Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society Yama 蘭 Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society 山口県蘭協会会報 Yamaguchi Orchid Society Bulletin 創刊号 第 1 号 2010 年 3 月 20 日 山口県蘭協会発行 Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society Yamaguchi Orchid Society 目次 〔頁〕 『創刊号の発刊に当たり』 会長 加古舜治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『蘭と交友』 顧問 小田善一郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『私のセッコク』 会長 加古舜治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『下関洋蘭愛好会のあゆみ』 副会長 下関洋蘭愛好会会長 西村隆行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『宇部ラン愛好会のあゆみと現状』 副会長 宇部ラン愛好会会長 藤川富男・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『山口洋ラン同好会の紹介』 副会長 山口洋ラン同好会会長 椎木毅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『徳山蘭友会の紹介』 副会長 徳山蘭友会会長 高橋茂美・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『柳井オーキッドクラブの歴史と活動内容』 副会長 柳井オーキッドクラブ会長 山本英・・・・・・・ 『岩国蘭友会のめばえ』岩国蘭友会 副会長 岩国蘭友会会長 土屋賦雄・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「山口県蘭協会の歴史(1)山口県蘭協会理事会議事録より』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『山口蘭協会の記録(1) “山口きらら博洋らん展” 』・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「山口県蘭協会会則」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 編集後記 事務局 加古舜治,兼富洋子・・・・・・・ 10 『創刊号の発行に当たり』 1 2 2 3 3 4 4 5 6 7 8 Lc.Bonanza“Cornucopia” 会長 加古舜治 山口県蘭協会の会員の皆様,今回,ようやく会報を送り出すことに なりました。会報の刊行は,これまで理事会で毎年のように,事業案の 一つとして取り上げられていたのですが,予算や作業体勢が伴わず,先 送りされてきました。この度,本誌の発行が可能になったのも,その両 者がようやく充たされ,本会の体力が伴ったためといえます。しかしそ の一方,本会が発足して以来,発刊までに十年の時間をかけてしまいま した。これには,私の努力不足が大きく,その点,お詫び致しますとと もに,お許しの程,心からお願い申し上げます。 Paph.Maudiae 上記のように,本会に体力がついてきたことは,各会の皆様が,本会の 存在意義を感じ,毎年の展示会や懇親会などを通じて,本会を育て上げて来た結果であります。言葉を 換えて言えば,皆さんのランに対するこの上ない愛情が根底にあって,かつ常日頃,仕事や地域などと の繋がりを中心とした社会生活を営むなかで,私どもは,ランを通じて相互に繋がりをもつことに,喜 びがあり,価値を認め,またそれらを求めあうからこそ,本会の今日の姿があるのだと思います。 