日本犯罪心理学会 第 50 回大会プログラム

日本犯罪心理学会
第 50 回大会プログラム
2012 年 9 月 8 日(土) ~ 9 日(日)
◆
会場
大正大学西巣鴨キャンパス
〒170-8470
◆
東京都豊島区西巣鴨 3-20-1
大会準備委員会
〒170-8470
東京都豊島区西巣鴨 3-20-1
E-Mail
[email protected]
TEL 03-5394-3035
◆
大正大学 (伊藤直文)
FAX
03-5394-3041
大会ヘルプデスク
〒169-0075
東京都新宿区高田馬場 4-4-19
(株)国際文献印刷社内
日本犯罪心理学会第 50 回大会ヘルプデスク
FAX 03-3368-2827
e-mail [email protected]
会場案内(最寄駅から会場まで)
電車をご利用の場合
■ 都営地下鉄三田線・・・・西巣鴨駅下車 徒歩 2 分
■ JR埼京線・・・・板橋駅東口下車 徒歩 10 分
■ 都電荒川線・・・新庚申塚駅又は庚申塚駅下車 徒歩 7 分
バスをご利用の場合
■ 池袋駅東口から都バス・・・・堀割バス停下車 徒歩 2 分
6 番乗り場 西新井駅前行き、北車庫前行き、新田一丁目行き
7 番乗り場 浅草雷門行き(王子駅前経由)
11 番乗り場 浅草寿町行き(巣鴨駅前経由)
12 番乗り場 とげぬき地蔵(巣鴨車庫前)行き
大正大学
[西巣鴨キャンパス:東京都豊島区西巣鴨 3-20-1]
Tel.03-5394-3035(大正大学カウンセリング研究所直通)
—1—
大会日程
9月8日(土)
9月9日(日)
9:30
受
付
受
付
10:00
査定・ 各種
犯罪
評価
731 741
ポスター
発表
処遇
742
礼拝堂
ロビー
昼休み
総
会
10:00
査定・
評価
731
防 犯 ・ 事例
被害
741
礼拝堂
ロビー
12:00
12:00
昼休み
13:00
於
742
ポスター
発表
礼拝堂
13:00
ミニシンポジウム
14:00
「面接法
特別講演 村瀬嘉代子
「罪を抱えて生きるということ」
於 礼拝堂
再考」
15:30
15:40
50周年記念シンポジウム
「犯罪心理学研究の
これまでとこれから」
於 礼拝堂
懇
親
会
「非行と
「更生保護に
おける処遇
虐待へ
ネットワーク
の視点」
の構築に向
けて」
731
741
742
16:00
18:00
18:15
於:2号館8階
総会
常任理事会
理 事 会
研究委員会
編集委員会
第1日
9月8日(土)
13:00~14:00
礼拝堂
前 日 9月7日(金) 17:00~18:00 7号館5階 751教室
前 日 9月7日(金) 18:00~20:00 7号館5階 751教室
第1日 9月8日(土) 12:00~13:00 4号館2階 427教室
第2日 9月9日(日) 12:00~13:00 4号館2階 427教室
—2—
大学構内図
受付・大会会場(口頭発表・ミニシンポジウム)
7号館1~4F
大会会場(総会・特別講演・シンポジウム・ポスター発表)8号館(礼拝堂)
懇親会会場
2号館8F
—3—
7号館
<1階>
大会本部、シンポジウム打合せ(711 教室)
、展示・販売
入 口
711
2F受付へ
・大会本部
展示・販売
・シンポジウム打合せ
エレベーター
休憩スペース
<2階>
受付・クローク
受 付
クローク
エレベーター
<3階>
口頭発表・ミニシンポジウム(731 教室)
731
・口頭発表(両日)
・ミニシンポ1
エレベーター
—4—
<4階>
口頭発表・ミニシンポジウム(741、742 教室)
741
742
・口頭発表(両日)
・口頭発表(両日)
・ミニシンポ2
・ミニシンポ3
エレベーター
8号館(礼拝堂)
<1階>
総会・特別講演・シンポジウム(811 教室)、ポスター発表
811
・総会
・特別講演
・50周年記念シンポジウム
ポスター発表
入
—5—
口
大会参加者へのご案内
1 受付
7号館2階ロビーにて第1日・第2日とも午前9時 30 分より行います。
2 参加費
当日参加
正会員・臨時会員
7,000 円
学生会員・学生臨時会員*
2,000 円
*学生参加者の方は,受付で学生証を提示してください。
3 総会
大会第1日(9月8日)午後1時から礼拝堂で行います。
4 懇親会
大会第1日目(9月8日)午後6時15分から2号館8階会場で行います。当日
参加の方は大会受付へ申し出てください(定員の制限があります)
。
5 昼食
学生食堂は営業していませんが、会場周辺にお食事できる場所があります。食堂
案内図を受付にご用意します。また、お弁当等には学生食堂、休憩室などをご利用
いただけます。
6 クローク
7号館2階受付の横で受け付けます。
大会第1日は午前9時 30 分から午後6時ま
で,大会第2日は午前9時 30 分から午後4時 15 分までお荷物をお預かりします。
なお,貴重品を預けることはご遠慮ください。
7 展示
大会開催中,7号館1Fロビーにて書籍等の展示・販売を予定しています。
8 参加章
会場内では必ず,参加章(ネームプレート)をおつけください。
9 シンポジウムの打ち合わせ
シンポジウムの打ち合わせには7号館1階711教室(大会本部)をご利用ください。
—6—
口頭発表者・座長へのご案内
1 口頭発表は,7号館3階731教室、4階741教室、742教室で行います。
2 口頭発表は各室2名の座長が司会・進行を行います。
発表時間は,1演題あたり発表12分,質疑応答3分の計15分間です。会場スタ
ッフが,①発表終了2分前(1鈴)
,発表終了(2鈴)
,質疑応答終了(3鈴)をお
知らせします。時間を厳守してください。
3 配布資料がある場合は,あらかじめ大会ヘルプデスクより発表日時とともに連絡
した枚数をご用意の上,各室の会場スタッフにお渡し下さい。資料には,発表日・
発表領域・発表題目・発表者氏名を記入してください。なお,大会準備委員会及び
大会本部では,印刷・コピーなどはできません。
4 すべての会場に,パソコンとプロジェクターを準備いたします。 USB メモリーデ
ータを持参し,各自の発表会場受付で提出すれば使用することができます。発表を
円滑に行うために、原則として9時40分までに提出し,発表前にデスクトップに
移しておくようにお願いいたします。パソコンは,windowsXP 対応で,パワーポイ
ント 2010 が使用可能です。特殊機能は使用しないでください。
5 発表者は,セッションの開始から終了まで在席して,口頭発表を行い,質疑応答
を行うことと,発表論文集用原稿を提出することによって,公式発表と認められま
す。発表論文集用原稿の提出方法は従来と変わっているのでご注意ください。詳細
は、学会ホームページか第2号通信でお確かめいただけます。
(提出先;〒169-0075
東京都新宿区高田馬場 4-4-19 (株)国際文献印刷社内 日本犯罪心理学会第 50 回
大会抄録原稿受付係 郵送か PDF ファイルのメール添付、8月31日必着)
大会会場での提出は受け付けませんのでお気をつけください。
6 プログラムで○印が付いている方が責任発表者です。責任発表者が欠席した場合
は,発表取り消しとみなします。ただし,大会本部の了承を得て,連名発表者が責
任発表者を代行することできます。責任発表者に欠席や交代があった場合,会期前
