親睦沢登り 足尾・泙川 津室沢∼小田倉沢 ◆ 日程 2009 年 9 月 6 日(日) (日帰り) 6 日の日帰りしか都合がつかず参加を見合わせたが、小田倉沢∼津室沢が日帰り可能とい うことで参加することにした。メンバーの都合で単独山行となり、2 年ぶりの沢ということ で緊張した。11 年前の大岩沢の記憶もあり楽勝ムードだったが、登ってみると大滝やら難し い滝なども多く、イヤと言うほど楽しめた。 9 月 6 日(日) (夜半過ぎにわか雨 晴れのち曇り 夕方にわか雨) 当初、津室沢を懸垂で下降する予定だったが、阿部さんからのメールで巻いたほうが良い と言われ、巻き道が分らなかった場合は小田倉沢を引き返すことになる、などを考えて、逆 ルートで行くことに決定。まず津室沢を登り、時間がかかるようなら、滝を懸垂して遊んで、 戻ってくることにした。林道は暗くても歩けるので 4:48 に熊よけ鈴とヘッドランプを点けて 出発。途中のトンネルから道は下りになるので、帰りは登りとなるのがつらい。三重泉橋手 前で沢に下り沢靴を履き、朝食。本流に出て 150m ほど上流に津室沢出会。F4 を登って 3 段 F25 を下から眺めるが、下段の 15m しか見えない。出会いに戻り 6:34 に右岸の細い尾根 を登る。傾斜が急になった所から右へ落ち葉の積もった急な斜面をトラバースする。古くて 細い PP ロープが張ってあるが気休めにもならない。落ち口へ続く小尾根を回り込み、細ひ もに頼らず木と根につかまりながら 6:50 にクライムダウンで巻き終わる。3 段目 15m の落 ち口の左岸側にコンクリート製と思われる高さ 2m ほどの橋脚のような建造物が見える。手 前の 1 段目 5m の落ち口を見ると、直径 2cm 長さ 30cm の鉄棒が、右岸の岩にホチキス状に 打ってあり懸垂支点となっているが、この時の工事の名残かも。少なくとも山屋や釣り師が 作る代物ではない。3 段 F45 は美しい滝だ。滝下から延びる右岸の涸れルンゼの左手の細い 尾根を 70m ほど登ると岩壁となるので、この涸れルンゼ上部の急斜面を右へトラバースす る。細いヒモが張ってあるが頼らず、木と根に掴まって進み、松の落ち葉が敷き詰められた 小尾根に出る。さらにトラバースして滝の落ち口へ続く小尾根に出る。松の木に赤いペンキ と布の目印がある。このまま下ると滝の落ち口へ出るので、30m ほど下ってから、左手へ 40m ほどトラバースして広い涸れルンゼに出て下り、 落ち口から40m ほど上流に降り立つ。 怖いのと疲れたので落ち口の見物は止める。F10 の直前で 1 人の釣り師に出会う。こんなと ころで釣りをしている人を見かけるとは思っていなかったので驚く。右へ屈曲した 2 条 F10 は右から小さく落ち口へ巻く。ここからは滝はないが倒木などがあり、歩きづらい。左岸に 石垣の跡(1250m 付近)を見て、二俣(1360m)を右の涸れ沢へ入る。9:13 に鞍部(1490m)に着。 踏み跡はよく分からないため、小田倉沢の奥の二俣めがけて適当に下る。 9:21 に奥の二俣(1420m)着。ヒノキの林の中の草地で、草が倒れた場所があった。後で聞 いたら古川さん達の快適なテン場跡とのこと。ここからは、右岸の段丘上を快適に下りてい く。F10(1260m)は左岸ルンゼを下り、F10(1170m)は右岸斜面を巻いて下る。10:34 に左岸 から滝をかけた小沢が流入(1115m)し、本流は右へ直角に曲がり、柱状節理のミニゴルジュ 状となり沢幅 1m ほどの最狭部に F2 がある。長さ 1m の木の枝が 1 本、本流に渡されてお り、これをフットホールドにして右岸岩壁をへつり下る。絶妙な 1 ポイントで、これが無い -1- とへつりは無理。左岸に白いガレの崩壊地(1090m)で 1 人の釣り師に出会う。三重泉沢も単 独で登ったとのこと。11:40∼55 まで核心部の F12。水流の左岸側に切れかかったロープが 2 本垂れている。太い木にザイルをセットし滝の左岸岩壁を中段テラスまで 6m ほど懸垂し たが、登る場合は空身でも相当に苦労しそうだ。残りの 6m はクライムダウンできる。12:16 ∼32 まで落ち葉の堆積した左岸の急斜面から F3,4,4,2 段 5m をまとめて巻くが、上の F4 の 巻きはホールドが乏しいため 4m ほどザイル懸垂した。右岸(940m)には、高さ 50m 以上の 美しい柱状節理の大岩壁がある。12:45 に左岸から沢が(1:5)で流入(888m)する二俣周辺は気 持ちの良い林が広がっており、テン場適地。850m 付近から美しいナメ床が続く。2 人の釣 り師とすれ違う。左岸から涸れ沢が出会うと(830m)目の前には F20 大ゼン。左岸に古いロ ープがあり、滝の傾斜は比較的緩いが、切れるとイヤなので、灌木 2 本に 45m ザイルをセ ットし懸垂する。2/3 ほど下りた所でザイルが一杯になり回収して、残りの 1/3 は、切れそ うなロープにつかまり下る。F8(800m)の左岸ルンゼには、ここにはもったいないくらい太い トラロープがセットされていた。左岸から V 字状の谷が出会う(775m)と広い河原となり、 14:07 に伏流となる。14:13∼32 まで泙川本流でスニーカーに履き替え、靴下・スパッツ・ 沢靴を洗濯する。小田倉沢が見える先端の林の中の踏み跡を尾根沿いに登り、780m 付近か ら右手の上流側へ 100m ほどトラバースする。右下に泙川本流が見える。左の下流側へ戻り 気味に登り、820m の平らな所を真っ直ぐ進む。ここも道が不明瞭になるが、70m ほど直進 し、勾配が急になると道がはっきりする。ヒノキの植林地のため、暗く下草はほとんど生え ていない。幅 1m ほどのジグザグ道を登っていくと、14:58 に 910m の奈良の台地の末端に 出る。カラマツの植林地をそのまま直進すると出会いから 30 分弱で 15:02 に林道(915m)に 出た。ここは、上の民家からは 90 歩下。下の橋からは 10m ほど上の場所で、目印として地 面に木の枝が挿してある。林道を 800m ほど歩き 15:17 に車に戻った。もう誰もいないと思 っていたが、古川号はまだあった。支度を終えて暫くすると古川さんが到着し、車で迎えに 戻っていった。 阿部さん達はルートを遠回りに変更したため到着は遅くなるだろうとのこと。 16:15 に帰途につく。関越道の渋滞回避のため、道の駅白沢で入浴する古川さん P と分かれ て、日光湯元へ向かう。途中で小雨が降り出し霧も出てきた。17:50 に湯元の温泉寺に着く がダメ(9∼16 時)で、 「湯の香¥700 円」で立ち寄り湯する(イマイチ)。いろは坂を下り 2 時間 半ほどで帰り着いた。 -2- 足尾・泙川 津室沢∼小田倉沢 2009 年 9 月 6 日(日) -3-
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