業務実績報告書 1.職名・氏名 2.学位 学位 提出日 2016 年 1 月 22 日 准教授・杉山泰之 博士 、専門分野 経済学 、授与機関 大阪大学 、授与年月 H20.6 3.教育活動 (1)講義・演習・実験・実習 ①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 国際経済学 A(2 単位、2 年生、2011 年度~) *07 年度以前入学生の「貿易論」にあたる。 ②内容・ねらい (Ⅰ)貿易が起こる理由と一国の輸出入のパターン、(Ⅱ)貿易がもたらす利益とその源泉、 (Ⅲ)貿易政策の効果等について基礎的な理論を学ぶとともに、国際貿易体制や貿易取引の現 状を把握し、現実の貿易に関する諸問題を見る目を養うことが目標である。 ③講義・演習・実験・実習運営上の工夫 この講義においては、重要なトピックをある程度しぼり込み、それらを図や簡単な数式等か ら直感的に解説するよう心がけている。また、配布資料に空欄を設けるなどして、重要な点は 学生に板書から直接書き取ってもらう方法を取っている。 ①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 国際経済学 B(2 単位、2 年生、2011 年度~) *07 年度以前入学生の「国際金融論」にあたる。 ②内容・ねらい (Ⅰ)為替レートの決定とその要因、(Ⅱ)為替レートの変化と貿易収支の調整、(Ⅲ)為 替介入や開放経済下における財政・金融政策の効果等について基礎的な理論を学ぶとともに、 国際通貨制度や国際金融取引のしくみを把握し、現実の国際金融に関する諸問題を見る目を養 うことが目標である。 ③講義・演習・実験・実習運営上の工夫 この講義においては、重要なトピックをある程度しぼり込み、それらを図や簡単な数式等か ら直感的に解説するよう心がけている。また、配布資料に空欄を設けるなどして、重要な点は 学生に板書から直接書き取ってもらう方法を取っている。 ①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 基礎ゼミ(2 単位 、2 年生、2011 年度~) ②内容・ねらい 経済学の理論的な考え方を身につけること。その上で、現実の経済問題について調べ、その 問題に対する自分なりの考えをまとめること。そして、今後の専門科目の勉強・研究に向けて 目的意識を高めていくことが目標です。 ③講義・演習・実験・実習運営上の工夫 2014年度については、ミクロ経済学の市場の役割やマクロ経済学の失業とインフレーション の関係などについて解説された文献を取り上げ、こちらから補足説明を行いつつ、輪読の形で 進めていった。また、重要な問題については学生に自らの意見を発表してもらい、それを基に 話し合うことで、問題意識の形成に努めた。 ①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 外書講読Ⅰ(2 単位 、2 年生、2011 年度~) ②内容・ねらい 英語で書かれた国際経済学(特に貿易論)の文献講読を通じて、以下の3つの力を養うことを 目標としている。(Ⅰ)英語の文献や資料を読解し、要旨を的確に把握する力を養う。(Ⅱ) 国際経済学に関する専門用語を日本語だけでなく英語でも押さえる。(Ⅲ)自由貿易のメリッ トとデメリットについて理解する。 ③講義・演習・実験・実習運営上の工夫 外書講読ではグローバル化が進展するなかでの国際貿易のあり方について見解を述べた文献 を輪読しているが、本年度はDani Rodorick (2011) “Globalization Pradox-Democracy and the Future of the World Economy”をとり上げ、経済活動のグローバル化の在り方について学んだ。 理論的な解説が必要な個所はこちらで補足説明を行い、重要な問題については学生に自らの意 見を発表してもらい、それを基に話し合うことで、問題意識の形成に努めた。 ①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 演習Ⅰ(4 単位 、3 年生、2011 年度~) ②内容・ねらい 国際経済学の理論的な知識を修得すること、世界経済の状況や貿易・国際金融システムとそ の機能を把握すること、このゼミを通じて自分の意見をまとめ、しっかりと伝えられるように なることが目標である。 ③講義・演習・実験・実習運営上の工夫 2015 年度については、標準的なテキストやこちらからの補足資料を参考に、国際経済に関す る理論を学んだ。また、後期には二つのチームに分かれて、ゼミの成果を他大学のゼミとの交 流報告会において発表した。 ①担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 演習Ⅱ(4 単位、 4 年生、2012 年度~) ②内容・ねらい 演習Ⅰでとり上げた内容から一歩進んだレベルの国際経済学の理論を修得すること、国際経 済の諸問題についてそれらの理論を用いて一考察を加えること、ゼミを通じてその内容をまと め、報告することなどが目標である。 ③講義・演習・実験・実習運営上の工夫 2015 年度については、学生の興味に応じていくつかの文献や記事を取り上げ、輪読する形で ゼミを進めていった。これらの文献を通じて理論的な知識を修得するとともに、グローバル経 済の在り方について、様々な角度から議論を重ね、理解を深めていった。また、後半には一人 一人学生生活を振り返るプレゼンテーションを行い、お互いのコメント、メッセージを交換し 合った。 (2)非常勤講師担当科目 (3)その他の教育活動 *財団法人交流協会の台湾への教員派遣事業による日台交流 ① 担当科目名(単位数) 開講学校名 担当科目:日本経済の動向~バブル経済以降を考える~(学部生対象、集中講義、2014 年度) 担当学校:台湾・中興大学 ② 内容・ねらい 本講義ではバブル崩壊後から現在まで日本経済が歩んできた道を紹介するとともに、これからの 日本経済について展望する。主な目標は、日本経済の現状を把握すること、日本経済が抱える課 題とその対策を検討することの 2 つの点である。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 この講義ではバブル崩壊後から現在までの日本経済の変遷を中心に解説した。講義ではパワ ーポイントを用いたが、ティーチングアシスタントを務めてくれた台中科技大学の大学院生の サポートもあり、毎回、中国語で講義の要点を整理した資料を配布しながら、講義を進めるこ とができた。 ④ 本学における業務との関連性 受講生からの様々な質問は、本学での国際経済学の講義や公開講座の内容改善の一助となっ ている。 ① 担当科目名(単位数) 開講学校名 担当科目:経済活動の国際化と日本(修士課程大学院生対象、集中講義、2014 年度) 担当学校:台湾・台中科技大学 ② 内容・ねらい 本講義では、国際的な経済の結びつきを踏まえて、今日の日本経済が抱える様々な問題を検討し ていく。主な目標は、日本経済が抱える課題を分析するための理論的な知識の修得と、国際的な視 点を踏まえた日本経済の理解という 2 つの点である。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 この講義では戦後から現在までの日本経済の変遷の紹介が中心であったが、適宜、経済学の 理論的な知識も補充した。授業はパワーポイントで行ったが、理論的な知識については、これ とは別に独自の資料を配布して、解説を行った。 ④ 本学における業務との関連性 受講生からの様々な質問は、本学での国際経済学の講義や公開講座の内容改善の一助となっ ている。 4.研究業績 (1)研究業績の公表 ① 論文 “Environmental taxation and eco-industries: The Case of a general form emission function,” 『経済経営研究』第 33 号: pp.25−30, 2015. 「グローバル化と公正賃金仮説に基づく失業:国際寡占競争の場合」 、『経済経営研究』第 30 号: pp.79−88, 2014. ② 著書(分担執筆) 『東アジアの新興市場と地場産業』 (坂田幹男・唱新編著、晃洋書房、2015) 、 第 3 章「東アジアの貿易・直接投資の流れとその経済的影響―日本経済の現状を踏まえて―」 を担当。 ③学会報告等 "Recycling and environmental policies in the presence of green consumers," Asia-Pacific Economic Association(APEA), 第 10 回年次総会 (Bangkok, Thammasat University, July 11-12, 2014) 。 *共著者 Patcharin Koonsed さんの報告に同行 ④その他の公表実績 (2)学会活動等 学会でのコメンテーター、司会活動 研究報告への討論者 Asia-Pacific Economic Association(APEA), 第 10 回年次総会 (Bangkok, Thammasat University, July 11-12, 2014) 。 学会での役職など 学会・分科会の開催運営 (3)研究会活動等 ① その他の研究活動参加 研究報告 名古屋国際経済研究会、ジェトロ・アジア経済研究所共催セミナー、"Environmental Goods and Measures for their Promotion: An Analysis Using a Fair Wage Model,"(Bangkok, Grande Centre Point Ratchadamri, November 4, 2013) 。 