は大会ヘルプデスク,会期中は大会受付へ連絡してください。
7 発表取り消しがあった場合でも,
発表予定時間の繰り上げは行いません。
座長は,
適宜休憩や質疑応答にあててください。
—7—
ポスター発表者へのご案内
1 ポスター発表は礼拝堂ロビーで行います。
2 指定された番号のパネル1枚にポスターを貼り,発表者と質問者が質疑応答を行
います。ポスターの掲示は,開始時刻までに終えていただき,終了時刻まで掲示し
てください。発表開始時刻,および終了時刻は,両日とも 10 : 00~12 : 00 です。
3 ポスターは,1発表あたり,縦90cm x 横180cmの大きさに収まるよう
作成してください。
パネルの最上部には,発表題目・発表者の氏名と所属を明記してください。画鋲・
テープなどは会場に用意いたします。発表時間終了後は速やかにポスターを撤去し
てください。 12:30 までに撤去されていないポスターは,大会本部が撤去・廃棄い
たします。
4 発表者の在席時間は1時間です(発表番号が奇数番号の方は,10 : 00~11 : 00,
偶数番号の方は 11:00~12: 00)
。プログラム題名の2つ目の数字が発表番号です。
この時間中は必ず在席し,質疑応答を行ってください。
5 配布資料がある場合は,100 部程度ご用意ください。なお,大会準備委員会及び
大会本部では印刷・コピーなどはできません。
6 1時間在席して質疑応答を行うことと,発表論文集用原稿提出により,公式発表
と認められます。発表論文集用原稿の提出方法は従来と変わっているのでご注意く
ださい。詳細は、学会ホームページか第2号通信でお確かめいただけます。
(提出
先;〒169-0075 東京都新宿区高田馬場 4-4-19 (株)国際文献印刷社内 日本犯罪心
理学会第50回大会抄録原稿受付係 郵送かPDFファイルのメール添付による 8月
31日必着)
大会会場での提出は受け付けませんのでお気をつけください。
7 プログラムで○印が付いている方が責任発表者です。責任発表者に欠席や交代が
あった場合,会期前はヘルプデスク,会期中は大会受付へ連絡してください。
—8—
特別講演
9月8日(土) 14:00~15:30
於 礼拝堂
「罪を抱えて生きるということ」
講演者 村瀬嘉代子
(北翔大学・大正大学)
■ 講演者 プロフィール
1959年 奈良女子大学文学部心理学科卒業
1959-1965年 家庭裁判所調査官(補)
1962-1963年 カリフォルニア大学バークレイ校留学
1965年 大正大学カウンセリング研究所講師 1984年 同助教授 1987年 同教授
1993-2008年 大正大学人間学部及び同大学院臨床心理学専攻教授
臨床心理士、博士(文学)
2008年より 北翔大学大学院人間福祉学研究科教授、大正大学客員教授、名誉教授
日本臨床心理士会会長
■ 著書
「子どもと大人の心の架け橋」「子どもの心に出会うとき」「子どもと家族への援助」
「心理療法のかんどころ」「子どもと家族への統合的心理療法」「統合的心理療法の考
え方」「心理臨床という営み」「心理療法の基本」(共著)「心理療法とは何か」(共著)
「すべてをこころの糧に」(共著)金剛出版,「よみがえる親と子」岩波書店,「聴覚障
害者の心理臨床](共著)「聴覚障害者への統合的アプローチ」日本評論社,「柔らかな
こころ,静かな想い」「小さな贈り物」創元社,「子どものこころと福祉」(監修)新曜
社,「子どもと思春期の精神医学」(共編)他
犯罪・非行領域における研究は、属する機関の制約もあって、特定の領域、限られた期間に
基づく知見になりがちです。しかし、犯罪・非行の経験をした人々の多くが私たちと同じ社会
の中でその後の人生を送り、一生を終えることは間違いのないことです。今回村瀬嘉代子先生
にご講演をお願いしたのは、先生の幅広い臨床経験と多くの出会いの中から、罪を抱えて人生
を送ってきた人々をめぐるエピソードや知見を伺い、罪を犯した人自身や周囲の人たちにとっ
て、犯罪や非行の経験がどのような意味を持ち、影響するのかについて考える機会を持ちたい
と思ったためです。
司会 伊藤直文(大正大学)
—9—
シンポジウム
第1日
シンポジウム
9月8日(土)
「犯罪心理学のこれまでとこれから」
企画
司会
第2日
15:40~18:00
岡本吉生 (日本女子大学)
大渕憲一 (東北大学)
9月9日(日)
13:00~16:00
ミニシンポジウム 1 「面接法再考-犯罪者,非行少年に向き合う-」
企画・司会
鉄島清毅 (札幌刑務所)
ミニシンポジウム 2 「非行と虐待への視点」
企画・司会
伊藤直文 (大正大学)
ミニシンポジウム 3 「更生保護における処遇ネットワークの構築に向けて」
企画・司会
岡田和也 (法務総合研究所)
— 10 —
第1日 9月8日(土)
日本犯罪心理学会第 50 回大会記念シンポジウム
「犯罪心理学のこれまでとこれから」
企画
岡本 吉生(日本女子大学)
司会
大渕 憲一(東北大学)
話題提供者
安香 宏(千葉大学 名誉教授)
「資質鑑別の領域から」
瓜生 武(家庭問題情報センター 会員)
「家裁調査官による非行ケースへのかかわり」
杉原 紗千子(更生保護法人静修会 常務理事)
「更生保護の立場から」
渡辺 昭一(社会安全財団 研究主幹)
「警察領域における犯罪心理学研究」
犯罪心理学会は発足して 50 周年を迎え、会員 1000 名を超える大きな学会にまで成長し
ました。そして、昨年は待望の「50 周年記念特集号」を刊行することもできました。その
間、犯罪や非行への社会的な関心は非常に高まり、犯罪心理学への社会的な期待も同様に
高まってきたと感じています。
犯罪心理学とは何かということさえ手探りだったころからすると、現在犯罪心理学の分
野に蓄積されている科学的・経験的知見は膨大なものになっています。
しかしその一方で、
非行や犯罪をめぐる諸現象は複雑・多様化しています。犯罪心理学の社会的使命はこの複
雑・多様化する犯罪や非行という社会のパズルを解くカギを提供することです。
このメインシンポジウムは、このような変動する社会情勢にあって、昨年「50 周年記念
特集号」の執筆をされた先生から、執筆の際に思い巡らされたであろう犯罪心理学に関す
る様々なお考えを披歴していただき、紙面ではあまり触れられなかった感想等も交えなが
ら、犯罪心理学の「これまでとこれから」
、つまり過去、現在、未来(展望)について大い
に語っていただきたいという趣旨で企画したものです。
当日は、後輩へ向けた熱いメッセージが期待できると思います。
— 11 —
第2日 9月9日(日)
ミニシンポジウム 1
「面接法再考-犯罪者,非行少年に向き合う-」
企画・司会
鉄島 清毅(札幌刑務所)
話題提供者
門本 泉 (川越少年刑務所)
「出会いの場における暗黙の知」
青島多津子(溝口病院)
「加害者を受け止めるということ」
須藤 明 (駒沢女子大学)
「面接という出会いを成立させるもの-Double Role を超えて」
近年,非行・犯罪に走った者への対応として,再犯のリスクを正確にアセスメントし,
そこで得られたデータをその後の改善プログラムに反映させ,ひいては再犯率低下につな
げていくというシステムが臨床現場でほぼ定着しつつある。さらには,面接で得られる所
