(第2次坂戸市環境基本計画) [5837KB pdfファイル]

第2次坂戸市環境基本計画
『みんなでつくる水と緑の住みよい環境のまち
坂 戸
坂
市
戸
市
さかど』
シンボルマーク
未来に向かって希望と活力に満ちた都市を目指す坂戸市の
躍動感をイニシャル「S」にデザインしています。青と緑は
豊かな自然を、赤は市民の活力と産業の振興を表し、希望に
満ちた坂戸市のイメージを象徴しています。
「みんなでつくる水と緑の住みよい
環境のまち さかど」をめざして
坂戸市は、高麗川に代表される水辺や城山など
の豊富な緑の恩恵を受けて、様々な歴史と文化を
築いてまいりました。
しかしながら、社会経済活動の活発化に伴い、
私たちの暮らしの利便性や豊かさが向上した反面、
環境問題は地域を超え、地球的規模の問題にまで拡大し地球環境に
深刻な影響を及ぼしております。
このような状況を踏まえ、坂戸市の豊かな自然環境を将来にわた
り保全していくため、平成15年度に「みんなでつくる水と緑の住
みよい環境のまち
さかど」を目指すべき環境像と位置づけた坂戸
市環境基本計画を策定し、環境保全に向けた諸施策を精力的に推進
してまいりました。
このたび計画期間が満了となることから、第6次坂戸市総合振興
計画に掲げる本市の将来都市像であります「笑顔でつなぐ躍動のま
ち、さかど」の実現を環境面から推進するため、これまでの計画を
総合的に見直し、第2次坂戸市環境基本計画を策定いたしました。
今後は、本計画のもと、前計画から継続した目指すべき環境像の
実現のため、市民や事業者の皆様と手を携えて積極的に基本施策を
推進してまいりますので、皆様の御支援と御協力を心からお願い申
し上げます。
平成 25 年3月
坂戸市長
石川
清
目
第1章
計画の基本的な考え方
1 策定の趣旨
3 計画の期間
5 計画の構成
1
2
·····················
2
·······················
3
対象とする環境の範囲
第2章
·············
·······················
2 計画の位置づけ
4
次
··················
4
·······················
5
···········
7
1 坂戸市の環境の現状
···················
8
2 坂戸市の環境の課題
···················
17
第3章
坂戸市の環境の現状と課題
目指すべき環境像と基本目標
1 坂戸市の目指すべき環境像
2 基本目標
20
························
22
·······················
24
···················
27
基本施策
Ⅰ 「地球にやさしい循環型社会のまち」をめざして
·······
Ⅱ 「美しい緑にあふれ、清流が流れるまち」をめざして
Ⅲ 「健康で安心して暮らせるまち」をめざして
36
·········
40
Ⅴ 「一人一人が環境を学び、行動するまち」をめざして
計画の推進方策
29
·····
Ⅳ 「身近に緑が感じられる潤いのある快適なまち」をめざして
第5章
19
················
3 施策の体系
第4章
··········
··
48
·····
53
················
57
1 計画の進行管理
·····················
58
2 計画の推進体制
·····················
60
参考資料
資料1
···························
61
目標値における実施事項の定義・選定理由及び目標値の根拠
について
······················
·········
62
資料2
第2次坂戸市環境基本計画策定の経緯
67
資料3
第2次坂戸市環境基本計画の策定について(諮問)
···
68
資料4
第2次坂戸市環境基本計画の策定について(答申)
···
69
資料5
坂戸市環境審議会委員名簿
··············
71
資料6
坂戸市環境基本計画庁内検討委員名簿
資料7
環境用語集
資料8
坂戸市環境基本条例
·········
72
·····················
73
·················
80
第1章
計画の基本的な考え方
1
第1章
計画の基本的な考え方
1
策定の趣旨
坂戸市では、平成15年度に『みんなでつくる水と緑の住みよい環境のまち
さかど』を目指すべき環境像とした環境基本計画を策定、平成19年度に中間
年次改訂版を策定しました。以後、目指すべき環境像の実現に向け、計画に沿
ってさまざまな取り組みを進めてきました。
こうした中、計画策定から9年が経過し計画期間が満了となることから、第
6次坂戸市総合振興計画に掲げる本市の将来都市像である「笑顔でつなぐ躍動
のまち、さかど」の実現を環境面から推進するため、これまでの計画を見直し、
第2次坂戸市環境基本計画として策定するものです。
今回の策定にあたっては、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の
影響により顕著になったエネルギー問題や放射性物質の飛散等についての取
り組みも新たに計画に加えました。
2
計画の位置づけ
この計画は、「坂戸市環境基本条例」の基本理念の実現に向け、環境保全に
関する施策を総合的かつ計画的に推進することを明らかにするものであり、本
市の良好な環境づくりに向けての基本的な考え方、目標及び達成手段を示して
います。
坂戸市環境基本条例に定める環境の保全についての基本理念
第3条
環境の保全等は、現在及び将来の市民が健全で恵み豊かな環境を享受するととも
に、安全で健康かつ文化的な生活を将来にわたって維持することができるように、適切
に推進されなければならない。
2
環境の保全等は、人と自然が共生し、かつ、環境への負荷の少ない持続的に発展でき
る社会が構築されるよう適切に推進されなければならない。
3
地球環境の保全は、地域の環境と密接にかかわっていることを認識し、すべての日常
生活及び事業活動において自主的かつ積極的に推進されなければならない。
2
第1章
計画の基本的な考え方
また、国の環境基本計画や埼玉県環境基本計画、環境保全活動への取り組み
等と連携しつつ、本市の恵まれた自然を守り育て、市民、事業者、行政が協働
して良好な環境づくりを進めていく際の指針となるものです。
■ 坂戸市環境基本計画の位置づけ
環境基本法
市の個別計画や事業
○個別計画
・坂戸市一般廃棄物(ご
み)処理基本計画
・坂戸市緑の基本計画
・坂戸市都市計画マスタ
ープラン
など
○各種事業
坂戸市環境基本条例
・市民・事業者・行政の環境の保全
及び創造に関する基本理念
・環境の保全及び創造のための施策
など
第6次坂戸市
総合振興計画
坂戸市環境基本計画
基本計画
・将来都市像の環境面からの実現
・環境保全施策の総合的・具体的展
開
・市民・事業者・行政の協働による
環境づくり
基本構想
実施計画
環境に配慮した施策・事業の実施
3
計画の期間
計画期間は、現在推進中の第6次坂戸市総合振興計画との整合を図り、平成
34年度(2022年度)までの10年間とします。
計画の推進にあたっては、毎年度進捗状況を点検し「環境報告書」として公
表するとともに、新たに発生する様々な環境課題への取り組みを推進するため
に適宜見直しを行い、課題の解決に対応することが必要です。
そのため、本計画では中間年次となる平成29年度に見直しを行うこととし
ます。
3
第1章
計画の基本的な考え方
■ 第2次坂戸市環境基本計画の期間
平成
25 年度
26 年度
27 年度
28 年度
29 年度
30 年度
31 年度
32 年度
33 年度
34 年度
坂戸市環境基本計画
見直し期間(中間年次)
第6次坂戸市総合振興計画(平成 24 年度~33 年度)
4
対象とする環境の範囲
本計画で対象とする環境の範囲は、以下のとおりとします。
地球環境
地球環境とは、地域や国を超えたグローバルな視点に立った
環境です。私たちの生活様式や事業活動が与える地球への負荷
に関わる要素が含まれます。
【エネルギー消費、資源消費、地球温暖化、廃棄物の発生、酸
性雨、オゾン層破壊など】
自然環境
自然環境とは、地域の豊かな自然の保全・創出などに関わる
要素が含まれます。
【動植物、生態系、水辺環境、地形、気象など】
生活環境
快適環境
生活環境とは、日常の生活活動に関わる要素が含まれます。
【水質、大気、騒音、振動、悪臭など】
快適環境とは、生活にやすらぎと潤いを与える要素が含まれ
ます。
【公園、緑、景観、環境美化、交通安全、バリアフリーなど】
4
第1章
5
計画の基本的な考え方
計画の構成
本計画の構成は、「目指すべき環境像」「基本目標」を定め、本市の環境づく
りの方向性を明らかにするとともに、「13の取り組みの方向」と「31分野の
基本施策」のほか、「計画の推進方策」を定め、本市が展開する具体的な取り
組みを明らかにしています。
また、市民や事業者が取り組みやすいように目標達成のための取り組み事
項についても明らかにしています。
目指すべき環境像
みんなでつくる水と緑の住みよい環境のまち
さかど
基本目標
地球環境:地球にやさしい循環型社会のまち
自然環境:美しい緑にあふれ、清流が流れるまち
生活環境:健康で安心して暮らせるまち
快適環境:身近に緑が感じられる潤いのある快適なまち
参加・学習:一人一人が環境を学び、行動するまち
基本計画
13 の取り組みの方向
31 分野の基本施策
計画の推進方策
5
第1章
計画の基本的な考え方
平成 24 年度「ごみの散乱防止と3Rを進めるため
のポスター」コンテスト中学生の部 入選作品
(関東甲信越静環境活動推進連絡協議会)
若宮中学校3年 山﨑朱莉 さん
第 10 回花いっぱいのまち・坂戸風景絵画コンクール
坂戸小学校6年 田代ひかる さん
6
最優秀賞作品
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
7
第2章
1
坂戸市の環境の現状と課題
坂戸市の環境の現状
1) 位置と面積
本市は、埼玉県のほぼ中央に位置し、都心から45km圏の位置にあり、東
京への通勤圏として発展してきました。面積は40.97k㎡、東西に12.7km、
南北に9.3kmの広がりを有しています。
また、市域を高麗川、越辺川が流れる水と緑に恵まれた地域です。
手頃な図面を捜索中
● 坂戸市の位置
2) 地形・地質
本市の地形は、おおむね平坦であり、西端は毛呂山丘陵の一部をなす城山
があり、この丘陵を背にして清流として知られる高麗川が南西から東へ流れ、
北部で荒川水系入間川の支流である越辺川へ合流し、さらに入間川から荒川
へ注いでいます。河川沿いは低地となっており、高麗川を挟んで南東部は坂
戸台地、北西部は毛呂山台地となっています。
地質は、丘陵となる城山が飯能礫層、坂戸・毛呂山台地は関東ローム層、
低地部は砂礫・粘性土・砂質土・腐植層となっています。
8
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
3) 気候
夏は高温多湿、冬は低温乾燥という典型的な太平洋岸の気候です。
平成23年の年平均気温は15.1℃、年降水量が1,318.5mmです。
4) 人口・世帯
本市の人口・世帯数は、平成25年1月1日現在、人口101,018人、世帯
数42,482世帯です。昭和50年から平成2年頃にかけて急激な人口増加がみ
られましたが、その後は鈍化し、ここ数年は横ばい傾向を示しています。人
口の増加に比べ、世帯数の増加がやや高いことから、1世帯当たりの世帯員
数が減り、少人数世帯化が進んでいます。
第6次坂戸市総合振興計画では、平成33年度の将来目標人口を102,500
人と推計しています。
120,000
世帯数
100,000
人口
80,000
60,000
40,000
20,000
0
昭和45
48
51
54
57
60
63
平成3
人口・世帯の推移
9
6
9
12
15
18
21
24
(昭和 60 年以前は住民基本台帳人口)
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
5) 交通
鉄道網は、中央部には、都心と連絡する東武東上線が、中央部から西側には、東
武越生線が通っており、都心への通勤・通学などに好適な条件を備えています。
道路網は、中央部には、南北を通過する関越自動車道と国道407号が、東部には、
首都圏中央連絡自動車道が通り、関越自動車道には、坂戸西スマートインターチェ
ンジの整備が進むなど交通の要衝としての価値が高まりつつあります。
6) 土地利用
平成23年度における本市の地目別土地利用状況は、宅地が25%、田・畑
が33%となっています。
近年は、構成比に大きな変化はありませ
んが、宅地が微増傾向にある一方で、田・
畑が微減傾向となっています。
宅 地
25%
その他
31%
原野・
雑種地
8%
山林・
池沼
3%
田
17%
畑
16%
● 地目別土地利用状況(平成 23 年度)
7) 地球環境
(1) 温室効果ガス
産業革命以降、人間は化石燃料を大量に燃やして使用することで、大気中
の温室効果ガスを急速に増加させてしまいました。その結果、地球の温室効
果が強くなり気温が徐々に上昇しています。
本市全体における温室効果ガス排出量は、埼玉県の推計によると製造業な
どの産業部門や運輸部門、廃棄物部門は減少傾向にありますが、家庭などの
民生部門からの排出量は増加傾向にあり、平成 21 年度の本市全体の推計排
出量は 412,800t- CO2 でした。
本市の公共施設からの温室効果ガス排出量は、地球温暖化防止対策実施の
効果もあり、平成15年度をピークに減少し、平成23年度の排出量は
11,838t-CO2 でした。
10
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
(2) 廃棄物
本市の一般廃棄物処理量は、平成16年に分別区分を11種15分別に細分
化し、指定袋を導入したことにより、平成15年度と比較して4,315tの大
幅な削減を図りました。
平成23年度における本市の一般廃棄物処理量は合計で29,074tで、うち
可燃物20,966t、不燃物2,979t、資源物5,129tとなっており、市民1
人1日あたりの処理量は、平成23年度現在785gです。
