別添① オートリースにおける電気自動車の導入によるプログラム型排出削減事業 ㈱山武 収益による社会貢献 排出削減事業計画 モニタリング 排出削減実績報告書 【運営・管理者】 入会資格の確認、会員情報の管理 テレマティクスによるモニタリング 承認・認証手続 クレジット収益の活用・管理 ガソリン 車 MAL-EVコミュニティ B社 MALリースによるEVの導入 F社 G社 H社 個々の削減活動の随時追加 クレジット 【 共同実施者】 C社 (I MiEV導入) 【排出削減事業者】=各エンドユーザー 入会資格の確認 国内クレジット 認証委員会 三菱UFJリース株式会社 個々の削減活動 D社 審査機関 代金 A社 E社 EV 計画案 排出削減事業計画 (プログラム型排出削減事業) 排出削減事業の名称: オートリースにおける電気自動車の導入による プログラム型排出削減事業 排 出 削 減 事 業 者 名: MAL-EVコミュニティ 排出削減事業運営・管理者名: 三菱オートリース株式会社 株式会社 山武 排出削減事業共同実施者名: 三菱UFJリース株式会社 目次 1 排出削減事業者の情報 ........................................................................................................................2 2 プログラム型排出削減事業概要 ..........................................................................................................3 2.1 プログラム型排出削減事業の名称 ...............................................................................................3 2.2 プログラム型排出削減事業の目的 ...............................................................................................3 2.3 温室効果ガス排出量の削減方法 ...................................................................................................3 2.4 プログラム型排出削減事業の基準・方法・手続 ..........................................................................3 3 排出削減量の計画 ...............................................................................................................................7 4 国内クレジット認証期間.....................................................................................................................7 5 活動量・原単位 ...................................................................................................................................7 6 温室効果ガス排出削減量の算定 ..........................................................................................................8 6.1 個別の削減活動に適用する排出削減方法論 .................................................................................8 6.2 選択した方法論がこのプログラム型排出削減事業における個別の削減活動に適用できる理由 ..8 6.3 個別の削減活動の範囲(バウンダリー).....................................................................................8 6.4 ベースライン排出量の算定 ..........................................................................................................8 6.5 リーケージ排出量の算定..............................................................................................................9 6.6 事業実施後排出量の算定..............................................................................................................9 6.7 