「食の安全・安心」に対応した 食品包装機械と包装検査システム 株式会社フジキカイ 開発研究室/部長 畑野眞人 昨今、食品への異物混入、表示偽装をはじめ、食の安全・信頼を脅かす問題が相次いで発覚し、 様々なメディアで報道され、今まで以上に消費者の食品を見る目が厳しくなっている。それに伴 い、包装を見る目も一段と厳しくなってきており、食品工場の包装工程においても、本来の包装機 能である商品保護、販売促進、物流支援、情報伝達のみならず「食の安全・安心」に対してのさら なる包装品質の向上が重要な要素として包装機械にも求められるようになった。 そこで、本稿では「食の安全・安心」に対応した食品包装機械 (横形ピロー包装機)と包装検査シ ステムおよび当社独自の検査装置を紹介する。 1 値や導入コストなどを加味して使い分けられる。 はじめに その中でも包装機械の代表として、和洋菓子や 包装材料にフィルムを使う包装機械は、製袋充填 米菓、アメなどの菓子類から、菓子パン、惣菜パ 包装機をはじめ、充填包装機、上包み包装機、ひね ン、おにぎりをはじめ、畜産加工品、水産練製品、 り包装機、深絞り包装機、収縮包装機など、種類は 冷凍食品、麺類などの食品包装に最も多く使用さ 非常に多く複雑でもあるが、包装形態から被包装物 れているのが、製袋充填包装機の一種である横形 の種類や大量生産かあるいは少量生産か、商品価 ピロー包装機(図1)である。 図 1 最新の横形ピロー包装機「αラッパーⅦ」 eizojoho industrial March 2016︱41
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