また過去十年間,各会の会員各位をはじめ,山口県や関係各市,メディア,業者などからも,ご協力 並びにご支援を得て,展示会を中心とした行事を行い,毎回,成功裡に,大過なく過ごすことが出来ま した。その素晴らしい成果と本会の創刊号の発行を,会員一同,共に喜びたいと思います。 本報は当面,原則として年 1 回発行します。そこに載せる記事として,理事会で諮られた審議事頄, 過去の活動記録,ランに関する諸種記事,会が行う事業の案内,会員間の連絡,交流,楽しみなど,さ まざまな内容があげられます。しかし,これら全てを本格的に取り上げていくには,そこまでの体力は, まだまだありません。当面は,そのどれといわず,皆さんのご要望を反映させながら,それとなく内容 を決め,かといって事業仕分けもしながら,刊行を続けられるように努力して参ろうと思っています。 そのためには,これから先,本誌への皆さまのお力添えとご協力がぜひとも必要になります。この点, よろしくお願い申し上げます。 『仲よし蘭友』 小田善一郎 日本中に蘭の団体は数え切れないほどあるが,一つの県の団 体をまとめた連合体は,山口県蘭協会だけだ。その協会が初め ての会報を出すことになった。おめでたいことだ。会というも のは会員が多いということはなにかにつけてよいことがある。 とかく多くなりすぎると,意見の食い違いなどが起こり,運営 に障害がおこりがちだが,このように連合会式にまとまると, いざという時に威力を発揮することが出来る。最初,キララで 第1回の蘭展を始めた時には,それこそたどたどしかったが, 今では, 懇親会はもちろんのこと, 年一回の開催される蘭展は, 実に見事なほどまでに成長した。今では,会場が広ければ広い C.lueddemanniana “Thanksgiving” ほどに展開できるまでになった。内容も,年々向上し,誰に見 せても恥をかかないまでに進歩した。ここにきて,会報第1号 を出せることは本当に喜ばしい限りである。第1号は各界の紹介が主になるが,これを機会に紙面での交友 を深めていきたいものである。趣味を通した付き合いほど良いものはない。あくまでもよりよい蘭の花をさ かせること,ただこのことのみに絞られ,会話は弾む。競争ということがあまり過ぎてしまうと,禍の元に もなりかねないが,ほどほどの競い合いこそがよいのではなかろうか。蘭栽培には限度がない。どこまでも きりなく成長する。自分では良い出来だと思っても,友がよりよいものを作るのを見せられると,さらに一 段と勇気というか,やる気がわく。蘭栽培には年齢制限はない。蘭ほど勝手の利く植物はない。おまけに永 年性の植物ときているから気長にできる。今年だめなら来年頑張ろうと,果てしなく勇気がわく。お互いに 頑張ろう,そして蘭栽培の極限に挑戦しようではないか。蘭友よ,頑張ろう。 『私のセッコク』 加古舜治 以下私ごとですが,野生のセッコクを初めて見たのは小学5年か6年のときで,丁度,終戦直後の頃でし た。場所は,古い犬山城のある今の犬山市で,中学までここにおりました。犬山城の下は木曽川が流れ,城 から 10 分ほど上流に,アーチ型のモダーンな‘犬山橋’がありました。今でもあります。この大きな橋の下 の夏は涼しく,夏休みの子供には,この上ない遊び場で,大人も避暑をかねて集まっていました。 この橋の対岸右手には,木曾川の流れに沿って,高さが40mか50m,横幅が100mぐらいの‘城山’ という岩山があります。城山は絶壁で,そそりたった岩肌は,平らで照り光りのする赤茶色の堅い岩でした。 木曽川の水は,この岩に直接当り,流れが速く,水深もありました。城山までの100mぐらいを川上の方 から,半分流されながら泳いでいくのですが,一人では危険で,いつも必ず仲間と一緒に泳いで渡りました。 城山に泳ぎ着いたときには,水が冷たいために,身体が冷え,震えがきて,唇も青くなり,岩の上で背中を 干して暖をとったものです。