松沢県知事との懇談会 - 神奈川県経営者協会

松沢県知事・県幹部と協会役員との懇談会を開催
∼ 環境問題やワークライフバランス・インターンシップなどで意見交換 ∼
6月3日(木)県庁で松沢県知事・県幹部と経
で第2期かながわ経営塾を開催。④アジアとの関
営者協会役員との懇談会を開催した。この懇談会
係強化の中で、先進的に取組んでいる留学生イン
は当協会の年度活動方針等を紹介し、意見交換に
ターンシップへの関心の高まりと、国内インター
より連携を深めることを目的として例年この時期
ンシップの復活摸索。⑤環境・地球温暖化問題で
に開かれ、今年度で7回目となる。
の我々の考えの再認識依頼と活動計画。⑥各地域
松沢知事ご挨拶(要旨)
通算 11 回目となる横須賀・三浦地域で計画してい
リーマンショック以来の世界同時不況、それに
る地域活性化懇談会の説明と協力要請。
続くギリシャ発の世界金融危機不安等から経済は
[個別重点項目の補足]
(廣瀬副会長・政策委員
不安定で神奈川の企業業績も落ち込み、県税収入
長)
:製造業が環境に良いものをつくることに元気
が大きく落ち込んだ。こうした中で経済界へのお
が出るような支援(ライフサイクルアセスメント
願いとしては、①新卒者の雇用情勢が例年より5
の考え方導入等)をお願いする。また国の方針がは
ポイント以上悪い。経営が苦しい状況は解るが是
っきりしない中、神奈川だけ突出した規制目標と
非若者に仕事を与えて戴きたい。②インベスト神
ならないようお願いする。(渡邉評議員):幼稚園
奈川は 130 社、6,000 億円の投資を呼込むことが
も保育機能を高めてきている。仕事と育児の両立
できたが、第2ステップ(次の5年)は、県財政が
に悩んでいる企業と連携して、県内幼稚園が子育
厳しい折、インベストで投資いただいた企業が、
て支援を果たせる仕組みを企業と連携して創って
県内中小企業や大学と技術開発等で提携する場合
行きたい。(阿部委員長)
:今年5年目の留学生イ
に最大5億円まで補助する方向に変更したので活
ンターンシップは参加国・学生、受入企業とも着
用戴きたい。③第 48 回技能五輪全国大会、第 38
実に増えている。留学生も日本企業への就職希望
回全国障害者技能競技大会が本年 10 月、初めて神
が強く、企業も留学生のセンスを競争力強化に役
奈川で開かれる。神奈川のものづくり力を全国に
立てたいと思っており、有効に機能してきている。
アピールしたい。企業の技術力を持つ若者の参加
国内インターンシップは昨年度終了したが、就業
並びに応援を戴きたい。④法人県民税・法人事業
意識向上面で意義があるため再開を模索したい。
税の超過課税の期限が今年9月に来る。経済が厳
(澤田委員長):かながわ経営塾、(高島副会長):
しい中申し訳ないが、税収も落ち込んでおり、幹
地域活性化懇談会について追加説明があった。
線道路整備に特化して使用するので、延長にご理
意見交換
解を戴きたい。
意見交換では、知事等から「①地球温暖化防止
協会第二次中期計画とH22年度計画の説明
条例は、国の方針を見極めながら実施(削減計画の
[概要説明]
(高橋会長)
:概要説明に先立ち超過
取扱い等)していく。また環境税は、地域バラバラ
課税の話が出たのでコメントする。日本企業の実
でなく、本来国が全国一律で取組むべき課題だと
効税率は突出して高い。グローバル化の中、実効
認識している。②認定子ども園は県内 25 園だが、
税率は企業の意思決定に今までと比べものになら
保育所が教育を、幼稚園が保育をという方向は、
ないほど重要な要素になっている。詳細なご説明
実態はどんどん進んできている。県は残業ゼロ革
は後日伺い意見を申し上げる。
命を実施している。ワークライフバランスを整え
今年の計画概要等は、①厳しい経済情勢に対応
家庭生活がしっかりしないと本当の子育ては戻っ
し、各種助成策の周知、個別相談会の実施、現場
てこない。③就業意識向上は重要。大学生インタ
実態の行政等へのフィードバックなど企業支援に
ーンシップ再開摸索を県も検討する。④今度の地
注力する基本スタンスは継続。②ワークライフバ
域別懇談会のテーマ『農商工連携』に関連して、
ランス・次世代育成支援ということで、今年は保
県は企業の農業参入を現在支援している。」などの
育と幼稚園の問題を取り上げる。③経済がグロー
バルする中での中小企業経営者の育成という意味
コメントがあった。
(文責事務局)