温室効果ガス排出削減量の算定 ...................................................................................................9 6.8 追加性に関する情報 .....................................................................................................................10 7 モニタリング方法の詳細...................................................................................................................11 7.1 モニタリング対象 ......................................................................................................................11 7.2 モニタリング対象の QA/QC ......................................................................................................12 7.3 サンプリング方法 ......................................................................................................................12 1 1 排出削減事業者の情報 排出削減事業者 事業者名 MAL-EVコミュニティ 排出削減事業を実施する事業所 事業所名 別紙「本排出削減事業計画における典型的な削減活動に関する事業計画情報」参照 住所 別紙「本排出削減事業計画における典型的な削減活動に関する事業計画情報」参照 排出削減事業運営・管理者 事業者名 三菱オートリース 株式会社 排出削減事業運営・管理者 事業者名 株式会社 山武 ビルシステムカンパニー 排出削減事業共同実施者(国内クレジット保有予定者) 排出削減事業 三菱UFJリース株式会社 共同実施者名 2 2 プログラム型排出削減事業概要 本排出削減事業は、国内クレジット認証委員会規定4号の3で定める「プログラム型排出削減事業」 である。 本プログラム型排出削減事業においてバンドリング対象となる典型的な削減活動の情報等について は、別紙「本排出削減事業計画における典型的な削減活動に関する事業計画情報」に記載するもの とする。 2.1 プログラム型排出削減事業の名称 オートリースにおける電気自動車の導入による排出削減事業 2.2 プログラム型排出削減事業の目的 本事業は企業が業務用の自動車をリースで導入する際、電気自動車を選択することで排出削減を促 進することを目的とする。 2.3 温室効果ガス排出量の削減方法 電気自動車を導入することによって、通常のガソリン車の燃料消費に伴う CO2 排出量より電力消費 に伴う CO2 排出量の方が少なくなることを活用して温室効果ガス排出量を削減する。 2.4 プログラム型排出削減事業の基準・方法・手続 本プログラム型排出削減事業は、認証委員会規程4号の3に従い、以下の通り実施される。 2.4.1 バンドリングの対象となる削減活動の基準 本プログラム型排出削減事業は、三菱オートリース株式会社の運営し株式会社山武が支援する 「MAL-EVコミュニティ」に入会する企業・団体(以下、「削減活動実施者」という。)による削減 活動をバンドリングするものである。 認証委員会規程4号3の1.に従い、以下の基準を満たす削減活動を本事業の対象とする。 (1)「運営規則」第4章第2節1.に定められる排出削減事業の要件①~④及びその他委員会が 定める事項に合致するものであること。 (ⅰ)日本国内で実施される削減活動であること。 (ⅱ)追加性を有する削減活動であること。 (ⅲ)自主行動計画に参加していない者による削減活動であること。 (ⅳ)「方法論020-A 電気自動車の新規導入」に基づき削減活動が実施されること。 (ⅴ)排出削減量が年間500t-CO2 以下である小規模な削減活動であること。 (ⅵ)事業の承認申請ならびにクレジット認証申請に関する業務、および国内クレジット収益の 利用方法について、「MAL-EVコミュニティ」の目的のために、三菱オートリース株式会社と株式 会社山武に対して委託することに同意した削減活動であること。 (ⅶ)本プログラム型排出削減事業について定期的に実績確認(年1 回程度を予定)を受けるこ とに同意した削減活動であること。 (2)適用する排出削減方法論、ベースライン設定及びモニタリング方法等について、削減活動全 体で体系的に整理・把握可能であるものであること。 3 (3)他の排出削減事業において二重登録されていないものであること。 (ⅷ)他の排出削減事業等において既に登録されている削減活動でないこと。 (ⅸ)本プログラム型排出削減事業において既に登録されている削減活動でないこと。 なお、上記(2)について、本プログラム型排出削減事業で対象とする削減活動は、テレマティク ス(電気自動車専用遠隔モニタリングシステム)により全量モニタリングを実施しており、削減活 動全体で体系的に整理・把握可能である。従って、(2)の事項を満たしている。 