mm/min とする。この場合,試験片の状態調節は,試験前に温度(23±2)℃,湿度(50±
10)%の条件で 1 時間以上行う。また,試験は,状態調節と同じ雰囲気で行う。
単位 mm
17±1
25±1
±1
R25
10+0.4
0
+2
標線間距離40 0
4±
R1
1
120
図 1-試験片の形状及び寸法
9.3 引張弾性率試験
引張弾性率試験は,9.1 の試料から縦方向及び横方向のそれぞれ 3 個の試験片を切り出し,9.2 の引
張試験に準じて試験を行う。ただし,引張試験速度は 1.0mm/min とする。この場合,試験片は,図 1
又は短冊形とする。また,試験片の状態調節及び試験の雰囲気は,9.2 による。
9.4 耐衝撃性試験
9.4.1 試験装置
試験装置は,次による。
a) 試験装置は,おもり,撃ち型,試験片固定装置及びおもりを一定の高さから落下させる装置によ
って構成する。
b) 試験装置は,図 2 に示す JIS K 5600-5-3 の 6.(デュポン式)又はそれと同等以上の性能を有する
構造とし,おもりの質量は 1000±1g とする。
c) 撃ち型の形状及び寸法は,図 3 による。
d) 試験片固定装置は,試験片を水平に固定できるもので,内径 50±2mm の穴があり,おもりの落
下による衝撃を受ける構造とし,図 4 による。この場合,試験片固定装置の高さは,撃ち型の
移動量が 35±1mm になるように設定する。また,試験片が滑らないように周囲を固定できるも
のとし,圧延鋼材にゴムシートを粘着剤で貼り付ける。ゴムシートは,凹凸がなく,デュロメ
ータ硬さは HA60±5 とする。
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単位 mm
おもり
ピン
ガイドレール
移動量(35±1)
570+100
フレーム
撃ち型
試験片
試験片固定装置
水平調節ねじ
ベッド
図 2-耐衝撃性試験装置の一例
単位 mm
03
0.
±
76
.
4
R
12
74
10
14
φ12.7
4
φ9.52
φ25.4
鋼製
100
図 3-撃ち型の形状及び寸法
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単位 mm
200
スリーブ(大きさ 100×100)
200
50
φ
±
2
粘着テープ(厚さ 0.09以下)
一般構造用圧延鋼材
スリーブ
12
12
φ50±2
40以上
ゴムシート(厚さ1.2)
鋼管など
φ100~110
注記 スリーブは,ゴムシートに粘着テープで貼り付ける。
図 4-試験片固定装置の一例
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9.4.2 試験片
試験片は,9.1 の試料から 1 辺が 100±10mm の正方形のものを 10 枚作る。この場合,試験片の状態
調節は,試験前に温度(23±2)℃,湿度(50±5)%の条件で 1 時間以上行う。
9.4.3 試験方法
試験方法は,次による。
なお,試験装置及び試験片固定装置は,水平に設置する。
a) 試験の雰囲気は,試験片の状態調節と同じとする。
b) 操作は,試験片を試験片固定装置に取り付けて固定し,試験片の表面からおもりの先端までの高
mm に調整し,ピンで保持する。次いでピンを引き抜き,おもりを撃ち型の上に落下
さを 570 +10
+10
させる。
9.5 メルトマスフローレイトの測定
スリーブのメルトマスフローレイトの測定は,9.1 の試料について,JIS K 7210-1 によって 3 回行
う。この場合,試験条件は,試験温度 190℃,公称荷重 2.16kg とする。
9.6 密度の測定
スリーブの密度の測定は,9.1 の試料について,JIS K 7112 によって 3 回行う。ただし,20~30℃
の温度範囲で測定した密度を 23℃の密度に換算する場合は,次の式によって算出する。
ρ23=ρt-0.6(23-t)
ここに,ρ23:23℃の密度(kg/m3)
ρt :t℃で測定した密度(kg/m3)
t :試験温度(℃)
9.7 酸化誘導時間の測定
スリーブの酸化誘導時間の測定は,9.1 の試料について,JIS C 3660-4-2 の附属書 B(ポリオレフィ
)によって 4 回行う。この場
ン絶縁導体の銅触媒の酸化劣化試験方法[酸化誘導時間(OIT)試験]
合,試験温度は 200℃とする。
9.8 形状及び寸法の測定
スリーブの形状の測定は,目視又はゲージによって行い,寸法の測定は,JIS B 7503 に規定された
ダイヤルゲージ,JIS B 7512 に規定された鋼製巻尺又はこれらと同等以上の測定器,限界ゲージなど
を用いて行う。
9.9 外観試験
スリーブの外観試験は,目視によって行う。
10 検査
10.1 一般
スリーブの検査は,10.2~10.5 による。
なお,注文者の承認を得た場合,検査の一部を省略してもよい。
10.2 物性
物性は,箇条 5 に適合しなければならない。この場合,検査は表 2 の最大長さ a)以下で行う。ただ
し,酸化誘導時間は,新たに製造を開始する初回及び品質変更の都度とする。
なお,引張降伏応力,引張破壊ひずみ,引張弾性率,メルトマスフローレイト(MFR)
,密度,酸化
誘導時間は,平均値によって合否を判定する。また,耐衝撃性については,試験後,試験片を取り出