岩山は養分が少ないので,岩の上に生えている松や潅木は痩せて小さいです。 そのため足元まで陽が射してくるので,熱くて長いこと同じ場所にはおれず,少し休んでは日陰に移動する のですが,道がないので,岩の出っ張りや松などに掴まりながらの移動でした。そのときの眼下に見えた水 は,今でも,やはり怖かったなと,思い出します。 歩いて移動していくと,所々に「タカノツメ」がありました。さらに岩山の裏側まで回っていくには,道 がないので,誰も殆ど行きませんでしたが,一度,岩にへばり付きながら裏側へ歩いて行ったら,セッコク が,岩の小さな窪みの中にありました。裏山の中腹あたりで,北面ですが,陽は射していました。株はバル ブが3,4本あり,2センチから5センチ程度の小さいものでした。そのとき花が咲いていたかどうか記憶 はありませんが,多分2,3株を家に持ち帰りました。持ち帰ってセッコクを家の門の下の黒土に植え付け ていたら,丁度,近所の医者が通りがかり,小生が植えるのをみて,門には数本のマキの植え込みがあった ので,このマキの木に植えろといわれ,教えられるまま,幹に縛り付けました。 そのマキの木は,知多半島の東海市の実家に引っ越したとき,一緒に運ばれ,セッコクは,今もまだその マキの木の上にあります。あれから65年が経ちました。株が垂れ下がるほどになると,古いところが腐り, そこが幹から離れ,一方,生きた茎は根が幹に食い込んでいるので,株全体が逆さまにぶら下がった姿にな ります。6 月の花が咲く頃,マキの木の下はその香りが漂い,山口へ来るまで,いつも黙したまま,マキの 木の上から私を眺め,この上ない愛着を覚えたものです。しかし,山口へ来てもう20年が経ち,その間, ほとんど眼にも触れず,気にも掛けず打ち過ごし,大変済まないことをしたな,と悔やまれ,今度名古屋へ 行ったら,持ち帰って,我が身の傍に置いておこうと思っています。 『下関洋蘭愛好会のあゆみ』 下関洋蘭愛好会会長 西村隆行 本会の始まりは,気の合った北九州洋蘭愛好会のメンバー7 人で門司の某旅館で,会を立ち上げた のが最初です。昭和 60 年頃だったと思います。その後,洋蘭の生産者植田氏に下関で会を立ち上げた い旨,相談したところ,協力するとの回答は得ましたが,積極的に運営はできないとのことでした。 その後,近くに花屋さんがオープンし,店長とともに蘭会を正式に発足することになりました。 その花屋の名前は王司緑花園です。会のた め,店内の一部を提供させて頂き,毎月の第一 日曜に例会を開催し,年一回には見学旅行を行 いました。最初の会長は,西市の歯科の先生新 藤氏,小生は副会長をさせて頂きました。お店 の口利きで次第に会員も増えてゆき,最高 40 名超える会員が集まりました。年一回の展示会 は以下のところで開催致しました。 下関大丸デ パートで 3 回,日進の花屋で 2 回,王司緑花園 で 2 回,あとは下関園芸センターで開催してお りました。 年一回の旅行は,遠くの場所から列記する と,沖縄第一回開催,伊豆旅行,和歌山白浜, 『新年会の昼食後、ショッピング. . . . 』 。下関洋蘭 大和農園山本地区,四国大場蘭園など,岡山, 愛好会の新年例会。 平成 22 年 1 月 31 日,下関 広島植物園 2 回,安長蘭園と安部蘭園数回,と マリンホテルにて。 いうところです。 現在の例会その他事業は次のとおりです。 例会・・・原則として毎月第一日曜日,場所は新下関駅近くの勝山公民館。 展示会・・秋,春とも下関園芸センターで開催。 宴会・・・8 月(納涼会)と 1 月(新年宴会) 。 * 最後に最近は会員が少なくなって困っています。なにか良い案があればご一報下さい。 『宇部ラン愛好会のあゆみと現状』 宇部ラン愛好会会長 藤川富男 山口県蘭協会,また,各会の皆様方には,各種行事やこれにより生じた会員個人間のお付き合い等で, 大変お世話になっています。この場を借りてお礼を申し上げますと共に,今後とも,ご指導よろしくお願いし ます。 