平成19年度 事業報告 - 一般社団法人 映画演劇文化協会

平成19年度
事
業 の
事業報告
概
要
1.我が国及び外国の映画演劇産業、映画演劇関係法規等の調査研究並びに
史資料の蒐集、 作成に関する事項
(定款第4条第 1 項第1号規定)
(1)国内および国外の映画産業の現状を調査・研究するため、下記の書籍
を継続購入し、情報収集を行いました。
「キネマ旬報」
「演劇界」
本年度支出額
31,160 円
(2)史資料収集及び利用
前項の書籍に加え、映画・演劇に関する史資料(台本、映画・演劇の
パンフレット、スチール写真等)の収集・保管・整理に努め、利用者
に対し、無償で閲覧に供し、あるいは貸出を行いました。
本年度の主な利用者
A. 日本経済新聞社
B. 株式会社グランデ
C. 株式会社テレビマンユニオン
D. 有限会社写真工房
E. 東京国立近代美術館フィルムセンター
2.優秀シナリオ作家、脚本家の育成に関する事項(定款第4条第1項第2
号規定)
(1)社団法人シナリオ作家協会に対する協賛
―1―
映画文化の向上に寄与するため、優秀なシナリオ作家の発掘・育成を
目的として、社団法人シナリオ作家協会に協力し、同協会が発行する
雑誌「シナリオ」において「新人シナリオコンクール」を行い、賞金
の一部を助成しました。
本年度支出額
1,000,000 円
第17回
「新人シナリオコンクール」
佳作
〃
〃
「ミドリ ザ モンスター」
「まだ途中」
「最低なくらい、青い空」
三上雄一郎
松田知子
星野出穂
特別賞
「女ともだち」
井上志津
応募本数
143 篇
賞金
〃
〃
333,333 円
333,333 円
333,333 円
〃
500,000 円
審査委員
委員長
委 員
〃
〃
〃
〃
〃
白坂依志夫
荒井 晴彦
桂
千穂
石松 愛弘
長津 晴子
西岡 琢也
堀口
慎
(シナリオ作家)
〃
〃
〃
〃
〃
(映画プロデューサー)
(2)株式会社シナリオ・センターに対する協賛
優秀なテレビ・シナリオ作家の育成を目的として株式会社シナリオ・
センターに協力し、同社が発行する雑誌「シナリオ教室」において、
一般公募によるシナリオ・コンクール、「シナリオS1グランプリ」
を共催し、賞金及び諸経費を助成しました。
本年度支出額
―2―
600,000 円
第13 回
「シナリオS1グランプリ」
準グランプリ
「珍客あり過去よりきたる」
佳
励
〃
〃
賞
第14 回
218 篇
武田知愛
賞金 150,000 円
「さよなら、ロメロスペシャル」
西原広治郎 賞金 50,000 円
「花嫁はピンチヒッター」 志賀 希
賞金 5,000 円
「そよ子の海と小さな船」 林野里美
賞金
〃
「僕らはナンミン」
萩野 篤
賞金
〃
作
奨
応募本数
「シナリオS1グランプリ」
応募本数
「十三雄の青春」
山口栄子
「新米弁護士の正義」
竹中美保
「笑顔の理由(わけ)」
小夜佐和子
「ヒーローズ∼南埼玉編」牧島美絵
「遠花火」
西村卓也
「雪の中で泳ぐ少女」
田中繭子
賞金
賞金
賞金
賞金
賞金
賞金
準グランプリ
〃
〃
奨
励
賞
〃
〃
選考委員
後藤千津子
堀江史朗
浅田直亮
407 篇
70,000 円
〃
〃
5,000 円
〃
〃
(シナリオ・センター)
(
〃
)
(
〃
)
3.映画・演劇・映像・音楽に関する書籍類の出版頒布(定款第4条第1項
第3号規定)
1.において調査・収集した情報の集大成として、現実的な問題点を
分析し本年度は「映画館における映像酔いについて」と題した小冊子
を出版し、日本映画製作者連盟を通じて各方面に配布しました。
―3―
主な配布先
社団法人
社団法人
映画産業団体連合会
日本映画製作者連盟 ほか
本年度支出額
313,110 円
4.映画、演劇、映像、音楽の普及宣伝に関する講演会,試写会、試演会、
試聴会の開催 (定款第4条第1項第4号規定)
本年度は下記の映画2作品について名画特別鑑賞会の開催を助成しま
した。
本年度支出額 500,000 円
1.
「そのときは彼によろしく」
製
作
島谷能成
プロデューサー 市川南・濱名一哉
監
督
平川雄一郎
脚
本
いずみ吉紘・石井薫
主
演
長澤まさみ・山田孝之・塚本高史
試写会場
イイノホール
開 催 日
平成19年5月22日
2.
