マルチコアGuardian DRC ベンチマーク結果

Application Note
マルチコアGuardian DRC
ベンチマーク結果
Guardian DRCは、マル チコア /マル チ CPUマシン
上で並 列 処 理が 可 能な、マル チスレッド対 応アプリ
ケーションです。マル チスレッド化により、デ ザ イン・
ル ー ル・チ ェッ ク( DRC) に 要 す る CPU 処 理 時 間
を、CPUコアの数に比 例して短 縮できます。今 回のベ
ン チ マークでは、 並 列 処 理による処 理 速 度の向 上の
度 合い、ならびに、最 新のワークス テーションを使 用す
ることでの処 理 速 度の向 上の度 合いを調 査しました。
今回のベ ン チ マークは、OSとして WindowsXPを使用
しました。ベンチマーク上の注 意 点として、GuardianDRC
は処 理の実 行 中、比 較 的 多くの中 間ファイルをハード
ディス ク上で読み書きするため、ディス ク I/Oが DRCの
パ フォーマンスに大きな影 響を与えるということがあり
ます。この点について、Windows 上の設 定で、メモリを
シス テム キャッシュに優 先 的に割り当てることで、DRC
の 実 行 中、CPUの 使 用 率 を常 に 100%に保 つことが
できました。また、ベ ン チ マーク対 象のデ ザ イン・データ
には、169 万 個の MOSFETトランジ ス タが含まれます。
まず、CPUコア数 別のベンチマークでは、コア数を増やす
ことで、処 理 時 間を著しく短 縮できることを確 認しました。
処理時間
1 つの CPUコアを使 用した場 合に対して、2 コアで 1.9
倍、4 コアで 3.1 倍 の 処 理 速 度 の 向 上 が 見られまし
た。これは、従 来のマル チ CPUによる並 列 処 理と比 較し
て、極めて高い速 度 向 上 率です。SIMUCAD 社の長 年に
渡るマルチコアおよびマルチ CPUマシンにおける並列化
の実 績と、技 術 的な優 位 性を裏 付ける結 果といえます。
次に、旧世代のマシンと最新のマシンとの比較では、2
コア同 士の場 合で 2.9 倍の速 度 向 上が見られました。旧
世代の 1 コアと、最新の 4 コアの比較では、実に 7.9 倍
もの速 度 向 上を実 現しています。この結 果、最 新のマル
チコア /マルチ CPUワークステーションを導入することで、
DRCの実行時間を容易に短縮できることが確認できました。
さらに、最新の Guardian DRC(2007 年春ベースライ
ンリリース)では、以前のバージョンと較べて、1.4 倍の処
理速度が向上しています。
以上の要素を組み合わせることにより、Guardian DRC
はフラット処理であるにも関わらず、他社の階層処理 DRC
に迫る処 理 速 度を実 現します。Guardian DRCは、他の
高 額な DRC検 証ツールに替わって、低コ ストで、かつ十
分なパ フォーマンスを発 揮する最 高のソリューションです。
D R Cマル チコア・ベンチマーク
(トータル2コア)
(トータル4コア)
(トータル4コア)
コア数
Application Note 2-001
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