ごみ・資源物の排出量・一人1日当たりの量及び人口の推移
年 度
平成 15
年度
16
17
18
19
20
21
22
23
ごみ・資源物
の量(トン)
36,485
32,170
31,943
32,216
31,335
30,395
29,268
28,713
29,074
一人1日当たり
の量(グラム)
1,015
889
879
883
855
828
793
777
785
人口
(10/1 現在)※
98,526
99,166
99,508
99,914
100,130
100,602
101,097
101,246
101,222
※
平成 15 年度は翌年 3/31 現在
8) 自然環境
(1) 緑地
① 緑地の現況
統計坂戸から緑地の現況量を見ると、本市には1,623haの緑があり、市域
面積の約39.6%となっています。また、このうち大部分が農地であり、山林
は市街地周辺に比較的多く残されていますが、年々減少しています。
緑地の現況
区 分
面積(ha)
比率(%)
山林・原野
200.7
12.4
田
農
畑
地
小計
697.8
43.0
公園・緑地等
合
計
664.5
40.9
1,362.3
83.9
60.2
3.7
1,623.2
100.0
摘
要
都市公園等
市域面積の約 39.6%
参考:統計坂戸 平成23年版
11
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
② 保存樹木
市内の保存樹木は、平成23年度末現在で370件が指定されおり、年々増
加しています。
件
400
350
300
250
200
150
100
50
0
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23年度
保存樹木指定数の推移
保存樹木
(2) 動植物
本市では、越辺川や高麗川といった河川をはじめ、その支流と水田の無数
の水路が生物の生息に適した環境をつくっています。
市内を代表する良好な自然環境としては、城山の樹林地・小沼の河畔林・
四日市場の農耕地・青木の平地林などがあります。
近年、市内ではタヌキ・キツネ・ウサギなどの中型ほ乳類やオオタカ・ノ
スリ・サシバのような猛禽類も確認されています。
また、特定外来生物であるアライグマも確認されており、その被害も広が
っています。
越辺川や高麗川などの水系には、最近数が減っているメダカやギバチなど
も確認されたほか、高麗川は、湧水が豊富なため清流に生息するカジカも見
られます。
また、ステゴビル・入西のビャクシンなど、5か所に生息する植物が市ま
たは県の天然記念物に指定されています。
ノスリ
メダカ
サシバ
12
第2章
ギバチ
坂戸市の環境の現状と課題
カジカ
9) 生活環境
(1) 大気汚染
本市では、大気汚染常時監視測定局として一般環境測定局(坂戸測定局)
が芦山公園内に設置されています。
本市においては、大規模な工場や事業所などの固定発生源は少ないものの、
関越自動車道、首都圏中央連絡自動車道、国道407号などの幹線道路が通過
していることから、自動車などの移動発生源による大気汚染が主になってい
ます。
また、野焼きによる煙公害の通報は減少傾向にあります。
① 二酸化窒素の状況
本市における坂戸測定局の二酸化窒素濃度は、ほぼ横ばいから減少傾向で
推移しています。なお、平成23年度の測定値は、環境基準を達成していま
す。
② 浮遊粒子状物質の状況
本市における坂戸測定局の浮遊粒子状物質濃度は、ほぼ横ばいから減少傾
向で推移しています。なお、平成23年度の測定値は、例年より少し高い数値
でしたが、環境基準を達成しています。
③ 光化学オキシダントの状況
本市における坂戸測定局の光化学オキシダント濃度は、ほぼ横ばいに推移
しています。なお、オキシダント濃度が、0.12ppmを継続して超過すると
判断された場合、光化学スモッグ注意報が発令されます。平成23年度県南西
部地域における注意報は、9回発令されました。
(2) 水質汚濁
本市を流れる河川には、高麗川・越辺川とこれらに流入する葛川・飯盛
13
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
川・谷治川・大谷川の6河川があり、高麗川3地点、越辺川3地点の計6地
点において水質調査を実施し、河川の水質状況の把握を行っています。
本市の河川水質は、工場等からの排水に係る規制強化により、有害化学物
質による水質汚濁は問題のない状況となっていますが、近年は生活排水によ
る水質汚濁が一部で問題となっています。
① 生物化学的酸素要求量(BOD)の状況
環境基準が適用されている高麗川、越辺川の平成23年度のBOD値は、全
地点において環境基準を達成しており、良好な水質を維持しています。
② 下水道整備の状況
平成23年度末における処理区域面積884.4ha、処理人口66,672人、下
水道普及率66.0%となっています。
(3) 騒音・振動
騒音に係る苦情内容をみると、生活様式の変化や多様化及び急激な都市化
などに伴い、工場や事業場のほか、一般家庭、飲食店等の深夜営業に伴うカ
ラオケ装置等やピアノ、クーラーといった近隣騒音まで多岐にわたっていま
す。
また、本市には関越自動車道のほか、首都圏中央連絡自動車道、国道407
号、県道6路線があり、これらの沿道においては自動車による騒音・振動が
問題となっていますが、平成23年度に行った自動車交通騒音調査では、国道
407号及び県道新川越坂戸毛呂山線ともに要請限度を下回っています。
(4) ダイオキシン類
ダイオキシン類は、有機塩素化合物の生産過程や廃棄物の燃焼過程等で非
意図的に生成する化学物質で、環境中への排出や残留による健康影響が懸念
され、大きな社会的関心となっています。
本市では、大気調査を5箇所において測定を行っています。平成23年度の
測定でも、引き続き全ての調査地点において環境基準を下回っています。な
お、西清掃センターにおけるダイオキシン類も排出基準を下回っています。
(5) 放射性物質
平成 23 年 3 月 11 日発生の東日本大震災に伴う原子力発電所事故により
放出された放射性物質によって、大気や水、土壌が広域にわたって汚染され
るという、未曾有の環境問題が発生しました。本市においても事故後、空間
14
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
放射線量の定期的な測定を実施しました。局地的に空間放射線量の高い箇所
が見受けられたため除染を実施するなどの対策を行いました。
また、西清掃センターのごみの焼却灰や市内の土壌、保育園及び小中学校
の給食食材の放射性物質の検査を実施しましたが、国が示す基準値を下回っ
ていました。
なお、水については坂戸、鶴ヶ島水道企業団で測定し、安全が確認されて
います。
10) 快適環境
(1) 市街地構成
本市は、坂戸駅、若葉駅及び北坂戸駅を中心とした商業地域、住宅地を農
地が取り巻いており、これらの中に入西や西坂戸、東坂戸などの大規模住宅
地開発による住宅地が点在する市街地構成となっています。
(2) 公園
都市における公園や緑地は、生活に潤いと安らぎを与える空間であるとと
もに、自然環境の保全、災害時の避難場所、コミュニティ活動の場でもあり
ます。平成23年度末現在、112ヵ所、約41.6haが整備されています。
(3) 交通安全対策
交通安全施設等の整備や交通安全関係団体等との連携協力による交通安全
意識の啓発の推進により、事故件数は減少の傾向がみられました。
また、自転車放置防止条例に基づき放置自転車解消に取り組んだ結果、放
置自転車が大幅に減少し、事故等の抑制につながっています。
(4) バリアフリー化
高齢者や障害者等が安全に生活することができ、利用しやすいまちづくり
を推進しています。
11) 環境保全等の活動への参加及び環境教育・学習
(1) 環境保全等の活動への参加の状況
坂戸市では、毎年、5月30日前後の日曜日に「ゴミゼロ運動」を実施して
15
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
おり、毎年1万人以上の市民が参加しています。
また、平成14年に開館した「環境学館いずみ」における「いずみ運営ボラ
ンティア」や「花のボランティア」の活動、高麗川や城山の森における市民
団体の活動など市民との協働による環境保全等の活動が盛んに行われていま
す。
(2) 環境教育及び環境学習の状況
本市の学校における環境教育については、平成16年に策定した「環境教育
プログラム」に基づき、ごみ減量・リサイクル、地球温暖化、省エネルギー、
自然保護等に関する授業を行っています。
また、市民向けの環境学習は、「環境学館いずみ」を拠点として、各種環
境学習講座やイベントの開催、展示による啓発を行っています。
なお、「環境学館いずみ」の来館者数は、年間10,000人前後で推移して
います。
環境学館いずみ展示室
環境学館いずみイベント「いずみDAY」
16
第2章
2
坂戸市の環境の現状と課題
坂戸市の環境の課題
1) 地球環境に係る課題
(1) 温室効果ガスの削減
日常生活における過度のエネルギー消費は、地球温暖化や資源の枯渇など、
地球全体に影響を及ぼす深刻な問題を引き起こします。
また、東日本大震災の影響による福島第一原子力発電所の事故に伴う電力
不足により、エネルギー政策の見直しや節電・省エネルギーの推進、再生可
能エネルギー利用の必要性が増しました。
そのため、地球環境問題の解決に向けて、省エネルギーの推進や再生可能
エネルギーへの転換を基本とする環境に負荷をかけないライフスタイルの確
立を実践して、温室効果ガスを削減する必要があります。
(2) 廃棄物の発生抑制と減量化
平成16年からの分別区分の大幅な変更や指定袋の導入により、ごみの減量
化が大幅に図れました。
今後は、さらなる循環型社会の構築に向けて、私たちのライフスタイルを
見直し、ごみの発生・排出を抑制するとともに、再資源化により資源を循環
させていくことが求められています。
2) 自然環境に係る課題
(1) 自然的土地利用の保全
本市における自然的土地利用として、城山の樹林地、高麗川沿いの水辺、
市域の低地部を中心に広がる農地、市街地内の平地林があげられますが、近
年は、首都圏中央連絡自動車道の開通や宅地開発等の都市的土地利用により、
自然的土地利用が減少しつつあります。
今後も宅地等の開発による樹林や農地等の減少が予想され、これに伴い生
物種の減少や人口増加による環境負荷の増大などの影響が懸念されます。
そのため、多様な動植物の生息・生育空間となっている樹林地や農地、水
辺空間を守り、育てていく必要があります。
(2) 生態系の保全
本市には、オオタカ・カジカ・ゲンジボタル・ミゾコウジュ・タコノアシ
17
第2章
坂戸市の環境の現状と課題
などの多くの貴重な動植物の生息・生育が確認されていますが、近年の首都
圏中央連絡自動車道の開通や農地等の宅地化により、これら動植物の種や個
体数の減少が懸念されています。
そのため、現存する自然環境の保全、特に生態系の保全のため動植物の保
護を行っていく必要があります。
3) 生活環境に係る課題
(1) 都市・生活型公害対策の推進
本市では、ダイオキシン濃度については、環境基準を満たしていますが、
大気汚染や近隣騒音、不法投棄等の公害苦情が寄せられていることから、こ
れらの暮らしに関わる都市・生活型公害の発生抑制に向けて、発生源に対す
る未然の防止対策を講じることが必要です。
(2) 水質環境の保全
本市を流れる高麗川、越辺川は県内でも有数の水質環境となっていますが、
生活排水による水質汚濁が一部で問題になっています。美しい清流を次世代
の市民へ継承するため、生活排水の適切な処理対策を早急に講じることが必
要です。
(3) 放射性物質対策の推進
引き続き空間放射線量の測定監視や放射性物質の検査を実施し、市民に情
報を公表することが必要です。
4) 快適環境に係る課題
公園・緑地や水辺空間の整備、花いっぱい運動・環境美化の推進、交通安
全対策やバリアフリー化など、潤いとやすらぎが感じられる快適なまちづく
りを進めていく必要があります。
今後も本市の特徴である高麗川の清流や緑豊かな自然環境と調和のとれた
まちづくりが求められています。
5) 環境保全活動への参加及び環境教育・学習に係る課題
本市の環境をよりよいかたちで未来へ引き継いでいくためには、市民一人
一人が環境の現状と課題を理解し、まず身近なことから取り組んでいくこと
が重要です。そのため、学校における環境教育の充実や「環境学館いずみ」
を活用した環境学習の展開、環境保全活動への参加など、全ての市民が環境
に関心を持ち、学習・参加できる体制を一層充実していく必要があります。
18
第3章
目指すべき環境像と基本目標
19
第3章
1
目指すべき環境像と基本目標
坂戸市の目指すべき環境像
前計画では、本市をとりまく環境の現状と課題をふまえ、「高麗川」の清流
や「城山の緑」の自然資源、広大な田園緑地を保全・活用しつつ、自然と都市
が共生する「環境のまち」を、市民・事業者・行政が協働してみんなで育んで
いくことを目的とした目指すべき環境像を「みんなでつくる水と緑の住みよい
環境のまち
さかど」としました。
本計画では、環境保全活動は継続的に推進していかなければならないという
考えのもと、引き続き目指すべき環境像を「みんなでつくる水と緑の住みよい
環境のまち
さかど」とし、環境保全活動がさらに定着するよう継続していき
ます。
みんなでつくる水と緑の
住みよい環境のまち さかど
20
第3章
目指すべき環境像と基本目標
みんなでつくる
本市に関わる全ての人々が、環境に関心を持ち、市民・事業者・行政が協働
しあいながら、環境保全活動を推進する意志を表現しています。
水と緑の(環境のまち
さかど)
高麗川に代表される水辺や城山に代表される豊富な緑の保全と創造に努め、
人と多様な動植物が共生するまちを次世代の市民へ継承する意志を表現してい
ます。
住みよい(環境のまち
さかど)
全ての市民が恵み豊かな環境のもとで健康で快適な生活を享受できるまちを
創造する意志を表現しています。
また、身近な環境保全活動への取り組みを通じて、環境に負荷を与えない持
続的な発展が可能な循環型社会を実現する意志を表現しています。
21
第3章
2
目指すべき環境像と基本目標
基本目標
坂戸市の目指すべき環境像を実現していくため、5つの基本目標を設定し、