また、運営・管理者の役割分担は以下の通り 承認・認証申請に関わる業務、2.4.1 の基準への適合確認:三菱オートリース株式会社が主体とな り株式会社山武が支援する。 会員との窓口(事務局)、情報の記録管理、クレジットの利用方法:三菱オートリースにて実施。 2.4.2 プログラム型排出削減事業の運営・管理方法 認証委員会規程4号3の2.に従い、以下の方法によってプログラム型排出削減事業の運営・管 理を行うものとする。 (1)運営・管理者の設置 三菱オートリース株式会社と株式会社山武が運営・管理者となり、本削減事業の運営やバンドリン グに参加する削減活動実施者の管理を行う。 三菱オートリース株式会社及び株式会社山武は削減事業者である「MAL-EVコミュニティ」の運営主 体であり、本削減事業を適切に運営・管理できる以下の体制を備えている。 <事業実施に係る体制> 本プログラム型排出削減事業を実施するにあたって、「MAL-EVコミュニティ」運営業務全般を執行 する事務局を設置する。本事務局は削減事業の運営や削減活動実施者の管理全般を行う。また、 会員との連絡窓口を設置し、実績収集時など必要に応じて会員へ連絡を行う。 (2)情報の記録・管理 本プログラム型排出削減事業に係る情報の記録・管理については、以下に示す方法で実施する。 <削減活動実施者の基本情報> 会員である削減活動実施者に関する基本情報については、入会時に収集するものとする。 三菱オートリース株式会社は、入会時に事項(3)「2.4.1 の基準への適合確認手順」の確認に必 要な各種情報を記述した入会申込書の提出を受ける。提出を受けた資料については、前述した管理 業務を行う事務局が原本およびその電子データについての管理を行う。 <実績等の情報> 各削減活動実施者の実績等については、テレマティクスによる収集データより原則として年1 回の 実績報告時に集計するものとする。 三菱オートリース株式会社は、実績報告時期に削減活動実施者に対して集計された実績等を報告し 確認を行う。削減活動実施者にて確認された実績等の記録された電子データについては、前述した 管理業務を行う事務局にて管理を行う。 (実績等のモニタリング方法、運営・管理者への報告方法等については、「7.2 モニタリン グ対象のQA/QC」参照) 4 以上の削減活動実施者から得た情報等については、国内クレジット制度終了から10 年間、管理・ 保管する。 (3)2.4.1 の基準への適合確認手順 以下の手順に従って、2.4.1 の基準(ⅰ)~(ⅸ)への適合が確認された削減活動をバンドリング する。また、定期的に行う審査機関による実績確認等によって、これらの基準への不適合が認め られた削減活動について速やかに退会措置をとることとする。 なお、本プログラム型排出削減事業においては、三菱オートリース株式会社によってリースされた 電気自動車を対象としているため、以下の基準については既に確認済みであるとみなす。 基準(ⅰ)日本国内で実施される削減活動であること →リース時点で、日本国内で実施される削減活動であることを確認済み。 基準(ⅳ)方法論020-A に基づき削減活動やモニタリングが実施されること →三菱オートリース株式会社によって電気自動車がリースされたことをもって確認済み。 1)「MAL-EVコミュニティ」入会受付時 新たな削減活動実施者が「MAL-EVコミュニティ」に入会しようとする際、三菱オートリース株式会 社は削減活動実施者が“「MAL-EVコミュニティ」入会規約”へ同意したことをもって、以下の項 目を確認する。 基準(ⅵ)承認・認証申請やクレジットの利用方法について合意していること →承認・認証申請については運営・管理者である三菱オートリース株式会社及び株式会社山武 へ、またクレジットの利用方法について運営・管理者である三菱オートリースへ委託すること を入会規約へ記載し、入会申込書の受付によって、当該入会規約に同意したことを確認する。 基準(ⅶ)審査機関による実績確認を定期的に受けることについて合意していること →本プログラム型排出削減事業については、審査機関による実績確認を定期的に受けるこ とを入会規約へ記載し、入会申込書の受付によって、当該入会規約に同意していること を確認する。 基準(ⅷ)他の排出削減事業等において既に登録されている削減活動でないこと →他の排出削減事業に重複登録されていないことを、入会規約へ記載し、入会申込書の受 付によって、当該入会規約に同意したことを確認する。 また、事務局は、個々の削減活動を特定できる情報(車両登録番号及び車体番号)を管理し、 他の排出削減事業の運営・管理者等に確認を求められた際には、速やかに事業の照会を 行うことが出来る体制を整える。 2)「MAL-EVコミュニティ」入会資格確認時 新たな削減活動実施者が「MAL-EVコミュニティ」に入会しようとする際、三菱オートリース株式会 社は、必要な情報(補助金交付関連資料、もしくはそれと同等の情報)を収集し、以下の方 法で2.4.1 の各基準への適合を確認する。 基準(ⅱ)追加性を有する削減活動であること →設備投資額、補助金額から投資回収年数を算定し、委員会規程第4号を 踏まえ、投資回収年数が3 年以上であることを確認する。 投資回収年数の算定方法ならびにその他追加性の確認方法については6.8 を参照 基準(ⅲ)自主行動計画非参加であること →リース契約会社・団体が自主行動計画に参加していない、あるいは導入する業務用自動車を 5 自主行動計画の報告範囲に含めていないことを確認する。 