Vol. 24 フリーダイヤルの効果 介護支え合い電話相談は『0120-070-608』というフリーダイヤルで相談を受けていま す。フリーダイヤルとは着信側が通話料を負担するNTTコミュニケーションズのサービ スで、相談してくださる方にとっては全国どこからでも携帯電話からでも無料です。 すべての都道府県から相談が寄せられますが、遠近に関わらず「フリーダイヤルなので 電話をしました」という人が大勢います。介護にはお金がかかります。その上に電話料も かかるのでは、介護者は安心して相談できないでしょう。 また、親子や夫婦間の人間関係の悩みを相談する場合、「家族には内緒で」という人が少 なくありません。後日高額な通話料を請求されたら、「どこに電話をしたのか」ということ で揉め事が起きるかもしれません。フリーダイヤルで電話を掛けた場合、通話記録にも全 く表記されないそうですので、更に安心です。 一方、相談者が無料だからと、同じ話の繰り返しになったり、介護に関係のない話にな ることがあります。そのようなときは、相談の趣旨をお話して電話を切るようにしていま す。最短で最大の効果を出せるような相談を心掛けて、せっかくの機会を一人でも多くの 方に利用していただきたいと思っています。 フリーダイヤルの認知度は、NTTコミュニケーションズが 2004 年 1 月に行ったWeb 調査では 99.6%ということですが、インターネットを使用しない世代からの相談が多いこ ともあって、私どもの印象ではもっと低いように思います。 以前新聞の見出しに「無料の電話相談」と紹介されたときの反響はたいへん大きく、「た だですか」と何人もの人から確認されました。英語のフリーを「無料」ではなく「自由に」 掛けていいと解釈したとしても不思議はありません。フリーダイヤルという言葉だけでは 肝心な情報が伝わらないこともあると思い知った出来事でした。それ以来、ちらしやリー フレット、カードを作成したり他の媒体で紹介してもらうときには、できるだけ「無料・た だ」という言葉も併用するようにしています。 独立行政法人福祉医療機構の助成のおかげで、今年度もフリーダイヤルを堅持すること ができました。NTTコミュニケーションズの通話料割引サービスにも助けられており、 関係者の方々には感謝しています。これからも、全国から安心してお電話をいただけるよ うに、この事業を宣伝し、相談対応のスキルアップを図っていきたいと思います。
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