見の安定性を保ったり面接所見間の比較を行ったりするため,面接に一定の手順,分析枠
を設定する半構造化面接導入の声も高まっている。こうした時代の趨勢は,再犯率低下に
ついての社会の関心の高まり,科学的根拠に基づいた非行臨床の実践への要請等からくる
ものであり,ある意味では我々の業務の専門性向上にも寄与することといえる。しかし,
その一方で,こうした動向が強調されるあまり,本来であればマニュアル化になじまない
犯罪者,非行少年への面接の標準化,構造化に拍車がかかり,数量化可能な客観的指標ば
かりが重視され,面接者自身の基本姿勢や態度がさほど省みられることなく,所定の手順
を踏み,一定の情報さえ得られればそれでよしとする風潮が助長されてしまうことも懸念
される。こうしたある種の危機感を背景に,リスクアセスメントに代表されるような時代
の流れに一定の価値を認めつつ,非行少年・犯罪者と接する者にとって最も基本的かつ日
常的な営みである面接の根底にある基本姿勢や構えに立ち返り,
「面接とは何か?」
,
「今
まさに面接に臨む自分とはいかなるものか?」というテーマを再考する機会提供や問題提
起をしたいという思いから本シンポジウムを企画するに至った。面接における基本態度等
は初心者の段階で学ぶものといった風潮もなきにしもあらずだが,現実にはある程度の実
務経験を積んだからこそ,その重要性を痛感していくものでないかと思われる。そこで非
行少年,犯罪者と接する各領域の方々からの「私の面接」で密かに大切にしているもの等
を中心として話題提供いただき,フロア-の方々とともに日ごろの業務のあり方を改めて
見つめ直し,それぞれの今後の実践へと繋げていくことをねらいとしたい。
— 12 —
第2日 9月9日(日)
ミニシンポジウム 2
「非行と虐待への視点」
企画・司会
伊藤直文 (大正大学)
話題提供者
吉田里日 (大阪矯正管区)
「非行少年の鑑別における被虐待経験の位置づけ」
橋本和明 (花園大学)
「子どもと親へのアプローチを考える」
犬塚峰子 (大正大学)
「児童相談所における低年齢非行の経験から」
相沢 仁 (国立武蔵野学院)
「児童自立支援施設の立場から」
子どもの虐待は、福祉、司法、精神保健領域等では早くから関心を持たれていたが、社
会の大きな注目を集めるようになったのがそれほど古いことでないのは、わが国の虐待全
国統計が1990年からであることからもわかる。その後、虐待相談件数の爆発的な増加
に児童相談所は忙殺されるようになり、いわゆる児童虐待防止法も策定され、研究面でも
学会の設立とともに大きく発展して現在に至っている。そうした中で、犯罪加害者である
非行少年の中に非常に大きな割合で過去、現在の虐待被害者が存在することも注目される
ようになり、あらためて「家族と非行」「否定的経験と非行」という課題が浮かび上がっ
てきているように思う。
今回のミニシンポジウムでは、まず、子どもや親たちが、虐待や非行をどのように経験
し、語るのかを出発点としつつ、しばしば語られる「非行原因(背景)しての被虐待経験」
といった限定的、一方向的な視点ではなく、非行と虐待をめぐる諸問題を、家族や社会や
時代性といったより大きな視野の中におきながら考えることを試みたい。おそらくその視
野の中には、非行や虐待のみならず、いじめや不登校、引きこもり、自傷など現代の多く
の子どもたちの困難が包含されてくるに違いない。
— 13 —
第2日 9月9日(日)
ミニシンポジウム 3
「更生保護における処遇ネットワークの構築に向けて」
企画・司会 岡 田 和 也(法務総合研究所)
話題提供者
西 岡 潔 子 (法務省矯正局)
「少年鑑別所と保護観察所との連携」
片 山 裕 久 (愛光女子学園)
「少年院と保護観察所との連携」
近 藤 大 介 (東京保護観察所)
「保護観察及び生活環境調整における処遇ネットワークの構築」
菅 原 資 浩 (福島保護観察所)
「医療観察における処遇ネットワークの構築」
平成19年6月に更生保護法が公布されて5年が経過した。現在新法下で,さまざま
な施策が実施されているが,そのキーワードが「矯正と保護との連携」,「多機関(特
に医療・福祉機関)連携」であろう。前者については,平成22年12月に発表された
「少年矯正を考える有識者会議提言」において,少年鑑別所については,保護観察所か
らの依頼に応じる鑑別をより組織的・計画的に実施することが,少年院については,保
護観察所・地方更生保護委員会との行動連携・情報共有を拡充し,少年院仮退院者に対
する保護観察に少年院が協力する態勢を整備することが,それぞれ掲げられている。後
者については,保護観察所においては現在,専門的処遇プログラムの実施,薬物事犯対
象者の処遇,高齢・障がいにより自立が困難な者に対する処遇等において,刑事施設は
もとより,医療・福祉機関,民間の薬物依存リハビリテーション施設の協力を得る場面
が多くなっている。
これらの背景を踏まえ,法務省本省,管区機関,現場経験豊かで,本テーマに最もふ
さわしい4名の話題提供者におこしいただき,少年鑑別所,少年院,刑事施設,保護観
察所における新規施策を踏まえた上で,更生保護における処遇ネットワークの効果的構
築に関するヒントをいただけるものと期待している。なお,菅原氏からは,東日本大震
災に被災された中での連携についても触れていただく予定である。
— 14 —
口頭発表・一般 第 1 日
査定・評価 (731)
9 月 8 日(土)10 : 00 ∼ 11 : 45
座長: 須藤 明・高橋 哲
10 : 00 ∼
1-1
矯正施設における処遇プログラムの効果検証
○那須 昭洋(八王子少年鑑別所)
をめぐる諸問題 (1)
高橋 哲(矯正研修所)
要旨 矯正施設における処遇プログラムの効果検証を実施
二ノ宮勇気(八王子少年鑑別所)
するための概念整理を行うこととし,特に,効果検
前田 関羽(八王子少年鑑別所)
証の基本的な枠組み等について論じる。
10 : 15 ∼
1-2
矯正施設における処遇プログラムの効果検証
をめぐる諸問題 (2)
防止研修所)
要旨 矯正施設における処遇プログラムの効果検証を実施
10 : 30 ∼
1-3
○角田 亮(国連アジア極東犯罪
森 丈弓(いわき明星大学)
するための概念整理を行うこととし,特に,効果的
高橋 哲(矯正研修所)
な処遇の条件について中心に論じる。
岡部梨奈子(駒沢女子大学大学院)
矯正施設における処遇プログラムの効果検証
○高橋 哲(矯正研修所)
をめぐる諸問題 (3)
森 丈弓(いわき明星大学)
要旨 矯正施設における処遇プログラムの効果検証を実施
するための概念整理を行うこととし,特に,準実験
手法の適用可能性について海外の研究例を提示しな
角田 亮(国連アジア極東犯罪
防止研修所)
岡部梨奈子(駒沢女子大学大学院)
がら論じる。
10 : 45 ∼
1-4
矯正施設における処遇プログラムの効果検証
○二ノ宮勇気(八王子少年鑑別所)
をめぐる諸問題 (4)
高橋 哲(矯正研修所)
要旨 矯正施設における処遇プログラムの効果検証を実施
那須 昭洋(八王子少年鑑別所)
するための概念整理を行うこととし,特に,矯正領
前田 関羽(八王子少年鑑別所)
域におけるプログラム評価理論の導入の可能性に焦
点を当てて論じる。
11 : 00 ∼
1-5
