JASPARにおけるエンピリカルソフトウェア工学の 取り組みに関する報告

JASPARにおけるエンピリカルソフトウェア工学の
取り組みに関する報告
Japan
Automotive
Software
Platform
and
Architecture
2007.11.9
国プロ推進WG プロセスTF
プロジェクト管理グループ
EPM評価チーム
キャッツ株式会社 村上 晋一郎
有限責任中間法人JASPAR
目的
IPA/SEC資産の活用と評価
自動車業界における有効なプロジェクトマネジメントを
支援する定量分析要件を定義する
EPMツールの評価と足りないサービスの検討および解
決の提案を実施
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エンピリカルソフトウェア工学とは
実証データに基づくソフトウェアの品質・生産性向上のアプローチ
•どの産業でも実証的・実験的なアプローチが施行されている
•建築業界においては材料の質、量、構造で品質を定量化しコストを制御している
•部品の組立て工場においては様々なセンサをラインに配置し工程を観測・改善している
•ソフトウェア開発の現場でも同様に開発プロセスを観測・改善できる仕組みが必要
•ソフトウェア生産活動におけるリソース、成果物、プロセスなどを定量化し実証データに基づいた品質、
生産性の制御が必要
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背景
エンピリカルソフトウェア工学とEPMツールに関する研究
EASEプロジェクト
EASEプロジェクト
奈良先端科学技術大学院大学と大阪大学は平成15年度から文部科学省のリーディングプロ
ジェクト「e-Society基盤ソフトウェアの総合開発」の一環として、EASEプロジェクトを、産業界
からの参加を得て産学官連携ですすめています。
EASEプロジェクトより抜粋( http://empirical.jp/ )
EASE: Empirical Approach to Software Engineering
(ソフトウェア工学へのエンピリカルアプローチ)
ソフトウェア開発技法普及ツール開発事業
ソフトウェア開発技法普及ツール開発事業
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は平成18年度から産業界に広く
本技術を普及させるための支援を開始しました。
http://empirical.jp/
http://www.naist.jp/
http://www.osaka-u.ac.jp/
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http://www.ipa.go.jp/
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EPMツールとは?
Empirical Project Monitor
エンピリカルソフトウェア工学の一部を具体化したツール
プロジェクトを観測する
品質や生産性の監視を最終成果物のチェックのみに頼らず「正しく作
られているか?」を監視することで実現する
コンセプト
監視するデータの多くはプロジェクト成果物とし現場の負担増加およ
び人手を介さないことを目標とする
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EPMツールシステム構成
EPMツール
Linuxサーバ
観測者
開発現場が運用する管
理ツール
障害監理
構成管理
メール履歴
メール送信
障害登録
開発成果物
開発者
WEBベース
Eclipseベース
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EPMツール 効果
1
既存の開発環境と連携して手軽にプロジェクトがモニタできる
•リスクの早期発見
•プロダクトの規模推移を測定
•特定担当者への作業集中等の現状把握
•残存障害予測
•類似ロジックが散在するなどのコード品質
2
プロジェクトの知識・経験が容易に蓄積可能
•過去の意思決定プロセスの再現が可能になる
●理解(Understand)
•統一されたデータをリアルタイムで揃えられる
●制御(Control)
•メトリクスの統合により部署間の比較を実現
•情報の共有、知見の発掘
ある時点における計測値を目標値・基準値と比較してソフトウェ
ア開発・保守プロセスにおける現状や発生事象を理解する
過去のプロジェクト結果、目標値・基準値と現在の計測値を
利用してプロジェクトで起きることを制御する
●改善(Improve)
プロジェクト終了時に計測データを過去のプロジェクトデータ
と共に分析してプロジェクト・プロダクトの改善を促す
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国プロにおけるアプローチ
EPM評価
IPA/SECの既存資産を評価・活用
•EPMが有効に機能するための運用を定義
•EPMを現場に適用(10社協業)
適用
EPMの分析領域を
拡大するアプローチ
•現場によるEPM評価
•プロセスTFによるEPM評価
•運用の再定義
評価
改善
•プロセスTFよりフィードバック
•ヒアリングレポート
ー
「ツ
ル
防
を
」
き
り
あ
止
す
に
め
た
•プロジェクトに潜む問題と原因
る
•原因発見プロセスを定量化
仮説
検証
•実データに基づく仮説の検証
•ツール改善要件
改善
•仮説の改善
•新たな問題に対する原因の特定を定量化
EPM拡張評価
仮説の定義と検証
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効果1 EPM評価(IPA/SECの既存資産を評価・活用)
①未解決障害件数が増加
している
②
②平均障害滞留時間が減っ
ている
上記の結果から判断すると
①
①試験により障害を検出できて
いる
②改修が適切に行われている
(デグレードのWatch)
キャッツ社による2006年度 実プロジェクト運用例
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効果2 EPM拡張評価 (仮説の定義と検証)
レビュー参加者のスキル情報
種別
M
D
D
レビューの定量化
担当
マネージャA
担当A
担当B
管理値
設計値
マネジメント
エンジニアリング
8
1
1
3
8
4
10
15
ESPRの活用・拡張
ETSSの活用・拡張
実施したレビュー成果を定量化
することができる
参加者スキルとの相関を含めること
で精度向上を目指す
問題の実体化
6
問題のトリガー
5
4
3
2
時間
80
70
60
50
40
30
20
10
0
議題数
作業時間
1
0
Ph
as
e1
Ph
as
e3
Ph
as
e5
Ph
as
e7
Ph
as
e
Ph 9
as
e1
Ph 1
as
e1
Ph 3
as
e1
Ph 5
as
e1
Ph 7
as
e1
Ph 9
as
e2
1
議題数
議題数とレビュー時間の推移
工程
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JASPAR/国プロにおけるEPM適用
Specification
Integrator
分析可能な環境を実現
•仕様グループによる仕様の提示
•サプライヤによる部品の供給
JASPAR/国プロサーバ
障害監理
構成管理
•インテグレータによる製品の構築
メール履歴
Analyze
Module Supplier
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体制
産学官連携による知見の集積&活用
プロセスTF
EPM
グループ
ESMR、ESPR
グループ
ETSS
グループ
プロジェクトマネジメント支援
http://empirical.jp/
ソフトウェア・エンジニアリング・センター
http://www.ipa.go.jp/
http://www.naist.jp/
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2007年度 予定成果物
EPMが出力する分析グラフ情報を元にプロジェクトを分析します。
EPM評価
現状のEPMで何が見えるかを評価します。
現状のEPMを評価する
(現場が感じるウレシサを定義)
EPM運用結果
非機能要件を含む機能評価を実施します。
EPMがサポートしている分析機能に対する拡張要件を定義します。
EPM改善要件
本要件が2008年度のインプットとなります。
EPM拡張評価
EPMの領域外を評価する
仮説(ウレシサ)の定義
実施した仮説の説明資料です。
分析範囲を明確にします。
仮説(ウレシサ)検証
仮説の検証を実プロジェクトで実施する。有効性が認められたものを定
量分析要件として2008年度のインプットとします。
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最後に
ご静聴ありがとうございました。
プロジェクト管理の強化
プロジェクト管理の強化
観測
分析
改善
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