基準(ⅴ)年間削減量が500t-CO2 である小規模な削減活動であること →適用電気自動車の能力にて確認する。 基準(ⅸ)本事業において既に追加されている削減活動でないこと →三菱オートリース株式会社が車体ごとに管理する、リース契約番号にて確認する。 2.4.3 プログラム型排出削減事業の承認申請ならびに排出削減量の認証申請手続 認証委員会規程4号3の2.に従い、以下のとおりプログラム型排出削減事業の承認申請ならびに 排出削減量の認証申請手続を行うものとする。 (1)申請手続実施 2.4.1(1)の(ⅵ)の合意に基づいて、プログラム型排出削減事業の承認申請ならびに排出削減 量の認証申請は、運営・管理者である三菱オートリースと株式会社山武が実施する。 (2)具体的な運営・管理方法の記述ならびにその審査 プログラム型排出削減事業の運営・管理方法については本排出削減事業計画に記載する通りであ る。また、典型的な削減活動を含む個別の削減活動の情報(事業実施場所、導入設備概要、投資 金額等)については、別紙「本排出削減事業計画における典型的な削減活動に関する事業計画情 報」に記載している。これらについては審査機関による審査を受ける。 (3)審査機関による定期的な実績確認 2.4.1(1)の(ⅵ)の合意に基づいて、排出削減量の認証申請に当たっては、審査機関による排出 削減量の実績確認を定期的に受ける。 また、実績確認時には、本排出削減事業計画に記載する方法で事業が適切に運営・管理されてい ることについても確認を受ける。 6 3 排出削減量の計画 ベースライン排出量 事業実施後排出量 (tCO2/年) (tCO2/年) 2008 年度 - - - 2009 年度 217.4 70.3 147 2010 年度 878.4 284.2 594 2011 年度 1,308.1 427.7 880 2012 年度 2,141.4 714.8 1,426 合計 4,545.3 1,497.0 3,047 年 排出削減量(tCO2/年) ※上記は、本プログラム型排出削減事業に参加する全ての削減活動の合計値。 ■「MAL-EV コミュニティ」年度別導入電気自動車台数(見込み) 2009 年度:490 台 2010 年度:500 台 (累計 990 台) 2011 年度:500 台 (累計 1,490 台) 2012 年度:1,000 台 (累計 2,490 台) 4 国内クレジット認証期間 事業開始日 2009 年 10 月 終了予定日 2013 年 1日 3 月 31 日 ※ 個別の削減活動の開始日は、登録日とする。 ※ 各削減活動の国内クレジット認証期間については、別紙「本排出削減事業における典型的な削減活動 に関する事業計画情報」4 参照。 5 活動量・原単位 ・本排出削減方法論において、活動量は用いていないため省略する。 7 6 温室効果ガス排出削減量の算定 本排出削減事業は、国内クレジット認証委員会規定4号の3で定める「プログラム型排出削減事業」 であり、典型的な削減活動の情報(排出削減見込量など)については、別紙「本排出削減事業計画 における典型的な削減活動に関する事業計画情報」6 に記載する。 ここでは、個別の削減活動における排出削減量の算定方法の考え方についてのみ記載する。 6.1 個別の削減活動に適用する排出削減方法論 方法論番号 20-A 方法論名称 電気自動車の新規導入 6.2 選択した方法論がこのプログラム型排出削減事業における個別の削減活動に適用できる理由 本プログラム型排出削減事業に含まれる全ての削減活動について、2.4.1 に定めた基準を満たすことを 2.4.2 の手順に従って確認するため、以下のとおり、全ての適用条件を満たす。 • 本事業は、電気自動車を新たに導入するものである。したがって条件 1 を満たす。 • テレマティクス(電気自動車遠隔モニタリングシステム)により事業実施後の電力使用量および走 行距離を把握できる。したがって条件 2 を満たす。 6.3 個別の削減活動の範囲(バウンダリー) 個別の削減活動について、導入した電気自動車を削減活動の範囲とする。 6.4 ベースライン排出量の算定 本プログラム型排出削減事業に参加する個別の削減活動におけるベースラインは、電気自動車を 導入せず標準的な自動車を導入した場合に想定される二酸化炭素排出量である。 方法論 020-A より、ベースラインエネルギー使用量は、以下の式に表される。 Q fuel , BL = ELPJ × HV fuel , BL × ε PJ ε BL このとき、 Q fuel , BL :ベースラインエネルギー使用量(GJ/年) ELPJ :事業実施後電力使用量 HV fuel , PJ :標準的な自動車で使用するガソリンの単位発熱量(GJ/kl) ε PJ ε BL :事業実施後の電気自動車のエネルギー消費効率 (kWh/年) :標準的な自動車のエネルギー消費効率 さらにベースライン排出量は、以下の式に表される。 8 (km/kWh) (km/kl) EM BL = Q fuel , BL × CF fuel , BL × 44 12 このとき、 EM BL :ベースライン排出量 (t-CO2/年) Q fuel , BL :ベースラインエネルギー使用量 CF fuel , BL :標準的な自動車で使用するガソリンの単位発熱量あたりの炭素排出係数 (t-C/GJ) (GJ/年) 6.5 リーケージ排出量の算定 本事業によるリーケージ排出量については、方法論 020-A が規定するような温室効果ガス排出 及び申請者が主張する排出削減量の 5%を超える顕著かつ計測可能なバウンダリー外での温室効 果ガス排出は特定されない。 