様式2 平成 26 年度国際交流促進事業助成 報告書 部局名 国際文化学研究科 プ ロ ジ ェ ク ト 名 欧 州 の 日 本 語 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 教 育 ・ 研 究 に お け る 遠 隔 ・ 共 同 授 業 の 新 展 開 実 施 時 期 3月 4日 ~ 8日 ( 国 際 セ ミ ナ ー 開 催 日 : 3月 6日 ) 代 表 者 所 属 部 局 っ 職 名 国際文化学研究科 教 授 氏 名 林 良子 実施内容および成果 本事業においては、過去3年間にわたって行われてきた国際文化学研究科教育プロジェクト(「イ ンターネットを用いた海外日本語学習者への教材発信プロジェクト」(平成23年度)、「ビデオ会 議システムと動画発信による海外日本語学習者との交流プロジェクト」(平成24年度)、「欧州日 本語学習者とのインターネットによる遠隔授業・交流授業の設計と運営」(平成25年度))の成果 を総括し今後の展開の可能性を探るために、ベルギーにおいて国際合同セミナーを開催した。当初 はブリュッセルオフィスを使用して開催する予定であったが、ルーヴェン大学およびベルギー日本 語教師会とも共催となり参加人数が増えたため、ルーヴェン大学文学部を会場として3月6日に行わ れた(別添ポスター参照)。 セミナーは、「インターネットを用いた遠隔・共同授業実践と展開」と題し、神戸大学協定校で ありインターネットを用いた遠隔共同授業の実績のあるレンヌ第一大学、ハンブルク大学の教員を 招聘して、神戸大学教員と共同研究発表を行った。また、同じく協定校でありICTを用いた授業 運営を実践しているルーヴェン大学、ベネツィア大学の教員2名も招聘し、講演を行ってもらった。 その他、神戸大学側から今後の国際共同研究へ発展させるため、本学定延教授により「学習者によ る『話芸』のデータ収集と教育・学術的応用―私のちょっと面白い話」と題した発表も行い、会場 において、今後の研究協力への呼びかけも行った。ベルギー教師会が招聘した国際交流基金ブダペ スト事務所(日本文化センター)の村上吉文上級日本語専門家による講演も含め、今後のICT時 代の教員の役割について、また日本言語・文化の情報発信に関して、活発な意見交換、議論が展開 された。神戸大学大学院国際文化学研究科、国際文化学部からのEU研修で渡欧中の学生7名と教員 2名も参加し、議論に加わるなど、欧州における神戸大学の言語教育分野でのプレゼンスの向上に大 きな役割を果たしたといえる。 3月4日、5日には、シンポジウムの事前打ち合わせ、これまでの授業経過のまとめ、反省点の振り 返りを行い、7日には今後の共同授業の予定、データ収集、研究協力体制についての確認を行った。 この催しをきっかけに、来年度以降の新たなプロジェクトの立案も行われ、教員同士の研究交流を 深め、学生派遣についても教員の共同研究テーマに関心を持ってもらうよう働きかけるなど、留学 の実質化に向けた確認もなされた。
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