<修了式スピーチ> 留学生代表 上海外国語大学 孫 婷 玉 皆さん

<修了式スピーチ>
留学生代表 上海外国語大学
ソン
テイキョク
孫
婷 玉
皆さん、こんにちは。
今日、ここで留学生の代表として挨拶できることを、とても光栄に思います。
この一年間は本当にあっという間でした。あと2週間で活水での留学生活が終わり、帰国してしまうなんて、
いまだに信じられません。今、振り返ってみると、日本に来たばかりのことは今でもはっきりと覚えています。
空港から寮まで移動するなかで、車窓からの景色をずっと楽しんでいました。隣の席に座っていた友達と「ほら、
見て、空がきれいですよね」と空を見ながら話していました。そして、二人で途中にあったお店の看板や広告な
どを一生懸命読んで、わからない言葉があると、すぐ電子辞書で調べたりしていました。それにレストランで食
事するときも、メニューを見ながら、電子辞書でちゃんと調べてから、注文したりしていました。自信を持って
話すことができるようになるまで、電子辞書は私にとって一番親しい友達でした。
調べれば調べるほど、いろいろな単語がどんどん頭の中に入ってきました。最初は全然わからなかった方言も
聞けば聞くほど、その意味がよくわかるようになりました。話せば話すほど、より自然な日本語で滑らかに話せ
るようになりました。読めば読むほど、日本語力をもっと高めたいという意欲は日々深くなっていきました。
みなさんのおかげで、この一年間、本当に楽しくて、いろんないい経験ができました。ある授業では、活水の
クリスマスコンサートを宣伝するため、テレビやラジオの生放送に出たことがあります。そのときは、自分の顔
が日本のテレビに映るなんて、夢にも思いませんでした。また、別のある授業では、活水のPRビデオを作るた
めに、長崎のいろいろなところに撮影に行きました。苦労して撮影したあと、最後に完成したビデオを見たとき
は、涙も出るほどうれしかったです。これらの貴重な経験は、活水に留学してなかったらできないことだったと
思います。ここでの留学生活は本当に一生忘れられないものになりました。
最初は上るのが大変だと思っていた坂ばかりの通学路も、今はもう慣れました。毎日坂を上るとき、いやだな
と思いながらも、それでも前を向いて、一歩一歩上って活水に通いました。勉強にも前向きに取り組んで、自分
の夢にもっと近づくために、毎日コツコツ頑張ってきました。
人生は上り坂だけではなく、下り坂も、突然の変化も混ざっています。いやなことが重なるとき、何回やって
も、うまく行かないとき、失敗したり、疲れてしまったりするとき、急に風邪になったとき、辛い思いをした時
もいっぱいあります。でも、いつも、そばにいてくれる友達のおかげで、どんなにつらくても、微笑んで過ごす
ことができました。
留学中、沖縄から北海道まで、あちこち旅行できたことも、日本の素晴らしさを実感できたことも、日本人の
友達ができたことも、知識だけでなく人としても導いてくれた先生の方々と出会えたことも、すべて活水に留学
に来たからこそだと思います。
もうすぐ、みなさんと離れなければなりません。この一年間、いろいろお世話になりました。本当にありがと
うございました。私は「さよなら」を言うのが苦手なので、「さよなら」の代わりに「またね」という言葉で終
わらせていただきます。
皆さんとまた会う日が来ることが楽しみにしています。