電気設備保守業務委託仕様書 第 1 章 総 則 (目 的) 第 1 条 この仕様書は、群馬県済生会前橋病院自家用電気工作物保安規定に基づき電気 工作物の保安を確保するための保安業務、並びに非常用発電機の保安業務に関 し、必要事項を示し、適正な維持管理を行うことを目的とする。 (適用範囲) 第 2 条 この仕様書は、群馬県済生会前橋病院に設置された受変電設備及び非常用発電 設備(以下「発電設備」という)の保守点検業務委託に適用する。 (契約の範囲) 第 3 条 契約の範囲は、下記に掲げる設備の清掃、点検、調整、注油及び軽微な修理、 点検用仮設電源整備までとする。 (1) 受変電設備 ア 引込柱 (PAS、各種継電器) イ 高圧引込盤 (DS) ウ 高圧受電盤 (DS、VCB、各種継電器、) エ 高圧饋電盤 (VCB、各種継電器) オ 高圧切替盤 (VCB、各種継電器) カ 高圧コンデンサ盤(LBS、VMC、SR,SC、各種継電器) キ 動力盤 (LBS、Tr) ケ 電灯盤 (LBS、Tr、SC) コ 低圧配電盤 (2) 発電設備 (対象設備はB棟屋上の非常発電機500kVAの法令点検のみとし、B棟地 下の常用発電機750kVA及び、あずま荘棟の保安用低圧発電機18kVA は適用外とする。) ア 制御盤 イ ガスタービン機関 ウ 始動用直流電源盤 (3) 保守点検用仮設電源整備 ア A棟各所電源 イ B棟各所電源 ウ C棟各所電源 エ あずま荘棟電源 オ その他、病院運営上必要な電源 (設置場所) 第 4 条 この設備の設置場所は、下記のとおりとする。 群馬県前橋市上新田町564-1 A棟屋上 B棟地下及び屋上 C棟3階屋上 あずま荘屋上 (必要事項の充足) 第 5 条 この仕様書は、機器の保守業務について大要を示すものであるから、仕 様書に記載されていない事項であっても、必要と認められるものについ ては、これを充足するものとする。 (業務の時期) 第 6 条 業務の時期については院内各部門との調整が必要なため、病院の指定す る日(休日)に業務を行うこと。更に、仮設電源整備に1日間の日中、 停電作業日については1日間の日中とし、この期間ですべての停電作業 を完了させることとする。 発電設備の点検については、法令6か月点検を1回(1日間 6月頃)、 法令12か月点検を1回(1日間 10月頃)日中作業とし、受変電設 備の点検時に点検者を立ち会わせることとする。 (業務の実施工程) 第 7 条 業務を行う1ヶ月以上前に停電作業日の実施工程表を病院に提出し、病 院の承諾を得てから業務を行うこととする。 (提出書類) 第 8 条 受託者は、下記の書類を病院に2部提出するものとする。 (1) 実施工程表 (2) 実施計画書 (3) 結果報告書 (測定機器等の準備) 第 9 条 保守点検に必要な測定機器、仮設用発電機、工具等は受託者の負担で準 備し、機器に付属する工具は病院で準備する。 第 2 章 保 守 点 検 (保守点検) 第 10 条 保守点検は、据付時の機器の試験成績書のデータを参考に独自の書式を 作成し、各部の点検調整を行うものとする。 (点検者の資格) 第 11 条 点検者は、第1種電気工事士若しくは第2種電気工事士の有資格者と する。 (障害等の報告) 第 12 条 受託者は、この契約に含まれる軽微な修理の範囲をこえる修理を必要と する時は、直ちに病院に報告するものとする。 (点検項目) 第 13 条 点検は。次の事項について行うものとする。 (1) 受変電設備電気機器関係 ア 各電気機器の目視点検、動作試験 イ 接地抵抗測定 ウ 高圧絶縁抵抗測定 エ 継電器動作特性試験 オ 絶縁油試験(PCB 入り有り) カ 低圧絶縁抵抗測定 キ ク ケ 各電気機器の目視点検、動作試験 停複電フロー確認 その他必要な事項 (2) 発電設備電気機器、機関関係 ア 発電機本体 外観点検、清掃・増締め点検、軸受廻りの点検、 運転確認 イ 発電機制御盤 外観点検、清掃・増締め点検、タイマーセット、 絶縁抵抗測定、保護装置試験、起動・停止タイム スケジュール測定、運転確認 ウ 受変電設備点検時立会い (保守点検機器数) 第 14 条 保守点検を行う機器数は、次の通りとする。 