それぞれについて取り組みの方向性を示します。
■ 基本目標
Ⅰ
地球環境:地球にやさしい循環型社会のまち
次世代へ豊かな自然や資源を残していく
ためには、持続的な発展が可能な社会を築
き上げることが重要です。
そのため、ごみの排出抑制や資源リサイ
クルの推進、再生可能エネルギーの活用に
よる省資源化、省エネルギー化を図り、循
資源分別
環型社会のまちを目指します。
Ⅱ
自然環境:美しい緑にあふれ、清流が流れるまち
市内には、城山の樹林や雑木林・屋敷林などの緑があり、また、高麗川・越
辺川やその支流の豊かな水の恩恵を受け、優良な水田や畑が郊外に広がり、河
川の水辺空間と調和した景観を造っています。
しかしながら、多様な動植物の生息・生育
場所となっているこれらの自然空間は、都市
化などの進展に伴い、少しずつ減少してきて
います。この豊かな緑や清流を未来に継承し
ていくため、市民・事業者・行政の協働によ
り自然環境保全に取り組み、美しい緑にあふ
れ、清流が流れるまちを目指します。
Ⅲ
生活環境:健康で安心して暮らせるまち
汚染物質の排出実態の把握や適切な情報の提供・公開を行うとともに、法令
22
第3章
目指すべき環境像と基本目標
などに基づく規制・基準の遵守について指導
に努め、市民・事業者・ 行政が協働して都
市・生活型公害対策を推進し、誰もが健康で
安心して暮らせるまちを目指します。
Ⅳ
快適環境:身近に緑が感じられる潤いのある快適なまち
本市は、首都近郊都市ですが、自然環境と調和し、誰もが快適に暮らせる生
活空間づくりが求められています。
そのため、自然環境及び生活環境に配慮したまちづくりを推進するとともに、
自然とふれあえる公園・緑地や水辺空間の整
備、樹木や花によるまちの緑化、環境美化を
推進します。
また、交通安全対策やバリアフリー化など
の安全な生活空間づくりを進め、快適なまち
を目指します。
Ⅴ
参加・学習:一人一人が環境を学び、行動するまち
すべての人々が、環境保全活動に取り組んでいくために、具体的な取り組み
に関する情報提供に努め、人材の育成、環境保全活動に対する意識の高揚と自
発的行動の定着を図ります。
ま た 、小 ・ 中学 校に お ける 環境 教 育の 充
実・普及のほか、「環境学館いずみ」を活用
した環境学習会の開催や市民が主体となって
行うボランティア活動を促進し、一人一人が
環境を学び、行動するまちを目指します。
23
第3章
3
目指すべき環境像と基本目標
施策の体系
目指すべき
環境像
5つの基本目標
Ⅰ 地球にやさしい循環型社会のまち
(地球環境)
み
ん
な
で
つ
く
る
水
と
緑
の
住
み
よ
い
環
境
の
ま
ち
さ
か
ど
Ⅱ 美しい緑にあふれ、清流が流れるまち
(自然環境)
Ⅲ 健康で安心して暮らせるまち
(生活環境)
Ⅳ 身近に緑が感じられる潤いのある快適なまち
(快適環境)
Ⅴ 一人一人が環境を学び、行動するまち
(参加・学習)
24
第3章
目指すべき環境像と基本目標
目指すべき環境像を実現し、地域そして地球規模の良好な環境づくりを進める
ため、以下の施策体系のもとで計画の展開を図ります。
13 の取り組みの方向
31 分野の基本施策
1)地球温暖化の防止に努めよう
(1)再生可能エネルギーの導入
(2)省エネルギー対策の推進
(3)エコなまちづくりの推進
(4)温室効果ガスの排出抑制の推進
(5)環境配慮型の交通対策の推進
2)ごみの減量化・資源化・適正処理を進めよう
(1)発生抑制の推進
(2)排出抑制・再利用の推進
(3)リサイクルの推進
(4)適正処理の推進
1)清らかな水辺を保全しよう
(1)清流と水辺空間の保全
(2)水が循環するまちづくり
2)美しい緑を保全しよう
(1)平地林・社寺林等の保全
(2)農地の持つ多面的機能の保全
3)多様な生き物が生息・生育できる空間を確保しよう
(1)生き物の生息・生育空間の保全と創造
(2)水と緑の回廊づくり
1)公害のない安心して暮らせるまちをつくろう
(1)大気環境の保全
(2)水質環境の保全
(3)騒音・振動の防止
(4)その他の公害の防止
2)有害化学物質がでないまちをつくろう
(1)有害化学物質対策の推進
3)放射性物質対策を推進しよう
(1)放射性物質対策の推進
1)潤いのあるまちをつくろう
(1)個性ある公園づくりの推進
(2)潤いのある街なみづくり
2)きれいなまちにしよう
(1)まちの緑化の推進
(2)環境美化の推進
3)安全に暮らせるまちをつくろう
(1)交通安全対策の推進
(2)安全な生活空間づくり
1)環境をともに学んでいこう
(1)環境教育・環境学習の充実
(2)環境情報の活用
2)環境保全活動の輪を広げていこう
(1)環境ボランティア活動の促進
(2)環境保全活動のネットワーク化
25
第3章
目指すべき環境像と基本目標
市民ボランティア花壇
環境教育プログラム「生き物自然観察」
26
第4章
27
基本施策
第4章 基本施策
第2次坂戸市環境基本計画においては、坂戸市の目指すべき環境像「みんな
でつくる水と緑の住みよい環境のまち さかど」の実現のため、「5つの基本
目標」に掲げた環境保全全般に対する取り組みについて、24・25 ページに
示した体系図及び個別の基本施策により展開を図っていくものとします。
前計画期間において示した基本施策のうち、完了した事業や一定の成果を得
たと考えられる施策などについては、基本的に削除、あるいは内容の更なる拡
充を図り、新たな基本施策として設定しました。
数値目標については、環境指標として設定し、坂戸市環境報告書において引
き続き報告していきます。
28
第4章 基本施策
Ⅰ 「地球にやさしい循環型社会のまち」をめざして
■ 計画体系 ■
取り組みの方向
基本施策
(1) 再生可能エネルギーの導入
1)地球温暖化の防止に努めよう
(2) 省エネルギー対策の推進
(3) エコなまちづくりの推進
(4) 温室効果ガスの排出抑制の推進
(5) 環境配慮型の交通対策の推進
(1) 発生抑制の推進
2)ごみの減量化・資源化・
適正処理を進めよう
(2) 排出抑制・再利用の推進
(3) リサイクルの推進
(4) 適正処理の推進
1) 地球温暖化の防止に努めよう
基本施策の内容
(1)再生可能エネルギーの導入
① 温室効果ガス排出量の削減や環境学習での活用を考慮し、公共施設における
太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーの導入を進めます。
② ごみを焼却する際に発生する熱を有効利用しま
す。
③ 市民や事業者への再生可能エネルギー利用の普
及・促進を図るため、機器の導入等に対する支
援を推進します。
④ 市民や事業者に対し、再生可能エネルギー利用
環境学館いずみ
29
太陽光発電
第4章 基本施策
の意義や導入効果に関する情報提供やイベント、講座を開催します。
(2)省エネルギー対策の推進
① 市の事務事業における省資源・省エネルギー行
動の実践を推進します。
② 公共施設における省資源・省エネルギー型の施
設整備を推進します。
③ 家庭や事業所における省資源・省エネルギー行
エネファーム
動の実践を促進します。
④ 家庭や事業所における省資源・省エネルギー型の施設整備を促進します。
(3)エコなまちづくりの推進
① エネルギーの地産地消や資源の循環を意識した環境に負荷をかけないエコな
まちづくりを推進します。
② 埼玉エコタウンプロジェクトにおいてイニシアティブプロジェクト(地域特
性を生かした先進的な取り組み)として選定された団地の再生や未利用市有
地でのスマート街区の整備などを進めます。
(4)温室効果ガスの排出抑制の推進
① 市の事務事業における温室効果ガスの排出量の削減を推進します。
② 地域における温室効果ガスの排出抑制に努めます。
③ 二酸化炭素の固定吸収源である樹林の保全・育成や緑化の促進に努めます。
④ 市民や事業者に対し、地球温暖化防止に対する意識啓発や実践行動を促進し
ます。
(5)環境配慮型の交通対策の推進
① ハイブリッドカーなどの低公害車の公用車導入を積極的に推進します。
② 市民や事業者への低公害車の普及・拡大を図ります。
③ エコドライブの普及など、自動車からの温室効
果ガス排出抑制に向けた取り組みを促進します。
④ 公共交通機関の利用促進やノーカーデーの促進
など、自家用車利用の抑制を図ります。
⑤ 市内循環バスの見直しを行い、新たな公共交通
システムを構築することにより利便性を高め、
天然ガスを燃料とするごみ収集車
自家用車利用の抑制を図ります。
30
第4章 基本施策
目
標 値
実施事項
中間年次策定時
(平成18年度)
温室効果ガス排出量※
公用車の低公害車導入率
住宅用太陽光発電システム設置
補助件数
公共施設への太陽光発電システ
ムの設置箇所数
再生可能エネルギーの利用に関
わるイベント開催回数
住宅用創エネルギー機器設置補
助件数
年 11,870
t-CO2
現状
目標値
(平成23年度) (平成34年度)
(32 年度)
年 11,838
年 9,549
t-CO2
t-CO2
100%
100%
100%
31件
40件
200件
4箇所
5箇所
15箇所
年2回
年2回
年5回
―
―
35件
※市の公共施設から排出される量
2) ごみの減量化・資源化・適正処理を進めよう
基本施策の内容
(1) 発生抑制の推進
① 市民に過剰包装を断る習慣付けを啓発するとともに、ごみとなるものを買わな
い、受け取らないように働きかけを行います。
② 生ごみの資源化を促進します。
③ 家庭や公園等から排出される剪定枝の再生
利用を促進します。
④ 環境に優しい事業活動を積極的に行ってい
る事業者をエコショップとして認定し、そ
の活動を支援します。
⑤ 処理手数料の見直し及び有料化制度につい
て研究し、導入の必要性を検討します。
31
剪定枝チップ機
第4章 基本施策
(2) 排出抑制・再利用の推進
① 「環境学館いずみ」や各種イベントにおいて、フリーマーケット等の開催を推
進します。
② 放置自転車やリサイクル家具の販売を行います。また、排出された粗大ごみ等
を有価物として売却し再使用を促進します。
③ レンタル・リース店やリサイクルショップの活用促進を図ります。
④ 地域の各種イベントの際に、使い捨て容器に代わって貸出食器の利用を促進し
ます。
⑤ 分別意識の高揚とごみ減量の実践により、排出抑制を推進します。
環境学館いずみリサイクル家具展示販売
フリーマーケット
(3)リサイクルの推進
① 分かりやすいごみ・資源物の収集カレンダー、分別マニュアルを作成し、分
別排出や指定袋での排出を徹底します。
② 容器包装廃棄物が適正に排出されるよう指導します。
③ 市民や市民団体が行う自主的なリサイクル活動を支援します。
④ リターナブル製品や再生品などの利用、物品購入等におけるグリーン購入を
促進します。
(4)適正処理の推進
① 収集コストを含めた分別収集区分の最適化について検討します。
② 効率的な収集運搬体制の構築を図ります。
③ ごみの有料化制度や戸別収集の必要性の検討をします。
④ 高齢者・障害者を対象として実施している、ふれあい収集の推進に努めます。
⑤ 収集の安全性と収集効率を考慮した集積所の設置や管理システムについて検
討するとともに、適切な維持管理について利用者に啓発指導し、必要により
32
第4章 基本施策
助言・支援を行います。
⑥ 施設の効率的な運転と適正な維持管理に努
めます。
⑦ 焼却残渣についてはセメント原料として有
効利用を図ります。
⑧ ごみを焼却する際に発する熱は、施設内や
西清掃センター
隣接施設での有効利用を図ります。
⑨ 既存施設の老朽化等を踏まえ、焼却施設及び総合的なリサイクル施設の整備
について検討します。
⑩ 民間と行政の連携によるごみ処理体制の確立に努めます。
⑪ 安全かつ効率的に稼働できるよう、既存施設の計画的な点検、必要な改修を
進めます。
⑫ 最終処分場の適正な維持管理を継続するとともに、ごみを適正に処理し、最
終処分量の最少化に努めます。
⑬ 不法投棄、違法行為の防止に向けて、監視・指導体制の強化を図ります。
⑭ 県や関係市町と連携し、災害廃棄物処理計画を基に災害時における実効性の
ある体制作りに努めます。
⑮ 市の施設において処理が困難なものについて、事業者等の協力により処理体
制を確保します。
⑯ 県や関係市町と連携し、長期的な視野に立った広域ごみ処理体制の構築を検
討します。
目
標 値
実施事項
市民1人1日当たりの一般廃棄
物排出量
中間年次策定時
(平成18年度)
883g
一般廃棄物リサイクル率※
年 33.5%
家庭用生ごみ処理器(機)の延
べ普及台数
4,660 基
不法投棄の監視日数
撤去自転車リサイクル販売率
現状
目標値
(平成23年度) (平成34年度)
(27 年度)
785g
731g
(27 年度)
年 30.4%
年 31.7%
(27 年度)
5,258 基
5,658 基
週3日
月 10 日
週3日
93%
70%
93%
※ セメント原料化量含む
33
第4章 基本施策
「地球にやさしい循環型社会のまち」実現のために
市民の取組事項
・家族で地球温暖化やエネルギー問題について話し合い、意識を高めましょう。
・太陽光発電などの再生可能エネルギー機器を積極的に導入しましょう。
・節電・節水などの省エネルギー行動を実践しましょう。
・雨水利用を進めましょう。
・家電製品の買い替えの際は、消費電力や待機電力の低い省電力・省エネルギー型
の製品を選択しましょう。
・住宅を建てるときは、高断熱配慮の構造とし、暖房・給湯設備は省エネ型にしま
しょう。
・物を大切に扱い、長く使用しましょう。
・分別による資源化を徹底しましょう。
・生ごみ処理機等を利用し、生ごみの堆肥化を進めましょう。
・買い物には、エコバッグを持参し、過剰包装を断りましょう。
・ペットボトルなどの使い捨て商品の購入を控え、長く繰り返し使える商品、詰め
替えできる商品を利用しましょう。
・物品を購入するときは、エコマークのある商品や再生材料を使用している商品、
リサイクル可能な商品を選びましょう。
・リサイクル活動や資源回収事業に協力しましょう。
・徒歩や自転車、公共交通機関を利用し、ノーカーデーを推進しましょう。
・アイドリングストップやエコドライブを実践しましょう。
・自動車を購入するときは、ハイブリッドカーなどの低公害車にしましょう。
生ごみ処理機
資源分別
34
第4章 基本施策
事業者の取組事項
