新聞記事情報検索 遡及情報検索による情報のマクロ的把握 • A 課題の作成 1. 作成見本の事前確認 2. 提出画面の確認 • B DBの使用方法 – 別ファイルと、教科書を読んで実行すること • C 新聞記事情報 情報検索2013 1 論理式(先週) • • • • 全問正解 114人 1問不正解 13人 同一問題複数不正解 7人 複数問題複数不正解 15 15人 再提出 (裏面記入) 計149人 情報検索2013 2 A 課題②の作成(確認) •4/5回目(5月15日/22日) •2週間で完成させる課題 • 新聞記事情報 • • • • 主に前日に発生したニュースをもとに成立 記事1件をDBのデータ1件として整理 Web情報より信頼性が高い(書誌事項) 個々の記事から全体を読み取るのは困難 3 情報検索2013 新聞記事とスクラップブック • スクラップブック:新聞の切り抜き帳 scrapbook – 特定の個人や企業、あるいは特定の話題に関する新聞 記事を切り抜き、発行日順にノートに張り付けた保存帳 – 切抜き帳に集められた情報から、トピックについて、時系 列変化を、マクロに把握する • 記事相互の関連性理解 – スクラップブック/検索結果から記事の相互関係を理 解し、話題の推移や全容を理解することができる • DBのキーワード検索 – スクラップブックと同等の情報収集が可能 情報検索2013 4 新聞記事の遡及情報検索 • 対象とする情報は大半が過去の新聞記事 – 1985年前後からの検索が可能(30年間弱) – データベースでは過去の古い情報も価値を有す • 遡及検索 – 記事を時間軸で並べる(スクラップブックに類似) – 新聞記事には発信日が明記されている – 特定の話題が過去から現在に至るまでどのような変 遷を経てきたかを理解することができる – 過去を知ることにより現在の状況をより深く理解、分析で きる – 社会的な背景などの情報と関連付けた考察も可能となる • 新聞記事検索課題 • 提出期限 5月25日 情報検索2013 5 新聞記事遡及情報検索レポートの作成 課題2(R②)の作成見本とUP画面の確認 1. 作成見本の事前確認 – 見本で概要を把握する – 作成見本1(2011) – 作成見本2(2012) 2.提出画面の確認 – UP項目の確認 – UP項目の内容の確認 情報検索2013 6 4種類の新聞記事検索 • 4DBへの接続 – 新聞記事DBへの接続画面の確認 • 4DBを使った検索 I. 朝日新聞(1984-現在) 遡及情報検索 II. 朝日新聞縮刷版(1879-1985) 遡及情報検索 III. 新潟日報(2004-現在) 遡及情報検索 IV. 日本経済新聞(1981-現在) 記事検索 • DBの使用可能期間は2週間 – • 4/15-4/27日まで使用可能 ログアウトで終了すること 情報検索2013 7 課題R②の準備(先週) • 新聞記事検索課題の作成 – 過去から現在に至る歴史的、国際的、社会的な 出来事に関する時系列変化を把握するため10~ 20年以上の遡及情報検索を行う – 朝日新聞(1984-現在) 全国的/世界的な出来事 – 朝日新聞(1945-1985) 全国的/世界的な出来事 – 新潟日報(2004-現在) 同上/地域的な出来事 – 日経新聞(1981-現在) 企業情報 情報検索2013 8 課題の学習到達目標 (体験を通した理解) • ①新聞記事には情報の発信日が明示され ていること • ②記事情報の集合から個々の記事からは 理解できないマクロな状況把握が可能に なること • ③遡及検索により時系列的な推移を分析 できること • ④古い情報にも価値があること • ⑤収集した記事から必要な情報を選択す るには目的と目標が選択基準になること 情報検索2013 9 課題の作成 UP画面の項目 作成見本とUP画面を確認してから実行する 質問にはメール/研究室で対応します 1.氏名(漢字) 2.学籍番号 3.選択分野 – 以下の新聞紙面から1分野を選択する – 全紙面、総合面、国際面、経済面、家庭 面、科学面、特集面、社会面、スポーツ 面から選択する 情報検索2013 10 4.検索課題 – 具体的な内容を示すキーワードを含んだ20-30字 の簡潔な文章で記述する。 – 新聞記事やニュースや授業や体験を通して、言葉 や概容は知っているが理解できていない内容で、 10-20年以上継続性のある話題 – 疑問や興味を持っているが理解できていない話題 で、 10-20年以上継続性のある話題 – 課題設定(設定用紙図8を使用する) • 情報の主体はニュース • プロスポーツやエンターテイメントなどで記事の 理解に知識を必要としない単純な話題は除外 する 情報検索2013 11 5.検索内容 – 遡及検索を行うので10~20 年以上継続性のある と思われる内容を、200-400字程度の文章で、で きる限り具体的に自分の文章で記述する – 10 ~20年以上継続性のある内容を明記する 6.情報収集の目的と目標 – 200~400 程度の文章で記入する – 情報収集の目的には収集した情報を使って最終 的に何を実現したいのかを記述する。 – 情報収集の目標には実現可能な到達レベルや 情報の利用方法を記述する 情報検索2013 12 7,8,9,10,11重要と思われるキーワード – 情報検索内容の中から候補となる5ワードを重要 な順に切り出す – (実際に使用するのは3キーワード程度) 12.検索方法 – 使用した朝日新聞記事データベースの検索方法 を記述する – 簡易検索と詳細検索から選択するが、詳細検索 で実施する 13,14,15,16,17絞り込検索の件数 – 選択したキーワードを重要と思われる順に入力し、 1語,2語, 3語, 4語, 5語の場合の絞り込み件数を 記述する – 4語、5語で0件になることがある 情報検索2013 13 18.実際に検索に使用した検索式と、検索結果件数 – 検索に実際に使用した検索式と検索結果の件数 を記入する – 試行錯誤を繰り返し最適の結果を得られたキー ワードと検索式を記述する • キーワードの数は最初に想定したキーワードを全 て使用する必要はなく、最初に想定したキーワー ドより適切なキーワードが見つかれば変更しても 構わない – 目的目標が20件に絞り込む指標となる • 件数を20件にするためにキーワードの数を増やす のは無意味なので、数百件程度に絞り込めれば キーワードを増やすより自分の目で選択するよう 心がける 情報検索2013 14 課題のまとめ 19.得られた20件以上の記事の一覧 19-1)個別記事の要約。新聞記事情報検索で得られた 20件以上の記事を一覧にする。個別に記事の内容 を書誌事項を含めて記入する。個別の記事は50100字程度 – どの記事を選択するかは目標と目的が判断基 準となる – 無理に絞り込まない。上位200件程度の中から 20件以上を自分の目で選択する 19-2) 記事全体のまとめ。20件の記事から理解できた 時系列的な変化を記述する。時系列変化を記述す る字数の目安は400~800字程度以上 情報検索2013 15 19 記事の選択 • 20件の選択 – 目的と目標があいまいだと選択に時間が必用 • 期間 • 検索期間や選択時期が偏らないように選択する • 図書雑誌記事で期間を1年にしたレポートが多い 情報検索2013 16 19 記事の要約 1. 個別記事の要約 – 20件以上の記事を一覧を作成 – 記事を個別に要約する 2. 記事全体のまとめ – 検索毎に20件以上の新聞記事全体から理解でき た時系列的な変化、あるいは全体的な変化を、4 00~800字以上で記述する 情報検索2013 17 20. 縮刷版検索 – 同様の検索を、縮刷版1945-1984年について実行し、 得られた結果を19と同様に記述する。検索式も記述す – 使用できるキーワードが少ないので、キーワードを減 らしたほうが良い結果が得られる可能性が高い 21.時系列的変化から推定できる将来予測 – 得られた19と20の時系列的な内容の変化から推定で きる将来予測と、推定理由を記述する – 時系列的な変化から推定できる将来予測とその推定 理由を記述する 22.新潟日報検索 – 朝日新聞と同様の課題、あるいは地域密着型情報の 検索を、新潟日報2004~について実行し、得られた結 果を記述する 情報検索2013 18 23.日本経済新聞の記事検索(企業情報) – 興味のある会社あるいは就職活動をしたい会社を、 会社名で検索し、情報収集の結果理解できた企業の 情報を記述する – 使用した書誌事項一覧を示し、企業情報を200~4 00字程度以上で記述する – さらに情報検索前後の企業イメージの違いを記述す る。 24.全体のまとめ 24-1 目的と目標を満足する情報収集ができたか記述する. 期待した結果が得られなかった場合はその要因を分析 する。