裁判員裁判における経験科学の寄与
○須藤 明(駒沢女子大学人文学部)
要旨 情状鑑定の経験を踏まえ,裁判員裁判における犯罪
岡本 吉生(日本女子大学家政学部)
心理学を柱とした経験科学が果たす役割と課題,今
村尾 泰弘(立正大学社会福祉学部)
後の展望について,米国の判決前調査との比較検討
を行いつつ考察する。
- 15 -
11 : 15 ∼
1-6
我が国におけるサイコパス概念の有効性につ
いて
○渡辺 光咲(青山渋谷メディカル
クリニック)
要旨 欧米では,活用されている PCL-R は我が国では活
用されておらず,サイコパス概念も確立されていな
い。そこで,矯正施設の実務家へインタビューを行
い,我が国での実態を明らかにしようと試みた。
11 : 30 ∼
1-7
ロールシャッハ・テストによる被害者カード
の有用性
○佐藤 唯((医)啓仁会石巻ロイ
ヤル病院)
要旨 被害者カードとは,ロ・テストの好嫌父母自分の延
長にあるイメージ法であり(簑下,1998),これに
よる被疑者の犯行時の心理状態を推測することの有
用性を考える。
- 16 -
簑下 成子(川村学園女子大学文
学部心理学科)
佐藤 親次(筑波社会精神医学研究所)
口頭発表・一般 第 1 日
各種犯罪 (741)
9 月 8 日(土)10 : 00 ∼ 12 : 00
座長: 高村 茂・原田 隆之
10 : 00 ∼
10 : 15 ∼
2-1
知的障害を有する男性受刑者の特徴について
○下田 恵(府中刑務所)
(1) ― 一般男性受刑者との比較研究 ―
相澤 優(府中刑務所)
要旨 刑務所に在所する知的障害(疑いを含む)を有する
三浦 公士(府中刑務所)
男性受刑者について,一般男性受刑者と比較検討を
服部 広正(府中刑務所)
行い,その特徴について,探索的に調査する。
山
知的障害を有する男性受刑者の特徴について
○相澤 優(府中刑務所)
(2) ∼ 刑務所内における適応状況の検討 ∼
三浦 公士(府中刑務所)
2-2
要旨 刑務所に在所する知的障害(疑いを含む)を有する
10 : 30 ∼
2-3
信弘(府中刑務所)
服部 広正(府中刑務所)
男性受刑者について,刑務所内における適応状況を
山
信弘(府中刑務所)
WAIS-III 等の結果を用いて分析する。
下田 恵(府中刑務所)
交通受刑者の特徴に関する基礎研究
○松嶋 祐子(府中刑務所)
要旨 刑務所の入所時調査から得られる情報を中心に,交
黒武者英世(市原刑務所)
通受刑者の特徴について整理を行う。特に,攻撃性
稲垣百合子(市原刑務所)
などに注目して交通事犯につながると考えられる要
因について探索的に調査する。
10 : 45 ∼
2-4
精神科外来における性嗜好障害治療プログラ
○原田 隆之(目白大学)
ムの開発と評価(第 3 報)
細谷 陽(大石クリニック)
要旨 リラプス・プリベンション・モデルに基づいて,性
犯罪者等に対する認知行動療法的治療プログラムを
野村 和孝(早稲田大学大学院)
大石 雅之(大石クリニック)
開発し,精神科外来で集団療法を実施した。今回
は,ウェイティング・リスト対照群を設けて,治療
効果を検証した。
11 : 00 ∼
2-5
認知面接に関する基礎研究 (10)
要旨 認知面接を用いて,特定の対象(顔等)の想起を試
みる海外の応用的な利用方法に関する文献研究を
○高村 茂(徳島県警察本部科学
捜査研究所)
佐野 明香(静岡県警察菊川警察署)
行った。
11 : 15 ∼
2-6
連続犯罪における現場分布と活動拠点との関
連 (5)
○横井 幸久(愛知県警察本部刑事
部科学捜査研究所)
要旨 連続犯罪者の活動拠点推定にあたり,過去の発生デー
タを参照しつつ推定を行う方法について考察する。
- 17 -
11 : 30 ∼
2-7
福島刑務支所における女子受刑者の子殺しに
○柳町 英里(福島刑務支所)
関する一考察
武田 裕(福島刑務支所)
要旨 福島刑務支所に収容されている子殺しをした女子受
刑者に関する実態調査を行い,本件の犯行形態や犯
行動機から類型化し,それに応じた矯正処遇の在り
方を考察する。
11 : 45 ∼
2-8
自分が犯した性非行に対する恥の意識と処遇
に対する動機付けに関する研究 ― 経過報
告―
要旨 他の非行少年に比べて,性非行少年は自身の非行を
より恥ずかしく感じる傾向がある。それを処遇の動
機付けにつなげるべく,現在性非行少年の恥の意識
について調査中であり,その経過を発表する。
- 18 -
○大江 由香(東京少年鑑別所)
口頭発表・一般 第 1 日
処遇 (742)
9 月 8 日(土)10 : 00 ∼ 11 : 15
座長: 山本 麻奈・遊間 義一
10 : 00 ∼
3-1
鑑別面接におけるアセスメントに対する心理
○西 慶子(八王子少年鑑別所)
技官の姿勢のあり方について
羽間 京子(千葉大学教育学部)
要旨 国内外の心理アセスメントや鑑別面接に関する知見
を踏まえ,鑑別面接におけるアセスメントに対する
心理技官の姿勢のあり方について再検討することを
目的とする。
10 : 15 ∼
3-2
入所期間別にみた女子受刑者の反則行為の生
○遊間 義一(兵庫教育大学大学院)
起パターン
山本 麻奈(法務省矯正局成人矯正課)
要旨 695 人の女子受刑者に対する 7 か月間の追跡調査の
デ ー タ に 基 づ き,Multiple group multiple cohort
growth model を用いて,刑務所内での反則行為の
推移には,どのようなパターンが存在するのかを検
討する。
10 : 30 ∼
3-3
高齢初犯における受刑生活への適応に関する
○戴 伸峰(台湾国立中正大学)
調査
要旨 台湾では 60 歳以上の高齢初犯は新入受刑者の 10%
に占めることになった。本研究では台湾の代表的な
五つの刑務所における 2012 年上半期の新入高齢受
刑者に対し質問紙調査を行った結果を報告する。
10 : 45 ∼
3-4
ある矯正施設におけるマインドフルネスプロ
○吉村 仁(九州産業大学大学院)
グラムの効果検討
要旨 女子少年院において継続的に実施したマインドフル
ネスプログラムの効果について,主に生徒の体験内
容の報告に基づいて検討する
11 : 00 ∼
3-5
薬物事犯受刑者の対処スキルと再犯との関連
○山本 麻奈(法務省矯正局)
について
森 丈弓(いわき明星大学)
要旨 女子刑務所における薬物依存離脱指導受講対象者の
出所後の再入状況を追跡し,受講による対処スキル
の変化等と再犯の関係について検討する。
- 19 -
牛木 潤子(福島刑務支所)
口頭発表・第 2 日
査定・評価 (731)
9 月 9 日(日)10 : 00 ∼ 11 : 45
座長: 毛利 真弓・嶋田 美和
10 : 00 ∼
4-1
改訂版機能的攻撃性尺度 (FAS-R) による非行
○嶋田美和(福岡家庭裁判所)
少年の分類
要旨 非行少年を対象に大渕ら (1999) の試作した「機能
的攻撃性尺度」(FAS) を実施し,因子分析を行って
改訂版機能的攻撃性尺度 (FAS-R) を作成した上で,
非行少年の類型化を図った。
10 : 15 ∼
4-2
社会的常識テストの非行少年への適用
○石木 道世(広島少年鑑別所)
要旨 自験例をもとに,マーガレット・デューイによる
「社会的常識テスト」の非行少年に対するスクリー