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し,目視によって試験片の破れの有無を確認し,10 枚中 8 枚以上の試験片に破れが認められない場合
は,合格とする。
注 a) 最大長さとは,インフレーション成形(溶かした樹脂を押し出しながら空気を吹き込み,連続的に筒
状に成形する方法)によって製造し,順次ロールに巻き取った時のロール一巻きの長さを指す。
表 2-スリーブの最大長さ
呼び径
最大長さ
m
75 ~ 350
17 000
400 ~ 1500
11 000
1600 ~ 2600
5 700
10.3 形状及び寸法
形状は全数,寸法は,当該製造業者の品質管理上,必要な頻度によって行い,箇条 6 に適合しなけ
ればならない。
10.4 外観
外観は,全数行い,箇条 7 に適合しなければならない。
10.5 表示及び梱包表示
表示及び梱包表示は,目視によって全数行い,箇条 11 に適合しなければならない。
11 表示
11.1 スリーブの表示
スリーブの表示は,次の事項を外側の見やすい場所に,印刷,捺印など容易に消えない方法によっ
て行わなければならない。
a) )|(の記号
b) 製造業者名又はその略号
c) 呼び径
d) 粉体塗装管 a)
注 a) 内面塗装がエポキシ樹脂粉体塗装の水道用ダクタイル鋳鉄管に用いるスリーブに表示し,それ以外の内
面塗覆装に用いるスリーブの場合は,省略する。
11.2 梱包表示
スリーブの梱包表示は,次の事項を梱包した段ボール箱などの外側の一定の場所に,印刷,捺印な
ど容易に消えない方法によって行わなければならない。
なお,ロール状のスリーブは,適切な方法で梱包し,表示する。
a) )|(の記号
b) 製造年月
c) 製造業者名又はその略号
d) 呼び径
e) 粉体塗装管 a)
注 a) 内面塗装がエポキシ樹脂粉体塗装の水道用ダクタイル鋳鉄管に用いるスリーブの梱包に表示し,それ
以外の内面塗覆装に用いるスリーブの梱包の場合は,省略する。
これは公開縦覧用の規格書です。正式な規格書ではありません。
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附属書 A
(参考)
ポリエチレンスリーブ固定用ゴムバンド
A.1 引用規格
次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。
)を適用する。
JWWA K 156
JIS B 7507
JIS B 7512
JIS K 6251
JIS K 6259-1
水道施設用ゴム材料
ノギス
鋼製巻尺
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-引張特性の求め方
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-耐オゾン性の求め方-第 1 部:静的オゾン劣化試
験及び動的オゾン劣化試験
A.2 材料
ゴムバンドの材料は,エチレン・プロピレン・ジエンからなる三元重合体(EPDM)を主原料とし,
配合剤を加えたものを用いる。
A.3 物性
ゴムバンドの品質は,A.6.1 及び A.6.2 によって試験を行い,表 A.1 による。
表 A.1-物性
項目
硬さ試験
デュロメータ硬さ
引張強さ
品質規定
HA
適用試験箇条
65±5
MPa
8.8 以上
伸び
%
300 以上
引張強さ変化率
%
引張試験
促進老化試験 伸び変化率
デュロメータ硬さの変化
静的オゾン劣化試験
%
HA
-10 以内
+ 5
-20
+ 4
0
A.6.1
以内
以内
目視で確認できる亀裂等の
異常があってはならない
A.6.2
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K 158:0000
A.4
形状及び寸法
ゴムバンドの形状及び寸法は,A.6.3 によって試験を行い,表 A.2 による。
なお,長さの許容差の有効数字は,小数点以下 1 桁とする。
表 A.2-ゴムバンドの形状及び寸法
直径
単位 mm
呼び径
75
100
150
200
250
300
350
400
450
500
600
700
800
900
寸法
560
680
920
1 160
1 420
1 660
1 920
2 160
2 400
2 660
3 160
3 640
4 140
4 640
長さ
許容差
±3%
寸法
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
直径
許容差
±0.3
呼び径
1 000
1 100
1 200
1 350
1 500
1 600
1 650
1 800
2 000
2 100
2 200
2 400
2 600
長さ
寸法
許容差
5140
5640
6120
6880
7620
8080
±3%
8320
9040
1 0060
1 0600
1 1120
1 1980
1 3080
寸法
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
直径
許容差
±0.3
A. 5 外観
ゴムバンドの外観は,A.6.4 によって試験を行い,表面は滑らかで,使用上有害なきず,ひび割れ,
泡,巣,異物の混入などの欠陥があってはならない。
A. 6 試験
A.6.1