さらに良い結果を得るための視点も記入する 24-2 新聞記事情報の特徴について理解できたことを記述 する 24-3 朝日新聞と新潟日報の記事の違いについて理解で きたことを記述する 24-4 その他理解できたことや疑問点があれば記述する 19 情報検索2013 B 新聞記事DBの概要 • 有料のデータベース – IDとパスワードが必要(授業はIP制御型) – 基本料金と記事の出力料金(50~150円/件) – 1記事がDBの1データ • 著作権 – 入手した記事データは個人的な使用目的以外に使 用できない – 複製、蓄積、翻訳、翻案、放送、出版、販売、送信、 配布及び改変などはできない – さらに、第三者のプライバシー、名誉その他の一切 の権利を侵害する使用はできない 情報検索2013 20 具体的な使用方法 • 要約版 – 「新聞記事DBの使用方法2013」 • 詳細な使用方法 – 「教科書」 37-44ページ • 授業でDBの詳細な説明をする時間がとれないので、 使用法が分からない場合はまず上記の資料を参照 してください。どうしてもわからない事項があれば質 問してください。 情報検索2013 21 検索料金 • 日経テレコン21の料金表 (http://t21.nikkei.co.jp)。 • 通常料金 – 契約料金 96,000円/年 – 出力料金 50~150円/件 – 複写料金 • アカデミック固定料金(5ID) – 年間契約 189万円 情報検索2013 22 インターネットの無料新聞記事データベース • 1年以内の期間に限定され遡及検索は不可 – 検索可能期間は短縮・出力は有料の方向へ • 有料化 – 朝日新聞 • 1年間検索可能(2011/6/11, 期間7年より短縮)、 記事 出力有料、イメージ有, TOPページ右上検索 – 日経 • 6ヶ月検索可能(登録会員2011/6/11)、記事出力有料 • 短縮化 – 毎日 – 読売新聞 12ヶ月の検索可能 6ヶ月の検索可能 情報検索2013 23 I. 朝日新聞記事データベース (http://database.asahi.com/ のデータを基に作成) • Digital News Archives for Libraries – 大学・学校・公共図書館向けの有料サービス • 記事 – 1984~ – 2003 /4月時点390 万件、2010/4月現在580万件 – 東京本社発行の最終版(14版)が基本 – 2010/2/1日~全ての地域面記事も検索可能 – 朝刊に掲載された記事まで検索可能 – 検索はできても本文を表示できない記事有 情報検索2013 24 検索 • 本文と見出しを区別した検索が可能 – 記事を絞り込む場合に効果的 • フレーズ検索に相当する「全文検索方式」 – 記事から切り出した「キーワード登録方式」では 文字列の検索不可 – キーワードとしては検索概念を表現する名詞が 基本であることに変わりはない 情報検索2013 25 IV 日本経済新聞データベース • 「新聞記事検索」 – 日経四紙 – 全国紙5 – ブロック紙6 契約していない – 地方紙32 – 日経 BP ← 対象としない • 原文の出力 – 日経四紙の新聞記事 – 日経BP社の雑誌記事← 対象としない 情報検索2013 26 C 新聞記事情報 • 毎日発行される朝刊と夕刊の新聞記事 – 新しいニュースが主体 – 主に前日に発生した出来事を伝える • 読者は新しい情報を入手することに価値を見出している – 発行日から1日以上経過した新聞記事や古い新聞を読む ことはほとんどない • 社説、特集・解説記事なども含まれる • 書誌事項を有す – 発行月日 – 文字数は400字から800字程度の文章 – 一般にWeb情報より信頼性が高い 情報検索2013 27 情報源の特徴 • Web情報 – 匿名・2次情報を含む断片的な最新情報を手軽に得 ることができる • 新聞記事情報 – ニュース記事情報を過去に遡って得ることができる • 図書・雑誌記事情報 – 基礎知識や専門知識を得ることができる • 学術文献情報 – 信頼性の高い専門的な情報を得ることができる 情報検索2013 28 図7 情報源としての図書と雑誌記事 情報 (狭義) (速) (個別化) データ (狭義) 専門図書 一般図書 (大系化) 知識 (狭義) 雑誌記事 遡及情報 新聞記事 遡及情報 特許 専門雑 誌 新聞記事 一般雑誌記事 Web情報 統計デー タ 分/秒 週・日 