佐 渡 の 文 化 「佐 渡 お け さ 」を 学 ぶ 平成26年5月20日 タンポポの花 のように 校長 岡 崎 登 五月晴れのさわやかな日々が続いています。トキめき絆大運動会に向けて、子どもたち一 人一人が躍動感にあふれ、光る汗を流しています。 さて、5月の全校朝会では、次のような話をしました。 音楽朝会でみんなが歌った「たんぽぽ」の歌。初めて歌ってみました。みんなが笑顔 一杯に歌う姿を見たり、聞いたりしていると、なぜか涙がでてきました。そして、とて も感動しこの曲が好きになりました。なぜなら、タンポポは少しくらい辛くても、明る い未来を信じて、じっと絶える花だからです。 私は、小学生の頃、牛乳配達をしていました。朝、まだ暗い中、一軒一軒歩いて配り ます。当時の牛乳は瓶で、袋に入れて持つととても重かったです。冬は、風は冷たくと ても辛かったです。少しぐらい具合が悪くても休むことができません。休みたいと母親 に言ったこともありません。野良犬に追いかけられたこともありました。 でも、夏は、朝早く起きて牛乳を配り終わると、さわやかな風と共にすがすがしい気 持ちになりました。麺工場に行くと、おばあさんが部屋の窓を開け、「ご苦労さん」と 言って、あめ玉を紙に包んでくれたこともありました。 3番の歌詞にある「ガラスの部屋のバラの花より 嵐の空を見つめ続ける あなたの 胸の想いのように 心に咲いた花だから」が特に好きです。 温室の中でぬくぬくと美しく咲くバラより、ゴーゴーと風が吹き荒れ、おさまるまで じっと見つめながら、へこたれないで自分の出番を待つ。文句一つ言わないで、誰から も「かわいいね、きれいだね」と褒められることもなく、凜として咲くタンポポの花。 ときには、人から踏まれ、むしり取られても、次の出番をまつタンポポの花。 私は、人間も 苦しさに負けないで、少しぐらいきついことにはぐっと我慢して、力 強く生きるタンポポの花のように生きられたらいいなと思います。 全校朝会の後、6年生が次のような感想を書いてくれました。 『私は、「たんぽぽ」を歌いながら、いつも思っ ていました。それは、なぜたんぽぽがどんな花より もいいのかなということです。他にも、「バラ・チ ューリップ」など、いい花はいろいろあります。で も、歌詞の中に「どんな花よりタンポポの花をおく りましょう」と書いてあります。その意味が、校長 先生の話を聞いて分かりました。また、校長先生が 私たちにどんなことを伝えたかったのかも、だいた い分かりました。たぶん、タンポポの花は、どんな 花よりも強くあきらめない心をもっている。また、 他の花にはもっていないものをもっているからだと思います。もう一つは、校長先生が 私たちに、「あきらめず、すぐにくじけない強く優しい子になってほしい」と伝えたか ったということです。私は、校長先生の期待や想いのように、すぐにあきらめたり、く じけたりしない、強く優しい子になってみたいと思います。』 トキめき大運動会であきらめず、がんばる子どもたちの姿に声援をお願いします。
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