ニングテストとしての適用可能性について検討す
る。
10 : 30 ∼
4-3
被虐待児における WISC-III と WISC-IV の検
査間相関
○緒方 康介(大阪市立大学大学院
創造都市研究科,大
要旨 標準化サンプル(一般児童)では確認されている
WISC-IV と WISC-III の 検 査 間 相 関 が 知 能 プ ロ
阪府東大阪子ども家
庭センター)
フィールに特徴を持つ被虐待児でも再現されるのか
を検証した。
10 : 45 ∼
4-4
資質鑑別面接における間主観性
○里見 聡(大阪少年鑑別所)
要旨 少年鑑別所における資質鑑別面接においては,少年
と面接者の主観性が相互作用する中で資質鑑別が進
められる。本研究では,資質鑑別において少年と面
接者の間主観的場を明らかにする。
11 : 00 ∼
4-5
非行少年のレジリエンスとリスクに関する研
○権蛇 明(さいたま少年鑑別所)
究 (5) ∼「千葉リスク・レジリエンススケー
近藤日出夫(東京矯正管区)
ル」における少年鑑別所入所者の性別及び初
浦尾 洋旭(千葉少年鑑別所)
入/再入区分によるデータの比較から導く有
用性の検証
要旨 これまでの一連の分析結果を踏まえ,蓄積したデー
タを用いて繰り返しのある 2 元配置(男女及び初
入/再入の区分)の分散分析を実施し,本ツールの
有用性について検討する。
- 20 -
11 : 15 ∼
4-6
刑務所内治療共同体の処遇効果について (1)
要旨 官民協働刑務所で 2008 年から実施している標題のプ
ログラムについて,受講者に対する質問紙と職員に
よる評価を検証し,その処遇効果と課題を検証する。
○毛利 真弓(株式会社大林組 PFI 事
業部,島根あさひ社会
復帰促進センター)
坂東 希(大阪大学大学院 人間
科学研究科 教育心理
学専攻,暮らしづくり
ネットワーク北芝)
藤岡 淳子(大阪大学大学院 人
間科学研究科)
11 : 30 ∼
4-7
刑務所内治療共同体の処遇効果について (2)
要旨 官民協働刑務所で 2008 年から実施している標題のプ
ログラムについて,受講者に対する質問紙と職員に
よる評価を検証し,その処遇効果と課題を検証する。
○坂東 希(大阪大学大学院人間科
学研究科博士後期課程)
藤岡 淳子(大阪大学大学院人間
科学研究科)
毛利 真弓(株式会社大林組 PFI
事業部,島根あさひ社
会復帰促進センター)
- 21 -
口頭発表・一般 第 2 日
防犯・被害 (741)
9 月 9 日(日)10 : 00 ∼ 11 : 15
座長: 宮寺 貴之・渡邉 和美
10 : 00 ∼
5-1
東日本大震災における少年鑑別所在所者の被
○橋本 秀彦(福島少年鑑別所)
災体験に関する考察 ∼ 被災体験が少年鑑別
佐藤 健司(福島少年鑑別所)
所在所者に及ぼした影響についての基礎的調
熊谷 康之(福島少年鑑別所)
査∼
三浦 秀徳(福島少年鑑別所)
要旨 東日本大震災における被災体験(地震・津波・放射
本木 あや(福島少年鑑別所)
能問題など)が少年鑑別所在所者の生活環境や精神
状況に及ぼす影響等について継続的に研究を行う上
での基礎的調査を行う。
10 : 15 ∼
5-2
性犯罪者における地域トリートメントに関す
○斉藤 章佳(医療法人社団明善会飯
る取り組み ∼ 性犯罪加害者家族支援グルー
田橋榎本クリニック)
プ (SFG) を中心に ∼
要旨 SFG に参加した家族 91 名にアンケートを実施。ど
のようなサポートを必要としているかを顕在化させ
加害者家族臨床の必要性について考察した。
10 : 30 ∼
5-3
犯罪被害者に対する面接手法と警察官の性格
○渡邉 和美(科学警察研究所)
特性との関連
宮寺 貴之(科学警察研究所)
要旨 成人の犯罪被害者に捜査面接を実施した警察官を対
横田賀英子(科学警察研究所)
象として,自身が実施した捜査面接に関する質問紙
和智 妙子(科学警察研究所)
調査を行った。面接における配慮や面接手法と警察
大塚 祐輔(科学警察研究所)
官自身の性格特性との関連について検討した結果を
倉石 宏樹(科学警察研究所)
報告する。
久原恵理子(科学警察研究所)
小林 寿一(科学警察研究所)
10 : 45 ∼
5-4
地域環境特性からの犯罪発生件数予測
要旨 本研究では地域環境と犯罪発生件数の関連性に着目
し,現地調査を通して地域環境を測定し,地域環境
特性から年間罪種別犯罪発生件数を予測することを
試みた。
- 22 -
○白濱 孝章(専修大学文学研究科
心理学専攻)
越智 啓太(法政大学文学部)
11 : 00 ∼
5-5
被害児童に対する捜査面接における面接手法
○宮寺 貴之(科学警察研究所)
の検討
渡邉 和美(科学警察研究所)
要旨 犯罪の被害に遭った児童に対する捜査面接を担当し
久原恵理子(科学警察研究所)
た警察官を対象として,自記式の質問紙調査を実施
小林 寿一(科学警察研究所)
した。聴取において有効と思われる面接手法につい
横田賀英子(科学警察研究所)
て検討した結果を報告する。
和智 妙子(科学警察研究所)
大塚 祐輔(科学警察研究所)
倉石 宏樹(科学警察研究所)
- 23 -
口頭発表・一般 第 2 日
事例 (742)
9 月 9 日(日)11 : 00 ∼ 11 : 30
座長: 小粥 展生
11 : 00 ∼
6-1
B 指標自営作業受刑者に関する調査 (3)
要旨 B 指標自営作業受刑者のうち,出所後に再犯・受刑
○武田 陽子(立川拘置所)
稲垣百合子(市原刑務所)
し,調査協力への同意を得られた事例に関して,受
鍛治 龍男(前橋少年鑑別所)
刑施設に赴いて面接調査を行い,再犯に至る過程と
金岡 陽子(名古屋少年鑑別所)
その問題を分析した。
村岡 幸子(立川拘置所)
- 24 -
ポスター発表 第 1 日
9 月 8 日(土)10 : 00 ∼ 12 : 00
防犯・被害(礼拝堂ロビー)
P1-1
性犯罪の被害児童に対する警察の聴取につい
○久原恵理子(科学警察研究所)
て―関係作りに着目して―
宮寺 貴之(科学警察研究所)
要旨 警察官に対して,性犯罪の被害に遭った児童に対す
小林 寿一(科学警察研究所)
る聴取の進め方について尋ねる面接調査を実施し
渡邉 和美(科学警察研究所)
た。本発表では,特に,児童や保護者との関係作り
横田賀英子(科学警察研究所)
に焦点を当てて検討した結果を報告する。
和智 妙子(科学警察研究所)
大塚 祐輔(科学警察研究所)
倉石 宏樹(科学警察研究所)
P1-2
大学生におけるサイバースーキング被害の分析
○岡部梨奈子(駒沢女子大学大学院)
要旨 本研究では,サイバーストーキングを「ネットワー
森 丈弓(いわき明星大学人文学部)
クを利用し被害者が精神的に苦痛を感じるまでつき
須藤 明(駒沢女子大学人文学部)
まとう行為」と定義し,大学生における被害の実態
について調査を実施した
P1-3
地域防犯にかかる攻める防犯の展開 (1)
要旨 東京都足立区役所と警視庁が協力して展開している
○出口 保行(東京未来大学 こど
も心理学部)
防犯運動「ビューティフルウィンドウズ運動」につ
いて報告する。また,足立区が参考とした京都府の
施策についても報告する。
P1-4
若者に対する DV 予防のための心理教育の効
