。*'-------------------------~ω*'--------~。 脳血流シンチで著明な変化を認めた SLEの一例 大 野 良 貴 , 菅 一能 , 有 田 剛 , 米城 秀 ,藤 田岳 史 , 中 西 敬, 宇 津 見博 基? 山 田 典 将掠 SLEで CNSループスと考えられる症例 にで、 9 9 mTc _ HMP AOを用いた脳血流 シ ン チ で 著 変 を 示 し た ー 例 を経験したので、こ こに報告する。 9 9 mTc HMP AO は 脳血 流 量 を測定するために 7 4 0MBqを静注し約 1 0 分 後 よ り デ ー タ収集を行 った。 使 用 機 種 は 東 芝 製 GCA 9 01 A回 転 型 SPECT装 置 で あ る 。 1歳 、 男 性 。 症 例 :2 1 3 歳 時 に SLEと診断され外来治療されていたが、 1 5 歳 時 よ り 治 療 中断 し て い た 。 本 年 、 腎 障害 、神 SPECTによる局所脳血流測定の報告にて、 X線 CTで LDAとして描出 される領域の 一般的な rCBF が平均1 5、p e riLDA34といわれていることからも 妥当と考えられる 。 ま と め :本症例は、神経学的所見 ・ 脳 波 所 見 -大 脳 CNSル ー プ ス が 強 く 疑 わ れ る 9 9 mTcジェネ 症例である。 9 9 mTc -HMPAOは、 9 9Mo _ 全体の萎縮などより レーター があれば常時使 用 可能で¥緊急時 に も 使 用 でき、 1 2 3I_IMPに比べ大量投与も可能で、 あり 、画質 経 症 状 出 現 し た た め 、 精 査 ・治 療 目 的 に で 入 院。 の 向上と撮影時間の短縮も望め、本症例においても 入 院 時 神 経 学 的 所 見 と し て は 、意 識 レ ベ ル の 軽 度 使用された 。UCLA医療センターからの報告による 低 下 ・両 視 神 経 炎 ・両 側 深 部 反 射 允 進 ・両 側 B abi - と臨床 的 にCNSルーフスと診断された 5 7 例 の病理 n s k i反 射 陽 性 解 剖 所見においで、 血 管 障害 は 65%にみられ 、梗 塞 ・Ge r s t m a n n症 候 群 な ど が あ り 、 両 側 前 頭 葉 ・左 頭T 頁葉 ・視 神 経 を 主 と し た 、 び ま ん ・出血・ 感 染 で あ った。梗 塞 の ほ と ん ど は 微小便 塞 性の脳症と診断され、脳波所見にでも広範な脳機 で あ っ た 。 Ku sh ne rらの報告によると 、 CNSル一 能低 下 が 疑 わ れ た 。 プスに お け る 脳 血 流 低下 は 、 増 悪、 期において認め 9 9 mTc -HMP AOを用 いた脳血流シンチの a xi a l 像(図 られ 、 活 動 性 の 指 標 と し て の 有 用 性 が 示 さ れ て い 1 )では、パックグラウン ドの目立つ非 常にわかりにく る 。 本 症例 では、脳血 流 シ ン チ ・MRI画像 上より い像 で あ り 、 両 側 前 頭 葉 を 中 心 と し た 、 大 脳 全 体 ACA、 MCAのほぼ境界域に一致して両側に対材、 o r on a l 像(図 2 )で の広範な 血 流 低 下 が 疑 わ れ る 。c 性 に 著 明 な 血 流 低 下 が、 MCA、 PCAの 境 界 域 に は 、 両 側 脳 室 の上 方 に 、 ほ ぼ 対 称 的 に 血 流 低 下 が 中 等 度 の血 流 低 下 が 認 め ら れ る 。 さらに 、 こ の 他 認められる 。 の領域においても散在性に血流低下部があると忠 l a i nCT( 図 同 時 期 のp 3)では 、脳 室 ・脳 潟 の 著日 月 わ れ る 。 こ の 脳 会体 の 変化 がル ー プ ス に よ る も の な拡大、著明な脳萎縮が認められるが、両前頭項葉 とすると、これまでの報告例のループスの中では の 軽 度 LDな 部 位 以外 には病変を指摘困難で、ある 。 非 常 に 特 異 な 症 例 と 考 え ら れ る 。 しかし、 SLEに 2週 間 後 の MR I、T1強調画像(図 4)では、 CTと よる器質的な中枢神経障害を証明する特異的検査 同様 に 脳 室 ・脳 溝 の 拡 大 、 著 明 な 脳 全 体 の 萎 縮 が 法はなく 、臨 床 検 査上 からも鑑別は困難で、あり現 ある。