・太陽光発電などの再生可能エネルギー機器を積極的に導入しましょう。
・節電・節水などオフィスでの省エネルギー行動を実践しましょう。
・雨水利用を進めましょう。
・家電製品の買い替えの際は、消費電力や待機電力の低い省電力・省エネルギー型
の製品を選択しましょう。
・ごみを出さない工夫をしましょう。
・分別による資源化を徹底しましょう。
・生ごみ処理機等を利用し、生ごみの堆肥化を進めましょう。
・製造・販売過程での廃棄物の抑制に努めましょう。
・過剰包装を自粛しましょう。
・エコ商品やリサイクルに配慮した商品の開発・製造・販売を進めましょう。
・ペットボトルなどの使い捨て商品の購入を控え、長く繰り返し使える商品、詰め
替えできる商品を利用しましょう。
・物品を購入するときは、エコマークのある商品や再生材料を使用している商品、
リサイクル可能な商品を選びましょう。
・徒歩や自転車、公共交通機関を利用し、ノーカーデーを推進しましょう。
・アイドリングストップやエコドライブを実践しましょう。
・ハイブリッドカーなどの低公害車の導入を進めましょう。
35
第4章 基本施策
Ⅱ 「美しい緑にあふれ、清流が流れるまち」をめざして
■ 計画体系 ■
基本施策
取り組みの方向
(1) 清流と水辺空間の保全
1)清らかな水辺を保全しよう
(2) 水が循環するまちづくり
(1) 平地林・社寺林等の保全
2)美しい緑を保全しよう
(2) 農地の持つ多面的機能の保全
(1) 生き物の生息・生育空間の保全
と創造
3)多様な生き物が生息・生育できる
空間を確保しよう
(2) 水と緑の回廊づくり
1) 清らかな水辺を保全しよう
基本施策の内容
(1) 清流と水辺空間の保全
① 清流を守るため、流域市町との連携を図り、ボランティアなどの市民参加によ
る清流保全活動を促進します。
② 清流を保つため、水辺のごみの不法投棄の
防止や下水道の整備促進、合併処理浄化槽
の普及、下水処理水の活用などを図ります。
③ 「高麗川ふるさとの川整備事業」の推進を
図ります。
④ 「ふるさと遊歩道」の拡充及び「水辺の散
歩道」の整備を推進します。
高麗川ふるさと遊歩道
36
第4章 基本施策
(2)水が循環するまちづくり
① 雨水の保水や浸透などの機能を持つ樹林や農地の保全を図るため、適正な土
地利用に努めます。
② 公共事業においては、雨水浸透ますや透水性舗装など雨水浸透に配慮した整
備に努めるとともに、民間への普及を図ります。
③ 節水や雨水の再利用など水資源の有効利用について意識の高揚を図ります。
2) 美しい緑を保全しよう
基本施策の内容
(1) 平地林・社寺林等の保全
① まとまった樹林地について、ふるさとの景観、動植物の生育環境の維持を図る
ため積極的な保全に努めます。
② 城山周辺の樹林地の保全を図りながら、自
然とのふれあいの場となる「城山の森」の
整備を推進します。
③ 保存樹木、保存樹林の指定継続と拡充に努
め、地域に親しまれている古木・社寺林・
屋敷林などの維持・保全を図ります。
城山の森
④ 学術上価値の高い植物について、保護保存を目的に指定を継続するとともに、
周辺環境の保全やこれらを結ぶ散歩道の整備を推進します。
⑤ 郷土の誇りとなる景観について、景観制度の制定による保全を検討します。
⑥ 緑地保全地域等の指定制度を検討します。
⑦ 郷土の特徴的な緑景観を保全するための制度を検討します。
(2)農地の持つ多面的機能の保全
① 雨水の保水や浸透、生物の生息空間などの
多面的な環境保全機能を持つ農地の保全に
努めます。
② 環境に配慮した農業の促進と消費者の求め
る安全・安心な農作物の生産を促進します。
勝呂耕地
37
第4章 基本施策
③ 農家、地域住民等が協力して農地・農業用
水等を含めた自然環境の保全活動を行う取
り組みを促進します。
④ 市民農園の拡充を図ります。
⑤ 援農ボランティア制度を創設します。
市民農園
目
標 値
実施事項
中間年次策定時
(平成18年度)
城山の森の整備
現状
目標値
(平成23年度) (平成34年度)
計画
整備中
完成
保存樹木等の指定
285 件
370 件
425 件
保存樹木の指定面積
12.9ha
21.7ha
55.4ha
3) 多様な生き物が生息・生育できる空間を確保しよう
基本施策の内容
(1) 生き物の生息・生育空間の保全と創造
① 河川・水路について、河川改修に併せて、動植物の生息・生育環境や景観に配
慮した整備を推進します。
② 市民の自然とのふれあい、憩いの場となる水と緑の拠点の形成を図ります。
③ 希少な動植物の保護対策を推進するとともに、生き物に対する保護意識の高揚
を図ります。
④ ペットの終生飼養や適切なマナーの啓発
を図り、生態系を乱さないように配慮し
ます。
⑤ 県や民間の自然保護団体との連携を図り、
自然環境情報の収集や情報の共有化に努
めます。
⑥ 自然環境についての計画的な保全対策、
38
愛犬とのくらし方教室
第4章 基本施策
創造に対する取り組みを推進します。
(2)水と緑の回廊づくり
① 樹林や農地、水辺空間等を生態系保全のた
めの重要な拠点として位置づけ、保全のた
めの適切な維持管理を促進します。
② 生物の移動空間を確保するため、ビオトー
プ・緑地・水辺などによる回廊づくりに努
めます。
浅羽ビオトープ
「美しい緑にあふれ、清流が流れるまち」実現のために
市民の取組事項
・身近な自然に関心を持ち、生き物を大切にする心を育てましょう。
・動植物が生息する緑や水辺を守りましょう。
・住宅周りの緑化を進めましょう。
・河川清掃などのボランティア活動に参加しましょう。
・ペットの飼育マナーを守り、生態系を乱さないようにしましょう。
・水を大切に使いましょう。
事業者の取組事項
・環境に配慮した事業活動を心掛けましょう。
・環境保全活動に協力しましょう。
・事業所内の緑化に努めましょう。
・開発を行うときは、環境への影響を配慮しましょう。
・水の再利用に努めましょう。
・動植物が生息する緑や水辺を守りましょう。
城山の森
39
第4章 基本施策
Ⅲ 「健康で安心して暮らせるまち」をめざして
■ 計画体系 ■
基本施策
取り組みの方向
(1) 大気環境の保全
1)公害のない安心して
暮らせるまちをつくろう
(1)-1 事業所排出対策
(1)-2 自動車排出対策
(2) 水質環境の保全
(2)-1 事業所排水対策
(2)-2 生活排水対策
(2)-3 公共下水道の整備
(2)-4 河川・水路等の浄化
(3) 騒音・振動の防止
(3)-1 事業活動に伴う騒音・振動
対策
(3)-2 自動車騒音・振動対策
(3)-3 近隣騒音対策
(4) その他の公害の防止
2)有害化学物質がでない
まちをつくろう
(1) 有害化学物質対策の推進
3)放射性物質対策を推進しよう
(1) 放射性物質対策の推進
40
第4章 基本施策
1) 公害のない安心して暮らせるまちをつくろう
(1) 大気環境の保全
基本施策の内容
(1) –1 事業所排出対策
① 「大気汚染防止法」等の法令に基づく規
制・基準の遵守について指導します。
② 汚染物質の排出抑制に向けた情報提供や意
識の高揚に努めます。
大気測定
(1) –2 自動車排出対策
① ハイブリッドカーなどの低公害車の公用車導入を積極的に推進します。
② 市内循環バスの見直しを行い、新しい公共交通システムを構築することにより
利便性を高め、自家用車利用の抑制を図ります。
③ 市民や事業者への低公害車の普及・拡大を図ります。
④ エコドライブの普及など、自動車の排出ガス抑制に向けた取り組みを促進しま
す。
⑤ 公共交通機関の利用促進やノーカーデーの
促進など、自家用車利用の抑制を図ります。
⑥ 計画的な道路整備を図り、渋滞等に伴う自
動車からの排出ガスの抑制に努めます。
⑦ 県や周辺市町村等と連携して自動車などの
移動発生源対策に取り組みます。
市内循環バス
目
標 値
(平成18年度)
現状
(平成23年度)
二酸化窒素
0.033ppm
0.026ppm
浮遊粒子状物質
0.079 ㎎/㎥
0.058 ㎎/㎥
100%
100%
実施事項
公用車の低公害車導入率
中間年次策定時
41
環境基準
0.04~0.06ppm 以内
またはそれ以下
0.10 ㎎/㎥以下
目標値(平成 34 年度)
100%
第4章 基本施策
(2) 水質環境の保全
基本施策の内容
(2)–1 事業所排水対策
① 「水質汚濁防止法」等の法令に基づく規制・基準の遵守について指導します。
② 水質汚濁防止に関わる情報の提供に努め、適正な排水処理が促進されるよう
意識の高揚を図ります。
(2)-2 生活排水対策
① 家庭において適正な排水処理がなされるよう、広報やイベント等を通じて情報
の提供と意識の高揚を図ります。
② 公共下水道整備区域外の地域については、合併処理浄化槽の設置と適切な維持
管理を促進します。
③ 単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への切り替えを促進します。
④ 県や周辺市町村等と連携して水質保全対策に取り組みます。
(2)-3 公共下水道の整備
① 公共下水道事業を推進し、供用開始区域の拡大に努めます。
② 事業完了区域については、公共下水道への接続を促進します。
(2)-4 河川・水路等の浄化
① 市民参加による清掃活動を促進します。
42
第4章 基本施策
目
標 値
実施事項
高麗川
水素イオン濃度
(PH)
越辺川
生物化学的酸素
要求量
(BOD)
単位: mg/ℓ
浮遊物質量
(SS)
単位: mg/ℓ
溶存酸素量
(DO)
単位: mg/ℓ
大腸菌群数
単位:
千MPN/100mℓ
高麗川
越辺川
高麗川
越辺川
高麗川
越辺川
高麗川
越辺川
城山橋
万年橋
北坂戸橋
石今橋
高坂橋
川越境
城山橋
万年橋
北坂戸橋
石今橋
高坂橋
川越境
城山橋
万年橋
北坂戸橋
石今橋
高坂橋
川越境
城山橋
万年橋
北坂戸橋
石今橋
高坂橋
川越境
城山橋
万年橋
北坂戸橋
石今橋
高坂橋
川越境
中間年次策定時
現状
環境基準
(平成18年度) (平成23年度)
8.0
8.1
7.9
7.9
6.5
7.6
7.7
~
7.8
7.5
8.5
7.8
7.8
7.6
7.7
0.8
0.7
0.6
0.5
2.0 以下
0.8
0.6
0.8
0.7
0.9
0.7
3.0 以下
1.7
2.8
1.3
2.0
1.0
1.0
3.0
2.0
25.0 以下
1.8
1.0
2.0
3.0
6.5
8.0
9.4
10.0
10.4
11.0
7.5 以上
9.9
11.0
10.0
9.7
9.9
11.0
3.0 以上
8.8
9.5
19.3
6.5
10.5
4.7
1.0 以下
7.4
2.9
23.4
0.7
25.4
7.6
5.0 以下
38.3
6.0
高麗川
43
第4章 基本施策
(3) 騒音・振動の防止
基本施策の内容
(3)–1 事業活動に伴う騒音・振動対策
① 「騒音規制法」や「振動規制法」等の法令
に基づく規制・基準の遵守について指導し
ます。
② 騒音・振動の規制に関する情報の提供に努
騒音測定
め、適正な対策が促進されるよう意識の高揚を図ります。
(3)-2 自動車騒音・振動対策
① 住宅地内における低速走行やエコドライブの実践など、運転者のマナー・モ
ラルの向上に向けた意識の高揚を図ります。
② 沿道における防音対策について検討します。
③ 交通量の多い幹線道路については、関係機関と連携し、騒音・振動の低減に向
けた対策を検討します。
④ 道路の維持補修を推進します。
(3)-3 近隣騒音対策
① 市民一人一人の騒音防止意識の高揚に努めます。
目
標 値
中間年次策定時
実施事項
国道 407 号
単位:db
県道日高川島線
単位:db
新川越坂戸毛呂山線
単位:db
騒音
振動
騒音
振動
騒音
振動
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
現状
(平成18年度) (平成23年度)
71
68
69
66
53
49
51
50
65
―
59
―
31
―
25
―
―
65
―
62
―
46
―
37
44
要請限度
75 以下
70 以下
65 以下
60 以下
75 以下
70 以下
70 以下
65 以下
75 以下
70 以下
65 以下
60 以下
第4章 基本施策
(4) その他の公害の防止
基本施策の内容
① 土壌汚染を防止するため、法令などに基づく規制・基準の遵守について指導
します。
② 土壌汚染防止に関わる情報の提供に努め、適正な対策が促進されるよう意識
の高揚を図ります。
③ 悪臭を防止するため、法令などに基づく規制・基準の遵守について指導しま
す。
④ 悪臭防止に関わる情報の提供に努め、適正な対策が促進されるよう意識の高
揚を図ります。
⑤ 条例に基づき、土砂等による土地の埋め立て等に対する規制及び指導を行い
ます。
2) 有害化学物質がでないまちをつくろう
基本施策の内容
(1) 有害化学物質対策の推進
① 「ダイオキシン類対策特別措置法」等に基づく規制・基準の遵守について指
導します。
② 有害化学物質に関する調査の実施、情報の収集及び提供に努めます。
③ 違法な野外焼却の防止徹底を図ります。
④ 市民に対し、ごみの分別の徹底を要請し、有害ごみによる汚染を未然に防止
するよう努めます。
⑤ 市内におけるダイオキシン類調査を実施し、適正な対策を行います。
⑥ 農薬の適正使用や管理を促進します。
45
第4章 基本施策
目
標 値
大気
単位:pg-TEQ/m3
ダ
イ
オ
キ 土壌
シ
単位:pg-TEQ/g
ン
類
濃 河川水
単位:pg-TEQ/ℓ
度
河川底質
単位:pg-TEQ/g
現状
中間年次策定時
実施事項
環境基準
(平成18年度) (平成23年度)
市役所
0.05
0.047
三芳野公民館
0.07
0.056
勝呂公民館
0.05
0.053
0.6 以下
入西公民館
0.05
0.110
城山公民館
0.04
0.026
入西公民館
勝呂公民館
6.8
5.6
7.7
11.0
1,000 以下
1,000 以下
高麗川
越辺川
0.014
0.013
0.019
0.026
1.0 以下
高麗川
越辺川
0.74
0.43
2.40
0.72
150 以下
3) 放射性物質対策を推進しよう
基本施策の内容
(1) 放射性物質対策の推進
① 放射性物質の飛散の影響について、国、県及び関係機関と連携して、適切な
調査、対策を行います。
