芝高等学校1年 - 芝学園関係者ホームページ

芝高等学校1年
学習の概要
2008年度版
現代文
[週時間数3]
◇はじめに
中学校の授業の目的は、「聞く」
「読む」「話す」「書く」という四領域の関わりを「教
科書を使う授業(基本)
」と「教科書を使わない授業(応用)」を並行して行い、さらに
「ディベート」によってその総合力を確認することであった。
これに対して高校では、それらの技能をさらに複雑で高度な教材で磨きながら、同時
に書かれている内容やその内容を書かねばならなかった背景となる人間観・世界観の習
得にだんだんと重点が移る。その際キーワードとなるのは「批評精神」、換言すればそ
の問題を自分の問題として捉えることができるかということである。
◇教材・ノート
●教科書:『国語総合』(東京書籍)を使用します。
●授業ノート:B5判の縦書きの大学ノートを用意してください。(ルーズリーフは使用
しない)
●辞書:「国語辞典」を使います。(授業中の電子辞書の使用は禁止)
●漢字テストは、去年と同じ「漢字の演習」(明治書院)の問題集を使って、原則として
週一回ほど授業中に行います。(一回の範囲は6ページ。つまり、見開き3ページにな
ります。16 点以下は不合格として、間違った漢字を復習してもらいます。ただし、ペ
ージは最初から戻ります)
●課題図書:原則として一ヶ月に一冊のペースで課題図書を読み、それらをテストの範囲
にします。
●クリアファイル:
「国語通信」を発行するので、漢字テストと一緒に整理しておくこと。
◇予習
●予習は、授業前までに「自分なりのノート(板書案)」を作り上げること。それを、必
ず単元の前に回収し確認し、考査終了後にどうまとめたか確認し、平常点に加味する。(ノ
ートは「予習」部分と「授業」の部分の違いがわかるようにしておくこと。)
※十分間読書は、週に一回とする。他の二回は漢字テストと「聞き取り」訓練をする。
※今年度の現代文の最大の学習目標は、「近代」という概念を理解することである。(「近
代」とは時代区分ではなく、一つの思想である)それを意識した学習をすることが求めら
れることを、しっかりと意識して一年間を過ごして欲しい。
◇評価
●定期考査 80 点(読解点 60 点《初見の問題も含む》・漢字 10 点・課題図書 10 点)
●平常点 20 点(漢字テスト 10 点・ノート 10 点)
1
◇授業内容
☆1学期前半(約 11 時間)
1 近代化の理解を深める
「実力テストとプリントを利用して説明」
※ 実力「森にかよう道」の解説
※ 近代に関する「アウトライン」を学ぶ
2 読解(評論)
「時間と自由の関係について」内山節
3 読解(小説)
「みどりのゆび」吉本ばなな
※実力試験「TUGUMI」と合わせて女流作家の
感覚的な文章に慣れる
「境界」について考える
一人称の文章から、語り手の存在を意識する。
※補助教材として「主人公は僕だった」を観る。
※中間試験には「初見」の問題を出すかも。
☆1学期後半(約 15 時間)
4 読解(評論)
「近代日本の開化」夏目漱石
日本の近代化の特性と問題点を考える
※「近代」理解のための基本概念プリントを使
用する
5 読解(小説)
「羅生門」芥川龍之介
映像的な描写から表現の意図を読む
象徴的な表現を読む
6 夏休みの宿題(評論)
「近代論」4本ほど
7 夏休みの宿題(小説)
「境界についての文学」3本ほど
☆2学期前半(約 14 時間)
8 読解(評論)
「演じられた風景」山崎正和
日本文化論から日本の社会を読む
※「水の東西」を補助教材とする
9
読解(小説)
「蠅」横光利一
※ 映像的手法から表現の意図を読む
※ 感覚派の文章を読む
※ 中間試験は「初見」の問題も出します。
※ 時間が余った場合、難関私立高校の入試問
題を行う
2
☆2学期後半(約 17 時間)
10 読解(評論)
「アイデンティティとは」河合隼雄
自己論を読む
※課題図書との併用で授業は展開する
11 読解(小説)
「指」鷺沢萌
視線と位置の関係を中心に読む
※物語の母型(マザータイプ)があること
を学ぶ
12 冬休みの宿題(評論)
「比較文化論」4本ほど
13 冬休みの宿題(小説)
「位置関係についての文学」3本ほど
※ 時間があれば、小論文の書き方を学ぶ。
・ 情報の読み取りと意見
・ 文章表現のルール
・ 原稿用紙の使い方
☆3学期(約 20 時間)
14 読解(評論)
「〈顔〉という現象」鷲田清一
身体論について読む
15 読解(小説)
「夏の花」原民喜
修学旅行に向けて、戦争文学を学習する
※変更する可能性大
16 文学史
明治期以降の簡単な文学史を学ぶ
17 春休みの宿題(評論)
「自己論と身体論」
18 春休みの宿題(小説)
「戦争文学と文学史」
※高二 実力テスト
評論「身体論」小説「戦争文学」
※時間が余った場合、都立や難関私立高校
の入試問題を行う
※文学史「近・現代文学展望」を試験で問
う
古文
[週時間数2]
◇目標
1[文法事項について]
a敬語を確実に判断出来るようにする。
ⅰ敬語を単語としてだけでなく、敬語の種類を含め、意味も覚える。
ⅱ敬意の方向を言えるようにする。
これ以外の文法事項は中学の段階で学習済み。
文法事項で覚えてない物は授業中にも「高校生の古典文法」で確認し、その場で覚
えること。そうしないと、間に合わない。
2[読解について]
a 基本的な単語の理解と記憶。その助けとして「古文単語の小テスト」を行う。
b和歌の修辞法を理解する。
c古文の読み方として、「誰が(主語)」「誰に(対象)」「何をしたか」を考え、確認し
ながら読む方法を身につける。
d作品の歴史的背景を理解する。
e文章全体の内容を理解し、簡潔にまとめられるようにする。
◇教材
1国語総合・古典編(東京書籍)
2「高校生の古典文法」
1の教科書の他に、適宜、抄本を使う予定。
3「3ステップ古文単語365」
中学の時に指示した「予習の仕方」に従ったノートを提出する。念のためにもう一度指
示しておく。
1単語に分ける。
2それぞれの単語の働き・意味を調べる。
3それぞれの意味をつなげて訳にする。
4そのときに文脈から「誰が(主語)
」
「誰に(対象)」「何をしたか」を補って訳すこと。
「3ステップ古文単語365」を使って実施する古文単語テストは五月の連休後から実
施する予定。詳しい実施方法は、その時に指示する。
◇授業計画(予定)
一学期
中間テストまで
伊勢物語
「芥川」
「東下り」
和歌の技法と歴史的背景を学ぶ。
3
期末テストまで
伊勢物語
「筒井筒」
万葉集
和歌の技法と歴史的背景を学ぶ。
二学期
中間テストまで
古今和歌集・新古今和歌集
大鏡
和歌の技法と歴史的背景、敬語を学ぶ。