さて,今回,各会について紹介することになり,宇部ラン愛好会についてもその設立から現状までを, 各種記録を頼りに振り返って見たいと思います。 1. 設立について 1) 昭和40年2月6日,設立発起人5名が会 合し,会の発足要領を定める(山田,末広, 世渡,志賀,植野)。 2) 同年2月26日~28日,第1回ラン展を広 島相互銀行宇部支店で実施(100 点の出品)。 3) 同年3月,会員15名で,会則の承認,事 業計画,世話係を決めて,会の活動が開始 された。その後,栽培方法,交配と種子の播 種講習や温室見学,ラン展等,各種の事業 を実施してきた。 2. ラン展について 春と秋の年2回をベースに開催してきており, 2006 年 11 月 福岡国際らん展ディスプレー部門に出展。 開催場所は銀行,ちまきや,市役所集会場, 優秀賞受賞作品, 『谷間のらん舞』 。 福祉会館,文化会館と変遷し,一時,春は湖水 ホール,秋は文化会館という時期もありましたが,平成7年以降は,春秋とも湖水ホールになり,現在に至ってい ます。 3. ラン展以外の主要行事 1) 例会 基本的には隔月実施し,その内容は, (1) 各種報告と行事の進め方に関する協議,(2) 持ち寄り株の会員による人気投票,(3) 勉強会(植え替え,栽培,管理その他)。 2) 懇親会 近年まで11月末か12月始めに総会を開き,そのあと懇親会でしたが,平成14年からは, 懇親会は8月の例会のあとに行っています。 3) 研修旅行 基本的には年1回を目標に計画しています。これとは別に常盤公園の熱帯植物館友の 会の団体会員になっていますので,そちらで計画された旅行に参加することもあり,また,ラン会の 研修旅行と共催になることもあり,内容は様々です(例・インドネシヤのボゴール植物園との交流)。 研修旅行とは別に,タイのラン園見学,ハワイ島赤塚ラン園,台湾のラン園等,有志による旅行を実 施したこともあります 4) その他 (1) 平成18年福岡国際らん展のディスプレー部門に出展し優秀賞を受賞,広島市植物 園の「春をよぶランらん祭り」や沖縄国際洋蘭博覧会に出展,平成19年の研修旅行は,20年2月に 持ち越して沖縄国際洋蘭博覧会の見学と観光になりました(2月に花見が出来ました)。(2) 記念誌 の発行(10周年と40周年を作成している)。 『山口洋ラン同好会の紹介』 山口洋ラン同好会会長 椎木 毅 本同好会は, 1996年に会員8名で発足し, 今年3月で丸14年になります。会の名称につ いては,この会発足以前に,山口市で洋ランの 会があり,その会の名称を継いで「山口洋ラン 同好会」となりました。 発足時より春,秋の年2回の洋ラン展と月1 回の例会を行っております。会員は現在27名 です。新入会員の定着化が難しく,特に若いバ イタリティ溢れる会員の入会を願っています。 山口地区を山口,小郡,防府と3地区に分けて, 年に一回は,一地区の会員の温室訪問をし,お 互いの技術の向上のために,栽培の疑問点の解 明などを行い,大変役立っています。 また,洋ラン業者の温室見学会も行い,楽し い買い物ツアーに出かけています。今後は,他 の洋ラン会会員の方の温室見学会も行い,より 会員宅の温室訪問 『岡田さん宅は、佐波川の堤防沿い。 広い知識と技術の習得に努めて行きたいと思い ランには最良の陽射しと空気。 』2006 年 6 月 24 日 ます。その時には皆様にご迷惑をかけますが, 宜しくお願 いします。毎月の例会では,ランを持ち寄り,人気投票を行っています。春,秋のラン展では,最近 の試みとしまして,一般の入場者による人気投票を実施し,会場にて発表しております。この試みは,洋 ランブームの下火に伴い,ラン展の入場者が減っていく中で,来場者参加型のラン展として,いくらかで も入場者の減少を食い止めているのではと思っています。しかしながら,この方法では,リアルタイムに 結果を投票者に結果を知らせることができないので,その点は,今後の課題だと思われます。 