勉強会資料 分娩舎編 飼養管理技術−1 1. 分娩前に母豚にはたくさんの

勉強会資料
分娩舎編
飼養管理技術−1
1. 分娩前に母豚にはたくさんの水を飲ませなければいけません。
子豚を順調に生む(陣痛を強く起こす)ために母豚は腹に水を溜めて子宮を浮か
します。
母豚は飲む水が少ないと脱水してしまいます。
母豚にとって脱水は超危険!
水無しで登山するようなものです!
脱水の母豚はどうなる?・・・・丈夫な子豚を生み育てられません
1) 腎炎になりやすいです
2) 陣痛が弱く死産が増えます
3) 難産が増えます
4) 分娩で体力が消耗して産褥熱になる母豚が多くなります
5) 便秘がちとなり餌残しが多くなります
6) 泌乳量が少なくなります
7) 病気が母豚から子豚へ移りやすくなります
母豚は絶対に水を飲みます。飲まない豚はどこかに異常があります。
1) 起きる回数が少ない
肥った母豚・・・体が重くて起きるのがつらい
足の痛い母豚・・・足の関節に潰瘍ができ痛くて起きられない
2) 感染症
関節炎、肺炎または中耳炎
早く異常を発見して対処して下さい。母豚は一人では生きられません。
1) ゴムマットを敷いて足を保護する
2) 早期に治療する
2. 分娩後は母豚にはたくさんの餌を食べさせなければいけません。
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分娩後は餌をどのように増やしていますか?
一次増量は分娩後7日
二次増量は分娩後10日
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餌を食べさせる工夫をどのように行っていますか・・・豚はわがまま
残した餌の処理は?
暑がっている豚への処置は?
便秘を見逃していませんか?
産後は母豚の熱を測っていますか?
3. 子豚に傷を付けたら消毒しましょう!
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化膿は大敵!!
歯切りのニッパは消毒しましょう
歯はどのくらい切りますか
去勢のカミソリの消毒はどうしていますか
去勢した後の傷口から中に殺菌剤を注入してはいけません
4. 800gの未熟児は救えます
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未熟児はどのように処理していますか
ガッツドーサを飲ませて下さい
5. 子豚の下痢について
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出生直後の血便はクロストリジウム症
生後3日以内の水様性下痢は早発性大腸菌症
生後5日の下痢は母豚の乳量不足
生後7日から10日の下痢はクロストリジウム症
生後14日前後の下痢は白痢
離乳直前の急死はクロストリジウム症
6. 子豚の下痢予防について
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分娩舎の消毒
母豚の泌乳量を多くする
豚房を必要以上に濡らさない・・・子豚の冷え防止
以上です