よって、 LE =0 このとき、 LE :リーケージ排出量 (t-CO2/年) 6.6 事業実施後排出量の算定 方法論 020-A より、事業実施後排出量は、以下の式に表される。 EM PJ = ELPJ × CFelectricity ,t × 44 12 このとき、 :事業実施後排出量 EM PJ ELPJ (t-CO2/年) :事業実施後電力使用量 (kWh/年) CFelectricity ,t :電力の炭素排出係数 (t-C/kWh) ※排出削減量の評価が有利になるため、全電源炭素排出係数により算定した。 6.7 温室効果ガス排出削減量の算定 方法論 020-A より、排出削減量は、以下の式に表される。 ER = EM BL − ( EM PJ + LE ) このとき、 EM BL :ベースライン排出量 (t-CO2/年) EM BL EM PJ :ベースライン排出量 (t-CO2/年) :事業実施後排出量 (t-CO2/年) LE :リーケージ排出量 (t-CO2/年) 9 6.8 追加性に関する情報 6.8.1 基本的情報 排出削減事業の実施は、法的な要請に基づくものか? □はい ■いいえ □利用できる 設備更新を行わなかった場合、既存設備は継続して利用できるか? ■利用できない 注)ここでいう「法的な要請」とは、法令等の規定に基づき、設備更新等を行った結果、排出量が削減 される場合における、当該法律を指す。 6.8.3 投資回収に関する情報 典型的な削減活動の投資回収に関する情報については、別紙「本排出削減事業計画における典型的な削 減活動に関する事業計画情報」6.8.3 に記載 投資回収年の算定については以下の式に従うこととし、算定に用いる車体価格、燃料価格、電力価格等 の各数値については、1 年に1 回程度を目安に最新の状況を踏まえて見直しを検討することとする。 (CostAM)-(CostEV―各種補助金) 投資回収年 = (CostOil+ランニングコスト)-(CostE+ランニングコスト) CostAM=標準的な自動車の車体価格(円) CostEV=導入する電気自動車の価格(円) CostOil=標準的な自動車の年間燃料コスト(円) CostE=導入する電気自動車の年間電力コスト(円) 6.8.4 その他の障壁に関する情報 無し 10 7 モニタリング方法の詳細 7.1 モニタリング対象 項目 εBL 定義 標準的な自動車のエ 単位 km/kl ネルギー消費効率 ELPJ 事業実施後電力使用 kWh/年 量 εPJ 排出削減量算定時 モニタリング方法 に使用した値 トップランナー基 トップランナー基準による 準による値 公表値 2009 年度の実績を テレマティクスによる計測 記録 データ記録方法 頻度 (電子媒体・紙媒体) km/kW 動車のエネルギー消 h 保管 期限 年1回 紙媒体 5年 年1回 電子媒体(遠隔収集 5年 元に算定した値 事業実施後の電気自 データ サービス) 8.0 テレマティクスによる計測 年1回 電子媒体(遠隔収集 5年 サービス) 費効率 HVfuel,Bl 標準的な自動車で使 34.6 デフォルト値 年1回 紙媒体 5年 t-C/GJ 0.01829 デフォルト値 年1回 紙媒体 5年 t-C/kW 0.0000915 全電源の電力炭素排出係数 年1回 紙媒体 5年 GJ/kl 用するガソリンの単 位発熱量 CFfuel,BL 標準的な自動車で使 用するガソリンの単 位発熱量あたりの炭 素排出係数 CFelectrici ty,t 電力の炭素排出係数 h のデフォルト値 11 備考 7.2 モニタリング対象の QA/QC QA/QC 手順 項目 標準的な自動車のエネルギー消費効率 • 年1回該当文献を確認し、採用している数値の確認を行うこと。(事業担当者) 事業実施後電力使用量 • 月 1 回、テレマティクスによる計測値に異常が無いか確認すること。(事業担当者) 事業実施後の電気自動車のエネルギー消費効率 • 月 1 回、テレマティクスによる計測値に異常が無いか確認すること。(事業担当者) 標準的な自動車で使用するガソリンの単位発熱量 • 年1回該当文献を確認し、採用している数値の確認を行うこと。(事業担当者) 標準的な自動車で使用するガソリンの単位発熱量あたりの炭素 • 年1回該当文献を確認し、採用している数値の確認を行うこと。(事業担当者) • 年1回該当文献を確認し、採用している数値の確認を行うこと。(事業担当者) 排出係数 電力の炭素排出係数 ■実績報告作業の実施時期 原則として、毎年 4 月初旬に運営・管理者である三菱オートリース株式会社が電力使用量の計測結果を集計する。 ■報告対象情報 報告を行う前年度末までの総電力使用量 ■運営・管理者による管理方法 運営・管理者は、各削減活動における電力使用量をテレマティクスにより遠隔収集し、集計を行う。 7.3 サンプリング方法 本プログラム型排出削減事業に含まれるモニタリングは原則として全ての削減活動に対して実施するものとし、サンプリングは行 わない。 