『徳山蘭友会の紹介』 徳山蘭友会会長 高橋茂美 昭和38年,約40名の蘭好きな人たちによって徳山蘭友会が発足しました。今,私の手元に昭和41年12月 10日に初めて発刊された徳山蘭友会の会報があります。 中を捲ってみると役員,会員総勢68名のお名前が 記され,一年後の会報では、90名の会員となっています。 この会員名簿の中には,広島大学教授の清木美徳 氏,徳山曹達にお勤めだった故 三好千八氏,中国地方をはじめ山口県の蘭界を指導されてこられた故 米澤 耕一先生,前文化協会会長の玉野由規雄氏(当時,市民館長),当時,市体育館にお勤めだった広島勝美氏な ど,多彩な顔ぶれであります。 第1回の蘭展は,昭和43年3月3日(今から40年前)に市内の百貨店で開催されました。現在では,メリクロ ン(組織培養)の技術が開発されたため,蘭は高嶺の花から誰でも簡単に栽培できるような花になりましたが,そ の当時はまだ大変高価で,サラリーマンの給料1ヶ月分で一芽を買うのがやっとであり,それも何度も蘭参り(そ の当時,蘭は株分けでないと分けられないため,何度も拝み倒し予約後何年も待って,やっと手に入れることが できました)をして,手に入れていたと聞かされたものです。それゆえ,当時,徳山で展示会を開催するために は,会員が栽培している蘭だけでは到底足りず,広島の蘭業者まで購入に行ったと聞いています。 当時は,今 のように高速道路がないため,舗装の悪い道を花が痛まないように運ぶために,大変神経を費やしたと聞かされ ています。このような先人の努力により展示会は常に大変盛況で,訪れられた方たちは,初めの蘭との出会いに, 魅了されたのではないかと思われます。 しかし,高価な蘭も現在は,メリクロンの 開発で,誰でも手ごろに楽しめる花に変わって きました。 このことにより希尐性が薄れてしま い, 当時,蘭に熱を上げておられた会員の中 には,蘭栽培に情熱を感じなくなった方も多く, 今でも蘭栽培を続けておられる初期の会員は 希れではないかと察します。 しかし,一度蘭 に魅了された会員の思いは,そんな中途半端 なものではなく,時代は変わっても,温室で蘭 と語らい,蘭の香りで満たされることで,日々多 忙な時を最高の憩いの場と変えることが出来る のです。 今年で創立47年を迎える徳山蘭 友会ですが,先人の築き上げてこられた歴史 を継承し,人々の心に潤いを与える蘭友会と 平成 19 年 3 月 福岡ドーム蘭展出展 『夢気球春風にのって』 して成長を続けていきたいと考えています。 『柳井オーキッドクラブの歴史と活動内容』 柳井オーキッドクラブ会長 山本 英 柳井オーキッドクラブは,県内ラン愛好家6団体の中でも歴史は浅く,6年前に小田善一郎顧問が中心とな って,柳井地域のラン愛好家を集めて設立されました。 設立の目的は,会員相互の親睦を図るとともに,知 識・栽培技術の向上を図り,洋ランの面白さを互いに分かち合うことにあります。 愛好家といっても,ランに興 味がある人達の集まりで,気軽に入会できるシステムになっているため,現在44名の会員で賑わっています。 会の主な活動内容は,ラン展開催・出展と栽培技術 の向上の 2 本柱です。 栽培に関する研修や実習で は,毎回小田顧問から直接指導を受けることができま す。また温室がない会員のために,建設プロジェクトを 4 人の男性会員有志で進めています。希望者にはハ ウス用資材のみ購入してもらい,プロジェクトにて組み 上げるもので,5坪程度の広さであれば 1 日で完成し ます。最近,2名の女性会員がこれによって温室を建 て,栽培技術向上に邁進しています。 ※柳井オーキッドクラブの歴史 2004 年 2 月 設立 (会員数17名,会長:藤田一夫) 2005 年 6 月 (会長:山本 英) 2006 年 4 月 やないラン展第 1 回開催(於:やまぐち ディスプレー 「フラワーショップ ”蘭ラン”」 。 ‘おかや フラワーランド)。 以降,年 2 回ラン展を主催。 ま蘭の祭典2009’に出品、奨励賞を受賞。 2010 年 1 月 現在 (会員数 44 名) ※主な実績 春秋年 2 回「やないラン展」開催。 