② 空間放射線量の測定や放射性物質の検査を実施します。
③ 市民への適切な情報及び学習機会の提供に努めます。
放射性物質簡易測定器
46
第4章 基本施策
「健康で安心して暮らせるまち」実現のために
市民の取組事項
・徒歩や自転車、公共交通機関を利用するようにしましょう。
・アイドリングストップやエコドライブを実践しましょう。
・自動車を購入する際は、ハイブリッドカーなどの低公害車を選びましょう。
・野外焼却(野焼き)はやめましょう。
・公共下水道区域外は、合併処理浄化槽に切り替えましょう。
・合併処理浄化槽の機能保持のため、保守点検、法定点検を実施しましょう。
・食べかすや廃油を排水溝に流さないようにしましょう。
・地域のごみゼロ運動や河川清掃に参加しましょう。
・ペットの鳴き声などが近隣の迷惑にならないようにしましょう。
・放射性物質についての正しい知識を身につけましょう。
事業者の取組事項
・法令等の規制・基準を守りましょう。
・地域のごみゼロ運動や河川清掃に協力しましょう。
・公共交通機関や自転車を積極的に利用し、ノーカーデーを推進しましょう。
・アイドリングストップやエコドライブを実践しましょう。
・ハイブリッドカーなどの低公害車の導入を進めましょう。
・野外焼却(野焼き)はやめましょう。
・低騒音、低振動の機器の利用を促進しましょう。
・有害化学物質は、適正に管理しましょう。
47
第4章 基本施策
Ⅳ 「身近に緑が感じられる潤いのある
快適なまち」をめざして
■ 計画体系 ■
取り組みの方向
基本施策
(1) 個性ある公園づくりの推進
1)潤いのあるまちをつくろう
(2) 潤いのある街なみづくり
(1) まちの緑化の推進
2)きれいなまちにしよう
(2) 環境美化の推進
(1) 交通安全対策の推進
3)安全に暮らせるまちをつくろう
(2) 安全な生活空間づくり
1) 潤いのあるまちをつくろう
基本施策の内容
(1) 個性ある公園づくりの推進
① 街区公園や近隣公園などの身近な公園の整備を推進します。
② 市民の身近な憩いの場となるポケ
ットパークの整備を促進します。
③ 市民の自然とのふれあい、憩いの
場となる水と緑の拠点の形成を図
ります。
④ 市民の意見を取り入れた公園整備
を実施します。
清水町公園
48
第4章 基本施策
(2)潤いのある街なみづくり
① 街なみ景観に配慮した公共施設の整備を推進し
ます。
② 県条例や各種制度を活用して、都市景観の形成
誘導に努めます。
③ 街路樹の植栽や景観に配慮した道路整備を推進
します。
④ 自然資源や歴史・文化資源を活かした景観の創
街路樹
造を図ります。
2) きれいなまちにしよう
基本施策の内容
(1) まちの緑化の推進
① 河川沿いの樹木については、維持・保全に努めるとともに、河川改修などで
生み出される残地を活用し、樹木や草花などで緑化を推進します。
② 潤いある街なみ景観の形成を図るため、都市計画道路や植栽可能な幅員をも
つ道路の緑化を推進します。
③ 児童生徒の自然とのふれあい、環境教育の一環としての花壇づくり、校庭の
芝生化・学校の木の育成・ビオトープ池の整備など、学校の緑化を推進します。
④ 市内の公園について、地域の特性や公園の性格、住民意向を踏まえ、地域に
ふさわしい緑化を推進します。
⑤ 計画的に整備され、緑豊かな街なみを形成している住宅団地や郊外の集落地
などについては、現在の良好な住環境の維持・向上を図ります。
⑥ 大規模な工場や事業所について、屋上緑化や壁面緑化を含めた敷地内緑化を
推進します。
⑦ 駅周辺の中心市街地は、街の顔としての景観
向上を図るため、駅前広場や主要な通りに特
色ある樹木や草花で緑化を促進するとともに、
商店街や住民の協力を得ながら、プランター
の配置やベランダ緑化を促進します。
市民ボランティア花壇
49
第4章 基本施策
⑧ オープンガーデンの普及・促進を図ります。
⑨ 花いっぱい運動の充実に努めるとともに、市民参加による緑化活動の促進を
図ります。
⑩ 緑と花に関する市民意識の醸成を図るため、講習会等を行います。
⑪ 開発事業にあたっては、適切な開発指導を行い、残存緑地の確保や緩衝緑地
帯の設置、法面緑化を促進します。
⑫ 市庁舎をはじめとする公共施設を基本計画にのっとったモデルとして整備し
ます。
(2)環境美化の推進
① ごみのポイ捨て防止や持ち帰りの啓発活動を推進し、マナーやモラルの向上
を図ります。
② 市民参加によるごみゼロ運動等の地域清掃活動
や自主的な環境美化活動を促進します。
③ 犬のフン等の持ち帰りなど、ペットの飼育マナーの向上を図ります。
④ 捨て看板等の撤去を定期的に実施します。
⑤ 空閑地の所有者に対し、雑草や枯れ草の除
去など適正な管理について指導します。
⑥ 不法投棄、違法行為の防止に向けて、監
視・指導体制の強化を図ります。
3) 安全に暮らせるまちをつくろう
基本施策の内容
(1) 交通安全対策の推進
① 誰もが安心・安全に通行できるまちづくりのため、道路、交差点等における
各種交通安全施設を整備します。
② 自転車利用者の利便と駅周辺の環境整備の
ため、各駅の自転車駐車場の設置を推進し
ます。
③ 自転車放置防止条例の規定に基づき、放置
自転車の撤去を徹底して行い、放置させな
放置自転車
50
第4章 基本施策
い環境づくりを推進します。
④ 放置自転車問題の解消を目指し、放置自転車クリーンキャンペーンをはじめ、
広報、啓発活動を行います。
(2)安全な生活空間づくり
① 公共施設・公共交通などにおけるユニバーサルデザインの導入を推進します。
② 道路、多くの市民が利用する民間建築物・公共交通・公共施設などのバリア
フリー化を推進します。
③ 地域防災計画に基づき総合的な防災施策を展開し、災害に強いまちづくりを
推進します。
④ 防犯意識の高揚を図り、地域ぐるみの防犯活動を促進します。
目
標 値
実施事項
中間年次策定時
(平成18年度)
放置自転車撤去台数
撤去自転車リサイクル販売率
現状
目標値
(平成23年度) (平成34年度)
―
1,288 台
1,000 台
93%
70%
93%
「身近に緑が感じられる潤いのある快適なまち」実現のために
市民の取組事項
・住宅周りの緑化に努めましょう。
・地域の緑化活動に参加しましょう。
・地域のごみゼロ運動や河川清掃に参加しましょう。
・ごみのポイ捨てはやめましょう。
・犬のフン等の持ち帰りやリード(綱)を放さない等、ペットの散歩マナーを守り
ましょう。
・定期的に空き地の雑草を除去しましょう。
・自転車は、決められた場所に駐輪しましょう。
51
第4章 基本施策
事業者の取組事項
・敷地内や屋上の緑化に努めましょう。
・地域の緑化活動に参加しましょう。
・地域の環境美化活動や清掃活動に参加しましょう。
・屋外広告物は、周囲の環境・景観に配慮したものにしましょう。
・バリアフリー・ユニバーサルデザインによる施設整備に努めましょう。
オープンガーデン
オープンガーデン
緑のカーテン
52
第4章 基本施策
Ⅴ
「一人一人が環境を学び、
行動するまち」をめざして
■ 計画体系 ■
取り組みの方向
基本施策
(1) 環境教育・環境学習の充実
1)環境をともに学んでいこう
(2) 環境情報の活用
(1) 環境ボランティア活動の促進
2)環境保全活動の輪を広げていこう
(2) 環境保全活動のネットワーク化
1) 環境をともに学んでいこう
基本施策の内容
(1) 環境教育・環境学習の充実
① 環境教育プログラム活用による環境教育を
推進します。
② 「環境学館いずみ」を活用し、環境を考え
る機会の拡充や学習講座、環境関連イベン
トの開催の充実を図ります。
③ こどもエコクラブの充実を図ります。
環境教育プログラム「生き物自然観察」
④ 環境保全活動の拡大と定着を目指すため、積極的なPR活動を行います。
⑤ 市民や事業者の自主的な環境学習活動を支援
します。
⑥ 高麗川や越辺川などの河川沿いに、自然との
ふれあい・環境学習の場となる水辺と緑の拠
点の整備を推進します。
⑦ 城山の森を活用した環境学習を推進します。
環境学館いずみ講座「理科教室」
53
第4章 基本施策
(2)環境情報の活用
① 公共施設やホームページなどを活用した環境情報発信の充実を図ります。
② 環境報告書を通じて、坂戸市の環境の状況について定期的な情報提供を行い
ます。
③ イベントの開催により環境保全に関する知識の普及に努めます。
④ 県や市民団体との連携を図り、環境情報の収集や情報の活用に努めます。
目
標 値
(平成18年度)
現状
目標値
(平成23年度) (平成34年度)
年 10,602 人
年 10,903 人
年 11,500 人
環境学習講座の開催数
年 87 回
年 100 回
現状以上
環境教育プログラム実施回数
年 38 回
年 45 回
現状以上
年 11 団体
3 団体
14 団体
実施事項
「環境学館いずみ」利用者数
こどもエコクラブ登録数
中間年次策定時
環境学館いずみ講座「水の恵み塾」
環境学館いずみ こどもエコクラブ「アースフレンズ」
54
第4章 基本施策
2) 環境保全活動の輪を広げていこう
基本施策の内容
(1) 環境ボランティア活動の促進
① 「環境学館いずみ」を活用し、環境を考える機会の拡充や学習講座、環境関
連イベントの開催の充実を図ります。
② 市民や事業者に対し、環境保全活動への積
極的な参加を促進します。
③ ボランティア団体やNPO等による活動を
支援するとともに、行政との協働による環
境保全活動を推進します。
高麗川ふるさとの会による環境保全活動
(2)環境保全活動のネットワーク化
① 市民や事業者、団体など自主的な環境保全活動団体との連携を図ります。
② 本市に関わる人々が一体となって環境保全活動を推進する体制を構築してい
きます。
「一人一人が環境を学び、行動するまち」実現のために
市民の取組事項
・環境問題を身近な問題として学びましょう。
・家庭で環境問題について話し合い、環境に配慮した行動を心掛けましょう。
・自然観察会等に参加しましょう。
・環境学館いずみの環境学習講座に参加しましょう。
・こどもエコクラブなどの活動に参加しましょう。
・地域や団体などの環境保全活動に参加しましょう。
55
第4章 基本施策
事業者の取組事項
・事業所内外での環境学習会を開催・参加しましょう。
・地域の環境保全活動に参加しましょう。
・環境保全技術や環境保全活動の取り組み情報を積極的に発信しましょう。
環境紙芝居
環境教育プログラム「地球温暖化」
環境学館いずみ講座「自由研究教室」
環境学館いずみ「第1回 水の恵みフォーラム」
56
第5章
57
計画の推進方策
第5章
1
計画の推進方策
計画の進行管理
1) 計画の進行管理
本計画の実行性を確保するため、計画策定から具体的な行動の実施、運用、継
続的な見直し、改善までの一連の流れを、Plan(計画)→Do(実施)→C
heck(点検)→Action(見直し行動)のサイクルを確立させ、様々な
視点からの推進状況を評価・把握しつつ推進していきます。
計画及び施策の実施状況は、環境マネジメントシステムを活用し、監視してい
くものとします。
また、市民・事業者への定期的な公表や環境審議会への報告を通じて意見・提
言をいただき、継続的な改善を図っていきます。
■ 坂戸市環境基本計画の進行管理システム
環境基本計画
環境基本計画の実施
(市民・事業者・行政の協働)
継
続
的
改
善
Plan
(計画)
Do
(実施)
環境マネジメントシステムによる監視
環境報告書の作成・公表
Check
(点検)
・市民・事業者からの提言
・環境審議会からの提言
環境基本計画の年次修正・見直し
58
Action
(見直し行動)
第5章
計画の推進方策
2) 環境報告書の作成・公表
計画の進捗状況や目標達成状況を明らかにするため、「環境報告書」としてと
りまとめ、冊子の配布やホームページでの掲示により公表します。
環境報告書の公表は毎年行い、環境審議会等による推進状況に関する点検、評
価を行います。
59
第5章
2
計画の推進方策
計画の推進体制
計画の推進は、市民・事業者・行政がそれぞれの分野での役割を認識し、連
携・協力して計画を推進することが必要です。
そのため、連携システムの構築や協働の会議の場を設け、計画の推進と進行
管理を図ります。
1) 市の推進体制
本計画に掲げた施策を推進するために、環境マネジメントシステムを活用し、
環境施策を総合的・計画的に推進します。
2) 市民・事業者の推進体制
望ましい環境像を実現するためには、市民・事業者と行政の協働による取り組
みが不可欠です。各主体が共通の認識を持ち、それぞれの役割と責務を自覚し、
協働して取り組みを推進することが必要です。
そのために、市民・事業者により構成される「(仮称)環境市民フォーラム」
を開催し、各主体における取り組みについての情報交換を行い、協働に向けた取
り組みを進めます。
3) 環境審議会
本計画の進行状況に対して客観的立場から意見をいただくため、環境施策に関
する取り組みの実施状況及び数値目標の達成状況について「環境審議会」に報告
し、意見・提言を受けます。
4) 広域的な連携
大気汚染や水質汚濁など広域的な取り組みが求められる課題や地球環境問題
などへの対応について、国や県、近隣の地方自治体と緊密な連携を図りながら、
広域的な視点に基づいて取り組みを進めます。
60
参
考
資
料
資料1
目標値における実施事項の定義・選定理由及び目標値
の根拠について
資料2
第2次坂戸市環境基本計画策定の経緯
資料3
第2次坂戸市環境基本計画の策定について(諮問)
資料4
第2次坂戸市環境基本計画の策定について(答申)
資料5
坂戸市環境審議会委員名簿
資料6
坂戸市環境基本計画庁内検討委員名簿
資料7
環境用語集
資料8
坂戸市環境基本条例
61
参考資料
資料1 目標値における実施事項の定義・選定理由及び目標値の根拠について
基本目標
Ⅰ「地球にや
さしい循環型
社会のまち」
をめざして
取組の方向
実施事項
1)地球温暖化 温室効果ガス
防止に努めよ 排出量(※市
う
の公共施設か
(P31)
ら排出される
量)
現状
目標値
定義・選定理由
目標値の根拠
(H23)
(H34)
年
(32年度) (定義)
本市では「坂戸市
11,838 年9,549 市の公共施設から 地球温暖化対策実
t-CO2
t-CO2 排出される温室効 行計画」におい
果ガスの平成32年 て、平成32年度に
度排出量。
おける温室効果ガ
ス排出量を平成17
(選定理由)