期末テストまで
大鏡
歴史的背景と敬語を学ぶ。
三学期
土佐日記
日記というジャンルのはじめとしてこの作品を学ぶ。歴史的背景にも注意する。
上記の作品を読んでいく予定であるが、都合により変更する場合がある。担当の先生の
指示に従うこと。また、必ず予習をして授業に参加すること。それをしないと、実力をつ
けることにならない。
漢文
[週時間数1]
本校の漢文の授業は、高校卒業までを大きく3つの期間に分けることができる。すなわ
ち、中学3年・高校1年が入門期、高校2年が錬成期、高校3年が完成期である。
本学年は、入門期にあたり、中学3年の「漢文入門」で学習した、返り点・置き字・再
読文字などの訓読の基本ルールに慣れ、実際の文章教材の中で、本文を書き下し文にする
方法や、返り点の打ち方を完全にマスターすることに主眼をおく。中3では単文しか扱え
なかったが、ある程度の長さのあるまとまった文章を、幾つかのジャンルから選んで取り
上げてゆく。ただし、週1時限という時間的制約があるため、教材は散文(寓話、小説、
史伝、思想)に限定し、散文に優るとも劣らぬ重さもつ韻文(漢詩)は、ある程度散文に
慣れた翌年度以降に取り扱うことにする。
授業の展開は、まず範読や指名音読によって読みを決めた後、生徒が板書をした書き下
し文を教員が添削したうえで、語意・句法の説明に入り、最後に訳出を行う。
4
◇使用教材・ノート
『国語総合 古典編』(東京書籍)と、プリント教材を使用する。
通常のB5版大学ノートを使用すること。ルーズリーフは紛失の可能性が高く、ノート提
出の際に手間がかかるため、使用を禁止とする。
当たり前のことだが、学年・クラス・番号・氏名を表紙に明記すること。無記入の場合
は、ノートの提出が認められないばかりか、自分の元に返ってこない場合もある。
◇予習・復習
授業前にノートに句読点付きの白文を書写し、書き下し文を併記しておく。さらに、意
味の分からない語句の意味を漢和辞典でを確認し、訳出を試みておくことが望ましい。漢
文に限らず、予習とは自分にとっての授業の聞き所を探しておく作業であり、授業とは予
習したことを確認する作業であると位置づけると、確実に力がつく。
授業時に板書された語句・句法等は、今後も頻出するものが多いので、必ず身につける
こと。入門期の漢文の授業では、英文法のような組織立った教え方をすることが難しい。
個々の語句・句法をまとめるのは錬成期以降になるので、
今年度は重要項目が扱われるたびに覚えていくこと。
◇評価について
考査は、「古文」とあわせて「古典」として 100 点で換算される。(ノートなどの提出物
から換算した平常点を含む。)
◇授業内容
一学期は「寓話」を扱う。教訓や諷刺を他の事柄に託して語った文章である。
一学期全般を通して、中3で学習しながら忘れてしまっている書き下しの方法、返り点
の打ち方などを復習してゆく。
二学期は、主に「史伝」を扱っていく。「史伝」とは、「歴史」「伝記」などの分野であ
る。高一では、春秋戦国時代にスポットを当てて、実在した人物の生きざまを見てゆく。
複雑な人物関係を読み解くためには、当時の姻戚関係・主従関係、歴史地理など、漢文の
常識も学ぶ必要がある。
三学期は、
「思想」を扱う。『論語』を中心にして、儒家思想を取り上げる。『論語』と
は、孔子とその弟子の言葉や行動が語り伝えられ、書き留められてきたものを後世が編纂
した書物である。中国の政治・文化に大きな影響を与え続け、われわれ日本人の生活にも
溶け込んでいる、儒家の祖、孔子の考えに触れる。
5
数学Ⅰ
[週時間数3]
数学Ⅰで学習する、三角、指数、対数関数は理系に進む人にとっては、来年度学習する
数学Ⅲの土台となる分野です。また、文系に進む人にとっては、大学受験で中心になって
くる分野です。今までの数学の学習と比べ、破格に公式が増えるのも特徴の1つです。
図形と計量では、正弦、余弦を用いた公式とその応用として、面積の計算や三角比の応
用、空間図形の計量などを扱う。
三角関数では三角比を関数として扱い、その性質を調べる。弧度法を用いて三角関数を
定義し、三角関数のグラフやその形状、三角方程式、不等式などを学ぶ。また、応用とし
て加法定理や 2 倍角、3 倍角、半角、和積、積和、合成などの公式、三角関数の最大最小
などを学ぶ。公式が多く、その公式を使いこなせるかがポイントである。
n
指数関数では a を n が整数、分数、実数の場合でも成り立つことを定義し、指数関数
のグラフやその形状、指数方程式、不等式、最大最小などを学ぶ。
対数関数は、対数と指数の関係から対数の基本性質を導き、 log (対数)の性質、公式
を学ぶ。また、この対数を、対数関数ととらえなおし、指数関数と対数関数が逆関数であ
ることを学ぶ。さらに、 log を用いた、対数方程式、不等式、最大最小などを学ぶ。
数列では、ある規則に従って並んでいる数の列、特にここでは等差・等比数列の一般項・
和を学ぶ。また、
∑
を使った式の計算は、数Ⅲの基礎知識になる。
前後の関係が示されている式(漸化式)の一般項の勉強も中心的課題となる。
◇教材・ノート
※教科書
高等学校
数学Ⅰ(啓林館)
数学Ⅱ(啓林館)
数学 B(啓林館)
※問題集
クリアー 数学Ⅰ(数研出版)
サクシード数学Ⅱ(数研出版)
サクシード数学 B(数研出版)
※ノートは授業用と問題集用と2冊用意する。
◇予習・復習
※予習
※復習
授業でやる内容に目を通しておく。
理解できなかった内容を、教科書や参考書などをみて理解に勤める。
毎時間出る宿題をやり、できなかった個所を確認する。
※小テストも行うかもしれません。
6
◇評価
※平常点 10 点(小テスト+提出物)定期考査 90 点の計 100 点満点で評価します。
※テストにより、定期考査と平常点の割合が多少変わることがあります。
◇授業内容
大雑把には、三角比・三角関数・指数対数関数・数列
1 学期前半(約 14 時間)
・ 正弦定理の復習………(数Ⅰ)
・ 余弦定理
・ 図形の計量
第 3 章 三角関数………(数Ⅱ)
1 一般角
2 一般角の三角関数
3 三角関数の間の関係
4 弧度法
1学期後半(約 15 時間)
5 いろいろな角の三角関数
6 三角関数のグラフ
7 三角方程式と不等式
8 三角関数の加法定理
2学期前半(約 14 時間)
1 2倍角・半角の公式
・ 積和、和積の公式
2 三角関数の合成
・ 三角関数の最大最小
第4章 指数関数と対数関数
指数と指数関数
1 0や負の整数の指数
2 指数の拡張
3 指数関数
2学期後半(約 15 時間)
・指数関数の最大最小
対数と対数関数
1 対数
2 対数関数
・対数関数の最大最小
