地域課題 太陽放射

水稲栽培法
地域課題
研究テーマ
研究テーマ
●微気象調節原理に
微気象調節原理に基づく増収
づく増収・
増収・減農薬型水稲栽培法
農学部・
農学部・生物生産学科・
生物生産学科・作物生産学
准教授
角 明夫
研究の
研究の背景および
背景および目的
および目的
イネは熱帯を起源地とする主要な食用作物ですが,「米どころ」と聞かれて思い浮かぶ地域はどこで
しょうか.多くの人は,新潟,山形などのどちらかいえば冷涼なところをイメージするのではないか
と思います.これは,温暖地の気候が水稲収量の成立過程からみて高温すぎることに理由があります.
本研究では,作物にとって最も身近な「微気象」(水稲では生長点を取り巻く水温など)を調節する
ことによって,増収と減農薬を達成できる栽培法を構築することを目指しています.
■おもな研究内容
おもな研究内容
太陽放射
吸
収
日
射
蒸発・
蒸発・蒸散の
蒸散の熱源
反射日射
の増大
有
効
長
波
放
射
害虫忌避効果
減農薬
空気加熱の
空気加熱の熱源
透過日射
の減少
水温上昇抑制
雑草生育の
雑草生育の抑制
白色発泡粒子の
白色発泡粒子の撒布
取り組むべき課題
むべき課題
●安価な
安価な生分解資材の
生分解資材の開発
●効果的な
効果的な栽培技術の
栽培技術の確立
収量増(
)
収量増(約10%)
減農薬
期待される
期待される効果
される効果・
効果・応用分野
私たちは,生分解性白色発泡粒子を撒布することで,雑草生育を抑制できるだけでなく害虫忌避の効
果も期待できること,さらには収量も10%程度増加することを確認しています.このことは‘減~
無農薬農産物’という付加価値を得るのに支出した新たな経費 (「生分解性白色発泡粒子」代)を
“増収”によってある程度軽減できる可能性を示しています.農業生産者がこの栽培法の効果を確認
する過程で,新たなマルチ資材の生産~流通産業が構築されることを期待しています.
■共同研究・
共同研究・特許など
特許などアピールポイント
などアピールポイント
●本研究は,微気象調節原理に基づいて提案し,
また基礎的実験を推進してきたものです.すでに,
生分解性白色発泡粒子資材を試作して試験を行っ
ていますが,より安価で“光反射資材”として特
性を持続できる製品が望まれると考えています.
コーディネーターから
コーディネーターから一言
から一言
水田に
水田に光を反射する
反射する生分解性白色発砲粒子
する生分解性白色発砲粒子を
生分解性白色発砲粒子を
散布することで
散布することで、
することで、水温上昇抑制による
水温上昇抑制による収量増
による収量増
と減農薬が
減農薬が達成できると
達成できると確認
できると確認できました
確認できました。
できました。
より高性能
より高性能で
高性能で安価な
安価な資材の
資材の製品化をめざして
製品化をめざして
共同研究・
共同研究・商品開発したいと
商品開発したいと考
したいと考えています。
えています。
研究分野
熱帯作物学,農業環境学
キーワード
微気象調節,デンプン生産力,減農薬,水稲,生分解性マルチ資材