東京電力グループの環境への取り組み

東京電力グループの環境への取り組み
東京電力グループは、社会の低炭素化や最適な資源循環など、環境面の課題に真摯に取り組むことがグループの社会的責
任であり、事業活動を進める上での前提であるという認識の下、
「東京電力グループ環境理念」を掲げ、各社の事業特性に応
じた環境保全活動を展開しています。
東京電力グループ環境理念
●
地球温暖化をはじめとする環境問題の解決に積極的に取り組み、21世紀の持続可能な発展に向けた、企業としての社会的責任を果た
します。
●
環境マネジメントシステムを継続的に改善し、大気汚染防止などの環境リスク低減に努めるとともに、CO2排出削減、廃棄物リサイ
クル、省エネルギー・省資源などに配慮した環境効率性の高い事業活動を展開します。
●
幅広い情報公開を通じて透明性を高めるとともに、お客さま・投資家をはじめ、事業にかかわる方々と双方向の対話を重ねながら、
21世紀にふさわしい社会づくりを目指します。
グループ各社が環境方針を展開
2009年度東京電力環境方針
> 環境行動レポート > 環境管理 > 東京電力環境方針
グループ各社の環境方針
> 環境行動レポート > 環境管理 > 環境マネジメント
システム > 推進体制 > グループ環境委員会
電気事業におけるINPUT- OUTPUT(東京電力2008年度実績)
> 環境行動レポート > 環境管理 > INPUT- OUTPUT
東京電力グループの事業展開の中心となる電気事業では、多様な資源を発電などに投入(INPUT )し、電気を生み出すと
ともに、環境負荷物質や廃棄物などを排出(OUTPUT)しています。こうした資源消費や環境負荷の発生を最小限に抑える
ために、発電効率の向上や廃棄物リサイクル、大気汚染物質の除去などに取り組んでいます。
(注)端数処理の関係で合計が合わない場合がある。
INPUT
石炭
重油
原油
NGL
LNG・LPG
OUTPUT
310万t
608万kR
260万kR
0.0万kR
1,946万t
0.0億NK
12.4億NK
4万kR
927万K
天然ガス
都市ガス
軽油
発電用水
(汽力発電用燃料以外含む)
発電電力量
火力発電
揚水用電力量(再掲) ▲24億kWh
大気中への排出
CO2
1億2,070万t
(他社受電分含む)
SOX
NOX
2.6万t
3.3万t
CH4*
N2O*
HFCS*
PFCS*
SF6*
0.0万t-CO2
2.9万t-CO2
0.2万t-CO2
0.0万t-CO2
8.4万t-CO2
揚水用電力量
1,827億kWh
原子力発電
発電所所内用
電力量
▲97億kWh
( * は2007年度実績)
原子力発電用燃料※1
約185t
発電用水
102万K
※ 1 エネルギー投入量に対応す
るウラン燃料所要量(設計
値に基づき試算)。
569億kWh
他社からの購入
[うち太陽光・風力発電からの
余剰電力購入 5.3億kWh]
663億kWh
送電電力量※3
3,045億kWh
水力発電
放射性廃棄物※2
低レベル累積保管量
222,977本(200Rドラム缶)
高レベル累積貯蔵量
261本(キャニスター)
変電所所内用
電力量
▲4億kWh
107億kWh
24億kWh
送配電ロス
風力
地熱
自然エネルギー発電
排水
612万K
産業廃棄物発生量
75.0万t
(埋立処分量
0.12万t)
国内の燃料などの輸送によるCO2* 3.2万t
0.14億kWh
▲151億kWh
お客さまへの販売電力量
2,890億kWh
(*は2007年度実績)
※2 圧縮・焼却による減容(低レベル)や、再処理のための海外への搬出や返還(高レベル)の状況など、発電状況と異なる要因により年度実績が変動するため、累積保管量・貯蔵量で実績値を掲載。
低レベル放射性廃棄物累積保管量:2009年3月末現在、福島第一、福島第二、柏崎刈羽の各原子力発電所における累積保管量。
高レベル放射性廃棄物累積貯蔵量:2009年3月末現在、フランスから返還されたキャニスター(直径約0.4m、高さ約1.3mのステンレス製の容器)の本数。日本原燃(株)高レベル放射性廃棄
物貯蔵管理センター(青森県六ヶ所村)に貯蔵・管理されている。
※3 送電電力量=発電電力量+他社からの購入−揚水用電力量−発電所所内用電力量
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環境指標
