ギリシャ、極右政党「黄金の夜明け」躍進 2012 年 5 月 10 日 ■ 世界が注目する中で、5 月 6 日、ギリシャの総選挙が行われた。緊縮政策への国民の不満を背景に、連立与党が大敗を喫し、緊縮策に反 対を唱える急進左派連合(SYRIZA)やギリシャ共産党などが躍進したが、中でも、注目を集めたのは 、極右政党「黄金の夜明け」の躍進だ 。 「黄金の夜明け」は 1980 年代に党首ニコラオス・ミハロリアコスによって創設された極右政党。党のシンボルにナチスのハーケンクロイツ に似たギリシャの古い紋章を使ったり、ナチス式の敬礼を行うなどナチスへの強い親近感を持 つ。経済危機や移民の増加を背景にヨーロッ パ各国で極右政党が台頭する中で「黄金の夜明け」も支持を伸ばしてきた。 昨年、「アラブの春」を契機に北アフリカから移民がイタリアに大量に押し寄せ、フランスとイタリアの間でシェンゲン条約をめぐって外 交問題になったが、ギリシャにもトルコなどから大量に不法移民が流入している。ヨーロッパの不法移民の 90 パーセントはギリシャ経由と 言われるほどで、不法移民を含めると移民はギリシャの人口の 2 割に達している。 « Tous les immigrants, tous les immigrants illégaux dehors ! Hors de mon pays ! » 「合法でも非合法でも移民はみんなこの国から出ていけ。」若年層の失業率が 50 パーセントを超える中で、 「黄金の夜明け」は、ギリシャの不幸はすべて移民が原因だとして移民に対する憎悪をむき出しにしている。ヨーロッパ各国の極右政党が、 親しみやすさを強調し、過激なイメージを払拭しようとしている中で、自警団を組んでアテネ市内を練り歩き、移民と見ればだれかれ構わ ず暴行を加えるなど、その過激さは際立っている。移民の排斥以外にもギリシャが抱えている債務の見直しや武装した特殊部隊による国境 の監視、国境線への対人地雷の設置などを訴えている。 ************************************************************************************************** Le parti néo-nazi Aube dorée fait son entrée au Parlement France 2 10/05/2012 Il est le véritable vainqueur des législatives de ce dimanche. Le parti grec « L’aube dorée » fait son entrée au Parlement. C’est la première fois que ce parti ultra-nationaliste - c’était le groupuscule semi-clandestin qui revendique notamment des thèses racistes - aura 21 sièges au Parlement grec. « 1 mn.26 sec. » 5 月 8 日日曜日に行われた国会議員選挙のまさに勝者です。ギリシャの政党「黄金の夜明け」が議会に進出することになりました。主に人種 差別的な主張を掲げる半ば非合法的な群小組織だったこの極右政党が今回初めてギリシャ議会で 21 議席を獲得しました。 **************************************************************************************************
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