・常用対数
第1章 数列-----------------(数 B)
等差数列.等比数列
1 数列とその項
2 等差数列
3 等比数列
3学期(約 23 時間)
いろいろな数列
1 いろいろな数列の和
2 和の記号Σ
数列の一般項の表し方群数列
複利法
漸化式と数学的帰納法
1 漸化式
2 数学的帰納法
7
数学A
[週時間数3]
数学 A の授業で使用する教科書は,数学Ⅱです。数学 A の教科書は中 3 までに終了し
ています。授業科目と使用する教科書が同一でないことに注意してください。授業では数
学Ⅱの内容の約半分(高次方程式.微分.積分)の部分を扱います。高校数学の中心的な
内容であり,理系の数学Ⅲに続く内容です。まず授業をきちんと聞くこと。そして理解で
きなかった点は必ず質問等により,その日のうちに解決するように努めてください。
◇教材・ノート
●教科書(数学Ⅱ
啓林館)
●問題集(サクシード数学Ⅱ 数研出版)
各単元の終わり,または試験のときに提出してもらいます。
問題集用ノート(提出用)
:一度に多くを解いても効果は期待できません。
毎日少しずつでも解くこと。疑問点は質問に来ること。
◇予習・復習
●予習
教科書の例題を読み,次にどんなことをやるのか,つねに興味をもってほしい。
●復習 その日のうちにきちんと復習すること。理解できていないことをそのままにして
おかないことが数学の力をつける最高の方策です。考えてわからないことは質問に来て
ください。
◇評価
●定期考査 90 点
平常点 10 点 (プリント,ノート提出)
テストにより定期考査と平常点の割合が多少変わることもあります。
8
◇授業内容
大雑把には、等式不等式の証明・高次方程式・図形と方程式・微分積分
☆1学期前半(約 13 時間)
☆2学期後半(約 15 時間)
第1章 式の計算と方程式
等式の証明
不等式の証明
高次方程式
1.複素数
2.2 次方程式
3.2 次方程式の解と係数の関係
4.因数定理
組み立て除法
5.高次方程式
◎3 次方程式の解と係数の関係
第5章
微分と積分
微分係数と導関数
1.瞬間の速さと極限値
2.関数の微分係数
3.導関数
4.接線の方程式
導関数の応用
1.関数の値の増加減少
2.方程式.不等式への応用
☆3学期(約 18 時間)
☆1学期後半(約 14 時間)
第5章
微分と積分
積分
1.不定積分
2.定積分
積分の応用
1. 面積と定積分
第2章 図形と方程式
1.直線上の点の座標
2.平面上の点の座標
3.直線の方程式
4.2直線の平行・垂直
☆2学期前半(約 14 時間)
円と直線
1 円の方程式
2 円と直線の位置関係
・ 円と円の位置関係
・ 2円の交点を通る円(直線)
軌跡と領域
1.軌跡
2.不等式の表す領域
◎体積と定積分
9
英語 I
[週時間数3]
中学の3年間で英語の文法項目は一通り学びました。すべて身についていますか?この
授業ではそのすべてを活用しながら,英文を読んでいきます。中学では触れなかった表現
や細かな部分,ニュアンスの違いなどまで学習します。
高 1 の前半は精読を中心に,読解の基礎を学びます。精読ができなければ、速く読むこ
とはできません。精読の重点指導項目は以下の5点です。
① 文型(5文型・文の要素)
② 修飾関係(句と節・主節と従属節・分詞を使った文)
③ 並列構造(等位接続詞・同格・省略)
④ 指示語の内容
⑤ 語彙力
後半からパラグラフ・リーディングの考え方を踏まえ、少しずつ速読ができるようにトレ
ーニングをしていきます。パラグラフの考え方は、高校2・3年生になり、エッセイ・ラ
イティング(自由英作文)の際にも非常に有用です。
積み残しがないよう,とことん勉強してください。わからないことは質問をするなどし
て,きちんと理解しておいてください。
◇教材・ノート
前半:『Crown English Series I』三省堂
後半:『パラグラフ・リーディング・セミナー』日栄社
通年:『Planet Blue Oral Communication I Dictation ノート+CDs』旺文社
通年:英語科作成のプリント問題
*ノート 一冊ノートを用意してください。使い方は各自に任せます。
*ファイル等 授業中に配ったプリントを保管してください。
*教科書
◇予習・復習
*予習は,最初の授業で配ったプリント「高校 1 年 英語 I 授業について」にしたがって
行なってください。
*単語・例文テストをほぼ毎回行ないます(確認テストがあるときは除く)。
*Lesson が終わるごとに確認テストを行います。
◇評価
*定期考査 80 点
*平常点 20 点(単語・例文テスト 10 点+確認テスト 10 点)
平常点は提出物の状況や授業態度などを考慮します。
10
◇授業内容
●1学期前半(約 10 時間)
●2学期後半(約 20 時間)
※『Crown I』
L.6 パラグラフの展開の型
L.1 前置詞句、接続詞の導く節、5文型、不
定詞名詞的用法
L.7 「時間順」型のパラグラフ
L.1 確認テスト
L.8 「比較・対比」
L.2 疑問詞の導く節、現在完了形、不定詞、
動名詞
L.9 「具体例」と主題・結論
L.2 確認テスト
L.10 「原因・理由と結果」
L.3 関係詞の導く節、関係代名詞、分詞の形
容詞用法
L.11 「指示語」
L.3 確認テスト
●1学期後半(約 15 時間)
3学期(約 20 時間)
L.4 過去完了形、第5文型原形不定詞、seem L.12 複数のパラグラフの論理展開(1)
の使い方
L.4 確認テスト
L.13 複数のパラグラフの論理展開(2)
L.5
L.6
L.7
関係副詞、第5文型分詞、受動態の完了 L.14
形
L.5 確認テスト
L.15
分詞構文、it ~ that …の構文、時制の L.17
一致
L.6 確認テスト
L.18
仮定法過去、第 4 文型疑問詞
L.7 確認テスト
L.19
L.20
仮定法過去完了、no matter+疑問詞、
be to+動詞の原形
L.21
L.8 確認テスト
L.22
●2学期前半(約 15 時間)
L.23
※『パラグラフ・リーディング・セミナー』
L.1 テーマ
複数のパラグラフの論理展開(3)
テーマ(1)
結論(1)
結論(2)
論理展開
応用問題(1)
L.8
L.2
主題文・筆者の主張
L.3
ディスコースマーカー・主題文
L.4
Keywords・主題文
L.5
助動詞・筆者の主張
11
応用問題(2)
応用問題(3)
応用問題(4)
オーラルコミュニケーション
[週時間数3]
中学の3年間で英語の各文法項目は一通り学習しました。すべて身についていますか?
