食の安全・市民ホットライン発足2周年&書籍出版記念シンポジウム開催報告 文責・ホットラインネットアドバイザー・西原崇文 本報告は、2012年10月13日に開催された「食の安全・市民ホットライン発足2周 年&書籍出版記念シンポジウム」の開催内容をまとめたものです。 (画像は、基調報告をする神山美智子弁護士(食の安全・市民ホットライン代表)) 【シンポジウムの開催概要】 2012年10月13日、 「食の安全・市民ホットライン発足2周年&書籍出版記念シン ポジウム」が、 「食の安全・市民ホットライン」シンポジウム実行委員会主催により、明治 大学リバティタワーにて開催されました。 【基調報告には、ホットライン代表の神山美智子弁護士が登場】 今回のシンポジウムでは、食の安全・市民ホットライン(以下ホットラインとする)の 代表でもある神山美智子弁護士が、 「ホットラインと消費者の権利」と題した基調報告を行 いました。基調報告の中で、神山弁護士は、消費者基本法の理念、食品安全基本法の概要、 「日本」より消費者保護が厚い「韓国の食品安全行政」の現状、 「ホットライン」へ寄せら れた消費者からの不具合情報に対する具体的な対応などについて詳しく語りました。また、 米国のジョン・F・ケネディ元大統領が提唱した4つの「消費者の権利」に触れ、その中の 「 (消費者の)意見を聞いてもらう権利」が重要であると指摘しました。 【消費者庁の白石氏が、 「消費者安全調査委員会」について解説】 基調講演の後、消費者庁消費者安全課の白石裕美子課長補佐が、 「消費者安全法の一部を 改正する法律」の概要、新たに消費者庁に設置された「消費者安全調査委員会」の概要や 具体的な調査対象、 「消費者安全調査委員会」による事故調査の手順などについて詳しく解 説しました。 【 「ホットライン」の現状や将来的な課題についてパネルディスカッション】 このパネルディスカッションにおいては、ホットライン事務局担当でもある美作大学大 学院・山口英昌教授が、「ホットライン」の運営状況など現状や消費者からの「(不具合情 報の)通報情報の内わけ」 、ホットラインの今後の課題などについて詳しい報告を行いまし た。 消費者庁消費者安全課・金田直樹企画官は、ホットラインに対して、 (さらなる)内容の 充実を訴えました。 ホットラインの協力団体でもある主婦連合会会長の山根香織氏は、ホットラインの重要 性を指摘しつつ、 「ノンアルコール」表示に関する要望など過去に主婦連合会が出した「食 品問題」関する要望などについて紹介をしました。 国際基督教大学非常勤講師である中島貴子氏は、ホットラインの役割として「消費者」 から見た疑問を出せる場として機能することが大事であると指摘しました。 また、ホットラインネットアドバイザーの西原が、 「ネット」にまつわる社会問題やホッ トライン公式フェイスブックの運営状況などについて報告を行いました。 最後に、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた特定非営利活動法人日本 消費者連盟共同代表・山浦康明氏が、 「情報発信」など「ホットライン」の今後の課題や問 題点、 「ホットライン」への信頼を高める必要性について指摘をして、閉幕となりました。 【 「関連報道」外部リンクの紹介】 ■2012年10月13日開催のホットライン「シンポジウム」を紹介した報道(判明分) 食の不具合発信し2年 記念しシンポ (しんぶん赤旗 サイト内) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-10-14/2012101415_02_1.html フェイスブックも活用=食の安全・市民ホットライン (ニッポン消費者新聞 サイト内) http://www.jc-press.com/news/201210/101501.htm
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