12 本排出削減事業計画における 典型的な削減活動に関する 事業計画情報 目次 1 典型的な削減活動の情報.....................................................................................................................2 2 典型的な削減活動概要 ........................................................................................................................3 2.1 削減活動の名称 ............................................................................................................................3 2.2 削減活動の目的 ............................................................................................................................3 2.3 温室効果ガス排出量の削減方法 ...................................................................................................3 2.4 削減活動の満たすべき基準等 ......................................................................................................4 3 排出削減量の計画 ...............................................................................................................................5 4 国内クレジット認証期間.....................................................................................................................5 5 活動量・原単位 ...................................................................................................................................5 6 温室効果ガス排出削減量の算定 ..........................................................................................................6 7 6.1 典型的な削減活動に適用する排出削減方法論 .............................................................................6 6.2 選択した方法論が個別の削減活動に適用できる理由...................................................................6 6.3 該削減活動の範囲(バウンダリー)............................................................................................6 6.4 ベースライン排出量の算定 ..........................................................................................................6 6.5 リーケージ排出量の算定..............................................................................................................7 6.6 事業実施後排出量の算定..............................................................................................................8 6.7 温室効果ガス排出削減量の算定 ...................................................................................................8 6.8 追加性に関する情報.....................................................................................................................9 モニタリング方法の詳細...................................................................................................................10 7.1 モニタリング対象 ......................................................................................................................10 7.2 モニタリング対象の QA/QC ......................................................................................................11 1 1 典型的な削減活動の情報 削減活動を実施する事業所 事業所名 株式会社エージーピー 住所 東京都大田区羽田空港1丁目7番1号空港施設第2総合ビル 2 2 典型的な削減活動概要 2.1 削減活動の名称 オートリースにおける電気自動車の導入による排出削減事業 2.2 削減活動の目的 本事業は企業が業務用の自動車をリースで導入する際、電気自動車を選択することで排出削減を促 進することを目的とする。 