この授業ではそのすべてを復習しながら、もう少しずつ掘り下げていきます。中学では触
れなかった表現や細かな部分、ニュアンスの違いなどまで学習します。
高校で系統的に英文法を学習するのはこれが最後になります。積み残しがないよう、徹
底的に勉強してください。曖昧なこと、わからないことは質問をするなどして、きちんと
理解してください。この一年間しっかり学習できれば、大学入試にすぐに対応できるよう
になっているはずです。
◇教材・ノート
*教科書:
『総合英語 Forest Extensive English Grammar in 47 Lessons』<桐原書店>
(Planet Blue は英語Ⅰの方で使います)
*問題集:
『総合英語 Forest Extensive English Grammar Training Book』<桐原書店>
授業で習った項目を自分で解き、採点をして、考査ごとに提出してください。
*参考書:『総合英語 Forest 5th Edition』<桐原書店>
授業でわからなかったり、自分で疑問に思ったりしたときに、該当項目を読ん
でください。
*ディクテーションノート:自宅学習用です。付属の CD を聞いて行って下さい。
*単語集:
『速読英単語(入門編)』<Z会出版>基本的な単語なのですべてきちんとマス
ターしてください。音声CDも配布しますので、必ず聞いてリスニング能力を
養ってください。単語テストは週 1 回程度で行います。
*ノート:一冊ノートを作って、板書や授業中の解説などをまとめてください。教科書の
問題もこのノートにしてください。
◇予習・復習
*予習は、教科書左ページの例文を写し、和訳をし、文法説明を読み、内容確認をして授
業に臨んでください。
*復習は、試験前に慌ててやるのではなく、教科書や問題集を使って普段からきちんとや
ってください。
*各章終了ごとに確認テストを行います(平常点に含む)。問題集も試験範囲に含めます。
◇評価
*定期考査:80 点
*平常点 :20 点(単語テスト・確認テスト・提出物などで、提出物の状況や授業態度
などを考慮します)
12
◇授業内容
●1学期前半(約 12 時間)
●2学期後半(約 18 時間)
(春休み宿題:LL1~5・L8・L9)
実力テストに含める
L24 関係代名詞の主格・目的格・所有格
L25 前置詞+関係代名詞/関係代名詞の
what/限定用法と継続用法
L26 関係副詞/複合関係詞
L27 譲歩を表す複合関係詞/関係代名詞
の as と than/さまざまな用法・表現
L28 直説法と仮定法/仮定法過去/仮定
法過去完了
L29 wish, as if+仮定法/未来のことを表
す仮定法/if の省略
L30 if 節に相当する内容/仮定法を使った
慣用表現
●3学期(約 20 時間)
(冬休み宿題:実践テスト LL1~7・
L12 ・ L 13 ・
L15・L16)
冬休み宿題確認テスト
L6 現在完了/現在完了進行形
L7 過去完了/過去完了進行形/未来完
了
L10 助動詞+完了形/助動詞を含む慣用
表現/that 節中の should
L11 受動態/SVOO の受動態/SVOC の
受動態
L12 受動態で表す動作と状態/注意すべ
き受動態
●1学期後半(約 15 時間)
L13 不定詞の名詞・形容詞・副詞的用法
L14 SVO+to 不定詞/不定詞の意味上の
主語/原形不定詞
L15 完了形・進行形・受動態の不定詞/
さまざまな不定詞
L16 be to 不定詞/注意すべき用法
L17 動名詞の働き・意味上の主語など
L18 動名詞を使った重要表現/動名詞と
不定詞
L33 部分否定と全否定/二重否定/否定
の慣用表現
L34 話法
L35 名詞構文・無生物主語
L36 強調・倒置
L37 挿入・同格・省略
L40 人称代名詞・it の用法
L41 指示代名詞と不定代名詞
L46 等位接続詞・従属接続詞
L47 接続詞の表現
●2学期前半(約 14 時間)
(夏休み宿題:L31・L.32・LL38・L.39・
LL.42 ~
45)
夏休み宿題確認テスト
L19 分詞の限定用法・叙述用法/使役動
詞・知覚動詞と分詞
L20 分詞構文/付帯状況の with
L21 原級比較・比較級の表現
L22 最上級の表現・原級を用いた表現
L23 さまざまな比較級・最上級表現
13
現代社会
[週時間数2]
◇内容
■「現代」とはどのような社会か
現代の社会は、[①大衆社会②少子・高齢社会③高度情報化社会④国際化]などのキー
ワードで語られる。教科書に沿ってこれらの内容を、ときに批判的にひもときつつ、この
背景にある「科学技術の発達」と「個人の尊重」を指摘したい。
■科学技術の発達と理性中心主義への批判
1 科学に関する思想
自然哲学の発生過程に見られる、人間の自然に対する驚異を導入の端緒とし、ベーコン、
デカルトらの登場による科学的思考の幕開けを概観することによって、現代における科学
信仰のはじまりを示す。
2 科学技術の現状と課題
a 生命倫理
b 環境倫理
■個人の尊重と公共の福祉
1 自由と規範
人間が自由であることと、社会の規範が守られなければならないことは、しばしば対立
したものとして語られる。市民革命を支えたロックの思想をはじまりとして、カントとヘ
ーゲルに自由と規範の統合を見つつ、それぞれの意義を考える。
2 規範のもととしての宗教
さまざまな社会規範のもととして、意識的・無意識的に関わらず宗教的な価値観が存在
することは否めない。その観点から、世界三大宗教を概観する。
■青年期の特質と自己決定の必要性
1 青年期の特質
教科書:第2章 現代社会における青年期の課題(p52~),資料集 p52~
2 実存主義
◇教材・ノート
・ 教科書
高等学校 現代社会 数研出版
・ 資料集
資料集 現代社会 2006 清水書院 ※中3から継続利用
・ ノート
各自で用意すること
板書事項の転記にとどまらず、授業の流れを想起する一助とすべく工夫すること
14
◇予習・復習
・ 予習
前回の授業の流れを思い出してから授業に臨むこと