○山中多民子(DV・虐待予防研究会)
果と検討 ∼ ワークショップ実践を通じて ∼
杉山 詔二(都立松沢病院 社会
要旨 近 年 深 刻 化 す る ド メ ス テ ィ ッ ク・ バ イ オ レ ン ス
復帰支援室)
(DV) の予防啓発のため,複数の大学において心理
教育ワークショップを実施した。その効果測定と,
課題について検証する。
P1-5
大学生における dating violence 被害
要旨 dating violence 被害調査は徐々に増えつつあるが,
概念定義と測定項目の対応などに疑問が残る。今回
は,被害の程度や被害場面などを考慮した質問を用
いた調査の結果を報告する。
- 25 -
○小俣 謙二(駿河台大学)
ポスター発表 第 1 日
9 月 8 日(土)10 : 00 ∼ 12 : 00
各種犯罪(礼拝堂ロビー)
P1-6
絞頸による死亡症例における検視官の着眼点
に関する基本的研究
○入山 茂(ANA エアポートハン
ドリング株式会社)
要旨 本研究では,絞頸による死亡症例について,ベテラ
ン検視官2名が行った司法検視の実施記録を対象
に,その着眼点を比較した。
P1-7
住宅対象窃盗犯の同種前歴の有無と行動特徴
○横田賀英子(科学警察研究所)
との関連について
倉石 宏樹(科学警察研究所)
要旨 住宅対象窃盗犯について,再犯者と初犯者で犯行特
和智 妙子(科学警察研究所)
徴を比較し,特に常習的な侵入窃盗犯がどのような
大塚 祐輔(科学警察研究所)
行動を意図的に選択するのかについて検討した結果
渡邉 和美(科学警察研究所)
について報告する。
P1-8
非行経験のある成人の他者との関わりと変容
○藤原 佑貴(科学警察研究所)
― ライフコースの観点から ―
河野 荘子(名古屋大学教育発達
要旨 少年院に入った経験のある成人男性 8 名に面接調査
科学研究科)
を行った。仮説モデルを生成し,どのような関わり
が非行少年にとって有用であると考えられるか具体
的知見を得た。
P1-9
若年受刑者の特質における一考察
要旨 近年,犯罪の低年齢化や若年層による凶悪な犯罪が
取り上げられている。本研究では,若年受刑者の特
質を探ることを目的とした。
○澁谷 陽子(川越少年刑務所分類
審議室)
山本 樹里(川越少年刑務所分類
審議室)
細見 有里(川越少年刑務所分類
審議室)
- 26 -
ポスター発表 第 1 日
9 月 8 日(土)10 : 00 ∼ 12 : 00
査定・評価(礼拝堂ロビー)
P1-10
非行少年のレジリエンスとリスクに関する研
○浦尾 洋旭(千葉少年鑑別所)
究 (6) ∼「千葉少年鑑別所版リスク・レジリエ
小粥 展生(千葉少年鑑別所)
ンススケール」を処遇に役立てるための探索
雨宮 一洋(千葉少年鑑別所)
的研究
天野 史織(千葉少年鑑別所)
要旨 千葉少年鑑別所版リスク・レジリエンススケールの
竹内 由希(千葉少年鑑別所)
得点と諸変数の関連を分析することにより,実務の
射場 優子(千葉少年鑑別所)
中での尺度の有用性を検証するとともに,処遇への
近藤日出夫(東京矯正管区)
活用法を探索する。
P1-11
少年鑑別所における知能検査ツールの検討
○水上 瞳(さいたま少年鑑別所)
要旨 これまでに新田中 B 式検査と他の知能検査とで測定
された IQ の妥当性を検討した研究は少ない。本研
究では,ウェクスラー式知能検査に対する B 式検査
の妥当性及び臨床使用に際しての B 式検査の検討を
行う。
P1-12
P1-13
犯罪者プロファイリングの実際
○倉石 宏樹(科学警察研究所)
要旨 2011 年に日本国内で実施された犯罪者プロファイ
渡邉 和美(科学警察研究所)
リング分析に関する情報を収集し,現在実施されて
和智 妙子(科学警察研究所)
いる犯罪者プロファイリングの手続きと,研修等の
横田賀英子(科学警察研究所)
経験の関連について分析し報告する。
鈴木 護(科学警察研究所)
青年期における関係性攻撃の検討 I
○西田 敬志(順天堂大学大学院)
要旨 本研究では,青年期における関係性攻撃を構造的に
田中 純夫(順天堂大学大学院)
把握するために,中田ら (2011) の作成した大学生
用関係性攻撃尺度を再検討し,改良を加えた。
P1-14
青年期における関係性攻撃の検討 II
要旨 大学生を対象として,関係性攻撃尺度の関連要因と
して,自閉症スペクトラム指数 (AQ),抑うつ尺度
(SDS) および強迫性格尺度 (OPTS) 等とりあげて検
討する。
- 27 -
○田中 純夫(順天堂大学大学院)
西田 敬志(順天堂大学大学院)
P1-15
日本版 KABC-II を利用した少年のアセスメント
要旨 日本版 KABC-II は,わが国ではじめて,認知およ
び習得度をアセスメントできるツールとなってい
る。 本 発 表 で は, 前 々 回 大 会 に 続 き, 日 本 版
KABC-II による少年の認知・習得の特徴と,処遇
への活用について報告する。
- 28 -
○熊上 崇(横浜家庭裁判所横須
賀支部)
ポスター発表 第 1 日
9 月 8 日(土)10 : 00 ∼ 12 : 00
処遇(礼拝堂ロビー)
P1-16
少年非行における付添人弁護士の活動と効果
○安西 敦(あかり総合法律事務所)
に関する研究
宮前 義和(香川大学)
要旨 弁護士に質問紙調査を行い,担当した少年非行の
ケースにおける,少年の内面や環境の課題,付添人
活動の頻度と効果,非行の改善点,それらの関連性
について検討を行った。
- 29 -
ポスター発表 第 1 日
9 月 8 日(土)10 : 00 ∼ 12 : 00
非行・犯罪観(礼拝堂ロビー)
P1-17
反応の柔軟性が抑うつに耐える力に及ぼす影
○河野 荘子(名古屋大学)
響―非行からの離脱に必要なものとは―
岡本 英生(甲南女子大学)
要旨 周囲からのストレスに対して,心の中で柔軟に対処
できる人ほど,抑うつに耐える力は高く,非行をせ
近藤 淳哉(大阪少年鑑別所)
栗本 真希(名古屋大学大学院)
ずにすむことだろう。非行少年と一般少年を比較
し,その違いを検討する。
P1-18
取調べや刑罰に関する国民の意見
○和智 妙子(科学警察研究所)
要旨 国民が取調べや刑罰に対してどのような意見を持っ
ているかを検討するために,一般成人を対象にイン
ターネット調査を実施した。本研究では,この結果
について報告する。
P1-19
不快感情の制御と言語的表現―質問紙法によ
○中里 藍(株式会社地域新聞社)
る反応過程の分析―
伊藤 直文(大正大学)
要旨 不快感情の喚起から言語的表現に至るまでの過程
を,PF スタディの図版への自由記述回答に基づい
てパターン分類を行った。また,社会的自己制御尺
度との関係性も検討した。
P1-20
非行集団を対象とした集団招致補導の取り組
成課少年相談・保護
みとその効果
要旨 集団招致補導は,不良行為等の問題行動がありなが
P1-21
○本間なぎさ(神奈川県警察少年育
センター)
らも従来の少年相談等ではかかわりを持つことが困
須山 直門(神奈川県警察少年育
難な家庭や少年へのアプローチとして有効と思われ
成課少年相談・保護
る。その取組みと効果を報告する。
センター)
内省の促進要因について
○小澤 楠美(前橋少年鑑別所)
要旨 非行少年の立ち直りにおいては,非行や自己の問題