月 情報検索2013 年 (遅) 29 日本の新聞 • 日本新聞協会 • 日刊紙の合計は121紙 • 発行部数は1999年以降減少を続けており2009年 10月現在5035万部 • 日本の新聞 – 全国紙 • 全国を対象として編集・発行・販売される新聞 – ブロック紙 • 複数の都府県を対象として編集・発行・販売される新聞 – 地方紙 • 特定の地域を対象として編集・発行・販売される新聞 情報検索2013 30 新聞記事DB DB 種類 数 新聞名 全国紙 5 朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産 経新聞 ブロック 紙 6 北海道新聞、東京新聞、中日新聞、河北新報、中国 新聞、西日本新聞 35 東奥日報、岩手日報、秋田魁新報、山形新聞、福島 民報、茨城新聞、下野新聞、上毛新聞、新潟日報、北 日本新聞、北國新聞・富山新聞、福井新聞、信濃毎日 新聞、岐阜新聞、静岡新聞、伊豆新聞、伊勢新聞、京 都新聞、大阪日日新聞、神戸新聞、紀伊民報、日本 海新聞、山陽新聞、徳島新聞、四国新聞、愛媛新聞、 高知新聞、佐賀新聞、長崎新聞、熊本日日新聞、大 分合同新聞、宮崎日日新聞、南日本新聞、琉球新報、 沖縄タイムス 地方紙 表14 日経テレコン21から利用可能な新聞DB 情報検索2013 31 新聞記事 • 版 – 地域毎に配達時間が異なることから版数の記述 – 10,11,12,13,14版 – 本社に近いほど番号が大きく記事が新しい – 新潟日報は10,11,12版 • 新聞記事データベースの記事 – 新聞記事データベースは最終版の記事を対象 – 全国の記事,海外の記事(特派員や配信記事) – 通常の購読では読めない全国の地方版の記事も 対象 情報検索2013 32 参考 朝刊 夕刊 12版: 22:00 頃 2版: 11:00 頃 13版: 24:00 頃 3版: 12:00 頃 14版: 1:00 頃 4版: 13:00 頃 http://www.koho21.co.jp/knowledge/knowledge01.html 情報検索2013 33 新聞を取り巻く環境 • 新聞の読み方 – 30分程度 85% (http://pittarimail.net/question/research/pi30/01.html) – 平均時間は21分 平成十七年国民生活時間調査 – 定期行動 72.8% 購読していない24.4% http://www.dims.ne.jp/timelyresearch/2008/081203/ 情報検索2013 34 利用方法 • 新聞記事の利用 – – – – – – – 商品の売り上げ状況 新商品の発売や開発情報 競合企業や関連業界の動向チェック 関連企業の人事 おくやみ情報 就職活動 過去の出来事の確認 • 毎日購読していても全て読んでいない – 自分の興味のある記事 – 全ての記事を読むことはほとんど無い – 当日の新しい新聞記事(昨日の出来事)に価値がある • Web情報の内容と重複する 情報検索2013 35 新潟県 • • • • • • • http://facta.co.jp/article/200707008.html 新潟日報 60.1% 朝日 8.6% 毎日 3.4% 読売 14.0% 日経 4.4% 産経 1.5% 情報検索2013 36 2年生 Q10 新聞を読んでいますか2011(複数可) • 半数が読んでいない ・全国紙が少ない – インターネットのニュースが9人 ない 52% 新潟日 報 43% 読 毎 売 日 朝日 3% 0% 1% 他 1% 情報検索2013 37 2013年度 日報 他の新聞 読まない Webニュース 3% 40% 50% 7% 情報検索2013 38 新聞を取り巻く環境 • アメリカ – 地方紙が主体 • 地域情報や、地場の産業ニュースがベース • 地方紙の殆どがデータベースで検索可能 – 全国紙 • USA TODAY, ウォールストリートジャーナル – 全国で入手できる地方紙 • ニューヨークタイムス、ワシントンポスト • 新聞発行部数の減少 – インターネット上の無料のニュース配信の増加 – 小規模地方紙の存続は厳しくなり淘汰される方向 – 地域情報や、地場の産業ニュースがWeb情報で流通 情報検索2013 39
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