(実績・目標)
サ
ス
テ
ナ
ビ
リ
テ
ィ
の
実
現
に
向
け
て
東京電力の環境目標
> 環境行動レポート > 環境管理 > 環境指標
東京電力は、重点的に取り組むべき主要な環境影響や環境保全対策について環境指標を定め、可能な限り定量的な目標値
を掲げて、その達成に向け定期的なチェック&レビューを実施しています。これまでの取り組みの結果、発電熱効率や大気
環境保全、廃棄物リサイクルなど多くの指標が着実に改善されてきています。
地球温暖化に関する指標
CO2(二酸化炭素)
関連
指標
単位
目標値
実績
1990年度
2007年度
kg-CO2 /kWh
0.380
0.425
原子力発電所の設備利用率
%
71.3
44.9
43.8
火力発電熱効率(低位発熱量)
%
42.2
45.6
46.1
トップランナーの維持
億kWh
−
5.0
5.3
極力拡大
CO2排出原単位
自然エネルギーからの電力購入量
東
京
電
力
の
経
営
に
つ
い
て
具体的取り組みについては、30∼45ページをご覧ください。
2008年度
0.332
(0.418)
※
将来
2009年度
2008∼2012年度の5年間平均で
1990年度比20%削減(0.304)
─
─
柏崎刈羽原子力発電所が年間を通じて停止していたことにともない発電電力量に占める火力発電が高い割合で推移しましたが、福島
第一・第二原子力発電所の安全・安定運転や火力発電の熱効率向上などに取り組んだ結果、実CO 2 排出原単位は前年度同程度の
「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基
0.418kg-CO2 /kWhにとどまりました。さらに、炭素クレジットを活用することにより、
づく調整後CO2排出原単位は0.332kg-CO2 /kWhとなりました。
東
京
電
力
グ
ル
ー
プ
の
環
境
へ
の
取
り
組
み
※2008年度実績は炭素クレジットを反映した調整後CO2排出原単位。
( )内は炭素クレジットを反映する前の実CO2排出原単位。
地域環境に関する指標
大気汚染物質
具体的取り組みについては、46ページをご覧ください。
単位
目標値
実績
1990年度
2007年度
2008年度
SOX排出原単位(全電源平均)
g/kWh
0.17
0.11
0.10
NOX排出原単位(全電源平均)
g/kWh
0.22
0.14
0.13
2009年度
将来
2018年度
0.1以下
世界最高の
クリーン
レベル維持
2018年度
0.1以下
石油火力発電の比率が減少したため、2008年度はSOx排出原単位、NOx排出原単位ともに前年度に比べて減少しました。
放射性物質
原子力発電所周辺公衆の線量評価値
単位
ミリ
シーベルト/ 年
目標値
実績
1990年度
0.001未満
東
京
電
力
グ
ル
ー
プ
と
社
会
と
の
関
わ
り
2007年度
0.001未満
2008年度
0.001未満
2009年度
将来
0.001未満
2018年度
0.001未満
法令値(1ミリシーベルト / 年)
、原子力安全委員会の指針に基づく線量目標値(0.05ミリシーベルト / 年)を下回っています。
PCB(ポリ塩化ビフェニル)
単位
柱上変圧器(低濃度絶縁油処理量)
kl/ 年
柱上変圧器(容器本体の洗浄処理量)
台 /年
目標値
実績
1990年度
─
─
2007年度
3,665
2008年度
3,338
将来
2009年度
2009年度以降 3,000
110,098
105,396
2009年度以降 約10万
処理速度の向上などに努めることにより、2008年度も目標値(絶縁油 3,000kl、容器約10万台)を達成しました。
資源循環に関する指標
産業廃棄物
産業廃棄物リサイクル率
東
京
電
力
と
原
子
力
発
電
具体的取り組みについては、47ページをご覧ください。
単位
目標値
実績
1990年度
2007年度
2008年度
86
100
99.8
%
2009年度
将来
現状レベルの維持
2008年度もリサイクルに努め、ほぼ100%を維持しています。
(注)小数点第二位を四捨五入して算出。
その他の環境指標や環境会計については、ホームページや別冊データ集をご覧ください。
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