研究報告 江陵原州大学学術セミナー、"Environmental Goods and Measures for their Promotion: An Analysis Using a Fair Wage Model,"(Gangneung, Gangneung-Wonju National University, December 2, 2013) 。 研究報告 2014 年度日本国際経済学会、 第 3 回関西支部研究会、 "Recycling and environmental policies in the presence of green consumers," (関西学院大学大阪梅田キャンパス、2014 年 9 月 20 日) 。 *共著者 Patcharin Koonsed さんの報告に同行 研究報告 2014 年台中科技大学応用日本語学科国際シンポジウム『アジアにおける日本-人文・社会・商 務の観点から見て』 、 「東アジア地域における日本の貿易・直接投資とその経済的影響」 (台湾・ 台中科技大学、2014 年 11 月 21 日)。 研究報告 2015 年度日本国際経済学会、 第 3 回関西支部研究会、 "Environmental Goods and Measures for their promotion: An analysis Using a Fair Wage Model,"(関西学院大学大阪梅田キャンパス、 2015 年 9 月 26 日) 。*改定版を報告 研究報告 江陵原州大学学術セミナー、「日本の自由貿易協定の動向」(Gangneung, Gangneung-Wonju National University, December 7, 2015) 。 研究報告への討論者 2015 年度日本国際経済学会、第 2 回関西支部研究会 (関西学院大学大阪梅田キャンパス、2015 年 7 月 25 日) 。 ② その活動による成果 (4)外部資金・競争的資金獲得実績 科研費 (若手研究 (B), 2011 年-2014 年) *1 年間の延長期間を含む 研究課題名: 「雇用の受け皿としての環境産業について-開放経済下での分析-」 研究代表者:杉山泰之 科研費 (基盤 (C), 2015 年-2017 年) 研究課題名: 「開放経済下における環境産業の理論分析: 環境保護に関する消費者の異質性を 踏まえて」 研究代表者:杉山泰之 (5)特許出願 5.地域・社会貢献 (1)学外団体 ① 国・地方公共団体等の委員会・審議会 永平寺町まち・ひと・しごと創生総合戦略策定委員会、副委員長(2015 年度) ② 国・地方公共団体等の調査受託等 ③(公益性の強い)NPO・NGO 法人への参加 ④(兼業規程で業務と見なされる範囲内での)企業等での活動 日本原子力発電株式会社 げんでんネクサス委員(2013 年度) ⑤ 大学間あるいは大学と他の公共性の強い団体との共催事業等 ⑥ その他 (2)大学が主体となっている地域貢献活動等 ① 公開講座・オープンカレッジの開講 2013 年度 福井ライフ・アカデミー主催 現代的課題講座「国際社会」において 第 1 回「もの、人、お金の流れから世界を見る」を担当(11 月 20 日) 2014 年度 大学連携リーグ企画講座「変貌するアジアと域内経済協力」において 第 7 回「東アジアの貿易・直接投資の流れとその経済的影響」を担当(7 月 9 日) ② 社会人・高校生向けの講座 2013 年度 出張講義(美方高校, 10 月 30 日) 2014 年度 キャリア教育講座(藤島高校, 7 月 17 日) 2015 年度 大学訪問の際の模擬講義(福井商業高校, 6 月 24 日) ③ その他 2013 年度 本学学術交流協定、韓国・江陵原州大学への訪問(12 月 1 日~12 月 4 日) 2014 年度 *財団法人交流協会の台湾への教員派遣事業による日台交流 講演(以下のタイトルで 3 回実施) タイトル:日本と東アジア地域の経済連携について~国際貿易の観点から~ 1)東海大学(2014 年 5 月 13 日) 2)静宜大学(2014 年 5 月 29 日) 3)中興大学(2014 年 6 月 12 日) (3)その他(個人の資格で参加している社会活動等) 6.大学の管理・運営 (1)役職(副学長、部局長、学科長) (2)委員会・チーム活動 インターンシップ担当(2013 年度) FD 担当(2014 年度、2015 年度) 経済経営研究編集委員(2015 年度) (3)学内行事への参加 (4)その他、自発的活動など
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