硬さ試験,引張試験及び促進老化試験
ゴムバンドの硬さ試験,引張試験及び促進老化試験は,JWWA K 156 及び次による。
a) 試験片は,製品と同一条件で加硫したゴム板から作る。
b) 硬さ試験の試験片は,JIS K 6251 の 6.1(ダンベル状試験片)のダンベル状 3 号形試験片を 3
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K 158:0000
個重ね,その厚さは 6mm 以上とする。
A.6.2
オゾン劣化試験
ゴムバンドのオゾン劣化試験は,JIS K 6259-1 の箇条 10(静的オゾン劣化試験)によって行い,劣化
後の異常の有無を調べる。ただし,試験片は,1 個とし,試験時間は 24 時間,引張ひずみは(50±2)%
とする。
A.6.3
形状及び寸法の測定
ゴムバンドの形状の測定は,目視又はゲージによって行い,寸法の測定は,JIS B 7507 のノギ
ス,JIS B 7512 の鋼製巻尺又はこれらと同等以上の精度を有するものを用いて行う。
A.6.4
外観試験
ゴムバンドの外観試験は,目視によって行う。
A.7
検査
ゴムバンドの検査は,次による。
a) 物性は,A.3 に適合しなければならない。
b) 形状及び寸法は,A.4 に適合しなければならない。
c) 外観は,A.5 に適合しなければならない。
d) 梱包表示は,目視によって行い,A.8 に適合しなければならない。
A.8
梱包表示
ゴムバンドの梱包表示は,次の事項を附属書 B(参考)の締め具とセットして梱包した段ボール箱
などの外側の一定の場所に行わなければならない。
a) )|(の記号
b) 製造年月
c) 製造業者名又はその略号
d) 呼び径
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K 158:0000
附属書 B
(参考)
ポリエチレンスリーブ固定用締め具
B.1 引用規格
次に掲げる規格は,この附属書に引用されることによって,この附属書の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。
)を適用する。
ノギス
プラスチック-アイゾット衝撃強さの試験方法
プラスチック-引張特性の求め方-第 2 部:型成形,押出成形及び注型プラス
チックの試験条件
プラスチック-荷重たわみ温度の求め方-第 2 部:プラスチック及びエボナイト
JIS B 7507
JIS K 7110
JIS K 7161-2
JIS K 7191-2
B.2
材料
締め具の材料は,アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンからなる三元重合体(ABS)を主原料
とする。
B.3
物性
締め具の物性は,B.5.2~B.5.4 によって試験を行い,表 B.1 による。
表 B.1-物性
項目
品質規定
適用試験箇条
引張降伏応力
MPa
39.2 以上
B.5.2
衝撃強さ
kJ/m2
18.0 以上
B.5.3
荷重たわみ温度
℃
90.0 以上
B.5.4
B.4 形状及び寸法
締め具の形状及び寸法は,B.5.5 によって試験を行い,図 B.1 による。
単位
10
30 ±1
R5
10
15
35
10
±1
R4
10
10
4-φ5±0.1
R1
3
5
図 B.1-締め具の形状及び寸法
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mm
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K 158:0000
B.5
B.5.1
試験
試験片
締め具の試験片は,製品と同一条件で型によって成形する。
B.5.2
引張強さ試験
締め具の引張強さ試験は,JIS K 7161-2 によって 5 個以上行う。ただし,試験速度は 5mm/min±20%
とする。この場合,試験片は,図 B.2 とし,試験片の状態調節は,試験前に原則として温度(23±2)℃,
湿度(50±5)%において,48 時間以上行う。また,試験は,状態調節と同じ雰囲気で行う。
175
単位 mm
つかみ具間距離:115
±5
20 ±0.5
60 ±0.5
3~4
10
±0.5
50 ±0.5
最小
60
図 B.2-試験片の形状及び寸法
B.5.3 衝撃強さ試験
締め具の衝撃強さ試験は,JIS K 7110 によって少なくとも 10 回行う。ただし,試験片の幅は,3.2
±0.2mm とする。この場合,試験片の状態調節は,試験前に原則として温度(23±2)℃,湿度(50±
5)%において,16 時間以上行う。また,試験は,状態調節と同じ雰囲気で行う。
B.5.4
荷重たわみ温度試験
締め具の荷重たわみ温度試験は,JIS K 7191-2 の B 法(試験片に負荷する曲げ応力は 0.45MPa)に
よって少なくとも 2 回行い,試験片のたわみが 0.26mm のときの荷重たわみ温度を測定する。この場
合,試験片の状態調節は,試験前に原則として温度(23±2)℃,湿度(50±10)%において,88 時間
以上行う。ただし,支点間の距離は(100±1)mm とし,試験片の長さは(120±10)mm,厚さは(12.7
±0.2)mm,幅は(3.2±0.2)mm とする。
B.5.5
形状及び寸法の測定