年度比で約25%削
本市の公共施設に 減する目標を設定
おける地球温暖化 しているためこの
対策の成果を示す 目標値を設定。
数値であることか
ら選定。
公用車の低公
害車導入率
100%
100%
(定義)
公用車の取得に際
して、低公害車を
導入する割合。
市の率先行動とし
て、自動車の低公
害化を着実に推進
し、二酸化炭素等
の排出量削減及び
(選定理由)
環境負荷の低減を
公用車の低公害車 図るため、この目
導入は、環境に配 標値を設定。
慮した地域社会の
創造に寄与し、新
エネルギーの利用
にも資することか
らこの指標を選
定。
住宅用太陽光
発電システム
設置補助件数
40件
200件
(定義)
自ら居住する住宅
への太陽光発電シ
ステム設置に対す
る補助件数
公共施設への
太陽光発電シ
ステムの設置
箇所数
5箇所
太陽光発電システ
ムの導入を支援す
ることにより、太
陽光発電システム
の普及・拡大を推
進するため現状の
(選定理由)
5倍とすることを
再生可能エネル
目指して、この目
ギーである太陽光 標値を設定。
を活用することで
温室効果ガスの削
減やエネルギーの
安定供給に寄与す
ることから選定。
15箇所 (定義)
現状の3倍とする
公共施設への太陽 ことを目指して、
光発電システムの この目標値を設
導入箇所数
定。
(選定理由)
温室効果ガスの削
減やエネルギーの
安定供給に寄与す
ることから選定。
62
参考資料
基本目標
取組の方向
実施事項
再生可能エネ
ルギーの利用
に関わるイベ
ント開催回数
現状
(H23)
年2回
目標値
(H34)
年5回
定義・選定理由
目標値の根拠
(定義)
再生可能エネル
ギーの市民への普
及・啓発のための
イベント開催回数
現状の2.5倍とす
ることを目指し
て、この目標値を
設定。
(選定理由)
再生可能エネル
ギーについて市民
への普及・啓発に
寄与することから
選定。
住宅用創エネ
ルギー機器設
置補助件数
―
35件
(定義)
家庭において利用
可能な電気を作り
出すとともに、発
生する排熱を有効
利用するエネル
ギー効率が高い省
エネルギー機器の
導入に対する補助
件数
平成24年度から開
始の事業で
H24.10.12現在
の補助件数は9件
であり、機器の普
及・拡大を推進す
るため現状の4倍
とすることを目指
して、この目標値
を設定。
(選定理由)
※創エネルギー機
機器の普及促進を 器:エコウィル、
図り、地球温暖化 エネファーム
の防止及び災害時
にも強い電力源の
分散型社会の構築
に寄与することか
ら選定。
2)ごみの減量 市民1人1日
化・資源化・ 当たりの一般
適正処理を進 廃棄物排出量
めよう
785g
(P33)
(27年度) (定義)
731g 市内から発生する
1年間の総排出物
を人口及び年間日
数で割った1日の
排出量
平成21年度実績の
793gと過去の実
績を基に平成27年
度の目標値を731
gに設定。
なお、目標値
は、一般廃棄物処
(選定理由)
理基本計画中間年
ごみの減量化を推 次改訂版における
進することによ
目標値(平成27年
り、ごみ処理経費 度)を引用。
の削減、施設の延
命化、環境に負荷
をかけない(CO
2の削減)まちづ
くりを目指すこと
から選定。
一般廃棄物リ 年30.4% (27年度) (定義)
平成21年度実績に
サイクル率
年31.7% 排出物全体から再 相当する31%以上
(※セメント
利用できる資源物 を維持していくこ
原料化量含
の割合。
とを目指し、平成
む)
27年度の目標値を
(選定理由)
31.7%に設定。
生活・事業活動の なお、目標値
過程において不要 は、一般廃棄物処
となったものを資 理基本計画中間年
源としてリサイク 次改訂版における
ルを推進し、循環 目標値(平成27年
型社会の構築を目 度)を引用。
指していることか
ら選定。
63
参考資料
基本目標
取組の方向
実施事項
家庭用生ごみ
処理器(機)の
延べ普及台数
現状
目標値
定義・選定理由
(H23)
(H34)
5,258基 (27年度) (定義)
5,658基 家庭の台所から排
出される生ごみの
自家処理を促進
し、ごみ減量の推
進を図るため、家
庭用生ごみ処理器
(機)の購入者に対
し、その費用の一
部として補助金を
交付する制度の累
計補助基数。
目標値の根拠
昭和60年度から実
施している事業。
過去の実績を基に
最近の状況等を考
慮して平成27年度
の目標基数を設
定。
なお、目標値
は、一般廃棄物処
理基本計画中間年
次改訂版における
目標値(平成27年
度)を引用。
(選定理由)
生ごみの資源化を
促進することから
選定。
不法投棄の監
視日数
月10日
週3日
(定義)
不法投棄の監視と
その速やかな回収
回数
現状の1.2倍とす
ることを目指し
て、この目標値を
設定。
(選定理由)
不法投棄を監視す
ることによりその
抑制を図る数値で
あることから選
定。
撤去自転車リ
サイクル販売
率
70%
93%
(定義)
坂戸市自転車放置
防止条例に基づき
撤去した自転車の
リサイクル販売率
撤去した自転車の
中には、破損が激
しくリサイクル販
売に適さないもの
もある。その割合
を7%と見込み、
(選定理由)
この目標値を設
ごみの減量及び再 定。
利用の推進に寄与
することから選
定。
Ⅱ「美しい緑 2)美しい緑を 城山の森の整
にあふれ、清 保全しよう
備
流が流れるま (P38)
ち」をめざし
て
整備中
完成
(定義)
保存樹林の指定面
積の拡大等、城山
全体の保全を図り
つつ、散策路等を
整備。
(選定理由)
豊富な自然が残
り、散策や自然学
習の場となる丘陵
地的な立体感を
もった樹林地は市
内で城山だけであ
るため選定。
64
将来にわたり、樹
林の保全と自然と
のふれあいの場、
市民の憩いの場を
確保するためにこ
の目標値を設定。
参考資料
基本目標
取組の方向
実施事項
保存樹木等の
指定
現状
(H23)
370件
目標値
(H34)
425件
定義・選定理由
目標値の根拠
(定義)
坂戸市環境保全条
例に基づき、保存
樹木等として指定
された樹木、樹
林、生け垣の件
数。
坂戸市総合振興計
画では、平成22年
を基準に6年間で1
割増としている。
平成22年から12
年後である平成34
年度では、2割増
としてこの目標値
を設定。
(選定理由)
大きな樹木、広い
樹林地や長い生け
垣は、市内の貴重
な緑として保全す
べきものとして、
この指標を選定。
保存樹木の指
定面積
21.7ha
55.4ha (定義)
坂戸市環境保全条
例に基づき、保存
樹林として指定さ
れた山林の面積。
(選定理由)
市街地に点在する
平地林や郊外の樹
林地は身近な緑と
して保全すべきも
のであることから
この指標を設定。
Ⅲ「健康で安
心して暮らせ
るまち」をめ
ざして
1)公害のない (再掲)公用車
安心して暮ら の低公害車導
せるまちをつ 入率
くろう
100%
緑の基本計画で
は、平成37年に
65haの指定樹林
地を目標としてい
ることから、平成
34年の目標値とし
て算出。
100%
(P41)
Ⅳ「身近に緑
が感じられる
潤いのある快
適なまち」を
めざして
3)安全に暮ら 放置自転車撤
せるまちをつ 去台数
くろう
(P51)
1,288台 1,000台 (定義)
坂戸市自転車放置
防止条例に基づき
撤去された自転車
の台数。
撤去台数の現状か
ら2割程度の減少
を目指してこの目
標値を設定。
(選定理由)
誰もが安全・安心
に通行できるまち
づくりのため、ま
た、駅周辺の環境
整備に寄与するこ
とから選定。
(再掲)撤去自
転車リサイク
ル販売率
Ⅴ「一人一人 1)環境をとも 「環境学館い
が環境を学
に学んでいこ ずみ」利用者
び、行動する う
数
まち」をめざ (P54)
して
70%
93%
年
年
(定義)
現状から約5%の
10,903 11,500 環境学館いずみを 利用者の増を目指
人
人
利用する人数。
して目標値を設
定。
(選定理由)
子どもをはじめ広
く市民が、環境問
題に興味を持ち、
気軽に楽しく学習
できる場を提供す
ることが重要であ
ることから選定。
65
参考資料
基本目標
取組の方向
実施事項
環境学習講座
の開催数
環境教育プロ
グラム実施回
数
現状
目標値
定義・選定理由
(H23)
(H34)
年100 現状以上 (定義)
回
環境学館いずみで
実施する環境に関
する各種講座や実
習の開催数。
目標値の根拠
現状の年100回
は、平成14年の開
館後、平成16年度
の111回に次ぐ開
催数であるため現
状の100回以上を
(選定理由)
目指して目標値を
環境についての学 設定。
習機会をより一層
充実されるため選
定。
年45回 現状以上 (定義)
子どもたちへの
「環境教育プログ
ラム」に基づく環
境教育の実施回数
現状の年45回は、
直近の3年間では
実施回数が一番多
いため現状の45回
以上を目指して目
標値を設定。
(選定理由)
子どものころから
環境問題を正しく
認識し、環境を保
全しようとする心
と行動を育成する
ための環境教育の
実施状況を示す数
値であることから
選定。
こどもエコク
ラブ登録数
3団体
14団体 (定義)
子どもたちが行う
環境学習や環境保
全活動を支援する
環境省事業への登
録団体数
(選定理由)
子どもたちが環境
学習や環境保全活
動に参加すること
を示す数値である
ことから選定。
66
13の小学校に各1
クラブ、環境学館
いずみに1クラブ
の計14クラブを目
指して目標値を設
定。
参考資料
資料2
第2次坂戸市環境基本計画策定の経緯
開催日
平
成
23
年
平
成
24
年
会議等の種類
容
11 月 18 日
第1回
庁内検討委員会
第2次坂戸市環境基本計画の策定について
・策定方針について
・スケジュールについて
5 月 28 日
第2回
庁内検討委員会
第2次坂戸市環境基本計画(案)について
7 月 27 日
第1回
坂戸市環境審議会
第2次坂戸市環境基本計画の策定について
(諮問)
9 月 19 日~
10 月 4 日
10 月 4 日
11 月 7 日~
12 月 6 日
庁内検討委員への第2次坂戸市環境基本計画
(案)に係る意見聴取
第2回
坂戸市環境審議会
第2次坂戸市環境基本計画(案)について
市民コメントの実施について
市民コメント
市民コメントの募集
12 月 18 日~
25 日
平
成
25
年
内
庁内検討委員への第2次坂戸市環境基本計画
(案)に係る意見聴取
1 月 11 日
第3回
坂戸市環境審議会
市民コメントの結果について
第2次坂戸市環境基本計画の答申案の検討に
ついて
2月1日
第4回
坂戸市環境審議会
第2次坂戸市環境基本計画の策定について
(答申)
67
参考資料
資料3
第2次坂戸市環境基本計画の策定について(諮問)
68
参考資料
資料4
第2次坂戸市環境基本計画の策定について(答申)
69
参考資料
70
参考資料
資料5
坂戸市環境審議会委員名簿
区
分
氏
武井
1号委員
市民の代表者
2号委員
関係団体の代表者
名
備
誠
市議会環境都市常任委員会委員長
大澤 初男
市議会環境都市常任委員会副委員長
綿貫 和夫
公募
岩橋 和磨
公募
石川
坂戸市農業委員会長
猛
井上 勝司
坂戸市商工会長
恒川
坂戸市区長会長
平
勝
茂夫
坂戸市PTA連合会副会長
行森 英治
3号委員
学識経験者
4号委員
関係行政機関職員
考
(財)埼玉県生態系保護協会副会長
萩原
章
坂戸サワギキョウの会代表
津田
整
城西大学教授
岡﨑 光子
女子栄養大学教授
塚越 俊陽
埼玉県地球温暖化防止活動推進員
猪又 浩一
西入間警察署生活安全課長
須藤
東松山環境管理事務所長
勉
71
参考資料
資料6
坂戸市環境基本計画庁内検討委員名簿
NO
職
関
連
施
策
1
政策企画課副課長
政策の総合企画・調整
2
財政課副課長
財政の調整
3
防災安全課副課長
防災、防犯、放置自転車
4
管財課長
施設(車含む)管理
5
市民協働推進課副課長
住民自治組織、市民活動団体の育成・支援
6
市民文化課長
交通対策、消費者保護
7
農業振興課長
農地の保全
8
環境政策課長
環境施策の企画調整、ごみ減量・リサイクル、
花の推進(委員長)
9
生活環境課長
環境保全、自然保護
10
清掃事務所副所長
廃棄物処理
11
福祉総務課副課長
福祉政策の総合企画・調整
12
健康政策課長
健康政策の総合企画・調整
13
都市計画課長
都市計画政策の総合企画・調整
14
道路課副課長
道路の管理・整備
15
河川公園課副課長
河川、公園の管理・整備
16
教育総務課副課長
教育政策の総合調整
17
学校教育課副課長
小中学校の環境教育
事務局
72
環境部環境政策課
政策担当
参考資料
資料7
環境用語集
(ア行)
● アイドリングストップ・・・自動車の駐停車時にエンジンを止めること。それにより、
二酸化炭素を含む排気ガスの排出を減らし、地球温暖化防止に効果があるとされている。
● いずみ運営ボランティア・・・環境学館いずみにおいて、環境学習等の手伝いや各種事
業の企画や運営に協力していただくスタッフ。
● 一般環境測定局・・・大気汚染の状況を把握するため、住宅地などの一般的な生活空間
に設置されたもの。
● 一般廃棄物リサイクル率・・・処理された一般廃棄物のうち、資源化された量の割合を
表したもの。リサイクル率=リサイクル量/ごみ発生量
● エコショップ・・・ごみの減量化やリサイクルを積極的に取り組む市内の事業者を認定
し、消費者と事業者及び行政が一体となり環境保全、ごみ減量及びリサイクルの推進を
図るもの。
● エコドライブ・・・急発進、急加速をしない、不要な荷物の積載をやめる、不必要なア
イドリングを行なわない、適正な経済的速度で走行するなど、燃料消費量や自動車排出
ガスを抑制する運転のこと。
● エコバッグ・・・レジ袋の使用量を減らすために、買い物に持参する手提げ袋。
● エコマーク・・・様々な商品の中で、生産から廃棄までを通して環境への負担が少なく、
環境保全に役立つと認められた商品につけるマーク。環境省の指導のもとに財団法人日
本環境協会が認定する。
● 援農ボランティア制度・・・農家の農作業を支援するとともに、市民の余暇の充実と農
業への理解を深め、農業の振興を図ることを目的とする制度。
● オープンガーデン・・・個人庭園を一般の人に公開するという活動で、イギリスで始ま