展示会出展・出品:山口県蘭協会蘭展, 福岡国際蘭展, おかやま蘭の祭典,広島市植物公園「春をよぶランらんまつり」,沖縄国際洋蘭博覧会, 近隣団体ラン展 ※会の運営・活動内容 年 6 回例会開催, 栽培技術・知識に関する研修,開花株・問題株の持ち寄り意見 交換,情報交換,大畠バイテクファーム見学,親睦会。 (入会費無料,年会費 1,000 円) 『岩国蘭友会のめばえ』 岩国蘭友会会長 土屋 賦雄 岩国蘭友会は,昭和44年9月1日に結成。その前年,広島県廿日市市(当時は廿日市町) の高木農園で シンビジュームのメリクロン栽培なるものを見せていただいた。クルクル回る試験管の中に,緑の物体が。これ がランになるなんて想像もつかない。植物は,種を土に蒔いて育てるもの,この常識がひっくり返った瞬間で あった。園主の高木作一氏が,この技術で蘭が高嶺の花から誰でも買えるようになる、と言われたが,当時で カトレアが1万円ほどしていた。手が届きません。 その頃,岩国では,お医者さんを中心に,岩国 蘭友会の発足が行われた。当初は,田布施に居 られた,米沢耕一先生を講師に迎え,会員宅を 回って例会を開いていたが,一年も経つと,個 人の家では入りきらず,岩国医師会館で行われ るようになった。岩国蘭友会の保田 浩会長が, 岩国医師会会長もされておられたた関係で,月 例会は,医師会館の会長室で豪華な雰囲気で 行われていた。余談ではあるが,その頃は,テ ーブルの上には綺麗な C. percivaliana “Summit” FCC/AOS (90pts. 1986 年) 蘭の花とともに,ウイスキーやビールもあり,ど “ 第 8 回やまぐち・ラン展 in 岩国” (2009 年 1 月 10 日~11 日) ちらに目が向いているのか・・・。昭和45年の第 にて山口県知事賞受賞,出品者 樹田昭夫氏(岩国蘭友会) 。 一回洋らん展も,医師会の2階大広間にて開 催され,市民に,このような花があるのかと初め て見るカトレア・・・,今ではどこの花屋さんでも見るコチョウランやデンドロビュームも,驚きの眼で見られていた。 いまや恒例の「新春洋らん展」も,はや41回を向かえ,会場も医師会館では手狭になり,この10年間はシンフォ ニア岩国で開催,毎日1000人を超える人々が訪れている。 『きらら博洋らん展』入賞作品(9頁からの続き) 宇部ラン愛好会会長賞 Dtps.Elizabeth Yates 小田善一郎(岩国蘭友会) 山口洋ラン同好会会長賞 C.loddigesii 大村佳子(山口洋ラン同好会) 努力賞 Cym.Golden Elf 志賀 繁(宇部ラン愛好会) 下関洋蘭愛好会会長賞 Blc.Pamela Farrell x Memoria Crispin Rosales 黒木 尚(下関洋蘭愛好会) 山口県蘭協会の歴史(1) - 山口県蘭協会理事会の議事録より - 2001 年度(平成13年度) 月日 事 項 内 容 開催場所: 山口市長沢,長沢ガーデン。 出席者: (岩国蘭友会)土屋賦雄・沖広敏行・小田善一郎,(徳山蘭友会)高橋茂 美・岩本秀夫,(山口洋ラン同好会)野村正・加古舜治,(宇部ラン愛好会)米澤三彦・ 志賀繁,(下関洋蘭愛好会)西村隆行・尾潟守 1.山口県蘭協会設立発起人会議は,小田善一郎氏より発案され,開催事務は志 賀繁氏により行われ,会議は加古舜治氏により運営された。 山口県蘭協会設立 2.本協会の趣旨,目的,会則などを協議したのち,山口県蘭協会の設立を全員一 発起人会 致で決議し,平成13 年4 月1日から発足することとした(会則は本報10頁に掲載)。 3 月 3 日(土) 3.初代役員 (顧問)小田善一郎.(会長)加古舜治.(副会長)西村隆行・米澤三 彦・野村正・高橋茂美・土屋賦雄.(事務局)志賀繁・小田善一郎・高橋茂美.(監 事)岩本秀夫・志賀繁. 4.当初の主な事業として,各種展示会へ参加すること,並びに本協会による県内 展示会を開催することを取り決めた。 5. 