2.3 温室効果ガス排出量の削減方法 電気自動車を導入することによって、通常のガソリン車の燃料消費に伴う CO2 排出量より電力消費 に伴う CO2 排出量の方が少なくなることを活用して温室効果ガス排出量を削減する。 (備考)排出削減事業に関わる設備について記入する。 電気自動車の導入 (排出削減事業実施前の設備概要) 標準的な自動車(ガソリン車) (排出削減事業実施後の設備概要) 電気自動車 3 2.4 削減活動の満たすべき基準等 削減活動が満たすべき基準の適合確認方法については本排出削減事業計画の 2.4 を参照。 個別の削減活動はプログラム型排出削減事業において実施されるものであり、認証委員会規程4号3 の1.に従い、以下の基準を満たすことが確認されている。これらの基準への適合確認方法について は、排出削減事業計画2.4.2に記載するとおりである。 (1)「運営規則」第4章第2節1.に定められる排出削減事業の要件①~④及びその他委員会が 定める事項に合致するものであること。 (ⅰ)日本国内で実施される削減活動であること。 (ⅱ)追加性を有する削減活動であること。 (ⅲ)自主行動計画に参加していない者による削減活動であること。 (ⅳ)「方法論020-A 電気自動車の新規導入」に基づき削減活動が実施されること。 (ⅴ)排出削減量が年間500t-CO2 以下である小規模な削減活動であること。 (ⅵ)事業の承認申請ならびにクレジット認証申請に関する業務、および国内クレジット収益の 利用方法について、「MAL-EVコミュニティ」の目的のために、三菱オートリース株式会社と株式 会社山武に対して委託することに同意した削減活動であること。 (ⅶ)本プログラム型排出削減事業について定期的に実績確認(年1 回程度を予定)を受けるこ とに同意した削減活動であること。 (2)適用する排出削減方法論、ベースライン設定及びモニタリング方法等について、削減活動全 体で体系的に整理・把握可能であるものであること。 (3)他の排出削減事業において二重登録されていないものであること。 (ⅷ)他の排出削減事業等において既に登録されている削減活動でないこと。 (ⅸ)本プログラム型排出削減事業において既に登録されている削減活動でないこと。 なお、上記(2)について、本プログラム型排出削減事業で対象とする削減活動は、テレマティク ス(電気自動車専用遠隔モニタリングシステム)により全量モニタリングを実施しており、削減活 動全体で体系的に整理・把握可能である。従って、(2)の事項を満たしている。 4 排出削減量の計画 3 個別の削減活動の排出削減量等については、別表「削減活動リスト(申請用)」参照。 ベースライン排出量 事業実施後排出量 (tCO2/年) (tCO2/年) 2008 年度 - - - 2009 年度 0.9 0.3 0 2010 年度 1.8 0.6 1 2011 年度 1.8 0.6 1 2012 年度 1.8 0.6 1 合計 6.3 2.1 3 年 排出削減量(tCO2/年) ※ 2009 年度は 10/1~3/31(182 日間)が事業対象期間となるため、 日割り計算で年間の排出量を求めた。 ・ベースライン排出量=1.8(t-CO2)×(182÷365 日)=0.9(t-CO2) ・事業実施後排出量 4 =0.6(t-CO2)×(182÷365 日)=0.3(t-CO2) 国内クレジット認証期間 事業開始日 2009 年 10 月 1 日 終了予定日 2013 年 3 月 31 日 5 活動量・原単位 ・本排出削減方法論において、活動量は用いていないため省略する。 5 6 温室効果ガス排出削減量の算定 個別の削減活動の排出削減量等については、別表「削減活動リスト(申請用)」参照。 6.1 典型的な削減活動に適用する排出削減方法論 方法論番号 20-A 方法論名称 電気自動車の新規導入 6.2 選択した方法論が個別の削減活動に適用できる理由 • 本事業は、電気自動車を新たに導入するものである。したがって条件 1 を満たす。 • テレマティクス(電気自動車遠隔モニタリングシステム)により事業実施後の電力使用量および走 行距離を把握できる。したがって条件 2 を満たす。 6.3 該削減活動の範囲(バウンダリー) 導入した電気自動車を削減活動の範囲とする。 6.4 ベースライン排出量の算定 削減活動におけるベースラインは、電気自動車を導入せず標準的な自動車を導入した場合に想定 される二酸化炭素排出量である。 方法論 020-A より、ベースラインエネルギー使用量は、以下の式に表される。 