・ 復習
その日の授業の流れを思い出し、忘れている事項があればノート等を見返して補っ
ておくこと。
◇評価について
・ 平常点
授業に対する取り組みを提出物等で評価することがあるかもしれない。
・ 定期試験
いわゆる一問一答形式の試問のほか、授業で取り扱ったテーマに関連する論述問題を
出題する。
15
世界史
[週時間数2]
高校1年の世界史は、学習指導要領で言うところの「世界史A」を学習する。この科目
は高校2年で履修する「世界史B」に対して学習内容が大幅に整理されていることと、近
代史に重点が置かれていることが特徴である。そのため、高校2年以降の「世界史B」の
近・現代史学習の下準備として、また四大文明・中国・朝鮮史(古代~近代初期まで)、
ヨーロッパ史(古代から近代市民社会の成立まで)を中学世界史で扱っていることを受け
て、この高校1年世界史では、「世界史A」の古代・中世・近代初期の分野は思い切って
カットし、帝国主義の時代から現代までを扱うこととする。
◇高校1年世界史の目標
近代・現代史を中心に、世界の歴史の大きな枠組みと流れを自国の歴史と関連付けなが
ら理解し、そこから現代世界の特質をなるべく多方面から考察することによって、現代の
社会・文化の理解に努め、歴史的な思考力を養う。
◇教材・ノート
○教科書 『世界史A』(実教出版)
○資料集 『最新世界史図説 タペストリー』(帝国書院)…高2でも使用します。
○用語集 『世界史B用語集』(山川出版社)…高2でも使用します。
○ノート
○プリント(授業時に配布されたもの)
◇予習・復習について
高校2年への継続性を考えて、近・現代史を中心に教科書順序にこだわらずに授業内容
を構成する。そのため予習に関しては授業で指示がある場合以外は基本的にする必要はな
い。その分、復習に関しては各自しっかりと要点をまとめ、語句を調べたり、流れ図を作
ってみたり、資料や地図の整理をすることを求めたい。特に高校1年では、中学からの、
あるいは翌年への継続性を考えて大きな歴史の流れを把握することに努めて欲しい。その
ため、各自が必要に応じて用語集や資料集を活用し、疑問点はそのままにせず担当の教員
に質問するなどして、後に残さないことが大切である。
◇評価と試験
定期試験ごとに100点満点の試験を行い、これを評価とする
◇補足
○現行のカリキュラムにおいて,高校1年においては週2時間の年間約 50 時間となる
予定。
16
◇授業内容
学期
1
授業内容
第Ⅲ部 現代の世界と日本
その他
導入:第一次世界大戦の勃発と戦況~戦争の終結
第5章 現代世界のあゆみ
①急変する世界[教科書:p.114~119]
時代の転換
工業化と国家の役割~鉄道建設
マスメディアの発達~自然科学の進歩
大衆社会の形成~アメリカの繁栄
国民の統合
②第一次世界大戦とロシア革命
[教科書:p.120~125]
大戦前ヨーロッパの国際関係
日露戦争と韓国併合
ロシア第一革命
○第一次大戦より入り、その
原因を考える形で時代を
さかのぼる
○現代および 17~19 世紀の
地図を対比させつつ、西欧
の主要国の地理的な変遷
にも触れる
⇒中学地理・歴史との関連性
を強調する
○第 2 次産業革命と帝国主義
の成立を関連付けながら、
その内容を説明する。
⇒中学公民との関連性を強
調する
◎中間考査
バルカン半島の情勢→第一次世界大戦
ロシア三月革命~ロシア十一月革命
③戦間期のヨーロッパとアメリカ
[教科書:p.126~133]
パリ講和会議とヴェルサイユ体制
国際連盟
ワシントン体制と軍縮
◎期末考査
学期
2
授業内容
1920 年代のアメリカ~革命後のロシア
世界恐慌~ニューディール~ブロック経済
ヒトラーの支配~日・独・伊の接近
④民族運動の高揚[教科書:p.134~139]
大戦後の新動向~アラブの民族運動
インドの反英運動~五・四運動
国民革命の展開
◎中間考査
17
その他
日本の侵略~抗日民族統一戦線結成
⑤第二次世界大戦[教科書:p.140~147]
日中戦争~大戦の終結
第6章 第二次世界大戦後の世界
①冷戦と第三世界[教科書:p.150~157]
国際連合の成立
日本の占領と民主化
◎期末考査
学期
3
授業内容
二つの世界の形成~冷戦
朝鮮戦争と日本の国際社会復帰~55 年体制の成立
冷戦から緊張緩和へ
アジア諸国の独立~バンドン会議
②多極化と冷戦の終結[教科書:p.158~167]
ヴェトナム戦争とその拡大~ソ連の解体
西ヨーロッパの統合~ドイツの統一
◎期末考査
18
その他
○日本を中心とする視
点から解説を行う。そ
の た め 教 科書 か ら 離
れ、日本国内史にも触
れる。これは中学歴史
と の 関 連 性を 強 調 す
るためである。
理科総合 A(化学)
[週時間数2]
高校の化学は「基礎化学」、「理論化学」、「無機化学」、「有機化学」の4つの分野に分け
られる。このうち、高1では「基礎化学」と「無機化学」を学ぶ。
「基礎化学」では物質をつくっている基本的な粒子である原子の構造から始まり、原子
がどのように結合して物質を形作っているかを学ぶ。さらに中2でも取り扱ったモルとい
う単位と化学反応式を使って、「物質の質量」や「気体の体積」などの関係を考えていく。
「無機化学」では「無機物」の性質について学ぶ。炭素・水素・酸素からなる物質は動
植物の体内に多く含まれるので「有機物」と呼び、それ以外の物質を「無機物」と呼んで
いる。つまり「無機化学」では地殻中に含まれるケイ素やアルミニウム、大気中に含まれ
る窒素や酸素などについて元素の周期表をもとに、実験などを通してさまざまな無機物に
ついて性質を理解し、われわれの生活との結び付きについて考えていく。ここで高1の授
業は終了する。
ここで重要なのは、「基礎化学」の分野は文字通り基礎的な部分なので、しっかり定着
させないと、この先の分野に進むことはできないということである。次に「無機化学」の
分野で取り扱うのは物質の性質なので、いわば暗記分野である。仮にここの分野を定着さ
せていなかったとしても、高2以降の授業では全く違う分野を取り扱うので影響は少ない