締め具の形状の測定は,目視又はゲージによって行い,寸法の測定は,JIS B 7507 のノギス又はこ
れらと同等以上の測定器,限界ゲージなどを用いて行う。
これは公開縦覧用の規格書です。正式な規格書ではありません。
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K 158:0000
附属書 C
(参考)
継手部用固定ネット
C.1 継手部用固定ネット
継手部用固定ネットは,管底部に取り付けるものとし,その取り付け状況の一例を図 C.1 に示す。
なお,継手部用固定ネットは,管埋設位置に地下水が存在する場合に適用する。
結束ベルト
締め具
管頂
スリーブ 管底
ゴムバンド
管
固定ネット
図 C.1-継手部用固定ネットの取り付け状況の一例(呼び径 75~200 用)
C.2
構成部品
継手部用固定ネットの構成部品は,表 C.1 による。
表 C.1-構成部品
呼び径
構成部品
75~200
ゴムバンド,締め具,横バンド a),結束ベルト a)
250 以上
ゴムバンド,締め具,横バンド
注 a)
C.3
横バンドと結束ベルトは,一体成形のものでもよい。
形状及び寸法
継手部用固定ネットの形状及び寸法は,表 C.2 による。
なお,ゴムバンドと締め具,ゴムバンドと横バンド及び結束ベルトと横バンドは,容易に外れない
ように組み合わせる。
C.4
ゴムバンド
ゴムバンドは,附属書 A(参考)による。
なお,ゴムバンドは,固定ネットと同一の呼び径のものを使用する。
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K 158:0000
表 C.2-継手部用固定ネットの形状及び寸法
締め具
単位 mm
ゴムバンド
結束ベルト
1
締め具
ゴムバンド
横バンド
2
2
2
2
1
2
横バンド
2
横バンド
の本数
2
2
2
2
横バンド
の本数
2
1
1
呼び径 75~200
呼び径
75
100
150
200
250
300
350
400
450
500
600
700
800
900
1 000
1 100
1 200
1 350
1 500
1 600
1 650
1 800
2 000
2 100
2 200
2 400
2 600
L1
63(
53~
73)
93(
83~ 103)
103(
93~ 113)
163( 153~ 173)
230( 210~ 250)
290( 270~ 310)
300( 280~ 320)
360( 340~ 380)
420( 400~ 440)
170( 150~ 190)
230( 210~ 250)
240( 220~ 260)
300( 280~ 320)
370( 350~ 390)
380( 360~ 400)
440( 420~ 460)
500( 480~ 520)
550( 530~ 570)
640( 620~ 660)
700( 680~ 720)
730( 710~ 750)
770( 750~ 790)
900( 880~ 920)
960( 940~ 980)
980( 960~1 000)
1 090(1 070~1 110)
1 170(1 150~1 190)
各 部
L2
145(135~155)
225(215~235)
285(275~295)
395(385~405)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
呼び径 250~2 600
寸
法
W1
W2
N(本)
3
5
280
(275~285)
7
360
(355~365)
50
(40~60)
9
11
13
480
(475~485)
15
17
19
注記 ( )内は,参考寸法範囲を示す。
これは公開縦覧用の規格書です。正式な規格書ではありません。
呼び径
75
100
150
200
250
300
350
400
450
500
600
700
800
900
1 000
1 100
1 200
1 350
1 500
1 600
1 650
1 800
2 000
2 100
2 200
2 400
2 600
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K 158:0000
C.5
締め具
締め具は,附属書 B(参考)による。
C.6 横バンド
横バンドは,次による。
a) 材料は,ポリアミド樹脂(PA66)を主原料とする。
b) 形状及び寸法は,表 C.3 による。
表 C.3-横バンドの形状及び寸法
単位 mm
形状
W
t
帯状
7.5~10.0
1.5~2.0
c) 成形は,型によって行わなければならない。
C.7 結束ベルト
結束ベルトは,次による。
a) 材料は,ポリアミド樹脂(PA66)を主原料とする。
b) 形状及び寸法は,表 C.4 による。
表 C.4-結束ベルトの形状及び寸法
単位 mm
2
1
呼び径
75
100
150
200
L
600~ 800
700~ 900
800~1000
1000~1200
各
部
寸
L1
L2
260 以下 530 以上
340 以下 620 以上
490 以下 780 以上
650 以下 930 以上
法
W
T
6.5~12.4
1.8~2.2
c) 成形は,型によって行わなければならない。
これは公開縦覧用の規格書です。正式な規格書ではありません。