会員総数 207 名(岩国 40,徳山 56,山口 20,宇部 56,下関 35) 開催場所:山口市大字名田島,山口市南総合センター。 出席者:(岩国)土屋賦雄・高本泰彦・小田善一郎),(徳山)高橋茂美・岩本秀夫, (山口)野村正・佐伯昭夫・加古舜治,(宇部)米澤三彦・志賀繁,(下関)西村隆行・ 新宅薫 1.会則の一部を訂正した。 4 月 8 日(日) 第 1 回理事会 2.2001 年度予算案(20,700 円)並びに事業計画案を承認した。 3.「国際蘭展蘭おかやま2001」への参加と出展方法を決めた。補助金9万円の使 用方法を検討した。 4.第1回山口県蘭協会展示会案(平成13年度)を以下のように決めた。 (1)年 1 回,各会が順番に持ち回りで開く。(2)名称を「第○回やまぐち・ラン展 in ○○」とする。(3)第 1 回は山口洋ラン同好会が担当し,開催時期は 2002 年 3 月を 予定する。 4 月 31 日~ 「国際蘭展蘭 出品総数 66 点であった。 5月5日 おかやま2001」 9 月 12 日~ 「山口きらら博洋らん 本報8~9頁に記載した。 17 日 展」 場所:山口市南総合センター2F 出席者:(岩国)土屋賦雄・沖広敏行・小田善一郎,(徳山)高橋茂美・岩本 秀夫,(山口)佐伯昭夫・加古舜治・志賀繁,(宇部)兼広清人・水津茂夫,(下 関)西村隆行・尾潟守 議題並びに報告 10 月 8 日 第2回理事会 1.”きらら博洋蘭展”の経過報告を行った。 2.山口・佐伯昭夫氏より平成 14 年度の展示会の開催方法について説明があ った。 3.平成15年度展示開催地は下関または岩国を候補とした。 4.平成14年度の岡山蘭展にも参加することとした。 場所:山口市南総合センター2F 出席者:(岩国)土屋賦雄・沖広敏行,(徳山)高橋茂美・岩本秀夫,(山口) 野村正・加古舜治,(宇部)米澤三彦・志賀繁,(下関)西村隆行・尾潟守 1.山口・野村正氏より第 1 回展示会の開催案が示され,種々検討したのち,承認 された。 2002 年 第3回理事会 1 月 27 日 2.国際蘭展「蘭おかやま2002」の出展方法について加古氏より説明があり,5小 間数(補助金 1 間 1 万円)で出展することを決めた。なお,下関は参加しない旨の 申し出があり,これを了解した。 3.「第 17 回世界らん展(WOC)マレイシア」のツアーについて土屋氏より説明があ り,種々要望が出され,さらに検討することとした。 3 月 23 日~ 第 1 回やまぐち・ラ 次号に掲載の予定。 24 日 ン展 in 山口 『山口きらら博洋らん展』入賞作品 山口県蘭協会会長 Cyc. Wine Delight 石本貞穂 (岩国蘭友会) ニューオーキッド賞 Stenorhynchos Memoria Jim Kie 西村隆行(下関洋蘭 愛好会) 山口市長賞 Rhy.coelestis 椎木 毅 (山口洋ラン同好会) 岩国蘭友会会長賞 Dendrochilum magnum 猿渡哲志 (岩国蘭友会) 山口県知事賞 Blc. Pamela Farrell x Mem.Crispin Rosales 原 吉郎(下関洋 蘭愛好会) 岩国市長賞 Ren. Memoria Marie Killien 岡本良春 (岩国蘭友会) 宇部市長賞 Paph. Lebeau 米澤三彦 (宇部ラン愛好会) 徳山蘭友会会長賞 C. Bactia “Red Marion” 中島 襄 (徳山蘭友会) ペルー共和国名誉領事賞 ミニディス プレー(Phal と Den の寄せ植え) 谷野 徹 (下関洋蘭愛好会) 徳山市長賞 Epc. Mae Bly “Nomura” 高橋茂美 (徳山蘭友会) 下関市長賞 Pts. sandelinum 尾潟 守 (下関洋蘭愛好会) 山口洋ラン同好会会長賞,宇 部ラン愛好会会長賞,下関洋 蘭愛好会会長賞並びに努力賞 は,6 頁に掲載してあります。
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