Q fuel , BL = ELPJ × HV fuel , BL × ε PJ ε BL このとき、 Q fuel , BL :ベースラインエネルギー使用量(GJ/年) ELPJ :事業実施後電力使用量 HV fuel , PJ :標準的な自動車で使用するガソリンの単位発熱量(GJ/kl) ε PJ ε BL :事業実施後の電気自動車のエネルギー消費効率 (kWh/年) :標準的な自動車のエネルギー消費効率 このとき ELPJ =1,748.3(kWh/年) HV fuel , PJ =34.6(GJ/kl) ε PJ ε BL =8.0(km/kWh) =17,900(km/kl) 6 (km/kWh) (km/kl) =1,748.3(kWh/年)× 34.6(GJ/kl)× 8.0(km/kWh)÷ 17,900(km/kl) Q fuel , BL =27.0(GJ/年) さらにベースライン排出量は、以下の式に表される。 EM BL = Q fuel , BL × CF fuel , BL × 44 12 このとき、 EM BL :ベースライン排出量 (t-CO2/年) Q fuel , BL :ベースラインエネルギー使用量 CF fuel , BL :標準的な自動車で使用するガソリンの単位発熱量あたりの炭素排出係数 (t-C/GJ) Q fuel , BL =27.0(GJ/年) CF fuel , BL =1.829(万 t-C/PJ)× 104 ÷ 106 (GJ/年) = 0.01829(t-C/GJ) EM BL =27.0(GJ/年)× 0.01829(t-C/GJ)× 44 ÷ 12 =1.8(t-CO2/年) 6.5 リーケージ排出量の算定 本排出削減活動によるリーケージ排出量については、方法論 020-A が規定するような温室効果 ガス排出及び申請者が主張する排出削減量の 5%を超える顕著かつ計測可能なバウンダリー外で の温室効果ガス排出は特定されない。 よって、 LE =0 このとき、 LE :リーケージ排出量 (t-CO2/年) 7 6.6 事業実施後排出量の算定 方法論 020-A より、事業実施後排出量は、以下の式に表される。 EM PJ = ELPJ × CFelectricity ,t × 44 12 このとき、 :事業実施後排出量 EM PJ ELPJ (t-CO2/年) :事業実施後電力使用量 (kWh/年) CFelectricity ,t :電力の炭素排出係数 (t-C/kWh) ※排出削減量の評価が有利になるため、全電源炭素排出係数により算定した。 ELPJ =1,748.3(kWh/年) CFelectricity ,t =0.915(t-C/万 kWh)× 10-4 = 0.0000915(t-C/kWh) = 1,748.3(kWh/年)× 0.0000915(t-C/kWh)× 44 ÷ 12 EM PJ = 0.6(t-CO2/年) 6.7 温室効果ガス排出削減量の算定 方法論 020-A より、排出削減量は、以下の式に表される。 ER = EM BL − ( EM PJ + LE ) このとき、 EM BL :ベースライン排出量 (t-CO2/年) EM BL EM PJ :ベースライン排出量 (t-CO2/年) :事業実施後排出量 (t-CO2/年) LE :リーケージ排出量 (t-CO2/年) EM BL EM PJ = 1.8(t-CO2/年) LE =0 ER = 1.8(t-CO2/年)-(0.6(t-CO2/年)+0 ) = 0.6(t-CO2/年) = 1(t-CO2/年) 8 6.8 追加性に関する情報 6.8.1 基本的情報 排出削減事業の実施は、法的な要請に基づくものか? □はい ■いいえ ■利用できる 設備更新を行わなかった場合、既存設備は継続して利用できるか? □利用できない 注)ここでいう「法的な要請」とは、法令等の規定に基づき、設備更新等を行った結果、排出量が削減 される場合における、当該法律を指す。 6.8.3 投資回収に関する情報 55.8 年 投資回収年数 6.8.4 その他の障壁に関する情報 無し 9 7 モニタリング方法の詳細 7.1 モニタリング対象 排出削減事業計画 7.1 に記載する内容に準ずる。 項目 εBL 定義 標準的な自動車のエ 単位 km/kl 排出削減量算定時 モニタリング方法 に使用した値 17,900 ネルギー消費効率 改正省エネ法に伴う平成 記録 データ記録方法 頻度 (電子媒体・紙媒体) データ 保管 期限 年1回 紙媒体 5年 年1回 電子媒体(遠隔収集 5年 22 年度燃費基準(車両重量 828~1,015kg) ELPJ 事業実施後電力使用 kWh/年 1,748.3 テレマティクスによる計測 量 εPJ サービス) 事業実施後の電気自 km/kW 動車のエネルギー消 h 8.0 テレマティクスによる計測 年1回 電子媒体(遠隔収集 5年 サービス) 費効率 HVfuel,Bl 標準的な自動車で使 34.6 デフォルト値 年1回 紙媒体 5年 t-C/GJ 0.01829 デフォルト値 年1回 紙媒体 5年 t-C/kW 0.0000915 全電源の電力炭素排出係数 年1回 紙媒体 5年 GJ/kl 用するガソリンの単 位発熱量 CFfuel,BL 標準的な自動車で使 用するガソリンの単 位発熱量あたりの炭 素排出係数 CFelectrici ty,t 電力の炭素排出係数 h のデフォルト値 10 備考 7.2 モニタリング対象の QA/QC 排出削減事業計画 7.1 に記載するとおり。 11
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