だろう。しかし高校の授業の中でこの分野を取り扱うのは今回が最初で最後である。積み
残して先に進んでしまうと、大学入試を控えた時期に苦労することになる。特に理系進学
を考えている生徒は、高1で取り扱った分野に関しては入試レベルに到達しておいてほし
い。入試のレベルについては定期考査で確認することができるので、参考にしてほしい。
◇教材
○教科書(数研出版:理科総合A・化学I)
*教科書は復習するとき、必要に応じて自分で読むこと。
○副読本(数研出版:フォトサイエンス化学図録)
○プリント 必要に応じて配付する。
*プリントはファイルにとじて保管すること
○問題集(第一学習社:セミナー化学Ⅰ)
◇予習・復習
○予習 予習は不要。
○復習 しっかりすること。次のようなことをすれば良い。
・授業のノートや配付したプリントを読み直し、内容を理解する。
・内容が理解できなければ、教科書の関連部分の説明を読んでみる。それでもわからな
いときは、友達や先生に聞いてみる。(しっかり聞いていてもわからないことに関し
てはどんどん質問しに来てください。ただし、寝ていたり、聞いていなかった人の質
問には答えません。)
・関連する問題を教科書や問題集から選んでやってみる。
19
◇評価について
○定期考査は原則的に、学習した分野内の過去の大学入試問題より5題程度精選して出題
する。理系で選択したものには、3年間で化学全範囲の良問を70問程度出題すること
ができるわけだが、その問題がしっかりとけるようになっていれば、中堅国公立・早稲
田・慶応あたりなら十分に対応できる。よって大学合格のためにも、考査後はきちんと
復習してから保管しておくこと。
○考査以外に、授業中の小テスト、考査の直しレポート、実験レポート、休暇中の宿題の
実施に授業態度等を加味して平常点とする場合もある。提出期限はくれぐれも守ること。
◇授業内容
学期
1
2
3
中間考査までの範囲
期末考査までの範囲
Ⅰ.物質の構成
Ⅱ.粒子の相対質量と物質量
1.物質の分類
1.化学式
2.物質の分離・精製
2.物質量
3.化学の基本法則
3.化学反応式と物質量
4.原子の構造
4.化学反応式が表す量的関係
5.電子配置とイオン
6.元素の周期律
7.元素の周期表
(約8時間)
(約 12 時間)
Ⅲ.粒子の結合
Ⅳ.無機化学(非金属元素とその化合
1.イオン結合とイオン結合からな 物)
1.元素の分類と周期表
る物質
2.共有結合と分子
2.ハロゲン元素と希ガス元素
3.極性分子と電気陰性度
「実験」ハロゲン
4.共有結合の結晶
3.酸素と硫黄
5.金属結合と金属の結晶
4.窒素とリン
「実験」結晶格子模型の制作
5.炭素・ケイ素
(約 10 時間)
6.気体の発生
(約 10 時間)
Ⅳ.無機化学(金属元素とその化合物)
1. アルカリ金属元素
2. マグネシウムとアルカリ土類金属元素
「実験」ナトリウムとカルシウム
3. 亜鉛・水銀およびアルミニウム
4. スズ・鉛
「実験」両性元素の反応
5. 定性分析
「実験」錯イオン/鉄とその化合物/種々のイオンの沈殿反応/定性分析実験
(約 12 時間)
20
地学
[週時間数2]
地学は地球科学の略称です。地球科学は理科の他の教科と違い地球の歴史という歴史性
を一つの軸にして、地球の生い立ちから現在までの発展と変化、生物の進化と自然との相
互関係、そして地球の未来を考えていく学問です。高1では、まず芝高校周辺の地形を取
り上げます。芝校に通学しはじめてもう4年目になっているわけですが、芝校に来るには
必ず坂道を上がってきます。神谷町からにしても、御成門・浜松町、さらに六本木方面か
らにしても同じです。また、同じ地表面なのに校庭と芝公園側では、高さの差がずいぶん
あります。このようにしてみると芝校はかなり特殊な地形のところにあります。このよう
な地形はどのようにしてできてきたのかを考えてみるのが最初の目的です。これは、一朝
一夕にできたものではありません。長い地学的時間を経て形成されてきました。また、こ
のような地形はそれを構成している地層の反映でもあります。身近なところに地学の歴史
性は隠れています。地学的な目を養えばこの隠れたものを見つけだすことができます。そ
して、このようなことを学んで、自分の生活している家のまわりの地形を見れば、自分の
家のまわりの地学的歴史を理解することができます。さらに、観察対象を関東地方、日本
列島、地球へと広げていく事ができます。まだまだ未知のことが多いのが地学の分野です。
身近なことの中に大きな法則が見いだされることもあります。自然を見る目が少し変わる
のを期待しています。
◇地学の学び方
地学には解明されていないことも多く、いまだに発展中の学問です。地球に関する理解
はまだまだ不足しています。これからも新しい発見がたくさんされると思います。さまざ
まな事を見てまず疑問を持つことが新しい発見、疑問解決の糸口となります。そのために
はいろいろな視点と自由な発想を持つことが重要です。そういわれると何をしていいかわ
からないという人もいます。しかし、いわれたことだけ、人の指示に従うだけでは新しい
ことは生まれてきません。化石を採集にいって、どこに化石がありますかと聞くのではな
くてまず、自分の手を動かしてハンマーでたたいてみることによって理解が深まり化石の
ありかもその意味も理解できると思います。この混沌とした世の中、そして混沌としてい
るように見える自然界、それに対する一つのアプローチが地学的なものの見方です。
◇教材・ノート
1・2学期の地形の授業は、題材が芝校なので教科書などはありません。配布されるプ
リントが教材です。3学期の星に関するとき授業の時は教科書も使います。
授業の板書は、ノートに見やすくきちんと書いてください。平常点のために集めること
があります。
☆予習・復習
1・2学期の地形の授業は予習は必要ありません。ただ、等高線の作業プリントや芝校
の周辺プリントなど一部宿題となるものがあります。それらをきちんと理解するためには
家でじっくり取り組んでみるということが必要です。
☆評価について