「クローズド・ノート」
製
作
プロデューサー
監
脚
主
試写会
開 催
督
本
演
場
日
―4―
島谷能成
市川南
行定勲
吉田智子・伊藤ちひろ・行定勲
沢尻エリカ・伊勢谷友介・竹内結子
イイノホール
平成19年9月13日
5.民主文化の発展向上に関する教育、娯楽、ニュース映画等の製作及び
頒布並びに写真科学の研究(定款第4条第1項第5条規定)
平成12年度の「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」以降、映画製作を
実施していなかった為、本年度は映画製作の予算計上は行わなかったが、
東宝・TBS・朝日新聞社等10社からなる「Life天国で君に逢え
たら」製作委員会の要請にこたえ、東京都教育庁の了解のもと、これに
出資、製作に参加した。
本年度支出額
59,535,000 円
本年度収入額
49,396,081 円
(含・消費税)
6.内外優秀映画、演劇の調査研究及び製作・公開の促進に関する事項
(定款第4条第1項第 6 号規定)
本年度は、下記の12の演劇作品について舞台上演のDVDを製作し、
演劇研究の資料として保存しました。
本年度支出額 1,440,000 円
収録作品
日生劇場
「ジキル&ハイド」
平成19年
テアトル銀座 「三婆」
〃
帝国劇場
「マリー・アントワネット」
〃
〃
「レ・ミゼラブル」
〃
〃
「DREAM BOYS」
〃
〃
「イーストウィックの魔女たち」 〃
明治座
「女ねずみ小僧」
〃
帝国劇場
「モーツァルト!」
〃
シアタークリエ「恐れを知らぬ川上音二郎一座」 〃
〃
「放浪記」
平成20年
帝国劇場
「Shock」
〃
〃
「ドリームボーイズ」
〃
―5―
4月 公演
4月 〃
5月 〃
6月 〃
9月
10月
11月
12月
12月
1月
2月
3月
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
7.我が国映画・演劇・映像・音楽産業振興運動への協力に関する事項
(定款第4条第1項第7号規定)
1)
アートシアター活動に対する協賛
株式会社日本アート・シアター・ギルドが行う、アートシアター活
動に協賛し、同社が製作・配給した多くの貴重な映画フィルム及び
各種資料を、適切に整理・保存するため、その費用の一部を助成し
ました。
本年度支出額
200,000 円
2)
テレビ文化向上を目的とする協賛
日本映画テレビプロデューサー協会に協賛して、日本の映画・テレ
ビ番組の制作に関する諸問題の調査、研究を行う同団体に対し、そ
の費用の一部を助成しました。
本年度支出額
200,000 円
3)
日本アカデミー賞に対する協賛
国内映画産業の発展のため、国内で最も権威のある映画祭である
日本アカデミー賞に協賛し、その費用の一部を助成しました。
本年度支出額
4)
200,000 円
東京国際映画祭に対する協賛
日本映画文化と外国映画文化との国際交流を図るため、毎年開催さ
れる東京国際映画祭に協賛し、その費用の一部を助成しました。
本年度支出額
―6―
1,000,000 円
5)
映画文化向上協賛
日本の映画文化の向上を図るため、映画プロデューサーに対する
国内唯一の顕彰団体である「藤本真澄記念事業の会」が毎年行う
「藤本賞」の選定および授賞を共同主催し、その費用を助成しま
した。
4,188,959 円
本年度支出額
第27回
「藤
本
賞」
藤本賞
久保雅一
「劇場版ポケットモンスター」シリーズの
伊藤憲二郎 製作に対し
賞金 500,000 円
特別賞
萩上直子
「めがね」の脚本・監督に対し
賞金 300,000 円
奨励賞
森川真行
那須田淳
「恋空」の製作に対し
平形則安
「陸に上がった軍艦」の製作に対し
賞金 300,000 円
新人賞
授賞式
賞金
300,000 円
平成20年6月5日
選考委員
委員長
委 員
〃
〃
〃
松 岡
白 井 佳
高 野 悦
石 上 三 登
高 井 英
功
夫
子
志
幸
―7―
(東宝株式会社 代表取締役会長)
(映 画 評 論 家)
(岩波ホール 総支配人)
(映 画 評 論 家)
(東宝株式会社 代表取締役社長)
6)
演劇文化の向上を目的とする協賛
日本の演劇界において、最も権威のある「菊田一夫演劇賞」選定と
授賞を「菊田賞選考委員会」と共同主催し、その費用を助成しまし
た。
本年度支出額 8,899,840 円
演劇大賞
演 劇 賞
〃
〃
第33回 「菊田一夫演劇賞」
「Endless SHOCK」スタッフ・出演者一同
「EndlessSHOCK」の高い舞台成果に
対して
賞金
1,000,000 円
涼風真世
「マリー・アントワネット」のマリー・アントワネ
ット、
「イーストウィックの魔女たち」のジェーン
スマート、
「モーツァルト!」のヴァルトシュテッ
テン男爵夫人の役の演技に対して
賞金
500,000 円
井上芳雄
「モーツァルト!」のヴォルフガング・モーツァル
ト、
「ウェディング・シンガー」のロビー・ハート、
「ロマンス」のチェーホフほかの役の演技に対して
賞金
500,000 円
堀内敬子
「コンフィデント・絆」のルイーズ、
「恐れを知らぬ
川上音二郎一座」の伊藤カメの役の演技に対して
賞金
500,000 円
〃
鈴木裕美
「宝塚BOYS」と「ハレルヤ!」の演出の成果に
対して
賞金
500,000 円
―8―
特別賞
堺
正章
永年の舞台の功績に対して
賞金
授賞式
500,000 円
平成20年4月21日
選考委員
委員長
委 員
〃
松
藤
水
岡
田
落
〃
〃
〃
天
矢
近
野
野
藤
7)財団法人
功(東宝株式会社 代表取締役会長)
洋(演 劇 評 論 家)
潔(
〃
)
道 映(
〃
)
誠 一(
〃
)
瑞 男(共立女子大学教授)
川喜多記念映画文化財団に対する協賛
外国のフィルム・ライブラリーとの交流を通じて、国内及び国外の古
典的映画フィルム、映画に関する文献、その他資料の収集・保管を行
い、また、シネ・クラブ活動等の映画振興と映画文化の向上を目的と
して活動している同財団に対し、その費用の一部を助成しました。
本年度支出額
10,000,000 円
以
―9―
上