SGU三幸ユニオン結成!! 仲間の解雇を撤回させる!

札幌市北区北6条西7丁目自治労会館3階
2015年1月14日発行
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SGU札幌地域労組
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ニュース速報
札幌地域労組
書記長
大島利広
№49
SGU三幸ユニオン結成!!
仲間の解雇を撤回させる!
暮れも押し迫る昨年12月17日、三幸株式会社北海道支店に雇用され、札幌市中央区
の日之出ビルの警備を行っていたAさん(59歳)が突然の解雇通告を受けました。Aさ
んは通常通りの勤務を行っていましたが、突如として支店長が現れ「3年間ご苦労様、あ
なたは来年1月19日で解雇します!」と通告しました。Aさんは突然のことで非常に驚
きましたが、すかさず「解雇理由を文書で出せ!」と迫ったところ、支店長は「出せな
い」の一点張りでした。
この理不尽な扱いを受けたAさんは、頼もしい同僚である、ライラックユニオンの書記
長に相談しました。書記長はすかさず、地域労組本部へ相談。地域労組は、解雇という緊
急課題であることから、通告から2日後の19日に「札幌地域労組三幸ユニオン」を結成
しました。そして、年明け1月8日に第一回目の団体交渉が開催されました。
組合としては、今回の解雇は具体的明確な理由を示していない極めて不当な解雇である
ことから、団交では、厳しい姿勢で臨みました。会社側(支店長)は冒頭、「今回の解雇
は正当であると判断しているので、撤回はしない」とし、改めて 不当な(理由にならな
い)解雇理由を示した文書を提示してきました。この会社は、一般従業員の人事権は支店
に委ねられていて、雇用契約書は支店長の名義となっていました。
これに対し、組合は、会社側の不備や管理職の問題ある対応など、具体的に実例を挙
げ、いかに不当な解雇であるかを1時間にわたり主張しました。その結果、本社から出席
していた役員が「今回の解雇については、組合及び支店に対して撤回することを提案した
い」「加えて、今回の一連の問題について謝罪したい」と述べたため、実質的に解雇が撤
回されました。さらに、労働協約の締結、残業問題や職場環境の改善に向けての交渉も開
始されることとなったのです。
このように初回の団体交渉に於いて解雇が白紙
撤回され職場へ完全復帰が約束されるケースは稀
であると言えます。これはまさしく団結の力であ
ると実感できた瞬間です。
ちなみに、この職場は就業規則を見たことが無
いとか、不透明な時間外労働の実態があるとか、
劣悪な職場環境のもと仕事をしているとか改善し
なければなら ない問題 はまだま だ 山積し ていま
す。
今後、組織の拡大と安定した労使関係の構築を
図るべく活動を展開していきます。
皆様の温かいご支援をお願いします。