ったもの。「花いっぱいのまち・坂戸」を進めるため、個人・団体・行政が協働して実
施し、丹精込めた庭や花壇等を開放して、訪れた人との交流を楽しむ場。
● NPO・・・Non-Profit Organization の頭文字で、民間非営利団体の略。ボランテ
ィア団体や公益的な法人を含む概念で、収益を構成員に分配せず公益のために活動する
民間の組織のこと。
● オゾン層・・・地上 10~50 ㎞の高層の大気にある。太陽光線により、酸素から生成
され、有害な紫外線を吸収しているが、フロンによって破壊されると皮膚がんや生態系
への影響が生じるとされている。
● 温室効果ガス・・・太陽光線によって暖められた地表面から放出される赤外線を吸収し、
大気を暖め、地表面の温度を高める効果を持つガスで、地球温暖化の原因となる。温室
効果ガスには二酸化炭素、メタン、フロンガス等がある。
73
参考資料
(カ行)
● 化石燃料・・・地質時代に動植物などの死骸が地中に堆積し、長い年月をかけて地圧・
地熱などにより変成されてできたもので、人間の経済活動で燃料として用いられるもの。
主なものとして、石炭、石油、天然ガスなどがある。
● 合併処理浄化槽・・・台所、風呂、洗濯などの生活に伴う排水と、し尿を併せて処理す
る浄化槽。し尿だけを処理する単独処理浄化槽に比べて、水質汚濁物質の削減率が極め
て高い。
● 環境学習・・・人間と環境との関わりについて理解と認識を深め、環境の保全に対して
責任ある行動がとれるようにすることを目的として、環境に関することを学ぶこと。
● 環境学館いずみ・・・自然環境、ごみの減量やリサイクル、再生可能エネルギーなど、
環境に関する各種講座や実習など行う、総合的な環境学習・情報発信の拠点施設として
平成 14 年に設立。
● 環境基準・・・環境基本法で「大気の汚染、水質汚濁、土壌の汚染及び騒音に係わる環
境上の条件について、それぞれ、人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持
されることが望ましい基準」であると定められている。
これは、行政上の目標として定められているもので、公害発生源を直接規制するため
の基準(いわゆる規制基準)とは異なる。
● 環境教育プログラム・・・市内の小中学生を対象に、環境を保全しようとする心と行動
を育成する教育を行うために、平成 16 年 4 月から実施している。総合的な学習、社会
科及び理科の授業で活用されている。
● 環境負荷・・・人の活動により環境に加えられる影響で、環境を保全する上で支障の原
因となるおそれのあるもの。工場からの排水、排ガスはもとより、家庭からの排水、ご
みの排出、自動車の排気ガスなど、通常の事業活動や日常生活のあらゆる場面で環境へ
の負荷が生じている。
● 環境マネジメントシステム・・・企業や行政などが自ら環境方針や行動指針を定め、実
施、点検及び見直しという一連の行動を継続的に行い、事業活動に伴う環境負荷や環境
リスクを低減する経営システムのこと。
● 関東ローム層・・・関東地方の台地や丘陵を覆う赤褐色の風化した火山灰層。
● 協働・・・行政とパートナー(自治会、NPO やボランティア団体、企業、大学等)が
お互いの役割を明確にしながら、地域課題の解決などを連携・協力して行うこと。
● グリーン購入・・・環境への負荷が少ない商品やサービスを優先的に購入すること。
● 公害・・・環境基本法によれば、「環境保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活
動に伴って生ずる相当範囲にわたる大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、
地盤の沈下及び悪臭によって、人の健康または生活環境に係る被害が生ずること」をい
う。この「生活環境」には、人の生活に密接な関係のある財産、動植物とその生育環境
が含まれる。
74
参考資料
● 光化学オキシダント・・・強力な酸化作用を持ち健康被害を引き起こす大気汚染物質で
あり、光化学スモッグの原因となるもの。
● 光化学スモッグ・・・太陽からの紫外線などによる光化学反応で、大気中のオキシダン
トなどの濃度が高まって発生する。自動車の排気ガスなどに含まれる炭化水素や窒素酸
化物が反応して生じ、人体や動植物に有害である。
● こどもエコクラブ・・・環境省が実施する子どもたちの地域の中での生体的な環境学習
や実践活動を支援する事業。参加できるのは小中学生で、数人から20人程度のメンバ
ーとサポーター(大人の指導者)が一組となる。参加するとガイドブックやバッジ、ニ
ュースレターが配布される。
(サ行)
● 埼玉エコタウンプロジェクト・・・再生可能エネルギーの活用と徹底した省エネ対策を
一定地域内で集中的に進める埼玉県独自のプロジェクト。市内全域でのエコタウン指
定:本庄市・東松山市、特定事業でのエコタウン指定:坂戸市・秩父市・寄居町。
● 再生可能エネルギー・・・石油や石炭などの化石燃料の限りあるエネルギー資源に対し
て、太陽光や太陽熱、水力、風力、地熱、バイオマスなど、一度利用しても枯渇せず繰
り返し使えるエネルギーのこと。発電時や熱利用時に地球温暖化の原因となる二酸化炭
素をほとんど排出しない。
● 酸性雨・・・化石燃料の燃焼などにより大気中に放出された硫黄酸化物や窒素酸化物な
どが雨や霧に取り込まれ、酸性になって地上に落下した雨等。酸性雨は土壌の酸性化を
もたらし、肥沃度を低下させ、森林生態系に影響を与えることが懸念されている。
● 住宅用創エネルギー機器・・・家庭において利用可能な電気を作り出すとともに、発生
する排熱を有効に利用するエネルギー効率が高い省エネルギー機器(エコウィル、エネ
ファーム)のこと。
● 循環型社会・・・資源循環型社会とも言い、大量生産、大量消費、大量廃棄型社会など
に対し、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの使用や水や鉱物資源、石油資源など
が何度も社会の内部を循環する環境負荷の少ない社会をいう。
● 省資源・省エネルギー・・・石油や石炭、森林などの希少で限りある資源・エネルギー
の枯渇を防ぐため、その消費の削減を図り、無駄をなくし、効率的に利用すること。ま
た、再利用・再生利用したりすること。
● 城山の森・・・坂戸市の西にある標高113mの山林。市内唯一といえる、まとまった
樹林地であり、すばらしい景観と良好な自然環境及び貴重な動植物が生息していること
から、保全の必要性が高い。
● 振動規制法・・・工場や事業場の事業活動・建設工事に伴う振動についての規制を行う
もの。また、道路交通振動の規制も定めることにより、生活環境を保全し、国民の健康
の保護を明らかにしている。
75
参考資料
● 水質汚濁防止法・・・工場や事業場から公共用水域に排出される水の排出や地下に浸透
する水を制限するとともに、生活排水対策を推進し、公共用水域及び地下水の水質の汚
濁の防止を図り、国民の健康を保護するもの。また、健康被害が生じた場合に事業者の
損害賠償の責任について定め、被害者の保護を明らかにしている。
● 水素イオン濃度・・・液中の酸性、アルカリ性を表す尺度。この数値が 7 のときが中性
であり、数値が大きいほどアルカリ度は強く、数値が小さいほど酸性度が強い。
● ステゴビル・・・草地に生えるユリ科の多年草で、高さ約 30 ㎝程の茎の先に白い花を
咲かせる。昭和6年に県の天然記念物に指定。
● スマートインターチェンジ・・・高速道路の本線上またはサービスエリア、パーキング
エリア、バスストップに設置されているETC(電子料金収受システム)専用の出入口
のこと。
● スマート街区・・・建物同士をネットワークで結び、生み出したエネルギーを融通し合
う地域のこと。
● 生態系・・・ある地域に育成・生息する多様な生物とそれらの生活空間である大気、水、
土、太陽エネルギーなどが有機的につながったものをいう。生物は、生産者(植物)
、
消費者(動物)、分解者(細菌や微生物)から成り立ち、大気、水、土などの資源の間
でエネルギーや物質が循環している。
● 生物化学的酸素要求書(BOD)
・・・生活環境項目の1つであり、河川水や工場排水、
下水などに含まれる有機物による汚濁の程度を示すので、水の中に含まれる有機物が一
定温度のもとで微生物によって生物化学的に酸化されるときに消費される酸素の量を
いう。単位は㎎/l で表示され、数値が大きいほど汚濁の程度が高い。
● 騒音規制法・・・工場や事業場で事業活動・建設工事に発生する騒音について必要な規
制を行うもの。また、自動車騒音の規制も定めることにより、生活環境を保全し、国民
の健康の保護を明らかにしている。
(タ行)
● ダイオキシン類・・・水素、炭素、酸素、塩素の化合物であるポリ塩化ジベンゾーパラ
ージオキシン(PCDD)と、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)をまとめた「ダイ
オキシン類」の通称である。ポリ塩化ビフェニール(PCB)のうち、ダイオキシン類
と類似の生理作用をもつコプラナーPCB(Co-PCB)と呼ばれる一群の物質も含
まれる。
ダイオキシン類には、動物実験から、強い急性毒性があることが分かっている。また、
慢性毒性(長期間、微量を摂取した場合の毒性)としては、発がん性などが確認されて
いるほか、生殖障害や免疫機能の低下といった毒性をもつという研究報告もあり、いわ
ゆる「環境ホルモン」の疑いがある化学物質の一つに数えられている。
ダイオキシン類は、塩素を含むプラスチックやビニール製品など様々な物質が混在し
76
参考資料
ている廃棄物などが、低温で不完全燃焼を起こしたときに非意図的に発生すると言われ
ているが、その生成過程は必ずしも十分には明らかにされてはいない。
● 大気汚染防止法・・・工場や事業場で事業活動・建築物等の解体等に伴うばい煙、揮発
性有機化合物や粉じんの排出等を制限し、有害大気汚染物質対策を推進し、自動車排出
ガスに係る許容限度を定めること等により、大気の汚染に関し、国民の健康を保護する
もの。また、生活環境を保全、大気の汚染に関して人の健康被害が生じた場合に事業者
の損害賠償の責任について定め、被害者の保護を明らかにしている。
● 大腸菌群数・・・大腸菌及び大腸菌と性質が似ている細菌の数のことをいい、し尿汚染
の指標である。また、大腸菌群数の環境基準値は類型別に定められている。
● タコノアシ・・・タコノアシ科の多年草。河口域の湿地や水田周辺などに生育し、草丈
は1m弱で、細長い葉がらせん状ににつく。放射状に数本に分かれた総状花序を茎の先
につけ、その上側に黄緑色の小さい花が多数開く。これを上から見ると、吸盤のついた
蛸の足を下から見たのに似ている。また、晩秋になるとさく果が熟し、全草が紅葉して
茹蛸のように見える。
● 単独処理浄化槽・・・し尿のみを処理する浄化槽。
● 地球温暖化・・・地球の平均気温が上昇する現象。それに伴い降雨パターンや気象パタ
ーンが変化したり異常気象の頻度が上がったりという、深刻な気候変動への影響が懸念
されている。主な原因は、人工的に排出される二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス
であり、産業革命以降、化石燃料を大量に使用したことで加速化したとされる。
● 地産地消・・・地域生産地域消費の略語で、地域で生産された様々な生産物や資源をそ
の地域で消費すること。
● 低公害車・・・従来のガソリン車やディーゼル車に比べ大気汚染物質である窒素酸化物
や温室効果ガスである二酸化炭素の排出が少ない車。電気自動車、燃料電池自動車、天
然ガス自動車、メタノール自動車、ハイブリッド自動車および国土交通省が認定した低
排出ガス自動車などがある。
● 天然記念物・・・学術上価値の高い動物、植物、地質鉱物(それらの存ずる地域を含む)
で、その保護保存を主務官庁から指定されたもの。本市では、シダレザクラ、カゴノキ
(鹿の子木)が市の指定、ステゴビル、土屋神社神木スギ、入西のビャクシンが県の指
定となっている。
● 透水性舗装・・・河川への雨水流出量の抑制、地下水の涵養や街路樹の保護育成を図る
ため、雨水の一部を地下に浸透させることができる道路等の舗装。
● 特定外来生物・・・特定外来生物防止法で指定され、在来の生物を捕食したり、生態系
に害を及ぼす可能性がある生物(例:ブラックバス、カミツキガメなど)
。
(ナ行)
● 二酸化窒素・・・一酸化窒素が空気または酸素と反応して生成する、刺激臭のある赤褐
77
参考資料
色の気体。呼吸器の細菌感染等に対する抵抗力を弱めてしまう性質がある。
● 入西のビャクシン・・・北大塚の石上神社の境内にあり、高さ約 12m、幹周りは約 3.5
mで根元付近がねじれており、地元では「ねじれっ木」とも呼ばれている。昭和6年に
県の天然記念物に指定。
(ハ行)
● ハイブリッドカー・・・作動原理または利用するエネルギーのいずれかが異なる複数の
動力源をもち、状況に応じて単独あるいは複数の動力源を用いて移動する車両のこと。
日本では、内燃機関と電動機を動力源として備えた自動車が主である。
● 花のボランティア・・・市内55箇所程に点在する市民花壇の管理や花の栽培温室での
手伝いをしていただくスタッフ。
● バリアフリー・・・障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるもの
を除去するという意味で、もともと住宅建築用語で登場し、段差等の物理的障壁の除去
をいうことが多いが、より広く障害者の社会参加を困難にしている社会的、制度的、心
理的なすべての障壁の除去という意味でも用いられる。
● ビオトープ・・・生物を意味する「Bio」と場所を意味する「Tope」を合成したドイ
ツ語であり、
「生物の生息に適した場所」を意味する。
植生豊かな水辺や雑木林が、その代表例であり、また開発事業などに際して積極的に
保全、回復、創出が図られる野生生物の生育・生息環境という意味でも用いられる。
● 浮遊物質量・・・水中に浮いている物質のうち、ろ過で分離できるもの。水の濁りの原
因となり、数値が大きいほど透明度が悪くなる。
● 浮遊粒子状物質・・・粒径 10 ミクロン以下の大気中に浮遊する粒子状物質で、大気汚
染の原因となるもの。
● フリーマーケット・・・フランス各地で行われていた「蚤の市」が始まりである。中古
品や不用品を公園や広場で持ち寄って、売買や交換をする市のこと。
