電動バイクを用いた二酸化炭素排出量削減に関する

国立大学法人豊橋技術科学大学 Press Release
平成 24 年 10 月 11 日
電動バイクを用いた二酸化炭素排出量削減
に関する社会実験を実施
未来ビークルシティリサーチセンターの後藤尚弘准教授(環境・生命工学系)のグループ
は、豊橋市役所とスズキ株式会社と共同で、平成 24 年 10 月 11 日(木)より平成 25 年 7 月
31 日(水)(予定)まで電動バイクによる二酸化炭素(CO2)削減の可能性に関する社会実
験を始めた。実験は豊橋市の大学連携調査研究費補助事業の一環として行うもの。
社会実験は、スズキ株式会社から貸与された電動バイク(e-Let’s 2 台)を豊橋市役所の公
用車として利用し、利用者の電動バイクの使い勝手について調査するものである。運輸部門
からの二酸化炭素排出量削減は大きな課題であり、次世代環境車の普及がそれに大きく貢献
すると考えられている。次世代環境車として注目されているもののひとつに電動バイクがあ
る。電動バイクは走行時の二酸化炭素排出量がゼロであり、例えば、太陽光発電や風力発電
等の多様な再生可能エネルギーを活用することもできる。社会実験では電動バイクを公用車
として市職員が利用することによって、電動バイクの便利・不便な点を明らかにする。そし
てそれらの結果をもとに、電動バイクを普及させるための環境情報を提案するものである。
今回の実験には、スズキ株式会社から提供された「電動スクーター e-Let’s」を使用する。
e-Let’s はバッテリーを2個搭載することができ、従来の電動バイクに比べて航続可能距離が
増えている(従来の電動バイク(国内メーカー製)が約 40km に対して、スズキの e-Let’s は
バッテリー2 個使用で 60km)。また、バッテリーを取り外しできることから家に持ち込んで
充電することができる。
社会実験は公用車として電動バイクを利用した
職員が利用した理由を記録するとともに、電動バイ
クを利用しなかった職員についてもその理由を記
録する。バイクを利用しない理由を分析すること
によって、それら利用障壁を乗り越える情報を提
案し、電動バイクの普及を図るものである。
本学ではこのような研究の他にも、未来ビークル
シティ事業として、持続的に発展する「低炭素社会」
と少子高齢化に伴う「安全・安心社会」の構築を目
実験車両 : スズキ e-Let’s
的とし、多くの研究に取り組んでいる。
本件に関する連絡先
環境・生命工学系 准教授 後藤尚弘 TEL:0532-44-6914
広報担当:総務課広報係 宮城・岡崎 TEL 0532-44-6506