◆ 第4学年 実施報告書◆ 「留学生講演会」 【英語担当教員 太田 伸子】 取り組みのねらい 一般教育科英語科の活動は,河北潟GP「河北潟に学ぶ」である。4年生英語講読授業におい て,地球環境から世界各国の生活状況まで,幅広い視野で,国際的な理解を育み,河北潟への理 解を深めることを目的として, 通年にわたる教育活動を行った。主に関連英語教材の講読,米 国人教員による基調講演,留学生による各国の生活実情紹介の講演を通して,各国への理解と日 本との比較考察を行った。また,英字新聞を利用し,関連記事を学習の動機付けに活用した。 講演会を総合的学習の場と位置づけた。まず平常の授業の一部において環境問題の英語教材の 講読とその感想文指導(事前学習)を行なった。さらに講演会を通して得た各国の状況への考察 についての感想文指導(事後学習)を行い,理解の定着を図った。またアンケート調査によって 学習効果を確認した。 「非常に楽しく興味深い学習だった。」との結果が得られた。 ○ 平常授業で使用した環境問題関連の英語教材タイトルの例 “Global Warming” ,“Tuvalu” など ○ 合同授業の設定と実施 平成 19 年度 4 年 5 学科 英語合同授業(科目名 日時,場所 2007 年 12 月 19 日(水)7,8 限 視聴覚室 使用言語 英語または日本語 英語講読) 総合指導および解説 太田伸子(一般教育科教授) 第1部 基調講演 「The Melting Arctic and Methane」 パトリック スコフィールド (一般教育科講師) 第2部 留学生講演 ①「カンボジアについて」 電子情報工学科 4 年 ②「ウガンダについて」 環境都市工学科 4 年 ③「インドネシアについて」 電気工学科 3 年 ④「マレーシアについて」 機械工学科 3年 チャン ラッター ムティアバ ジェフリー ジミー ハディ スサント モハマド ヌズル ハキミ ビン アシャーリ 実施体制 一般教育科と専門学科の教員による全学的な協力体制で実施された。具体的には,英語科(太 田伸子,パトリックスコフィールド,鈴木久博) ,現代GPワーキンググループ,4 年担任の各 構成員が,学際的に連携した。 平成 20 年度 4 年 5 学科 英語合同授業(科目名 日時,場所 2008 年 11 月 17 日(月)7,8 限 視聴覚室 使用言語 英語または日本語 総合指導および解説 英語講読) 太田伸子(一般教育科教授) 留学生講演 ① 「カンボジアについて」 電子情報工学科 5 年 ② 「ウガンダについて」 環境都市工学科 5 年 チャン ラッター ムティアバ ジェフリー ③ 「インドネシアについて」 電気工学科 4 年 ④ 「マレーシアについて」 機械工学科 4 年 モハマド ヌズル ハキミ ビン アシャーリ 電気工学科 3 年 モハマド ハフィズ ビン シャリフ ジミー ハディ スサント ⑤ 「イランについて」 電気工学科 3 年 ハタミ セイド ラミン 実施体制 4 年英語講読授業担当教員(太田伸子,小熊猛,紺谷雅樹)および英語科教員(鈴木久博, 太田智加子,パトリックスコフィールド)が中心となって、事前・事後教育も含めた留学 生講演を実施し、実施に際し現代GPワーキンググループ,4 年担任の各構成員が協力した。 平成 21 年度 4 年 5 学科 英語合同授業(科目名 日時,場所 2009 年 11 月 20 日(金)7,8 限 視聴覚室 使用言語 英語または日本語 総合指導および解説 英語講読) 太田伸子(一般教育科教授) 留学生講演 ① 「マレーシアについて」 機械工学科 5 年 モハマド ヌズル ハキミ ビン アシャーリ 電気工学科 4 年 モハマド ハフィズ ビン シャリフ ② 「イランについて」 電気工学科 4 年 ハタミ セイド ラミン ③ 「モンゴルについて」 電子情報工学科 3 年 ニャムドルジ ハンガイ ④ 「ラオスについて」 電気工学科 3 年 サイソンカーム シット アンポーン 実施体制 4 年英語講読授業担当教員(太田伸子,紺谷雅樹)および英語科教員(鈴木久博,小熊猛, 太田智加子,パトリックスコフィールド)が中心となって、事前・事後教育も含めた留学 生講演を実施し、実施に際し現代GPワーキンググループ,4 年担任の各構成員が協力した。 平成 19 年度 事前・事後学習における学生アンケート ○ 事後感想文 全体に興味をもったとの感想が多かった。また留学生自身から,自国紹介を 200 名余 の前で行なうことができた喜びと感謝の感想があった。 ○ 事後アンケート 集計結果抜粋 回答数 186 名 本報告書では簡易分析とする。詳細は石川高専紀要などに掲載する。 ① 合同授業への学生の関心度および満足度は非常に高かった。 合同授業について全体としてどう思いましたか。 「大変面白かった」と「面白かった」計 54% 「普通」 27% ② 肯定的回答計 81% 講演により,学生は環境問題に興味を持った。 第1部の講演を聞いて環境問題について興味をもちましたか。 「非常に興味を持った」と「少し興味を持った」 ③ 計 52% 留学生のくにについて,知識がほとんど無かったが,留学生講演により,学生は各 国に興味を持った。 これまでそれぞれの国について知っていましたか。 「あまり知らなかった」と「ほとんど全く知らなかった」。計 76% 講演を聞いてそれぞれの国に興味を持ちましたか。 「非常に興味を持った」と「少し興味を持った」 計 67% 講演を聞いてそれまでに持っていたそれぞれの国のイメージは正確でしたか。 不正確だった。36% ④ 留学生の講演により,海外への関心が深まった。 講演を聞いて,海外のいろいろな国についても,より深く知りたいと思いま したか。 「非常にそう思った。」と「少しそう思った。」 ⑤ 計 76% 学生は日本のことを発信する動機をえたが,自ら発信する強い動機の育成には,ま だ指導の工夫が必要であることが,回答から分かった。 講演を聞いて,日本についてもより深く知りたいと思いましたか。 「非常にそう思った。」と「少しそう思った。」 計 51% 講演を聞いて,自分も機会があれば日本のことを紹介したいと思いましたか。 「非常にそう思った。」と「少しそう思った。」 計 27% なお4年生が2年生の時(2005 年度)に行なった留学生講演会では 同じ質問肢への回答は 18%であったので,大きく向上したと言える。 ○課題 河北潟リテラシーの充実のために,さらに発信型の教育指導の工夫が課題である。
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