定期試験ごとに試験と平常点(10点~20点くらい)の合計で評価をする。
平常点は作業プリントの評価で決める。
21
◇その他
入試へ向けての準備
芝校のまわりのことは入試に関係ないと思うのは大きな間違いで、関東ローム層や台地
のこと関東造盆地運動など日本列島の形成に大きな関わりのあることがらなので入試に
も関係しています。星のところも同様です。
◇授業内容
1学期前半
第1部
関東平野の地形と地質
2学期前半
3学期
4関東平野の地形と地質
第2部
1地形図
①関東平野の地形区分
1星の運動
①地形の表現
②台地を形成するもの
①天球
②等高線の間隔
③関東ローム層の堆積
②天球上の定点・線
③等高線の種類
④関東平野の台地の区分
③天の北極の高度
④等高線の作図(2種類)
⑤武蔵野台地
④地球の自転周期
⑥淀橋台地・荏原台地
⑤星の見え方による分類
2川の作る地形
⑦豊島台
⑥太陽の年周運動と黄道
①川の3つの作用
⑧本郷台
⑦星の南中高度
②縦断面曲線
⑨立川段丘
⑧星の位置のあらわし方
③日本の河川の特徴
⑩武蔵野台地の坂の起源
⑨赤道儀
④侵食基準面
⑤侵食輪廻
星の運動と惑星
⑩地球自転の証拠
2学期後半
(フーコーの振り子・転向力)
5沖積層と災害
⑪地球公転の証拠
1学期後半
①沖積層の意味
(年周視差・年周光行差)
3川のつくる地形
②沖積層の形成
⑫年周視差による星までの距離
①川の周囲の地形
③沖積層の地層
2惑星
②海水面低下の理由
④地層中の水
①惑星の意味と名称
③河岸段丘の形成
⑤地下水の含有量
②惑星の公転周期の規則性
④河岸段丘の分類と形成順序
⑥地下水の垂直分布
③惑星の分類
⑤海進海退の堆積物
⑦地盤沈下
⑥海のつくる地形
⑧酸欠空気
④惑星現象
⑦芝校の周辺の地形
⑨地震時のゆれと災害
⑤会合周期
(校外学習
⑩液状化現象
⑥惑星の運動に関する
地球型・木星型
ケプラーの法則
22
保健体育
[週時間数:実技2+武道1+保健1]
保健体育科は、体育の分野と保健の分野の二つから成り立っている。体育は、運動の
実践とその知識の習得である。保健は、個人や集団の生活における「保健安全」も基本
的な知識の習得である。実技では特に基礎的運動能力である走・跳・投の能力を身につ
けることが大切である。武道では基本的動作を身につけ、常によい姿勢を保ち相手の立
場を尊重し、礼儀を守り公正且つ真剣に学習する態度を身につけよう。高校1・2 年で
はニ年間を通じ全員が柔道か剣道を行なう。
◇服装
学校指定の体育着を着用する。体育館を使用するときも指定のシューズを履く。校庭
では運動靴を履く。柔道の授業では柔道着を、剣道の授業では剣道着を購入する。
◇評価
他の教科と異なり、実技テスト(種目別)の他に授業態度(欠席・見学を含む)・服
装等全般にわたって評価する。
◇授業内容
<体育実技>
一学期前半 バレーボール(合計10時間)
アタックのさらなる徹底。アタックをゲーム中打つにはどうししたらいいか理解させる。
いわゆる「レシーブ→トス→スパイク」を意識させる。試合のなかでセッターを決めさせ
て三段攻撃を意識しながらのゲームを行う。練習においてもボールを相手コートから投げ
入れ,レシーバー→セッター→アタッカーの三人という順でボールが流れるように練習さ
せる。(8時間)
試験はアタックを中三より高度な形でみる。
一学期後半 卓球(合計 10 時間)
卓球のルールを理解させる。基本的なストロークを練習する。ラリーが続くようになっ
たら、人数を分け、ブロック別にリーグ戦を行なう。
二学期前半 ハードル走(合計 8 時間)
ハードリングの基本的な動作を身に付けさせる。50mハードルの記録を計測し、評価す
る。
二学期後半 バスケットボール(合計 12 時間)
ゲームを多めに導入しながら,どのようにしたらディフェンスをかわして得点できるか
を考える。シュートにしても,味方からパスを受けたらすぐにシュートできるようにする。
または,相手ディフェンスをドリブルでかわしたら,すぐシュートできるようにする。(8
時間)
試合の中から個人プレーをするときと,そうでないときを認識させる。(自分でドリブ
23
ルしていくのが有効なのか,味方にパスをつないだほうが有効なのかを理解させる。)ま
た,シュートの後のリバウンドがいかに重要かも理解させる。(オフェンス,ディフェン
スともに)(4時間)
試験はより実戦に近いシュートを打たせる。
(パスを受けたらすぐシュート等)
三学期前半 サッカー(合計 8 時間)
実戦練習を多めにする。パスにしても,ダイレクトパス等,より実戦に近い形で練習さ
せる。その中で,より速いドリブル,パス,シュートを徹底していく。また,試合時間を
多めにとっていく。
試験は今までやってきたドリブル,パス,シュートをより高度な目でみる。
三学期後半 長距離走(8 時間)
最初の授業で 1500mタイムトライアルを行ない、現在の自分の全身持久力を知る。そ
の後の授業から 2000,2500,3000 メートル徐々に距離を伸ばしていく。
(50分授業では
3500 メートルが限界)各授業ごとに必ずタイムを記録する。最後の授業で再度 1500mタ
イムトライアルを行なう。最初の授業に計った 1500mのタイムと比較して各生徒の記録
の向上をみる。試験は毎時間計測しているタイムによっておこなう。
<柔道>
一学期
道着の握り方・実践的な受身・基本的な技の練習
二学期
技の習得(立技):一本背負い、背負い投げ、大外刈り、体落とし、払い腰
練習法の習得:打ち込み練習、投げ込み練習
三学期
技の習得:小内刈り、大内刈り、送り足払い、支えつり込み足、出足払い
乱取り練習 覚えた技を動きの中で行なう。
<剣道>
一学期 道着、袴の着装、切り返し
二学期 着装、小さく速く打突、連続技、引き技、掛り稽古
三学期 着装、しかけ技、出頭技、応じ技、地稽古
<保健>
一学期
人体の筋肉・骨について
私たちの健康のすがた
健康のとらえ方
さまざまな保健活動や対策
生活習慣病と日常の行動
喫煙と健康
飲酒と健康
薬物乱用と健康
医薬品と健康
二学期
