News Release 平成 24 年 10 月 25 日月島機械株式会社大阪府安威川流域下水道中央水みらいセンター向け過給式流動燃焼システムの受注に関するお知らせ月島機械株式会社（本社：東京都中央区、社長山田和彦）は、水環境事業における次世代型下水汚泥焼却システムである「過給式流動燃焼システム（以下、本システム）」を受注致しましたのでお知らせいたします。昨今、下水道事業における省エネルギー・地球温暖化ガス削減のニーズが大きくなっておりますが、現在日本で稼働している下水汚泥用流動床式焼却炉は、高い燃焼効率を誇るものの、その稼働のためのエネルギー消費は大きなものとなっております。当社は、この状況を改善するために本システムを開発＊１、その省エネ・温暖化ガス削減効果が認められ、一号機を東京都、二号機を神奈川県、そして今回関西圏では初となる三号機目を大阪府より受注致しました。当社は上下水道施設における汚泥処理設備を得意としており、なかでも汚泥焼却設備は業界でもトップクラスの地位にあります。今後、地方自治体における下水汚泥焼却設備は更新期を迎え、且つ下水道における省エネ及び地球温暖化防止ニーズは益々増加することが予想されます。当社は長年培った燃焼技術を更に発展させ、今後の更新需要への対応および下水道事業における省エネ及び地球温暖化防止に貢献してまいります。【受注案件の詳細】 ◇発注者：大阪府 ◇案件名称：安威川流域下水道中央水みらいセンター焼却炉設備工事（その１） ◇納入先：安威川流域下水道中央水みらいセンター ◇案件概要：過給式流動燃焼システム（流動焼却炉、排ガス処理設備）の製作、据付、試運転調整 ◇設備能力：100ton/日 × 1 基 ◇納期：平成 28 年 2 月（予定） ◇受注金額：約 17 億円月島機械株式会社〒104-0051 東京都中央区佃 2-17-15 TEL 03-5560-6511(代表) FAX 03-5560-6591 【本システムの概要】本システムは、流動床式焼却炉に過給機（ターボチャージャー）を組み合わせて構成しています。下水汚泥を約 0.15MPa の圧力下で燃焼させ、その燃焼排ガスにより過給機を駆動して圧縮空気（燃焼空気）を製造します。それによって、従来必要であった、流動ブロワと誘引ファンによる送風動力が不要になり、大幅な電力消費量の削減が可能となります。【本システムの特長】従来の高温焼却（850℃）に比べて、 ① 電力消費量 ② N2O ＊2 ：約 40%以上削減（過給機により、運転時の大型ブロワ・ファンが不要）発生量：約 50%以上削減（加圧燃焼により、N2O 分解能力が向上）排ガス過給式流動燃焼システム煙突過給機脱水ケーキ白煙防止予熱器排煙処理塔過給式気泡流動炉集塵機空気予熱器不要不要誘引ファン流動ブロワ月島機械株式会社〒104-0051 白煙防止ﾌｧﾝ東京都中央区佃 2-17-15 TEL 03-5560-6511(代表) FAX 03-5560-6591 ＊1：本システムの開発当社および独立行政法人土木研究所ならびに独立行政法人産業技術総合研究所、三機工業株式会社の 4 者にて共同研究を行い、開発した次世代型燃焼システムです。＊2：N2O（一酸化二窒素）代表的な温暖化ガスの１つであり、下水汚泥中に含まれる窒素に由来します。地球温暖化係数は CO2（二酸化炭素）の 310 倍であり、下水汚泥の燃焼過程で発生し、近年、下水道事業においては、その削減が急務とされています。《本リリースに関するお問い合わせ先》月島機械株式会社社長室（IR 担当） TEL 03-5560-6510 《本システムに関するお問い合わせ先》月島機械株式会社水環境事業本部ソリューション技術部 TEL 03-5560-6555 以上月島機械株式会社〒104-0051 東京都中央区佃 2-17-15 TEL 03-5560-6511(代表) FAX 03-5560-6591