シンチにで認められる 血流 低 下部 位 は 、 前 時点にあ、いては証明することはできない 。 大 脳 動 脈 ・中 大 脳 動 脈 の 境 界 領 域 、中 大 脳 動 脈 後 大 脳 動 脈 の 境 界 領 域 で あ り 、低 信 号 強 度 と な って いる 。 その f 也、多発生に皮質に一致した部位に小 高 信 号 域 が 認 め ら れ 、皮 質 出血 と 思 わ れ る 。 T2 強 調 画像では、 血流低下昔 f H 立は非常に高信号強度 とな っ ている 。 MRIよ り 小 脳 の 萎 縮 が ほ と ん ど 認 め ら れ な い こ と より、小脳の平均血流量を 5 5 m e/m i n/1 0 0gと仮定 して 補 正 し た 場 合 、 前大 脳 動 脈 ・中 大 脳 動 脈 の 境 0、中大 脳 動 脈 ・後 大 脳 動 脈 の 境 界 域 は 界域は約 3 7となる 。それ 以外 に も 血 流 の 低 下 し て い る 部 が 約3 あると思われる 。 この{直については、 ※ 1 2 3I _I MP_ 山口大 学 放射 線科 同 放射線部 17ー 一 汁 士 一 五 口 一山陽核医学力ンファレンス記録集 1 4( 1 9 9 1 . 11)一 j 立川 2~ ー レ ..EL E ! I L""GE ~ご。 . . .V , L 自 ‘ 司 砂 ・、 p ' " ‘ , 25 G ~,え 今ち G 1 ) 2SS ( l 2S 図 2. 99mTc-HMPAOシンチクラフィ ( c o r o n a l f ! 量) 図 1.99mTc-HMPAOシンチグラフィ ( a x i a l傷t ) 図 3.CT , 図 4. MRI(T W , ) 。9<>_______________~司--------~日9<>__0<)同------~。 一 ー lR一 演題 N o .7 テクニカルデータ 1.使用薬剤 (施設名:山口大学 記入者:大野良貴) 9 9 m T c -HM-PA0 投与量 7 4 0 K< l DGB Q 5 < f i i l >I・C a p 投与法定歩てて p .o .・i n h . ・マ一一一一一 ) τ. 2 . 使用機器 カメラ コンビュータ コリメータ 他( 東芝 社製 G C A 9 0 1 A 東芝一一一社製 G M S 5 5 0 U H E• M E・L E. C J . . : . 旦 , 3 )- A ( G ) P・H R• H S. < S J )( 3 . 撮像・データ収集開始時間 投与後 10秒 く 砂 時 間 秒・分・時間 秒・分・時間 一一一秒・分・時間一一一秒・分・時間一一秒・分・時間 4.撮像・データ収集法 c) SPECT ( 図 1. 2 収集 ( 回転方向)c!rむ ~. 収集マトリクス 6 4支 o 4 2 8x1 28)2 5 6x2 5 6・( ・' 1step 20秒 x 60step C 方向) 1r o t a ti o n 一一一秒・分 × 一一一 r o t a t i o n/ 吸収補正 : ( t Jl ) 前処理フィルタ 1:江し 前処理フィルタ 2:なし 再構成フィルタ : なL 後処理フィルタ 1:位。 後処理フィルタ 2:江 L or f a c t o r : I J u t t e rW o r t hF i l t e r ing--一丁一 C f i l t e r名 C f i l t e r名: C f i l t e r名 { a m a c h a n d r a n ) C f i l t e r名: あり C f i l t e r名: 言(方法 表示マトリクス l画面:1 2 8x1 2 8・2 5 6x2 5 6・5 1 2x5 1 2・ l表示:6 4x6 4・1 2 8x1 2 8・2 5 6 x 2 5 6・ スライス厚・数 4 p i x el /s l i c ex 2 . 7m m / p i x e lx 作成方向 @・ 8 . @ .他 ( フィルム サイズ ポラ sI i c e ) ( 大陸 4 分 害 ) ・訂 H\⑫(~ラ -U 〉 第1 4回 山陽核医学カンファレンス
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