三学期
感染症とその予防
エイズとその予防
欲求と適応規制
心身の相関とストレス
ストレスへの対処
自己実現
交通事故の現状と要因
交通社会における運転者の
資質と責任
安全な交通社会作り
24
音楽
[週時間数1]
高校生の音楽は中学とは異なり、自らの意思による選択となります。
意欲的、積極的な姿勢が加わり、よりよい楽曲の表現を目指します。
様々な音楽の中でも特に興味のある楽曲について自分達で工夫しながら演奏(表現)し
ていきます。その際、中学3年間で学んだ基礎や知識を生かしながら、更に新しい音楽用
語や演奏方法なども平行して取り入れていきます。
また、経験の有無に関わらず、様々な楽器に触れ演奏してみることでその仕組みや特性
を知り技術の向上を目指します。授業内容に詳しくありますが全学期においてほぼグルー
プごとの演奏となります。そのため、グループとして統一感があり、その上で音楽的な要
素を上手に取り入れて表現できているか…等、グループでまとまっている事も重要なポイ
ントとなります。
◇教材・ノート
◇ 教科書(Mousa1)
◇ プリント(年に10枚程度、授業時必要に応じて配布)
◇ 演奏上必要であれば、ギターなど個人で所有している楽器も使用可とします
が、わざわざ購入する必要はありません。
◇予習・復習
◇
◇
予習・復習は特に必要ありません。
授業時間内でどの程度楽曲表現できているかを評価します。そのため、授業時間以
外での音楽室を使用してのグループ練習は認めません。
◇評価について
◇
実
技
50~70点
(グループ発表評価点と毎授業時の個人評価点の合計)
※注 意 グループ発表当日の理由なき欠席者は、グループ評価点は0点と
します。また、メンバーが欠けることによって演奏にも影響を及ぼし、グループ
にも迷惑をかけることになります。日頃の体調管理にも気を配ること。
◇ 小テスト 20~30点
◇ 平常点
10~20点(授業態度・忘れ物等)
25
◇授業内容
◇
1学期
・音楽理論
・合
◇
奏
(9時間)
:
中学校で学んだ基本理論の復習。
1.鍵盤と音名と譜表
2.音符・休符
3.拍子
4.音程
: 2~6人のグループに分かれて合奏していきます。教科書や合奏曲
集等より演奏したい楽曲をグループで相談し選び、自分の担当楽器を決めま
す。高1では、楽曲、楽器本来の音や美しさを理解するためにシンセサイザ
ーと鍵盤ベース以外の電子楽器は使用しません。新しく始めてみ
たい楽器や弦楽器(ヴァイオリン)などにも積極的に挑戦し、1つでも多く
の楽器に触れて演奏できるようにしてみて下さい。
2学期
(11時間)
・鑑 賞
: モーツアルトとサリエリの生涯とその時代背景を回想的に
描かれた映画『アマデウス』を鑑賞する。
・音楽理論
・合
:
5.音階
6.調
7.コードネーム
唱
: 教科書より1曲選択。2~6人のグループに分かれて2部
または3部合唱に取り組む。お互いの声を聴き合い美しいハーモニーを作り
ます。伴奏なしのア・カペラに挑戦することも認めます。
◇
3学期
・音楽理論
(6時間)
:
一年間の復習
・研究発表 : 1~2学期で取り組んだ合唱や合奏において、もう1度や
ってみたいものや、さらに極めたいものをグループごとに選びます。
今までのまとめとして自分の得意分野を生かし、共に協力
し、より良い音楽作りに積極的に参加して下さい。
26
美術
[週時間数1]
美術は高校では芸術選択科目となります。
高1 週1時間
高2 文系―週2時間
理系―週1時間
高3 自由選択
(美大、建築系進学希望者、又は有志受講希望者を対象とする)
中学校で行ってきた制作を土台としそれらを更に発展させ、同時に様々な素材も扱いな
がら各自の創意工夫によってより独創的で高度な表現を目指す。
自ら美術を選択する訳ですから各自高いモチベーションで授業を行い、作品最後の仕上
げまで気を抜かずに制作することが大切である。
◇評価
基本的に毎学期末の作品によって評価する。
未提出は0点とし 100 点満点で評価する。
◇授業内容
高
1
一学期
二学期
三学期
・ロストワックス技法
による指輪制作
・銅版画メゾチント
(前半)
・銅版画メゾチント
(後半)
蝋型の原型を制作、
実際の銀を用いて指輪
を制作。実用品を自ら
創る醍醐味を味合わせ
る。
銅版に対する刻みの仕 図案を銅版に写し、刷る
事を反復させ、図案を銅 ところまでもっていく。
版に写すところまで。
銅版画の微妙な美しさを
味合わせる。
27
家庭基礎
[週時間数2]
生活設計の基礎を学ぶ教科です。将来的に、経済的にも精神的にも自立した生活をする
ために必要な知識・技術・価値観を身につけることを目標にしています。
◇学習内容
1学期の予定
○前半
教科書
第1章人生と家族・福祉
1、人生と家族
・生まれた家族と創る家族、核家族と拡大家族など
・家族の機能の変化
・ライフコース
・家族に関わる法律
・高齢者の生活
・年金制度と福祉社会
○後半
エプロン製作
2学期の予定
○前半
教科書
・授業時間だけで作成します。
(持ち帰ることはできません)
第2章生活と健康〔食生活〕
1、食生活を考える
・人はなぜ食べるのか、食生活の意義
・現代の食生活の特徴
2、栄養と食品
・栄養素の種類と働き
3、何をどれだけ食べるか
・栄養素はどれだけ必要か
・食品の栄養素の調べかた
○後半
レポート作成 ・実際に自分が1日に食べた栄養素のバランスを検討する。
・食品添加物を調べ、食の安全について考える。
調理実習(2~3回)
親子丼、ハンバーグなど
3学期の予定
教科書 第2章健康と生活〔住生活〕
1、住生活を考える
・人間と住まい
28
・ライフステージによって変わる住まい
2、快適に住まう
・安全な住まい
・衛生的な住まい
レポート作成 ・住宅広告のチェックポイント
・間取り図の見方
・住環境の調べ方
・住宅に関する法的基準
調理実習(2~3回) 青椒牛肉絲、ムニエルなど
◇評価
レポートと製作物、平常点を総合して、それぞれの学習内容をどれだけ深く理解
したか、また、どれだけ真剣に取り組んだのかを点数化します。
29