について内省を深めることが欠かせない。内省を促
進,あるいは抑止する要因などについて,文献研究
を中心に考察する。
- 30 -
P1-22
元受刑者の地域への受け入れに対する住民意
○渡部 栄(駿河台大学大学院)
識の調査研究
小俣 謙二(駿河台大学大学院)
要旨 元受刑者の地域への受け入れに関する住民意識は更
生保護に重要な意味を持つ。本報告では,住民の意
識調査結果から,その実態と住民意識に関与する要
因について考察する。
P1-23
少年院教育職員の職業観
○田中奈緒子(昭和女子大学)
要旨 法務省矯正局の協力の下,全国 47 か所の少年院に
本多 ハワード素子(昭和女子大学)
おいて,教育職員約 1,200 名に質問紙調査を実施し
田中 裕人(横浜市教育総合相談
た。彼らの職業アイデンティティの基盤,職業・仕
P1-24
センター)
事のやりがいに関して質的分析を行った。
藤田 宗和(お茶の水女子大学)
仮想場面を用いた攻撃行動の研究
○岩佐 綾子(駿河台大学大学院)
要旨 攻撃行動の測定方法が問題となっている。そこで,
仮想場面を用いた攻撃行動の測定の可能性を検討し
た。その際,攻撃行動と視点取得の関係も検討した。
- 31 -
小俣 謙二(駿河台大学大学院)
ポスター発表 第 2 日
9 月 9 日(日)10 : 00 ∼ 12 : 00
防犯・被害(礼拝堂ロビー)
P2-1
大学生を指導者とした地域安全マップ作製の
○平 伸二(福山大学人間文化学部)
効用とその効果測定
濱本 有希(静岡県警本部刑事部
要旨 大学生が小学校で地域安全マップ作製指導を行っ
科学捜査研究所)
た。そして,作製前後に質問紙を行った結果,児童
の被害防止能力,コミュニケーション能力,コミュ
ニティーへの愛着心が向上していた。
P2-2
居住地域における犯罪不安と居住地域への所
属意識との関連の検討
○板山 昂(神戸学院大学大学院 人間文化学研究科)
要旨 居住地域において感じる犯罪不安と居住地域への所
属意識の関連を検討する。
上田あすみ(神戸学院大学大学院 人間文化学研究科)
吉野 絹子(神戸学院大学 人文学部)
P2-3
犯罪不安が対人関係に及ぼす影響
○荒井 崇史(追手門学院大学心理学部)
要旨 犯罪不安を感じることは,身を守る上では重要であ
る。しかし,同時に犯罪不安は様々な弊害ももたら
す。本研究では,犯罪不安の影響力に関し,対人関
係の観点から検討した研究を報告する。
P2-4
店舗における万引き防止対策の検討: 万引き
○大久保智生(香川大学教育学部)
の心理的要因に関する検討 (6)
要旨 香川県内の店舗を対象として意識調査を行い,店舗
における万引き防止対策について検討を行った。調
査の結果から,効果的な万引き防止対策を明らかに
した。
P2-5
女子大生の犯罪予防行動と犯罪被害
要旨 関東地区・関西地区の女子大生約 720 名に質問紙調
査を行い,非現実な楽観主義,犯罪予防行動,ライ
フスタイル,屋外での犯罪被害を尋ねた。ライフス
タイルによって被害率に影響する予防行動の類型が
異なっていた。
- 32 -
○島田 貴仁(科学警察研究所犯罪
行動科学部)
荒井 崇史(追手門学院大学心理学部)
ポスター発表 第 2 日
9 月 9 日(日)10 : 00 ∼ 12 : 00
各種犯罪(礼拝堂ロビー)
P2-6
女性専用車両の利用について
○中山 誠(関西国際大学)
要旨 女性専用車両を利用する理由あるいは利用しない理
由について,パーソナリティや痴漢経験の有無から
考察を加えたした
P2-7
嚥下が隠匿情報検査に及ぼす影響について
要旨 隠匿情報検査における嚥下の影響を検討するため,
第 1 に嚥下の統制的な生理活動変化を記録し,第 2
に特定の非裁決質問の返答後に嚥下させるカードテ
○奥野 拓弘(三重県警察本部科学
捜査研究所)
山本 直宏(山形県警察本部科学
捜査研究所)
ストを実施した。
P2-8
連続侵入窃盗事件における潜在的犯罪発生密
度を用いた被疑者居住地推定
○花山 愛子(青森県警察本部刑事
部科学捜査研究所)
要旨 本研究では,住居を対象とする連続侵入窃盗犯にお
萩野谷俊平(栃木県警察本部刑事
いて,犯行地点の潜在的犯罪発生密度(住居対象侵
部科学捜査研究所)
入窃盗の認知件数)の情報が,被疑者居住地推定に
蒲生 晋介(愛媛県警察本部刑事
寄与するかを検討した。
部科学捜査研究所)
真栄平亮太(沖縄県警察本部刑事
部科学捜査研究所)
P2-9
福岡県における飲酒運転者の特徴の一考察
要旨 福岡県は交通違反の中でも,飲酒運転(事故)の多
発県であり,ここ数年常にワースト上位である。そ
○安木 博臣(福岡県警察本部科学
捜査研究所)
岩元 麗子(福岡県警察本部)
こで,飲酒運転者の特徴がいかなるものかについて
検討してみることとした。
P2-10
連続コンビニ強盗犯の属性と犯行地選択
要旨 連続コンビニ強盗犯の属性及び犯行地選択について
基礎研究を実施した。犯行地選択は,犯行移動距
離,都市規模,円仮説及び疑惑領域の適用度,行政
界との関連を調査した。
- 33 -
○岩見 広一(北海道警察本部科学
捜査研究所)
P2-11
性犯罪者の特質に関する広域研究 XIV ― 性
○西田 篤史(法務省矯正局)
犯罪者の対人関係 ―
西尾 昌哉(神戸少年鑑別所)
要旨 これまでの性犯罪者の特質に関する広域研究 I, V,
IX に加え,新たに一般受刑者群を比較対照群とし
て設定し,性犯罪者特有の対人関係の持ち方をより
詳細に検討する。
- 34 -
谷川 雄一(広島少年鑑別所)
松下 友則(高知刑務所)
ポスター発表 第 2 日
9 月 9 日(日)10 : 00 ∼ 12 : 00
査定・評価(礼拝堂ロビー)
P2-12
性犯罪者の特質に関する広域研究 VX ― 投影
○木高 暢之(大阪刑務所)
法から見た性犯罪者 ―
三浦 公士(矯正局)
要旨 昨年に引き続き,刑事施設における性犯罪者の心理
元木 良洋(静岡少年鑑別所)
的特徴を,ロールシャッハ・テストを用いて明らか
にする。
P2-13
裁判の流れを規定するゲイン・ロス効果につ
科学部)
いて
要旨 日本における一般的な裁判の流れは,検察側の弁
論・論告求刑の後,弁護側の最終弁論を経て判決と
いうプロセスをとる。本研究ではこれをゲインロス
効果と見なし,判決への影響を検討する。
P2-14
○北折 充隆(金城学院大学 人間
YLS による再犯予測テーブルの作成
要旨 Youth Level of Service Inventory (Hoge & Andrews,
安藤 玲子(金城学院大学 人間
科学部)
大山 小夜(金城学院大学 人間
科学部)
○森 丈弓(いわき明星大学人文学部)
高橋 哲(矯正研修所)
2004) について我が国の非行少年を追跡したデータ
菅藤 健一(釧路少年鑑別所)
を分析し,加速故障時間モデルを用いて釈放後の任
三谷 厚(釧路少年鑑別所)
意の日数における再犯率を算出するテーブルを作成
丸山もゆる(仙台少年鑑別所)
した。
相澤 優(府中刑務所)
石黒 裕子(さいたま少年鑑別所)
内山 八重(さいたま少年鑑別所)
小野 広明(埼玉工業大学)
吉澤 淳(長野少年鑑別所)
大渕 憲一(東北大学大学院文学
研究科)
P2-15
若者の職業意識の分析
○黒澤 良輔(徳島文理大学)