● ふれあい収集・・・ひとり暮らし等の身体障害者や高齢者の方で、自らごみ等を所定の
集積所へ出すことが困難で、身近な人の協力が得られない方にごみの収集担当者が直接
自宅へ訪問し、ごみ収集するとともに安否確認を行うこと。
● 放射性物質・・・放射線を出す能力を持つ物質の総称で、ウラン、プルトニウム、トリ
ウムのような核燃料物質等を指す。一度に大量の放射線を受けると、白内障、不妊、造
血機能障害や、がんなどの症状が現れることがわかっている。少量であればすぐに障害
は現われないということは科学的に示されているが、影響がないとは言い切れず、がん
で死亡するリスクは、放射線に比例して高まるという仮定の下に基準などは定められて
いる。
● ポケットパーク・・・道路整備や交差点の改良によって生まれたスペースに、ベンチを
置くなどして作った小さな公園。
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参考資料
● 保存樹木・・・緑あふれる環境づくりのために、一定の基準に達した樹木、樹林を所有
者の申請または承諾を得て市長が指定したもの。独立樹木では、高さが 15m以上、幹
周りが 1.5m以上等、その他にも樹林や生け垣等種類ごとに基準が定められ、樹木の保
存と緑化に努めている。
(マ行)
● ミゾコウジュ(溝香需)
・・・シソ科アキギリ属の2年草(越年草)。田の緑や河川敷な
ど、湿り気のある日当たりのよい所に生育し、高さ 30~70 ㎝で、根もとの葉はやや
大型で長い柄があり、枝先の花穂に多数の淡紫色の唇形花をつける。
(ヤ行)
● 有害化学物質・・・フロンや有機塩素系化合物、ダイオキシン等、環境中での分解性が
著しく低く、人体に悪影響を及ぼす物質(化学成分)を指す。
● ユニバーサルデザイン・・・あらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわら
ず多様な人々が利用しやすいように都市や生活環境をデザインする考え方のこと。バリ
アフリーはもともとあったバリアを取り除くことであるが、それに対しユニバーサルデ
ザインは最初から取り除かれている(特別な調整をしない)ことを指す。
● 要請限度・・・住居の集合地域や病院・学校等の指定地域内において、自動車騒音・道
路交通振動を低減するために、測定に基づき、市町村長が県公安委員会に対して対策を
講じるよう要請することができるかどうかを判断するための基準となる値。
● 溶存酸素量・・・水中に溶解している分子状酸素の量のこと。水質汚濁が進むと、この
値が小さくなり、限界を超えて小さくなると、水中の生き物は窒息してしまう。
(ラ行)
● ライフスタイル・・・従来、衣食住を中心とした生活を生活様式と呼んできたが、衣食
住だけでなく、交際や娯楽なども含む暮らしぶりを含めてライフスタイルと呼ぶように
なった。
● リサイクル・・・ごみとして出される不用品や廃棄物を再利用等をすることにより、資
源やエネルギーに還元すること。
● リターナブル製品・・・空き瓶など返却され、繰り返し使用が可能である製品のこと。
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参考資料
資料8
坂戸市環境基本条例
平成14年3月27日
条例第3号
目次
前文
第1章
総則(第1条―第6条)
第2章
環境の保全等に関する基本的施策(第7条―第17条)
第3章
環境の保全等のための推進体制(第18条・第19条)
第4章
環境審議会(第20条―第29条)
附則
私たちのまち坂戸は、武蔵野の緑と高麗川の清流の織りなす恵み豊かな自然
の中ではぐくまれ、歴史と文化を築き発展してきた。
しかしながら、都市化や生活様式の変化により私たちの社会経済活動は、生
活の便利さや物の豊かさを求めて資源やエネルギーを大量に消費してきたため、
身近な自然が次第に失われるとともに、水質の汚濁や大気の汚染などの都市生
活型公害や廃棄物問題などが顕在化してきている。
さらに、私たちを取り巻く環境では、地球の温暖化やオゾン層の破壊などが
進行し、すべての生物の存続基盤である地球環境が脅かされつつある。
もとより、私たちは、健康で文化的な生活を維持していくために必要となる
安全でかつ快適な環境を享受する権利を有するとともに、人と自然が共生でき
る環境への負荷の少ない持続的に発展できる社会の構築に努め、それを将来の
世代に引き継がなければならない責務を有している。
私たちは、市、事業者及び市民がそれぞれの役割のもとに、自主的かつ積極
的にその責務を果たし、相互の協力によって住みよい環境の保全と創造を推進
し、「豊かな自然環境と共生するまちづくり」を実現するため、ここに、この条
例を制定する。
第1章
総則
(目的)
第1条
この条例は、環境の保全及び創造(以下「環境の保全等」という。
)に
ついて、基本理念を定め、並びに市、事業者及び市民の責務を明らかにする
とともに、環境の保全等に関する施策の基本となる事項を定め、これに基づ
く施策を総合的かつ計画的に推進し、もって現在及び将来の市民の健康で文
80
参考資料
化的な生活の確保に寄与することを目的とする。
(定義)
第2条
この条例において「環境への負荷」とは、人の活動により環境に加え
られる影響であって、環境を保全するうえで支障の原因となるおそれのある
ものをいう。
2
この条例において「地球環境の保全」とは、人の活動による地球全体の温
暖化、オゾン層の破壊、海洋の汚染、野生生物の種の減少その他の地球全体
又はその広範な部分に影響が及ぶ事態に係る環境の保全をいう。
3
この条例において「公害」とは、事業活動その他の人の活動で生ずる広範
囲の大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下及び悪
臭による人の健康又は生活環境(動植物及びその生育環境を含む。)に係る被
害をいう。
(基本理念)
第3条
環境の保全等は、現在及び将来の市民が健全で恵み豊かな環境を享受
するとともに、安全で健康かつ文化的な生活を将来にわたって維持すること
ができるように、適切に推進されなければならない。
2
環境の保全等は、人と自然が共生し、かつ、環境への負荷の少ない持続的
に発展できる社会が構築されるよう適切に推進されなければならない。
3
地球環境の保全は、地域の環境と密接にかかわっていることを認識し、す
べての日常生活及び事業活動において自主的かつ積極的に推進されなければ
ならない。
(市の責務)
第4条
市は、基本理念にのっとり、環境の保全等に関し、地域の自然的社会
的条件に応じた総合的かつ計画的な施策を策定し、及び実施する責務を有す
る。
2
市は、自らの施策を実施するに当たっては、健全な生態系の保護を図ると
ともに、多様な自然環境の保全と創造に努めなければならない。
(事業者の責務)
第5条
事業者は、基本理念にのっとり、その事業活動を行うに当たっては、
これに伴って生ずる公害を防止するとともに、自然環境を適正に保全及び回
復するために必要な措置を講ずる責務を有する。
2
事業者は、その事業活動を行うに当たっては、環境の保全上の支障を防止
するため、次に掲げる事項に努めなければならない。
(1)
事業活動に係る製品その他の物が廃棄物となった場合に、その適正な処
理を行うこと。
(2)
事業活動に係る製品その他の物が使用され、又は廃棄されることによる
81
参考資料
環境への負荷の低減に資すること。
(3)
再生資源その他の環境への負荷の低減に資する原材料、役務等を利用す
ること。
3
前2項に定めるもののほか、事業者は、その事業活動に関し、環境の保全
等に自ら努めるとともに、市が実施する環境の保全等に関する施策に協力す
る責務を有する。
(市民の責務)
第6条
市民は、基本理念にのっとり、環境の保全上の支障を防止するため、
その日常生活に伴う環境への負荷を低減するとともに、自然環境の適正な保
全及び回復に努めなければならない。
2
前項に定めるもののほか、市民は、環境の保全等に自ら努めるとともに、
市が実施する環境の保全等に関する施策に協力する責務を有する。
第2章
環境の保全等に関する基本的施策
(環境基本計画)
第7条
市長は、環境の保全等に関する施策を総合的かつ計画的に推進するた
め、環境の保全等に関する基本的な計画(以下「環境基本計画」という。)を
策定するものとする。
2 環境基本計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。
(1)
環境の保全等に関する長期的な目標及び総合的な施策の大綱
(2)
前号に掲げるもののほか、環境の保全等に関する施策を総合的かつ計画
的に推進するために必要な事項
3
市長は、環境基本計画を策定するに当たっては、あらかじめ市民の意見を
聴いたうえ、坂戸市環境審議会の意見を聴かなければならない。
4
市長は、環境基本計画を策定したときは、速やかにこれを公表するものと
する。
5 前2項の規定は、環境基本計画の変更について準用する。
(環境基本計画との整合)
第8条
市は、環境に影響を及ぼすと認められる施策を策定し、及び実施する
に当たっては、環境基本計画との整合を図るものとする。
(環境報告書の作成等)
第9条
市長は、環境の状況、環境の保全等に関する施策の実施状況等につい
て、毎年度、報告書を作成し、公表するものとする。
(規制の措置)
第10条
市は、環境の保全上の支障を防止するため、必要な規制の措置を講
ずるものとする。
82
参考資料
(環境への負荷の低減に資する製品等の利用促進)
第11条
市は、再生資源その他の環境への負荷の低減に資する原材料、製品、
役務、エネルギー等の利用が推進されるように必要な措置を講ずるものとす
る。
(環境の調査)
第12条
市は、環境の状況を把握し、又は環境の保全等に関する施策を適正
に実施するために必要な調査の実施に努めるものとする。
(環境教育及び環境学習の振興等)
第13条
市は、事業者及び市民が環境の保全等について理解を深めるととも
に、これらの者の環境の保全等に関する活動を行う意欲が増進されるように、
環境の保全等に関する教育及び学習の振興その他必要な措置を講ずるものと
する。
(自発的な環境保全活動の促進)
第14条
市は、事業者、市民又はこれらの者の組織する民間の団体が行う環
境の保全等に関する自発的な活動が促進されるよう必要な措置を講ずるもの
とする。
(情報の提供)
第15条
市は、第13条の環境教育及び環境学習の振興等並びに前条の自発的
な環境保全活動の促進に資するため、個人及び法人の権利利益の保護に配慮
しつつ、環境の保全等に関する必要な情報を適切に提供するよう努めるもの
とする。
(市民の意見の反映)
第16条
市は、環境の保全等に関する施策を策定する場合には、市民の意見
が反映できるよう必要な措置を講ずるものとする。
(地球環境の保全)
第17条
市は、地球の温暖化の防止、オゾン層の保護その他の地球環境の保
全に資する施策を推進するものとする。
第3章
環境の保全等のための推進体制
(推進体制の整備)
第18条
市は、環境の保全等に関する施策を総合的に調整し、及び推進する
ために必要な体制の整備を図るものとする。
(国、県及び他の地方公共団体との協力)
第19条
市は、環境の保全等に関し、広域的な取組みを必要とする施策の策
定及び実施に当たっては、国、県及び他の地方公共団体と協力して推進する
ものとする。
83
参考資料
第4章
環境審議会
(環境審議会の設置)
第20条
環境基本法(平成5年法律第91号)第44条の規定に基づき、坂
戸市環境審議会(以下「審議会」という。)を置く。
(所掌事務)
第21条
審議会は、市長の諮問に応じ、次に掲げる事項を調査審議する。
(1)
環境基本計画に関すること。
(2)
その他環境の保全等に関し必要なこと。
(組織)
第22条
審議会は、委員15人以内で組織する。
2 委員は、次の各号に掲げる者のうちから市長が委嘱する。
(1)
市民の代表者
(2)
関係団体の代表者
(3)
学識経験者
(4)
関係行政機関職員
(任期)
第23条
委員の任期は、2年とする。ただし、再任を妨げない。
2 補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(会長等)
第24条
審議会に会長を置き、会長は、委員の互選により定める。
2 会長は、会務を総理し、審議会を代表する。
3
会長に事故があるときは、あらかじめ会長の指定する委員がその職務を代
理する。
(会議)
第25条
会長は、審議会を招集し、その議長となる。
2 審議会の会議は、委員の過半数が出席しなければ開くことができない。
3
審議会の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決
するところによる。
(小委員会)
第26条
審議会は、特定事項を調査審議するため必要があるときは、小委員
会を置くことができる。
2 小委員会の委員長及び委員は、審議会の委員のうちから会長が指名する。
(関係者の出席)
第27条
審議会は、必要があるときは、関係者の出席を求めて意見を聴くこ
とができる。
(庶務)
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参考資料
第28条
審議会の庶務は、環境部環境政策課において処理する。
(委任)
第29条
この章に定めるもののほか、審議会の運営に関し必要な事項は、市
長が別に定める。
附
則
(施行期日)
1 この条例は、平成14年4月1日から施行する。
(坂戸市環境審議会条例の廃止)
2 坂戸市環境審議会条例(昭和46年坂戸町条例第3号)は、廃止する。
(経過措置)
3
この条例の施行の際現に廃止前の坂戸市環境審議会条例の規定に基づき委
嘱されている委員は、第22条第1項の規定により委嘱された委員とみなす。
この場合において、当該委員の任期は、第23条第1項の規定にかかわらず、
平成15年3月25日までとする。
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第2次坂戸市環境基本計画
平成25年3月
発行:坂戸市
編集:坂戸市 環境部 環境政策課
〒350-0292 埼玉県坂戸市千代田一丁目1番1号
電
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