B棟変電所 (1)受変電設備関係 ア 引込盤 イ 受電盤 ウ 饋電盤 2 2 8 面 面 面 エ オ カ キ ク ケ コ サ シ 切替盤 電灯盤 動力盤 SC盤 断路器 真空遮断器 油入変圧器 接地抵抗測定 高圧絶縁抵抗測定 2 4 6 5 2 19 10 6 18 面 面 面 面 台 台 台 箇所 箇所 ス 保護継電器試験 35 台 セ ソ シーケンス試験 低圧側絶縁抵抗測定 a 電灯 b 動力 タ 絶縁油目視確認・耐圧試験 チ その他機器に付属するもの (2)発電設備関係 ア 発電機(500kVA) イ 原動機 ウ 制御盤 エ オ a 収納盤 b 真空遮断器 c 接地抵抗測定 d 高圧絶縁測定 e 保護継電器・装置試験 f シーケンス試験 g 低圧絶縁測定 蓄電池(500Ah(10時間率)) その他機器に付属するもの A棟変電所 (1)受変電設備関係 ア 受電盤 イ 饋電盤 ウ 切替盤 エ 電灯盤 オ 動力盤 カ SC盤 キ ク ケ コ サ シ ス セ 1 1 55 58 1 1 式 式 回線 回線 式 式 1 1 1 台 台 面 2 面 1 台 1 箇所 4 箇所 24 台 1 式 7 箇所 1 式 1 式 3 1 1 4 3 2 面 面 面 面 面 面 断路器 真空遮断器 油入変圧器 接地抵抗測定 高圧絶縁抵抗測定 保護継電器試験 シーケンス試験 低圧絶縁抵抗測定 a 電灯 1 8 7 2 8 18 1 台 台 台 箇所 箇所 台 式 48 回線 b 49 回線 動力 ソ 絶縁油目視確認・耐圧試験 タ その他機器に付属するもの C棟変電所 (1)受変電設備関係 ア 受電盤 イ 電灯盤(SC入) ウ 動力盤 エ 断路器 オ 真空遮断器 カ 油入変圧器 キ ク ケ コ サ シ ス モールド変圧器 接地抵抗測定 高圧絶縁抵抗測定 保護継電器試験 低圧側絶縁抵抗測定 a 電灯 b 動力 絶縁油目視確認・耐圧試験 その他機器に付属するもの あずま荘棟変電所 (1)受変電設備関係 ア 受電盤 イ 電灯盤(SC入) ウ 動力盤 エ 断路器 オ 真空遮断器 カ 油入変圧器 キ 接地抵抗測定 ク ケ コ 高圧絶縁抵抗測定 保護継電器試験 低圧側絶縁抵抗測定 a 電灯 b 動力 サ 絶縁油目視確認・耐圧試験 シ その他機器に付属するもの あずま荘棟増築等変電所 (1)受変電設備関係 ア 受電盤 1 1 式 式 2 2 3 2 2 4 面 面 面 台 台 台 1 2 4 9 台 箇所 箇所 台 27 28 1 1 回線 回線 式 式 1 1 1 1 1 2 2 面 面 面 台 台 台 箇所 3 9 箇所 台 30 20 1 1 回線 回線 式 式 1 面 イ ウ エ オ カ キ ク ケ 電灯動力盤(SC入) 油入変圧器 接地抵抗測定 高圧絶縁抵抗測定 保護継電器試験 低圧側絶縁抵抗測定 a 電灯 b 動力 絶縁油目視・耐圧試験 その他機器に付属するもの 1 2 3 1 4 面 台 箇所 箇所 台 10 15 1 1 回線 回線 式 式 ※上記までのことを別紙、受電ブロック図を参考のこと。 (点検用仮設電源整備容量) 第 15 条 整備する仮設電源の要領は次のとおりとし、下記の設備容量を用意す るものとする。 (1) A棟1~3階の保安電灯回路 医事課コンセント盤 エレベータNo,3 上記に3φ3W75kVA相当の電源及びスコットトランスを 用意すること。 (2) (3) (4) A棟4階~7階の保安電灯回路 救急外来分電盤 C棟1~4階の保安回路 上記に3φ3W75kVA相当の電源及びスコットトランスを 用意すること。 検査室の動力及び電灯盤 内視鏡室冷蔵庫 上記に3φ3W125kVA相当の電源及びスコットトランス を用意すること。 厨房電灯及び電灯盤 上記に3φ3W75kVA相当の電源及びスコットトランスを 用意すること。 (5) B棟1~3階の保安電灯回路 売店分電盤 上記に3φ3W125kVA相当の電源及びスコットトランス を用意すること。 (6) 揚水ポンプ 上記に3φ3W125kVA相当の電源を用意すること。 (7) (8) (9) (10) 直流電源装置 マニホールド盤 監視室・電気室照明 上記に3φ3W125kVA相当の電源を用意すること。 サーバー室エアコン電源 上記に3φ3W125kVA相当の電源を用意すること。 新旧サーバー室電灯盤3面 上記に3φ3W125kVA相当の電源及びスコットトランス を用意すること。 放射線エリアサーバー電源 上記に3φ3W50kVA相当の電源及びスコットトランス を用意すること。 (11) A棟1階薬局用分電盤 上記に20kVAの電源を用意すること。 ※上記までのことを別紙、停電対策仮設負荷一覧を参考のこと。
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