要旨 就労支援,学校から社会への円滑な移行に資するた
めに,社会人として求められる能力について,「基
礎力」「将来設計力」等と仮定して大学生に対する
質問紙によって検討する。
- 35 -
P2-16
性犯罪再犯防止指導 (R3) 担当者に与えるプロ
○浦田 洋(大阪少年鑑別所)
グラムの影響
要旨 R3 指導担当者の心理面などにプログラムがどう影
響するかを検証するため,同担当者に対して昨年の
研究に新たな項目を加えた質問紙を実施し,より多
角的にその影響を捉えた。
P2-17
少年鑑別所入所少年における雨中人物画の特徴
○鍋島 宏之(神戸刑務所)
要旨 少年鑑別所に入所した少年に対して雨中人物画を施
石丸 素史(大阪少年鑑別所)
行した。描画上に表れた雨の様式や人物の雨への対
沼田 宙(大阪少年鑑別所)
処の仕方等について分類し,その関係について分析
谷本 拓郎(岡山刑務所)
を行った。
P2-18
少年鑑別所における TAT の活用について
○藤江 淳史(大阪少年鑑別所)
要旨 初 学 者 が TAT プ ロ ト コ ル を 整 理, 解 釈 す る に 当
髙市 奈巳(大阪少年鑑別所)
たって,より有用な分析枠について検討する。
吉田 花恵(大阪少年鑑別所)
木村 真実(大阪少年鑑別所)
P2-19
少年鑑別所に入所した少年の動物家族画 (2)
○樋口 雅明(佐賀少年鑑別所)
要旨 少年鑑別所に入所した少年の描いた動物家族画(家
族を動物にたとえて描くという描画検査法)を統計
的に整理・分析し,事例の解釈に有効な視点や手掛
かりを考察する。
P2-20
少年鑑別所収容少年の家族認知に関する研究
○渡邊 舞子(札幌少年鑑別所)
∼ 家族イメージ法(FIT を用いて)∼
川崎健一郎(札幌少年鑑別所)
要旨 少年鑑別所に入所した少年の家族認知について,家
高橋みどり(札幌少年鑑別所)
族イメージ法作成時の認知プロセスを追跡的・質的
工藤佐弥香(札幌少年鑑別所)
に分析することで,家族アセスメント及び処遇に役
立てる方向性を探る。
- 36 -
ポスター発表 第 2 日
9 月 9 日(日)10 : 00 ∼ 12 : 00
処遇(礼拝堂ロビー)
P2-21
情動的知性に着目した再非行防止プログラム
○大上 渉(福岡大学人文学部)
の実践
松本 亜紀(福岡大学人文学部)
要旨 平成 22 年より児童自立支援施設「福岡学園」にお
いて,再非行防止プログラムを実践している。本発
表ではこのプログラムの効果について報告する。
P2-22
受刑者に対する心理教育プログラムの効果検
証
○福森 崇貴(徳島大学大学院ソシ
オ・アーツ・アンド・
要旨 本発表では,認知行動モデルに基づく自習形式の心理
教育プログラムが受刑者に及ぼす効果について,特に
受刑者の最終学歴という観点に着目して紹介する。
サイエンス研究部)
髙岸百合子(駿河台大学心理カウン
セリングセンター)
堀越 勝(国立精神・神経医療
研究センター認知行
動療法センター)
P2-23
累犯刑務所における対人関係講座について
要旨 累犯刑務所における対人関係講座の取り組みについ
て紹介すると同時に,参加者の心理的特性について
P-F スタディ及びエゴグラムの特徴から考察を行う。
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○佐藤 亨(鳴門教育大学)
ポスター発表 第 2 日
9 月 9 日(日)10 : 00 ∼ 12 : 00
非行・犯罪観(礼拝堂ロビー)
P2-24
児童相談所が受付した非行件数の全国推移に
係る環境心理学的要因
○横田 哲平(大阪府吹田子ども家
庭センター)
要旨 非行発生に関わる環境要因の探索を目的に,公式統
計データを変数・個体中心アプローチの観点で数理
緒方 康介(大阪府東大阪子ども
家庭センター)
統計的に分析した。いくつかの環境要因の関与が示
唆され,考察された。
P2-25
ボンド理論における 4 要素の検討 ― 犯罪心理
○谷本 郁子(関西国際大学大学院)
学の観点からの再構築 ―
永瀨 彩(関西国際大学大学院)
要旨 Hirschi のボンド理論 (Social Bond Theory, 1969) に
桐生 正幸(関西国際大学大学院)
述べられている 4 つの要素の検討と,その要素に対
する絆の心理学的尺度の作成を試みる。
P2-26
非行少年における自傷行為に関する多側面か
○児玉 梨沙(広島少年鑑別所)
らの研究 ― 怒り感情と対処方略との関連 ―
石木 道世(広島少年鑑別所)
要旨 自傷行為と怒りの関連を指摘した研究は多々ある
谷川 雄一(広島少年鑑別所)
が,「生きるためのコーピング」との視点からの研
増尾 健也(広島少年鑑別所)
究は少ない。怒りのほか,対処方略という新たな側
吉永 彬子(広島少年鑑別所)
面を加え,考察する。
長谷川 祥(島根あさひ社会復帰
促進センター)
P2-27
性犯罪に関する基礎的研究 ― 性犯罪神話か
○永瀨 彩(関西国際大学大学院)
らのアプローチ ―
桐生 正幸(関西国際大学大学院)
要旨 男性に限らず,女性にも性犯罪神話は存在するの
谷本 郁子(関西国際大学大学院)
か,という問題を検討するために,本研究では性犯
罪神話を女性を含めて再構成,検討しなおすことを
目的としている。
P2-28
不公正経験は自己統制を低減するか?
要旨 本 研 究 で は, 自 己 統 制 の 安 定 的 な 能 力 的 側 面
(Grasmick et al., 1993) と状況依存的側面 (Piquero
et al., 2007) の内,後者は不公正な経験によって低
減すると仮説を立て,これを検討した。
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○中川 知宏(近畿大学総合社会学
部心理系専攻)
P2-29
犯罪報道と与える印象の内容分析
要旨 犯罪報道について,その内容が受け手にどのような
印象を与えているのかを,報道の内容,印象の提示
の仕方の双方から,テキストマイニングの技法を用
いて考察する。
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○齋藤 朗宏(北九州市立大学)
日本犯罪心理学会第50回大会賛助団体ご芳名
学校法人 大正大学
株式会社 金剛出版
株式会社 金子書房
株式会社 北大路書房
株式会社 サン・エデュケーショナル
株式会社 小学館集英社プロダクション
株式会社 現代人文社
本大会を開催するに当たり、上記の団体から多大なご支援をいただきました。
ご芳名を記して感謝の意を表します。
日本犯罪心理学会第50回大会
大会委員長
伊藤直文
日本犯罪心理学会第 50 回大会準備委員会
事務局 (カウンセリング研究所)
大会委員長 伊藤直文(大正大学)
委 員 村松 励(専修大学)
西牧陽子
川邉 譲(駿河台大学)
西谷晋二
須藤 明(駒沢女子大学)
亀田久美子
市村彰英(埼玉県立大学)
宮腰辰男
岡田和也(法務総合研究所)
藤田由季
小粥展生(千葉少年鑑別所)
渡邊麻美子
宮崎 聡(東京家庭裁判所)
保科保子
芹田卓身(埼玉県警)
工藤健彦
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